i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂(Basilica di S.Paolo fuori le Mura)その1

2012年07月04日 | ローマ

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19世紀に再建されたサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂ですが、ファサード前の回廊を除けば、
おそらく4大聖堂の中でもっとも建てられた当初の雰囲気を残している教会かもしれません。

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ここには巨大な舞台装置のようなファサードはなく、
身廊上部にあたるところには、モザイク画?が描かれています。
オリジナルはきっとクリーム色の背景部分に金箔が貼られていたのでしょう。

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キリストの両隣はサン・ピエトロとサン・パオロですね。さらにその下に描かれているのは4福音者のようです。
それにしても、画風は思いっきり現代風です。

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この扉は、火災で焼け残ったオリジナルです。下から3段目のレリーフを見てください。
アマルフィのドゥオーモの扉、ヴェローナのジュリエッタ像の左胸、フィレンツェのブロンズのイノシシの鼻。
みんな考えることは同じなんですね。

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内部も当然再建されたものですが、典型的なバシリカ様式です。
身廊と内陣を分けるアーチのモザイク画は5世紀のものだそうです。

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アプシスにも当時のモザイクが残っています。
ここのモザイクは、シチリアなどで見られるような力強さはなく、優しいビザンチン風です。
それにしても、ライトアップ、強烈すぎませんか?アーチのモザイクがまったく写っていません。

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モザイク部分のアップです。淡い色使いや衣服のひだが細かく表現されているのが印象的です。

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天井は全体の雰囲気に不釣合いに豪華です。列柱の上の円の中に描かれているのは、歴代の教皇の肖像画だそうです。

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ファサードの裏側です。控えめな色合いのステンドグラスが全体の雰囲気に調和していていいですね。

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