JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

今日は、ある晴れた日

2010年06月17日 | m-o

暑い・・・・・
「梅雨の晴れ間って、まだ梅雨に入って何日目だっちゅうの、どっかの総理大臣の不信任決議案じゃあるまいし」
人間、寒けりゃ文句を言い、雨が続けば文句を言い、暑くちゃ文句を言い、雨が降らなきゃ文句を言う「因縁つけたがり隊」ですから、お天気の神様もたいへんです。まぁ明日からはまた梅雨空が戻ってくるそうですから、多少暑くともやっぱり今日の晴れは貴重なのかな?

とはいえ、こう暑いとやっぱりむかっ腹が立ってきます。
「今晩飲むビールの量が増えちゃうジャン」
おっと、また前回の話しの蒸し返しになってしまいますね、イカンイカン。(笑)

昨晩帰宅後、そんな美味しいビールでも飲みながら、ワールドカップ観戦でもしようかとテレビをつけると
♪Un bel dì, vedremo levarsi un fil di fumo sull' estremo confin del mare. ・・・・♪
「ありゃま、蝶々夫人」
いかにオペラなんぞに何の知識も持ち合わせない私といえども、この曲は知ってます。思わず
「♪ある晴れた日 遠い海の彼方に・・・・・♪」
「うるさいよぉ!」

それはともかく、
この夏に、イタリアはトスカーナ州トッレ・デル・ラーゴで開催されるプッチーニフェスティバルで上演されるオペラ『蝶々夫人』のオーディションの模様が放送されていたので、ちょっと見入ってしまいました。

今年のプッチーニフェスティバルでの『蝶々夫人』は、そもそものイタリア語の台本に、おかしな日本語や、誤認した日本文化が書かれているのを、声楽家の岡村喬生氏が正した改訂版の初演なんだそうで、その主役、蝶々さんのオーディションです。みなさん気合いが入ってましたねぇ

けっきょくこの大役を射止めたのは、二宮咲子さん・・・・
いやいや、何度も言いますが、この分野に全く知識のない私は、プッチーニフェスティバルがどれほどの舞台なのかも知りませんし、申し訳ありませんが二宮咲子さんが何者であるかも存じ上げておりません。

それでも、スタジオで披露された彼女の「ある晴れた日に」は素敵でした。
ぜひとも本番でも本場イタリアに日本声楽家の力を知らしめていただきたいと思います。

ところで、オペラ『蝶々夫人』といえば、蝶々さんが「ある晴れた日に」を歌い、心待ちにするお相手は、アメリカ海軍士官ピンカートンでありましたね。
梅雨の晴れ間、ある晴れた日、ピンカートン、ピーカン・・・・・・やっぱ暑いのヤダ!
お後がよろしいようで。

さて、今日の一枚は、カーメン・マクレエです。

二宮咲子さんに刺激を受けてのボーカルもの?
それはあったかもしれませんが、昨夜はけっきょくサッカー観戦もせずに、これを聴きながら飲んだのでありました。
まっオペラのソプラノ歌手とカーメンとじゃ比べる対象がまるっきり違いますけど、ウイスキーをいただきながら聴くには「ある晴れた日に」よりもやっぱりこちらの方がよいかななんてね。(笑)

オペラまではいかなくともボーカルものもあまり詳しくない私としては、今回も難しい解説は抜きにして、ペロッと言わせていただくと、じつにライブ感たっぷりのアルバムだと思います。
これを聴きながらロックグラスを傾けると、まさにその場でジャズ・コンサートを楽しんだ気持ちになれる、そんなアルバムではないでしょうか。

THE GREAT AMERICAN SONGBOOK / CARMEN McRAE
1971年11月録音
CARMEN McRAE(vo) JOE PASS(g) JIMMY ROWLES(p) CHUCK DOMANICO(b) CHUCK FLORES(ds)

A-B面
1.SATIN DOLL
2.AT LONG LAST LOVE
3.IF THE MOON TURNS GREEN
4.DAY BY DAY
5.WHAT ARE YOU DOING THE REST OF YOUR LIFE
6.I ONLY HAVE EYES FOR YOU
7.MEDLEY (EASY LIVING, THE DAYS OF WINE AND ROSES, IT'S IMPOSSIBLE)
8.SUNDAY
C-D面
1.A SONG FOR YOU
2.I CRIED FOR YOU NOW IT'S YOUR TURN TO CRY OVER ME
3.BEHIND THE FACE
4.THE BALLAD OF THELONIOUS MONK
5.THERE'S NO SUCH THING AS LOVE
6.THEY LONG TO BE CLOSE TO YOU
7.THREE LITTLE WORDS
8.MR. UGLY
9.IT'S LIKE REACHING FOR THE MOON
10.I THOUGHT ABOUT YOU

追伸、
ネット上で公開されていた二宮咲子さんのプロフィールを紹介させていただきます。

声楽家(ソプラノ) 国立音楽大学声楽科卒業。プッチーニ作曲オペラ「蝶々夫人」蝶々さん役でデビュー。モーツァルト作曲「魔笛」や、ビゼー作曲「カルメン」など、その後もさまざまな作品に出演し、どの役においても感動へと導いている。同朋高校声楽科、岡崎女子短期大学非常勤講師。



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