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JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

なになに論もつまみに

2007年06月22日 | g-i

我が地域もやっと梅雨入りだそうで、今日はいかにも梅雨らしいジメジメした一日ではありましたが、
「まてよ、やっぱここ一週間の天気を見ると、関東とほとんど変わりない空模様だったような・・・・」
まぁ、細かいことは気にしません。ともかくは、渇水被害が全国に広がるような事の無いよう祈るのみです。

ちょっと前に、とあるラーメン屋さんで昼食を食べていると、偶然、古い知り合いK君と遭遇しました。K君は、未だブルース・マンを気取っている男でありまして(笑)、未婚であるばかりか、アウト・ローを一つの美徳として生きている、そんなやつです。(まぁ、私も他人のことを言えた柄でもありませんけど)

「あらら、バブ君じゃないの元気だった?」
彼曰く、ちょっと前に「KIND OF BLUE」を聴いて、何故か私のことを思い出したのだそうで
「何となく、近いうちに会いそうな気がしてたんだよなぁ、飯食ったら茶店でも付き合えよ。」

喫茶店で小一時間も話したでしょうか(私も仕事中ですから、そうゆっくりもしていられなくて)、未だ何をどう生きているのかすらつかめない彼の近況を聞いていると
「ところでバブ、最近俺が一番興味をいだいているのが中国なわけよ。」
「中国?????なんじゃいその脈略のないフリは?」
なぜだかわかりませんが、オリンピックに始まり、金属盗難が核施設にまで及んだこと、アジアの中心が間違いなく中国に移行しつつあること、これから中国とどう付き合うべきかということまで、熱弁を振るいだしたのであります。
「おいおいおい、おまえは中国に係わる仕事でもしようと思ってんの?それとも政治家にでもなって外務省と張り合うとか(笑)」

きっかけはなんてことありません。中国に旅行に行ったのだそうで、上海を訪れた彼は、その姿に圧倒されたのだそうです。

「それにしても、どうして中国も韓国も、あ~も日本を目のかたきにするかねぇ、ずいぶん日本だって貢献してるだろうに」と彼、
それは、『戦争責任問題』を問うているのか?はたまた『従軍慰安婦問題』なのか?『靖国問題』なのか?
時間が無くて突っ込んだ話はできませんでしたが、それは私にも少々興味ある話でして。

その彼と昨晩一献を交わしてきたのです。
好きですねぇ、話は教育三法改正にまで及びました。
もちろん、二人とも政治論や歴史論、まして教育論など真に語れるわけもありませんし、それほどの知識を持っているわけでもありません。

みなさんは『三光』というのを御存じでしょうか?
日中戦争中、旧日本軍が中国華北を中心に、抗日ゲリラ対策として行った根拠地と看做した地域への根絶作戦、『燼滅作戦(じんめつさくせん)』の中国側呼称を『三光作戦』と言って、『三光』は殺光・焼光・槍光を指し、焼きつくし・奪いつくし・殺しつくすを意味します。つまり、旧日本軍が行った『燼滅作戦(じんめつさくせん)』は、それほどまでに非人道的作戦であったと中国側はとらえているということです。
日本では撫順戦犯管理所等に収容され後に解放された中国帰還連絡会が1957年に発行した『三光』から、知られる言葉となりました。
私も学生時代、この『三光』に多いに感化された方でしたが、かなりの部分で「左派系のプロパガンダ」とも取られる内容でもあり、一方の立場だけで何かを判断することは避けなければいけないとも思います。

対局の意見に耳を傾けるのであれば、『新しい歴史教科書をつくる会』の創設メンバーでもある西尾幹二氏の『新しい教科書をつくる会の主張』やベストセラー『国民の歴史』、『わたしの昭和史』等々に記される考えにも触れる必要があると思います。

いやいや、そんな話をしようと思ったのではないのです。
歴史観なるものは、人それぞれにあってしかるべきものでしょう。戦争行為に正義を掲げるか、あるいは、行為そのものを否定するか。これも個々の考え方だと思います。
ただ、事実として行われた事を隠したり、押しつけの歴史観を先に立たせたりする教育法はいかがなものか?????

ははははははは、こんな話をしてきたんですよ、夕べ飲みながら。
ある年齢層の男はこういった話をつまみに酒を飲むことも、好きなんですねぇ。
ある意味、なんとも楽しい夜でした。

さて、今日の一枚は、ちょうど昨年の今頃Vol.2を紹介した、ワーデル・グレイの「WARDELL GRAY MEMORIAL, Vol.1」です。

私はこの人のテナーの音がとても好きなんです。「EASY LIVING」なんか聴くと、無性に色気を感じてしまうのですが・・・・変ですかねぇ?
彼も、この後の時代を聴いてみたかった一人ですが、必ずこういう人は早死にしてします、残念。

ところで、「ジャケットがオリジナルと違うんじゃないの?」と思った方、いらっしゃいますよねぇ。
じつは、私が持っているのはセカンド・デザイン盤です。レコード番号はオリジナルと全く同じですがジャケ・デザインだけが違うという、プレスティッジでは良くある盤なのです。
まっ、今となっては、復刻版もCDもデザインはオリジナルのものだし、セカンド・デザインのほうが貴重じゃないかなんて勝手に思っているのですが(笑)


オリジナルはこれ

ともかく、録音がSP時代にほとんど集中しているグレイ、寄せ集めのプレスティッジ盤でも、私にとってはじつに重要なアルバムなのです。Vol.2共々、ぜひともお聴きになってみて下さい。
ちなみに、Vol.2を紹介したときも言いましたが、正直CDは私的にはいただけません。というのも別テイクが「+○○」で何テイクも、しかも、連続で入っています。これってあまり頭の良くない編集だと思うのですが、みなさんはどう思いますか?

WARDELL GRAY MEMORIAL, Vol.1
1949年11月11日[1-4], 1950年2月20日[7-10], 4月25日[5,6,11,12]録音
WARDELL GRAY(ts)
AL HAIG(p) TOMMY POTTER(b) ROYHAYNES(ds)[1-4]
PHIL HILL(p) JONNY RICHARDSON(b) ART MORDIGAN(ds)[5,6,11,12]
FRANK MORGAN(as) TEDDY CHARLES(vib)SONNY CLARK(p) DICK NIVISON(b) LARRY MARABLE(ds)[7-10]

1.TWISTED
2.EASY LIVING
3.SOUTHSIDE
4.SWEET LORRAINE
5.BLUE GRAY
6.GRAYHOUND
7.SO LONG BROADWAY
8.PAUL'S CAUSE
9.THE MAN I LOVE
10.LAVONNE
11.A SINNER KISSED AN ANGEL
12.TREADIN'

追伸、
最近、HPの更新を怠っておりますが、
現在、「ちょっと前に「KIND OF BLUE」を聴いて、・・・・」とのK君の言葉を受け、名盤「KIND OF BLUE」を、真っさらの気持ちでじっくりと聴き直し、その報告をHPで行う予定でおります。

誰しもが語り尽くし、あえて論評を避ける名盤を、「今の私がどう聴き取るか?」これに挑戦してみたくなりました。
おそらくは、日曜日あたりに更新できると思いますのでお楽しみに。
えっ?誰もそんなもの楽しみにしちゃいないって・・・・・そんなぁ(笑)



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