JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ロマンが妄想へ

2016年10月05日 | y-その他

嵐の前のバカ陽気?昨日は晴れ渡った空から、元気な太陽が季節外れの暑さをプレゼントしてくれました。って、季節外れも度が過ぎんだろってな感じでしたがね。今日の夕方からは、この辺りでも台風の影響を受けるようです。

さても、今日はまたして老いのお話でありまして
益々増えてきた白髪や目の衰えなんてぇもんは、最近じゃ全く気にもとめなくなりましたが、異性に対する感覚にいつのまにやら大きな変化があることに気が付きました。(いまさら?)

NHKの朝ドラを見る習慣は、いわゆる朝のルーティーンに組み込まれてしまっているので欠かせないわけですけど
『とと姉ちゃん』が終わり、今週からは『べっぴんさん』が始まりましたね。
今はまだ幼少期ですから、主演の芳根京子ちゃんは最初にチョコット出てきただけです。
ところが
「この子、めんこいねぇ」

私ねぇ、この「めんこい」と思う頻度が年々増えているように思えてしょうがないんですわ。
若い頃は「めんこい」てな芸能人はそうそう居なかったし、他人様が「素敵な人だよねぇ」てな事を言う芸能人にも、「どこが?」みたいなところがあって、腹の中では
「芸能人なんて、いっぱ(つ・・・・・・・)出来るわけでも無し」
こりゃ表現が悪いですね。悪いですが若い男性として当然、異性を性の対象として少なからず見ていたのも確かだったのでしょう。

それが「めんこい」と言う頻度が増しているのは・・・・
つまりは精力減退、老いの証拠、ということに他ならないのでは無いか、とね。

音楽だってそうですよ、50、60、70年代のジャズは相変わらず聴いちゃいますけど、「ohana」「モダーン今夜」「EGO-WRAPPIN'」「羊毛とおはな」「柳沢暁子」、まぁ一応ジャンルはジャズとなっとる「Ema」の『I LOVE YOU』なんかを「エエねぇ」なんて聴いてるし、しまいにゃ「西野カナ」の『Just LOVE』を聴いて、「かわいい」なんて、この前なんか「田中景子」のヴィオラ『ひまわりの丘』を聴いてホッコリしたりもしました。

「みんな女性じゃん!」

まぁまぁ、そのツッコミはイイとして、どうにもまとまりが無くなってきているというか・・・・若い頃みたいなトンガリが無いんですなぁ

映画だってそうですよ。
社会派ドキュメンタリーなんて、若い頃は何よりの好物だったのが、今は「カッル~~イヤツの方が疲れなくてイイ」なんてね。

結論を申しましょう。
何だかんだ言いながら老いを理由に自身の不甲斐なさを正当化しているだけだってこと
「なんか・・・寂し~よぉ~~!」
ってぇのを、老いたと嘆くことで紛らすみたいなね。(笑)

そうそう、Emaの『I LOVE YOU』が収録されたアルバムに、グラミーを取ったサム・スミスの『STAY WITH ME』もカバーされとりましたね。

  ♪ Oh won’t you Stay with me(そばにいてくれないか)
     Cos you’re All I need((今僕には)君が必要なんだ)
     This aint love It’s clear to see(これが恋なんかじゃないことは見れば分かるさ)
     But darling Stay with me(それでも、しばらくそばにいてくれよ)♪

心境はそんなとこなのに、そんなことを言える相手も居ない・・・・・・(笑)
つまり老いは寂しさ?

いやいや、負けちゃいけません。体力、性力は衰えようともロマンだけは持ち続ける・・・
「頑張れバブ!頑張れ中高年の男達!」
と鼓舞しつつ、ロマンが妄想へと変化するだけのバブでありました・・とさ。

さて、今日の一枚は、秋吉敏子と言うべきか・・・・THE INTERNATIONAL JAZZ SEXTETです。

私からすると「レナード・フェザーが面白がって作ったアルバム」てな印象を未だぬぐい去れない一枚であります。
敏子のアルバムでいえば「THE MANY SIZE OF TOSHIKO」「AKIYOSHI TOSHIKO HER TRIO HER QUARTET」と「TOSHIKO MARIANO QUARTET」の間に入り込む録音盤ですけど、その実力より興味、つまり着物姿で演奏させられたり云々の延長上にこのアルバムもあるように思えてしまうからだと思います。
まっ、そういうイラヌ勘ぐりをするのは、私だけかもしりませんけどね。

さて、肝心の演奏は、日、英、独、ベルギー、スウェーデン(もちろんアメリカも)の当事精鋭と目されるジャズメンが集められているわけですから、標準点以下であるわけはありません。
さりとて、企画物のサガ、取り立てて素晴らしい演奏であるかというとそうとも思えない。
こういうのを聴くと「1+1が3にも4にも」てな事は難しいんでありまして、「2」の演奏だという評価です。
おっと、勘違いしてもらっては困るのは、凡人の「2」では無く、あくまで精鋭の「2」であることはお忘れ無く。

UNITED NOTIONS / THE INTERNATIONAL JAZZ SEXTET
1958年6月13日
NAT ADDERLEY(cnt) DOC SEVERINSEN(tp) ROLF KUHN(cl,as) BODDY JASPAR(fl,ts,bs) TOSHIKO AKIYOSHI(p) RENE THOMAS(g) JOHN DREW(b) BERT DAHLANDER(ds)

1.I CRIED FOR YOU
2.INTRODUCTION
3.BROADWAY
4.SUKIYAKI
5.SWINGIN TILL THE GIRLS CAME HOME
6.UNTTED NOTIONS
7.CIVILIZED FOLK
8.STRIKE UP THE BAND
9.JANE