ポルトヴェーネレの東のはずれ、海に突き出た岩の岬の上に、どちらかといえば武骨な石造りの教会があります。
その名もサン・ピエトロ教会。まさに“石の”教会です。
この教会のある場所には、もともとアフロディーテをまつるギリシャ神殿が建てられていたそうです。
そういえばシチリアのエリチェの町にも、同じようなロケーションにアフロディーテの神殿跡がありました。
内部も外壁と同じ白と黒のストライプで装飾されています。
おそらく今の姿で建てられた当時のままなのでしょう。
聖ピエトロの像もありました。「天国への鍵」をしっかりと握りしめています。
北側(本来ならファサードにあたる部分)には回廊があり、東リヴィエラの海岸線を見渡すことができます。
屋根の一部にも上ることができます。ここからは「詩人たちの湾(Golfo di Poeti)」のパノラマを望むことができます。ラ・スペツィアからポルトヴェーネレまでの一帯は、かってバイロンやシェリーなどが好んで訪れたことから
「詩人たちの湾」と呼ばれています。
サン・ピエトロ教会の屋上から見た景色です。
すぐ下の入り江には「バイロンの洞窟」があり、山の向こうの海岸線にはチンクエテッレの村々が点在しています。