サンタンジェロ城から、サンタンジェロ橋を渡ってほど近いところにある教会です。
ガイドブックにのっているわけでもありません。
ファサードも、レリーフのデザインが少し変わっていますが、とりたてて目を引くわけでもありません。
でも。なぜだかひきつけられてしまいました。入り口の扉が開いていたからかもしれません。
教会の内部です。列柱は古典的なローマ建築風ですが、後陣がバロックです!
そして、中央に据えられているのは「ロレートの聖母」?
それもそのはず、この教会は教皇ピオ9世がマルケ地方の出身者のために改装した教会なのです。
ピオ9世自身、今のマルケ州のアンコーナの近くの生まれなので、
マルケの人々が集まる教会を建てても何の不思議もありません。
で、現在の教会の建物は、オッタヴィアーノ・マスケリーノのプランがもとになった新古典様式だそうです。
そういわれてみると、建物そのものはパッラーディオ風ですよね。
それにしても、こんなところで「ロレートの聖母」に出会うなんて。
カラヴァッジョの「ロレートの聖母」を見る前に、ここに立ち寄ったのは、何かのめぐり合わせでしょうか…。
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