JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

もの申したき議あり

2015年05月19日 | a-c

夕べ遅くから降り始めた雨は午前中には上がったものの、今日は暗くなるまで太陽は顔を見せず、昨日の蒸し暑さなど忘れたように涼しい風が吹いていました。

真面目なお話しが不釣り合いの我がログではありますが、
「一つ、もの申したき議あり」
なんちゃって

衆議院は今日、安全保障関連法案を審議する平和安全法制特別委員会の設置を議決したようで
私は、ふとこんな歌詞を思い出しました。

 ♪大統領殿 お偉いさんたち 両手おろして この手紙を
   とうとう僕も 戦場へ行けと  徴兵カードをもらったところ
    だけど ぼくは戦いたくない  見知らぬ人を殺したくはない
    あなたたちは 怒るでしょうが  僕は逃げる 地の果てまでも

    父は昔戦争で死んで  子供達は泣きじゃくってた
    女手ひとつ苦労をしていた  母も今は墓の中
    罪なき者が罪なき者の  命を奪う悲しみの日々
    自由のため 国を守れば  戦場に来て 夢奪われて

    大統領殿 この戦争に  どんな大きな意味があるのか
    ぼくは毎日考え抜いた  どんな正義も見つけ出せない
    だからぼくは戦いたくない  罪なき人を殺したくない
    僕は逃げる 卑怯と言われても
    憲兵達よ 撃つがいい  撃つがいい ♪

Boris Paul Vian作詞、Harold Bernard Berg作曲の『LE DESERTEUR (脱走兵)』、私が知っているのは、松山猛 高石ともや訳の『拝啓大統領殿』『大統領様』。
まぁまぁ、そんなことはどうでも良いんですが、

国や正義を守る戦争とはどんなものなのか?
勧善懲悪のヒーロー物語など現実の世にはあり得ないわけで、それを『自由』とか、『正義』の名の下に正当化する考え方に、やはり私は違和感をおぼえます。

今回の『安全保障関連法案』を、正直私は隅から隅まで理解はしていません。(噂によれば、国会議員の御先生方も完全理解をしている御方はほとんどいないとか)
でも、何となくではありますが、この法案が「日本の若者を一歩戦場へと近づけるものである」てなことだけは確信が持てる気がするのです。

60年代安保、70年代安保、善し悪しは別として、若者達は真剣にその問題に向き合い、自分たちの未来への不安を払拭しようとエネルギーを注ぎました。
「結果、いったい何がどう変わった?」
と、訊かれると「・・・・」というところもありますが、下手すりゃ今回の『安全保障関連法案』は『60年代安保、70年代安保』などかき消されてしまうほどの大改革法かもしれない・・・・そんなふうに思えませんかねぇ?

この法案が仮に成立したとして、私ら年寄りが戦場にかり出されることはほぼ無いでしょう、それでも私が生死をかけて撃ち合う時が仮に来たら、出来るところまで逃げるでしょうし、少なくとも他人を殺すことは選択しまいと思っています。

では、これからの若者達はどうか?
『自由』『正義』のためにとそそのかされ、個人の『自由』を発言したり行使することが逆に出来なくなる世の中が来るかもしれない、それどころか若者達は否応なしに殺し合いを強要されるかも・・・・・
「まさか、そこまではねぇ・・・」
と、たかをくくっていいんですか?
歴史を振り返っても、どんな立派なお方だって間違いを犯すのが人間じゃござんせんか
まして、現代、
「持ったオモチャは、ついつい使いたくなるんですよねぇ」
てなお偉い方がたくさんいらっしゃるんとチャイます。

3.11.私ら被災者は、自衛隊の若者達に大いに助けられました。あの献身的にきつい作業を進んで行う若者達に「次は戦場だ!」と、私は言えない。

賛否は問いません。何が正しいかも分かりません。ただ、
「若者達よ、他人事じゃ無い。あなたたちの未来のために、あなたたちの子供の未来のために、真剣にこの問題を考えて欲しい」
そう老婆心ながら思うのであります。

「前回の衆院選で公約したこと」と突然言い出した超お偉いお方に、息子二人を戦地で亡くした乃木大将の覚悟があるのか?
いや、他の議員諸氏にもその覚悟を問いたい。
そして、有事の際は、私の息子や孫には、お偉くない私が直ぐ逃げるよう伝えるので、お偉いあなた方の息子や孫には、最前線でお好きなほど『自由』と『正義』のために戦っていただきたい。

以上・・・「申したねぇ」(笑)

さて、今日の一枚は、イタリア生まれのピアニスト、ジョバンニ・ミラバッシです。
と知ったような言い方をしますが、私にはほぼ無縁のお人です。
それが何故かこのCDだけは持っているという(意味分からん。笑)

ともかく、今日の内容から、この主に反戦歌をピアノ演奏した一枚を選んでみました。

ただし、聴いただけじゃ反戦歌なのかどうか分かりませんけどね。

AVANTI! / GIOVANNI MIRABASSI
2011年
GIOVANNI MIRABASSI(p)

1.EL PUEBLO UNIDO JAMAS SERA VENCIDO
2.LE CHANT DES PARTISANS
3.AHL CA IRA
4.LE TEMPS DES CERISES
5.HASTA SIEMPRE
6.JE CHANTE POUR PASSER LE TEMPS
7.SCIUS PADRUN
8.EL PASO DEL EBRO
9.A SI M'BONANGA
10.LA BUTTE ROUGE
11.ADDIO LUGANO BELLA
12.JOHNNY I HARDLY KNEW YE
13.BELLA CIAO
14.IMAGINE
15.MY REVOLUTION
16.PLANE, MA PLANE



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