JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

お下劣話じゃありません。

2009年12月19日 | p-r

今朝はまたとてつもない寒さで、布団から抜け出すのが大変でした。それでも空は快晴、太陽さんが一生懸命部屋を暖めようと頑張ってくれています。
デューク・ジョーダンの「FLIGHT TO DENMARK」なんぞを聴きながら、いつもの新聞片手の珈琲タイム。
「う~~ん土曜の朝はこれでなくちゃイカン」
なんのこっちゃ(笑)

てなことで、またまた朝日新聞土曜版beの話題を一つ。
ただし今週取り上げる記事は『song 歌の旅人』でも『フロントランナー』でも『サザエさんをさがして』でもありません。b2面に掲載されている『キミの名は』という記事。
今週はイチジク製薬の『イチジク浣腸』についてでありました。

どうにも浣腸と聞いてよからぬイメージを浮かべるのは、私にいくぶんかでもその気があるのか、それとも大人に中年になってきた私の毒された偏見のせいなのか、ともかく、今日の話題はそれとはまったく無関係であることを始めにお断りしておきましょう。(笑)

『イチジク浣腸』は、今でこそ我が家では常備されていないものの、私が物心ついた頃には常に薬箱に鎮座ましますお方でありました。

1925年、東京の下町の医師、田村廿三郎(はたさぶろう)氏が、便秘が原因の熱やひきつけに苦しむ子どもたちのために、家庭で手軽にできる浣腸薬として開発した。

なるほど、ここに我が家の常備薬であった原因があるわけでして、
我が幼少のみぎり(笑)両親が最も苦労したのは、私のひきつけ癖でありました。それはインフルエンザであろうと単なる風邪であろうと、はたまた便秘であろうと、ちょっと熱を出せばひきつけずには終わらないというじつにやっかいな癖で、一度など母の背中におぶさったままひきつけをおこし、舌を噛まないようにと口に突っ込んだ母の指を噛みちぎりそうになった事もあったのだとか。(それ以来、舌を押さえるためにとガーゼにくるんだ割り箸も常に薬箱の中に用意されておりました。)

残念ながらこの悪癖、我が息子にも遺伝し、「ねんのために」と頭のCTスキャンまで撮らされ、「単なる熱性痙攣ですから問題ありませんね。」とわかって安心はしたものの、我が両親同様苦労させられました。

ともかく、田村廿三郎氏の研究と努力が、我が幼少時代の両親の心労をいくぶん和らげてくれたことはまぎれもない事実です。(息子の時は冷蔵庫に常備した熱冷ましの座薬が、何度も救ってくれましたけどね。)

肝心の『イチジク』という名前についてですが、記事によれば「形がそれに似ているから」と早計に結論を出すのは間違いで、イチジクの乾燥した実が緩下剤として使われていた(ウイスキーのつまみにもなかなかよろしいですよね・・・なんちゃって)からだとか、「♪イチジク、ニンジン、サンショウにシイタケ・・・」と続くわらべ歌の最初にでてくることから、即効性を表したとか、諸説あるそうで、イチジク製薬でも本当の由来はわからないそうです。

「昔話」がスッキリしなくても、品質へのこだわりとなると明確だ。デリケートな部分に挿入するだけに、容器は熟練工の厳しい製品チェックを受け出荷。社員60人にして浣腸薬のシェアは断トツ1位を誇る。

と、記事は締めておりますが、なるほど、スタンダードには理由があるわけでして、今もなお多くの人の心労を和らげ続ける『イチジク浣腸』は凄い薬なんでありますよ。
少しでもお下劣なイメージ(言い方が古いねまたこりゃ)を抱いた私が恥ずかしいったらありゃしない。(笑)
そんなお話でありました。

さて、今日の一枚は、レオ・パーカーです。
バップ期にいろんなバンドで活躍していた「バリトンのパーカー」ことレオ・パーカー・・・なんて紹介はしますが、私は全盛期の彼の演奏をほとんど聴いていませんでした。先日、始めて「BACK TO BACK BARITONES」を聴いて、じつに心動かされるバリトン奏者であると再認識したてな感じです。

今日のこのアルバムは、全盛期に結核で倒れ、7年間死の淵を漂った跡での復帰第二弾アルバムです。といっても、この録音の4ヵ月後に37才という若さでこの世を去ってしまったんですけどね。

それにしても、結核といえば肺活量に大きく影響を及ぼす病気でしょ?その彼が「BACK TO BACK BARITONES」なんかと比べるても、けして聴き劣りしない・・・凄いですよね。
そもそもバリトンの音が好きな私であることを差し引いても、一度お蔵入りしたこのブルーノート盤は、お勧めできる一枚であると思います。

ROLLIN' WITH LEO / LEO PARKER
1961年10月12, 20録音
LEO PARKER(bs) DAVE BURNS(tp) BILL SWINDELL(ts) JOHNNY ACEA(p) STAN CONVER(b) AL LUCAS(b) PURNELL RICE(ds) WILBERT HOGAN(ds)

1.THE LION'S ROAR
2.BAD GIRL
3.ROLLIN' WITH LEO
4.MUSIC HALL BEAT
5.JUMPIN' LEO
6.TALKIN' THE BLUES
7.STUFFY
8.MAD LAD RETURNS



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