JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

情けは・・・・酒のため?

2016年04月11日 | d-f

昨日、一昨日と上着すらいらないような暖かさが一転、今日は風が強くてちょっと肌寒い一日になっています。

「どれ、弁当でも作って花見にでも行ってみんか」
それはもう私としては最大限の気づかいであったのですが
「いろいろ忙しいんだから」
の一言であえなく却下。
しかし、
「男たる者、一度口にした事をおいそれと・・・・」
てんで、独り自転車で近くの公園へ

え?お弁当?んなもん・・・・
洗い物が大変だという理由で、おにぎり二つ、しかも「お茶け」は、途中コンビニで買った玄米茶って、落語『長屋の花見』より品祖ですわいな。

ともあれ、春の暖かな風を切ってのサイクリングは気持ちが良いもので、公園までの道すがらいろんな所に寄り道して
「♪サイクリング、サイクリング ヤッホーヤッホー・・・♪」

公園に到着すると

  

桜は満開、陽気は最高、
「さて、まずは公園を一回りしてと・・・」
てんで、自転車を引きながらゆっくり小一時間ほど公園を散策しましたかねぇ。
「汗もかいて、そろそろお腹もすいてきたし、適当な場所でお昼タ~~イムかな?」
ところが、

そりゃね、日曜日、最高のお花見日和ですよ。周りを見渡せば家族連れがおのおのお気に入りの場所にシートを広げ、楽しそうに美味しそうなお弁当を食べとるわけですわ。
「あれ?これって寂しい?オヤジが独りおにぎり二つって・・・寂しい?」
「気付くのが遅い!」
と、ツッコミを入れられて当然みたいな(笑)
けっきょく、端のベンチでそっとおにぎりを食べてきました。

「いや、それでもいいもんねぇ~~だ、花は綺麗だし、風は心地よいし、運動もしたし・・・・・・・」
益々落ち込んでいくのは何故でしょうか?

でも、イイんです。ホントに良い事は帰宅して待っていましたから。
「○○、アンタにって、△さんが持ってきてくれたよ。後でお礼言っときなよ。」
届いていたのは、ちょっと高級そうな和牛肉とボウモア(スコッチのね)
「なんでまた、こんな素敵な物を△さんが?」

そういえば、先日、独り住まいの△さんが、パソコン設定が出来ないと言うんで、設定のお手伝いに行って、ついでにLED照明の付け替えやら何やらをやってきたんでしたっけ
「アンタは、他人の家の事は良くやるのに、自分の家の事はなんにもしてくんないんだから」
と、文句をタラタラ言われて・・・・
「そっか、あんとき、『お酒は何が好きなの?』って訊かれたんだっけ」

 情けは人のためならず

ってね・・・・フフフフフ

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。
母専用に当初予定していた鮭のムニエルのプレートは用意しましたが、私は予定外のこれ

和牛ステーキです。もちろんボウモアもいただきましたよ。

お弁当は、ワラビとタケノコご飯でちょっと春らしく

さて、今日の一枚は、ブッカー・アービンです。

前回お話ししたMD発掘音源「IS THAT SO」のジョン・ヒックスがアービンと共演した一枚です。
この季節に「WHITE CHRISTMAS」てぇのはいかがなものかと思いますが、まぁそこはお許しあれ。

ミンガス派(そう言うのが正しいかはわかりませんが)とジャズメッセンジャーズに参加したヒックスの共演というのは、それだけでなんか面白い感じがしたりして、まっこれはあくまで個人的興味ですけどね。

ご存じのごとく、メッセンジャーズ時代はもとより、ラッキー・トンプソン、ケニー・ドーハムらとの共演にしても、ヒックスというピアニストはしっかりと脇役をこなすタイプですんで、ここでもけしてアービンの個性を殺すような事は無く、いやむしろ、アービン・ファンであれば十分に彼の魅力を引き立たせるという意味で、ありがたいピアニストではなかったでしょうか。

夕べ風呂上がりに、改めてボウモアをいただきながら、このアルバムを聴いていたのですけど、じつに満足できる時間だったと感じています。

STRUCTURALLY SOUND / BOOKER ERVIN
1966年12月14,15,16日録音
BOOKER ERVIN(ts) CHARLES TOLLIVER(tp) JOHN HICKS(p) RED MITCHELL(b) LENNY McBROWNE (ds)

1.BERKSHIRE BLUES
2.DANCING IN THE DARK
3.STOLEN MOMENTS
4.FRANESS
5.BOO'S BLUES
6.YOU'RE MY EVERYTHING
7.DEEP NIGHT
8.TAKE THE A TRAIN
9.SHINY STOCKINGS
10.WHITE CHRISTMAS