「桜など草木の花が咲き始め、万物に清朗の気が溢れて来る頃」
今日は二十四節気の一つ『清明』なんだそうでありますが、いやはや昨日からの春の嵐で「晴朗の気」とはどうにもいかんような、そんな『気』が漂っております。
えっ?「それはバブにはもう人生の春が無いからだろう」ってですか?ほっといてください。(笑)
さても、私の「バブ」もですが、呼び名とかあだ名とか、みなさんそれぞれあるかと思います。そしてその云われもきっかけも千差万別でありましょう。ときには「いつ誰につけられたものだかも分からない」てなこともあるもので
先日大学のOB会で幹事を務めたチャリンコ、その「チャリンコ」というあだ名も、そのOB会中に
「いや、俺が付けたあだ名だ」「いやいや俺だ」「違うって、○○君が・・・・」
ともめたりなんぞして、
「アタシもよく分かんないんだよねぇ」
本人が覚えてないんじゃどうしようもありません。
「なんか気になんだけどね、おまえ何かに似てるよなぁ・・・」
私の場合、このフレーズをジェネレーションギャップを埋めるコミュニケーション方法として使っているところがあります。
(?どうゆう意味?)
つまりですねぇ、Mさんのお店でアルバイトをしているような若い子との話題に利用するというか・・・・
「あっ!思い出した。・・・・Y、おまえ、『未来少年コナン』とかいうアニメ知ってる?あれに出てくるさぁジムシーに似てねぇ?」
だいたいが、その子をちょっとムッとさせるようなキュラクターに仕立てるんでありますが、自分で言うのもなんですけど、これがかなり似ているケースが多くて
「まったくぅ、そんなんに似てません。」
なんて言いながら、本人も何処かなるほどと思うのか、半笑いだったりするわけで・・・
ちなみに、自分自身がそれを言っても許してもらえるようなキャラクターじゃないとかなりの顰蹙をかいますので、そこにはじゅうぶんご注意いただきたいコミュニケーション方法ではあります。
そんなわけで、私が「似てる!」ってぇものは、「本人は半分受け入れるけど絶対に言われたくない」万が万そんなものを選びます。
同じくMさんのお店のバイト、Maちゃんには
「なんか気になんだけどね、Ma、おまえ何かに似てるよなぁ・・・そうだぁ!おまえ『ネバーエンディングストーリー』って知ってる?あれに出てくるファルコンだぁ、そうだそうだ、ファルコンだよぉ」
「???????」
この時の最大の失敗は彼女が『ネバーエンディングストーリー』を観たことが無かったということで
「こんど観てみな、絶対似てるから」(酷い)
それから、数日後
「バブさん、お店(彼女は昼間、他のケーキ屋さんで店員をしております。)のおばさんにファルコンのこと言ったんですよぉ、そしたら「言えてる言えてる」って言われちゃったぁ」
とまぁ、ふつうはここで笑ってお終いなんですが・・・・・
「ファルコン」
「はい」
彼女は返事をするようになったんですねぇ
「だって、ファルコンってけっこう可愛い響きじゃありません?」
ですって、
まっ、あだ名や呼び名なんてぇものは、こんなんから生まれるのかもしれませんねぇ。
「な、ファルコン」
さて、今日の一枚は、ケニー・ドーハムです。
このアルバムも今となってはどれがオリジナルのジャケだか分からないほどいろんな形で出ていますが、ジャロ盤「THE ARRIVAL OF KENNY DORHAM」がオリジナルなのかな。私が持っているのはこのサナドゥの再発盤です。
ドーハムといえば「静かなるケニー」という、じつに凝り固まった私の思い込みからすると、その直後(年をまたいだ約二ヶ月後)に録音されたこのアルバムはじつに興味深い一枚でありました。
聴き所はバリトンサックスとのツーフロント?バリトンってぇのが面白いですよね。それとドーハムとしては珍しいミュート演奏、バライティーにとんだ曲調、一般的にはそのあたりですかねぇ?
と、分かったような口はきかずに、私としてはじつにバランスの良いアルバムといった印象があります。
この頃のドーハムは暖かいんだなぁ、やっぱりねぇ、ホッとするんでよ、こういうのが
KENNY DORHAM MEMORIAL ALBUM
1960年1月10日録音
KENNY DORHAM(tp) CHARLIE DAVIS(bs) TOMMY FLANAGAN(p) BUTCH WARREN(b) ARNOLD ENLOW(ds)
1.STAGE WEST
2.I'M AN OLD COWHAND
3.SONG OF DELILAH
4.BUTCH'S BLUES
5.STELLA BY STARLIGHT
6.LAZY AFTERNOON
7.TURBO
8.SIX BITS
9.WHEN SUNNY GET'S BLUE