JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

人生は涙色?

2016年10月30日 | p-r

なんなんでしょこの寒さ、秋を楽しむ暇さえ最近の季節の移ろいは与えてはくれないようです。
って、考えてみりゃもう11月ですからね、文句を言うなら「夏の暑さが長すぎた」てな事なんでしょうけど。


りんだうや 枯葉がちなる 花咲きね -与謝蕪村-

我が家の庭には、母曰く「何処かから飛んできたリンドウ」が、所々に花を付けています。
けして派手さの無いリンドウは私好みでありますが、

 ♪ 父といえど 男といえど 時の狭間に 落ちるときがある
   今となれば わかることがあり そっと胸がつまる
   花嫁の父が今 少し照れた姿で 娘から花束を 贈られているところ
   薄紫の花が ずっとみつめていた 
   遅咲きのリンドウと それはすぐにわかった ♪

まぁまぁ、時の狭間に落ちるときがあるのかないのかは知りませんけど、
「男たる者、涙など・・・・・」
てな事を、男はいつまで言い続けられるのか?

って、何だか哲学の授業みたいですか?
いえいえ、私ゃさだまさしでも、ソクラテスでもありませんから、そんなことを語るわけも無く、ただ、最近の我が涙腺のもろさに意味がわからんでいるわけです。

我が涙腺は、いかにも「お涙ちょうだい」的小説やらドラマやら、ドキュメンタリーにすらそれほど反応を示さずにおるくせに、何故か、男女問わず子供達(まぁいっても高校生くらいまで?)が、一生懸命何かに打ち込んでいる姿なんかを見たときに、一気に崩壊するのでした。

これは何故なんでしょ?

「私にもあんな時代があったんだ」という年寄りのノスタルジックからなのか?
はたまた、我が子にむりやり重ね合わせる親心なのか?
いずれにしても
「おまえは徳光か!」
と、ツッコミを入れられるほどなんであります。

「いい歳こけば涙もろくなる」これは常識のように語られておりますが、いい歳こいての涙は、ある意味それまでの人生を語る涙?つまり、
「それぞれが十把一絡げでくくれるもんじゃなくなくねぇ?」

あなたの涙は、どんな人生を語るのでありましょう?
なんちゃってね。(笑)

 ♪ 人生は涙色 そんな便箋に・・・♪
それは完全に違うから、「水色」だから(笑)

てなことで、『料理当番、本日の一品』であります。
まぁ、最近の野菜高騰は家計に響きますなぁ、
昨日今日みたいに急に寒くなったりするとピンと頭に浮かぶのは鍋でありますが、こう野菜が高くちゃねぇ・・・・

って、えっ?すき焼き?
「すき焼きと言えば、家庭料理じゃ超贅沢品じゃん!」
まぁまぁ、野菜は高いから白菜は入れられなかったし、肉もコマ、寒さに向けて栄養つけるということで・・・エエでしょ(笑)

「すき焼きには、やっぱビールだよね?????って、冷えてねぇじゃん!」
「納戸のビールなら今日は寒いし大丈夫じゃない?」
「・・・なわけなかろう!」
けっきょく、コンビニでビールを買ってくるというオチも付きましたが、美味しくいただきました。

お弁当は相も変わらずでした。

さて、今日の一枚は、ソニー・ロリンズです。
先ほどまで聴いていた一枚です。
このアルバムも以前紹介済みです。
その時はたしか見開きのインパルス独特なジャケットの話をしたかと思いますので、今日は止めて、

二度目の復帰をヴィクターではたしたロリンズは、その後インパルスに移り、その第一弾がこのアルバムということになります。
正直、本当の意味での復帰はこのインパルスに移ってからではないか?なんて私は思っとりますです、はい。
それは、ロリンズ自身の原因では無く、レコード会社の考え方?いやいや、これをぶち壊してインパルスに迎えたボブ・シールの姿勢かもしれませんが、ともかく、「THE BRIDGE」はじめヴィクター時代にはそれほどの名演奏が無いように感じるのは、私だけでは無いと思います。
そして、インパルスに移ると、今日の一枚、さらには「ALFIE」と、いかにもロリンズらしさが出たアルバムが作られたと・・・まっ私はそう思とるわけですわ。

ON IMPULSE ! / SONNY ROLLINS
1965年7月8日録音
SONNY ROLLINS(ts) RAY BRYANT(p) WALTER BOOKER(b) MICKEY ROKER(ds)

1.ON GREEN DOLPHIN STREET
2.EVERYTHING HAPPENS TO ME
3.HOLD 'EM JOE
4.THE BLUE ROOM
5.THREE LITTLE WORDS