今日は、有休を取る予定でいましたが、ちょっとした仕事が入り、いわゆる半ドンということになってしまいました。帰りがけ友人の喫茶店におじゃまし、ちょっと遅い昼食を取りながら、マスター夫妻としばし談義をしてきました。
話題は、音楽の話でしたが、奥様が
「バブさん、私いつも名前が出てこなくて困っちゃうんだけど....バブさんジャズ好きでしょ、ほらほら、えーと、あのー真夏の果実じゃなくて奇妙な果実のあの人」
「あぁ、ビリー・ホリディ?」
「そうそう、ビリー・ホリディのアルバムってもってる?」
私の場合、ボーカルはそれほど多くのアルバムを持っているわけでもないのですが
「奇妙な果実なら持ってるよ、しかしまたなんで突然」
奥様の話によれば、お客さんと選挙がらみの話から何故か差別の話になり、それが人種差別の話へと広がり、「奇妙な果実」にたどり着いたということらしいのです。
「ビリー・ホリディは、売れてからは差別とかは大丈夫だったのかしら?」
「そんなことないよ、最後までニガー歌手と呼ばれ続けたらしいから」
私は、ふとこんな話を思い出し、奥様にお話ししてきました。
「奇妙な果実」が売れ、ショーのたびにリクエストを受けていたある日のこと、1人の白人客がビリーが歌い出すとコップやグラスをガチャガチャならし、「ニガー」「ニガー歌手」と騒いでいました、その客は、2度目のショーにも、3度目のショーにものこっていて、ビリーは歌うのをやめようとしたそうですが。そんな時楽屋にかのボブ・ホープがやってきて、「ビリー、思いっきり歌いなさい、あの客は、私が引き受けるから」
ビリーが歌い始めると、案の定客が騒ぎ出しました、ホープは舞台に立ち、その客に屈辱の言葉をあびせ続け追い出し、またビリーは安心して歌い出しましたとさ
「ボブ・ホープ、かっこいいね」と奥様
でも、売れようが売れまいが、差別のただ中にいた数々のミュージシャン、麻薬に手を出してしまうのもいたしかたなかったのでしょうかね。
「奇妙な果実」ではなく、同曲も入ったベスト版をお貸しすることにします。
BILLIE HOLIDAY GALLANT LADY
1.AINT NOBODY'S BUSINESS BUT MY OWN
2.LOVER MAN
3.THEM THERE EYES
4.I LOVE YOU PORGY
5.MISS BROWN TO YOU
6.I COVER THE WATERERONT
7.CRAZY HE CALLS ME
8.LOVER COME BACK TO ME
9.DETOUR AHEAD
10.ALL OF ME
11.MY MAN
12.YOU'RE DRIVING ME CRAZY
13.STRANGE FRUIT
14.BILLIE'S BLUES
人種差別、当時はものすごいものがあったんでしょうね。
日本人である私たちには実感する術もありませんけど・・・
マイルス自叙伝を読んで改めて人種差別っていう言葉、思い出しました。
ところでワタクシ、こんな感じです。
これ、今年の春の画像ですが今回もっとすっきり刈り上げ&ちょっぴり細めです(*^^)v
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/1c/d6411d2a3a60d5a404f287ca732b1181.jpg
そして、日本人もまた本人が自覚しないままに差別を行っていることもあるのではないでしょうか。
いずれにせよ、ジャズと黒人差別はある意味切り離せないものなのかも知れません。
ところで、あずきさん見ました、お顔もいろいろ想像したりして(笑)
今晩あたりあずきさんの美味しい料理を肴に、二人で酒を酌み交わす夢でも見たらどういたしましょうか?(またまた笑)