JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

誰でもいいから頼みますよ

2007年08月30日 | a-c

奈良の妊婦たらい回し事件、他人事ではありませんね。
以前、我が友人が帰省中に幼い息子が熱を出し、小児科医が見つからずあたふたした話はしましたが、地方医療は崩壊へと確実に突き進んでいるように思えます。

友人の娘さんは、実家での出産をあきらめ、結局は現在お住まいの都市部で出産されることになったそうで、彼も出産を楽しみにしていたそうでありますが、一ヶ月前から奥様があちらに行かれてご出産に備えるそうです。
「おいおい、こっちだってまだ産婦人科が無いわけじゃないだろうに・・・」
「緊急対応には希薄なんだってさ、おかげで俺は正月早々独り身よ。まぁめでたい話だから文句も言えないけどね」
何だか寂しく思うのは私だけではないと思います。
そのうち、このへんでは子供を産めない、なんて日が来てしまうのでしょうか?

いや、ひょっとして、いずれは日本中の妊婦を一ヶ所に集めて、10ヵ月完全看護のもとそこで出産をするなんて、夫の面会も決められたスケジュールに組み込まれて・・・・・それじゃ工場かなんかみたですよね。
でも、いずれ地方の状況はそうなるやも知れません・・・・・・・・これじぁ、少子化、過疎化など解決するわけもありませんよね。

我が愚妻は、長女出産後しばらくたってから出産の影響で出血して、出産産婦人科から救急車で搬送された経験を持っています。その頃はまだこのあたりも、総合病院に受け入れの体制が出来ていましたので大事にはいたりませんでしたが、今の体制ではどうなのか?我が愚妻は「今は亡き人」なんて事も・・・・・・(ある意味それも、なんてね・・・冗談です。)
友人ではありませんけど、将来、我が娘にこちらでの出産は勧められないかも知れません。

地方は、子供がどんどん減ってきて、高齢化が進み、やっと育てた子供たちも帰ってくる環境がない、医療も集中化して・・・・・・・・・・崩壊ダァ~~~~!!!!
桝添さんでも、安倍さんでも、小沢さんでも、誰でもいいですから、早くなんとかしてくださいよ。

環境が整えば私だってまだ、少子化には協力できますよ。・・・・・・相手を代えれば、一人や二人・・・・・・
「早く飲んで寝ろ!!!!」
「は~~~~い」


さて、今日の一枚は、テキサス・テナーの代表格アーネット・コブです。
「このブローブローするサックスが鼻につく」という方もいらっしゃると思います。(他人のせいにしてますけど、私も得意とは言えないわけで・・・・)
私的には、どうしても彼のサックスには飽きが来てしまうところがあるんです。

でもね、B面一曲目「GEORGIA ON MY MIND」を聴いてみて下さい。この味は彼だからこそのものであると思います。

「バブさん、レイ・チャールズとどっちがいい?」
その質問には、答えません。
コブは、はまるとのめり込みますよ。

SIZZLIN' / ARNETT COBB
1960年10月31日録音
ARNETT COBB(ts) RED GARLAND(p) GEORGE TUCKER(b) J.C.HEARD(ds)

1.SWEET GEORGIA BROWN
2.BLACK VELVET
3.BLUE SERMON
4.GEORGIA ON MY MIND
5.SIZZLIN'
6.THE WAY YOU LOOK TONIGHT



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1 コメント

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萎縮医療 (criss)
2007-09-05 12:58:56
バブさん,こんにちは。

先日,monaka さんからバトンが回ってきまして,今朝,なんとか次の方々にバトンをつなぐことができました。
好きなベース,嫌いなベースということで,少々熱くなって書いちゃいました。

ところで,この奈良県の流産事件ですが,この事件に関して,今日の朝のニュースでも再度取り上げられていましたが,少しばかり私の話を聴いていただけますか。

まずは今,医療業界全体が<萎縮医療>に向かっているんです。相次ぐ不当な逮捕,不当な裁判で医師はおびえているんです。私らは間違っていないと思っても訴えられたら最後ですから。僕の同僚にも裁判中の医師が数人いますが,診療があろうが休日だろうが関係なく裁判所に呼び出され,仕事ところでなかくなります。たとえ裁判で勝ってもそれまでの膨大な時間のロスは取り戻せません。だから裁判になるかもしれない,やっかいな患者さんははじめから診ない,という心理が,特に救急の場では働くのです。

この女性は24周の妊婦ですが,それまで妊婦検診などを受けておらず,当然かかりつけの産婦人科医もいませんでした。それだけでも常識では考えられないことですが,しかも深夜2時にスーパーで買い物を夫でない男性としていて破水したのです。そんな情報を救急隊から聞かされれば,普通は「この患者はなにか訳ありだな。面倒なことになりそうだ。」と当直医は判断し,受け入れを拒否した可能性はあるかもしれませんね。

もう,救急の現場はびくびくしっぱなしですよ。明日は我が身。何事も無く朝を迎えたい,と思って当直しているんです。

マスコミに受け入れしなかった病院と名指しで非難される方が,後で裁判をおこされるよりはマシだ,と思いますからね。

それから,現在,一次救急,二次救急を今まで受けていた中小規模の救急病院が,小泉政権による医療費削減の政策により次々に閉鎖したり,あるいは救急を止めたりしているんです。

小泉さん,阿部さん,なんとかしてくれ~と叫びたい気持ちはわかりますが,彼らが救急医療を潰している,という現実を分かってください。

ということで,もっと話たいことはありますが,丁度1時。仕事がありますのでこのへんで。
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