サン・フランチェスコ修道院遠景
ドゥオーモ広場からヴィッラ・チンブローネへと続く細道には、途中2つの修道院があり、
修道院を通り過ぎるたびに道の名前が変わります。
まずはサン・フランチェスコ修道院までの道のりを歩いてみましょう。
ドゥオーモ広場からしばらくのあいだは、道幅も広く、色とりどりの陶器を売る店が立ち並んでいます。
店先を眺めながら歩くだけでも、それなりに楽しめます。
こんなふうに、ただの道の脇の壁面までギャラリー代わりになっています。
しばらく歩くと、道の上にアーケードが張りだすようになっているところがあります。
ここがサン・フランチェスコ修道会の入り口です。道に面した小さな扉は礼拝堂の入り口で、
その脇にはごらんのように美しい中庭もあります。
ヴィッラ・チンブローネへ向かう途中、この修道院に立ち寄って心安らぐ時を過ごすのも悪くないと思わせる、
美しい中庭です。
礼拝堂はシンプルなつくり(身廊のみ)で、主祭壇の上の真っ白なヴォールト天井が印象的です。
身廊の天井は、これもきれいなアーチ型で、ファサードの裏側の装飾は、
ヴェネツィアのサンタマリア・デイ・ミラーコリ教会を連想させます。
礼拝堂の中は夏でもひんやりとしていて、
外界とは別の空気と別の時間が流れているような、そんな場所でした。