風車小屋をすぎると、今度はサン・ロレンツォ教会の屋根越しにラ・スペツィア湾を眺めることができます。
ドーリア城は、この右手にあります。
ドーリア城は、ポルトヴェーネレの町のスケールとは不釣り合いなほど大きな建物です。
それだけこの場所が中世において重要な位置を占めていたのだということがわかります。
(なんといっても、ジェノヴァとピサのちょうど中間地点ですから。)
近づいてみると、城塞は、自然の岩をうまく利用して作られていることがわかります。
城門は、つくられた当時のままなのでしょうか。
門の上の紋章がけずりとられているのは、それだけここで激しい権力争いがあったことのあらわれでしょう。
今はほとんど廃墟に近い状態ですが、この大きな壁龕には何が置かれていたのでしょうか。
広間は太い柱で天井を支えています。美しさより堅牢さを求めた作りになっているんですね。