JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

たまには雪見何とかも。

2008年01月12日 | a-c

海にふる雪は、海になる。
まちにふる雪は、どろになる。
山にふる雪は、雪でいる。

空にまだいる雪、
どォれがおすき。
      (金子みすず『雪に』)

久しぶりに金子みすずの詩で始まりましたが・・・・・いやぁ、寒いです。
ちょっとだけ寝坊して朝7時半に雨戸を開けると、外は暗く雨模様、それが時間とともに寒くなってきて「雨→みぞれ→雪→みぞれ→雨→みぞれ→雪→みぞれ」みたいな、元旦に今シーズンの初雪をチラッと見て以来二度目の雪でした。

明日は日曜日ですから通勤にも影響はないので、「今晩も降り続いて明日の朝はうっすらと雪化粧なんてぇのも良いかなぁ」なんて思ったのですが、夕方6時頃にはすっかりあがってしまいました。
まぁ、成人式を晴れ着で迎える新成人をおもえば、足下が汚れずに済みそうで良かったとは思いますけどね。

そういえば、昨シーズンは一度も雪が積もる、いやいや積もるどころか降ってる姿もほとんど見ませんでした。今年は一回くらい積もってくれるでしょうか?
玄関先の雪かきやら道路の雪かきやら面倒ではありますけど、一度ぐらい雪景色を見るのも悪くありません。
朝起きて一面真っ白い世界、いい大人なのに気持ちがなんとなくソワソワするのは私だけでは無いと思います。(まぁ、めったにないから言えることですけどね)
「なんだぁ、まいっちゃったなぁ」なんて言いながら、足跡の付いていないところをわざと歩いてみたり、雪玉を作って投げてみたり・・・(笑)
一瞬、子供心に帰ったりしてしまいます。

かく言う私は、小学校1,2年生を豪雪地帯で過ごしまして、記憶が鮮明とは言えませんが、毎日、親たちが雪かきをしてくれた細い路を、夏の三倍もの時間をかけて学校に通った覚えがあります。
かまくらを作るのに、雪を集める必要がないんですよ、適当にそのへんを掘ればそれだけでかまくらになっちゃったりするんですから。水をまいて作ったカチカチの雪の土俵で、半分凍らせた雪玉の割りあいをしたり、木片の裏に竹を貼った、う~~んなんて言うんですかねぇ、ともかくそんな物を長靴に縛り付けて坂を滑り降りたり、杉の葉をソリ代わりに滑ってみたり、体育の時間も裏山でスキーだったりして、落とし穴を作って怒られたこともありましたっけ。
そんな豪雪の中での生活は苦労の連続だったんでしょうけど、子供だった私にしてみれば不思議と楽しいことしか覚えていないものです。

それもこれも、今は雪害などまったく無縁の土地に住んでいるおかげではありまして、今も原油高に悩まされながら、豪雪地帯で生活されている方々の苦労は察するにあまりあります。安易に雪が見たいなんて言っちゃいけませんかね。

それでも、年に二、三回くらいは雪景色は・・・・いいよなぁ~~~
「できれば、雪見風呂で雪見酒なんてね」
「コラ~~~~!!!!!」

最後はやはり金子みすずさんの詩でしめましょうか

『積もった雪』
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしてゐて。

下の雪
重かろな。
何百人ものせてゐて。

中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。

さて、今日の一枚は、ジョージ・ブライスです。
そもそも、ブライスやローランド・カークみたいに何本ものリード楽器をいっぺんに吹いちゃうなんてぇのはあまり好みじゃないんですが、ブルーノートに残る三枚のアルバムのうち、この一枚だけはけっこう聴いちゃったりするんです。
それは二本吹きが少ないから・・でしょうかね(笑)

ミュージ・シャン一家に生まれたブライスは、10歳のときからグループを組んで演奏していたっていいますから、なんともビックリ。私などに「なんだ!その吹き方!」なんて言われる筋合いもないわけです。
私のように最初っから毛嫌いせずに、このアルバムあたりをお聴きになってみて下さい。音的には嫌いじゃないんですよ、私も・・・・・・・・

EXTENSION / GEORGE BRAITH
1964年3月27日録音
GEORGE BRAITH(ss,as,ts) BILLY GARDNER(org) GRANT GREEN(g) CLARENCE JOHNSTON(ds)

1.NUT CITY
2.ETHLYN'S LOVE
3.OUT THERE
4.EXTENSION
5.SWEETVILLE
6.EV'RYTIME WE SAY GOODBYE



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