昔から「男のいいわけ」なんて、みっともない。
そう思っていたし、そう教わってきました。
この思いが強すぎるせいか、まったく私も含め、私のまわりの男どもは、いいわけベタです。
友人Sは、妻子持ちのいたって真面目な男ですが、私同様つきあいが良すぎ
週によっては、ほぼ毎日飲んで帰る日が続きます。
別に彼がすべて進んでで飲みに行くわけではありません。
仕事関係の付き合いだったり、友人との付き合いだったり、もちろん憂さ晴らしの酒もありますが。(この時点で、かなり「男のいいわけ」が入っています。)
そんな彼が、先日、とある歓楽街でいつものように飲んでいました。(私も一緒に)
11時頃でしょうか、奥様からメールが入り、「今日も遅くなるの?」とのこと、
そこで、飲んでいる面子も奥様には、ばればれだし、今日はお開きにしようと言うことになりました。タクシーを呼び、それぞれに帰宅。
ところが、彼は酔っぱらった勢いで「おねいちゃん」逢いたさに、別の歓楽街へ行ってしまったらしいのです。(彼の名誉のために、もう一ついいわけ。その「おねいちゃん」と彼が何かあるわけではありません)
素直に、帰宅後「あいつらに飲まされちゃってさ」とかなんとか、それで良かったものを
彼は、メールを打ちました。しかも、すべてひらがなで、
「○×くんと□□くんと**でのんでてかえれましぇーん!!」
翌朝、朝食を食べていると 彼の携帯が鳴り、(奥様の目の前で)
「はやく出れば、仕事の件かもよ」と奥様、
携帯の画面を見ると「ジェシー」の文字、
「ンッ、これは、夕べの.....」
携帯をのぞき込む奥様!
「今日はどうもありがとう....ジェシー」
彼のいいわけはこうでした、「まったく、夕べB(私)が、メルアド教えたな、しょうがねえ」
すると、奥様が「あら?ゆうべは、○×さんと□□さんと飲んでたんじゃないの?」
彼、「えっ?」
酔っぱらった彼は、メールを打ったことなどすべて忘れていました。
(私も、今度、奥様にお会いしたら、話を合わせなければ行けません。Sの野郎!!)
結局、今日の私は何を言いたいのか?
「男のいいわけ」は、みっともないから言うなではなく、
「男のいいわけ」は、へただから言うな。 これが正しいということ。
ジャズの世界では、リー・モーガンが「いいわけベタ」だったのでしょうか?
女性にもてた彼は、(髪型を見る限り、そうとも思えないけど) おおいに浮き名を流していました。
14才年上の愛人がいたその時、またしても違う女性にちょっかいを出し、ついに1972年2月18日、NY「スラッグス」に出演中、その愛人に射殺されてしまいました。(ウーン33才若い) きっとうまいいいわけが、無かったのでしょうね。
47才の愛人には、あまい「キャンディー」では、許してもらえなかったのかも
CANDY / LEE MORGAN
1957年11月18日,1958年2月2日録音
LEE MORGAN(tp) SONNY CLARK(p) DOUG WATKINS(b) ART TAYLOR(ds)
1.CANDY
2.SINCE I FELL FOR YOU
3.C.T.A.
4.ALL THE WAY
5.WHO DO YOU LOVE I HOPE
6.PERSONALITY
バブさんは文章が上手いなって前から思っていたのですが、「男のいいわけ」は特に話の運びに魅せられました。
なんというか、魅力あることばですね。
それとタイトルのつけかたも とても上手いなぁと思います。
「戦力外通知」にはびっくりしてハラハラしながら読み始めましたけど(笑)
バブさんは文章の上手い方だなぁって前から思っていたのですが、この「男のいいわけ」はその最たるものですね。ぐぐっとひきつけられてしまいました。読みたくなる展開の仕方ですね。上手いっ!
そして見逃せないのが、タイトルのつけ方。わたしも見習いたいけど、これだけはセンスの問題だからなぁ・・・バブさんのセンス 羨ましいです。
「戦力外通知」にはびっくりしてハラハラしながら読み始めましたよ(笑)
が、やはり怖いなあ。