JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

打ち破れ春愁!

2010年03月21日 | m-o

今日は春分、彼岸の中日でありますが、みなさんはお墓参りには行かれましたか?「風と黄砂と花粉でそれどこじゃなかった」てな方もいらしたかもしれませんけど、私はしっかり父の墓参りに行ってまいりましたよ。(偉そうに) しかもマスクもせずに・・・・・
帰宅後のクシャミとの格闘はしばし続きましたけどね。(笑)

それにしても午前中の春霞?いやいやそんな歌になりそうな優雅なもんじゃありませんでしたよね黄砂。遙か中国大陸のタクラマカンだかゴビだかしりませんけど舞い上がった砂が、青空すら隠してしまうという、恐るべし地球、恐るべき自然であります。でも、以前よりあきらかに増えた黄砂の来襲は、人的影響が大であるともいいますから、ほんとうに恐ろしいのはやっぱり人間なのかな?
いずれ、これほどまでに寒暖の差が激しい春を考えても、やはり地球は徐々に病んでいることは明らかなようです。

とか言いつつ、私ときたら具体的に省エネを実行するでもなく、ただクシャミの恐怖に、午後からは完全な引き籠もり常態、せっかくの完全二連休(明日はMさんのお店の手伝いもなく)の初日は、ダラダラとしたまま終わってしまいました。




ほぼ同じアングルで午前と午後
撮影してみたんですが、
山の稜線の見え方が違うのが
わかりますかねぇ??

「Sちゃんの彼氏って優しそうだよねぇ・・・・」
「この前、彼と○○に行ったら、△△しちゃって・・・」
「いいよねぇ、Yさんたち今年中に結婚だって、うらましいよねぇ・・・・」

なんにしても春なんですよねぇ、Mさんのお店で働くアルバイトの女子達は、ちょっと暇が出来ると私の聞こえないところで(じつは事務所の中にはマイクを通して話が筒抜けなんですがね)いわゆる『恋バナ』に花を咲かせております。
考えてみりゃ、二十二,三の女の子ですから、しごく当然なのでありますが

 春心 花と共に発(ひら)くを争うことなかれ 一寸の相思 一寸の灰

てな、李商隠の句を贈りたくなってしまいます。
もちろん、「慌てて恋の花を咲かそうとすると、たちまち燃え上がって、たちまち灰になっちゃうよ」てなこと、じっさいに口に出すわけじゃありませんよ。これもヒガミ、やっかみ、つまりその若さが羨ましくてしょうがないという事なんでありまして、止めようが何しようが、春の花は競い合って咲くもんなんでありますから、オヤジの出番などとうぜんありません。

しかしよろしいですなぁ・・・・やっぱり春は、そうでなくちゃイカンのですよ。
それに比べてアタシャどうでしょ、最近はもっぱら「疲れた、疲れた」の連呼、せっかくの連休初日も、けっきょくダラダラと・・・・・・
こういう心境を何と言うか知ってます?
これを『春愁』と言うんですよね。

 灰皿に春愁の灰たまりけり (轡田進)

ほらね、ふと見れば部屋の灰皿はシケモクでいっぱいですよ・・・・・・・
こりゃいけません。『春愁』などと気取ってみたって、つまるところ内向き内向きに進む「ネガティブキャンペーン実施中!」みたいなもんじゃありませんか。
明日こそは、何処かに出掛けてこの「ネガティブキャンペーン」を終了させねば。

はたして明日、我が『春愁』は、晴れやかな『春心』へと変化するのでありましょうか、こうご期待! (なんだかなぁ・・・笑)

さて、今日の一枚は、ジャック・モントローズです。

最良のパートナーを突然の死で失い、本人達だけでなく、リスナーにも無念が残り続けるといった例は、ブラウン~ローチ、ドルフィー~リトル、エバンス~ラファロ・・・・・ジャズではけっこうある話です。
ことウエスト・コーストでいえば、ゴードン~モントローズもまた、その代表格ではないでしょうか。

1955年8月、交通事故でボブ・ゴードンが亡くなったとき、モントローズは意気消沈して『春愁』を感じてしまった・・・・チャウチャウ、そんな軽いものではなく、とんでもないショックで以降活動意欲をまったく無くしてしまったそうです。
それほど、ゴードンの存在がモントローズにとって特別であったことは、「MEET MR. GORDON」そして今日のこのアルバムを聴くことで理解できるはずです。

以前も触れましたが、ボブ・ゴードン、サージ・チャロフの死がなかったら、ジェリー・マリガンの揺るがぬ地位も無かったかもしれない、そう思わすに充分のゴードンが、作曲、アレンジ、もちろんプレイもですが、これまた天才肌のモントローズとかみ合ったとき、ゴリゴリとスムーズが醸し出す他にないウエスト・コースト・ジャズが生まれる、てな事を言っても良いんじゃないかなんてね。(笑)

数少ない二人の共演アルバムは、やはり大切にするべきだと私は思います。

JACK MONTROSE WITH BOB GORDON / JACK MONTROSE
1955年5月11日録音
JACK MONTROSE(ts) BOB GORDON(bs) PAUL MOER(p) RED MITCHELL(b) SHERRY MANNE(ds)

1.LITTLE DUET,A
2.APRIL'S FOOL
3.DOTS GROOVY
4.I'M GONNA MOVE TO THE OUTSKIRTS OF TOWN
5.CECILIA
6.NEWS AND THE WEATHER,THE
7.WHEN YOU WISH UPON A STAR
8.HAVE YOU MET MISS JONES
9.PARADOX

おまけ、
今日は日曜日、普段ならボケボケしていると「早く夕食の仕度しろ!」と責められるところですが、
「あっ今日は仕度しなくていいよ」
「???????」
なんと、餅をつくって言うんであります。
「え?え~~~え?餅って・・・・ボクちゃんの酒の肴は?????」

てな事で、いちおうの『料理当番、本日の一品』です。

 

餅は、おろし餅に納豆餅、それに汁餅とフルラインナップ。
我が肴は・・・・・

これあれば大丈夫だろうとパックのまま出された・・・ほら、あの、工場で生産してる「ネギトロもどき」があるじゃないですか、アレですアレ。頭にきたんでこんなんにしてみました。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿