JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

生もの土産?

2011年11月18日 | j-l

今日は七十二候『金盞花(きんせんか)香(こうば)し』でありますが、いかに旧暦新暦の違いがあるにしろ「この時期に金盞花はねぇだろう」と、寒い曇り空に文句を言ったりします。
「ちょいちょい、だからアンタは学がないって言われるんだよ」
そいつが学があるのか無いのは別として、そんなことに変に詳しいヤツがいたりして
「七十二候でいうところの『金盞花』ってぇのはだ、金の盃を示す花、つまり水仙の花を意味してるんだな、これが」
「へいへい、どうせ私しゃ学がありませんよ。」


水仙や  寒き都の  ここかしこ  (与謝蕪村

まっ水仙もいささか時期としちゃ早い気もしますが、金盞花よりはましか。ともかく「寒い季節だよ」ってことで、納得しときましょ。

そんな寒空のもと、○ークママが旅に出た事は昨日の『おまけ』でお話ししましたが、何処でこのログを見ているのか、本人からコメントが入りました。
「生ものって何? 生チョコかい? 生ビールか生麦か生米か?」
私がねだったお土産の「生もの」っちゃなんだ?ってんであります。

ならばご説明つかまつりましょう。(笑)

日本人のお土産好きは今に始まった事じゃありません。国内旅行に海外旅行、同級会に同窓会、社員旅行に新婚旅行、日帰りだろうが長期だろうが、しまいにゃ不倫旅行のお土産まで買ってくるってんですから大笑い、しかも、自分や家族へのお土産だけならまだ分かるにしても、親戚やらご近所さんやら「あっ、うちの課は甘い物好きが多いから」なんて会社の連中にまで、まぁ山のようにお土産を買って帰るわけですねぇ
おばちゃん連中なんか、観光より先にお土産屋に殺到するなんて事があたりまえじゃありませんか。
まっ、これもひとつ『日本人の気配り文化』なんでありましょうけどね。

もちろん、想いのこもったありがたいお土産も多々あります。
初めてお付き合いをした彼女が沖縄土産に買って来てくれた星砂のキーホルダー(ク~~かわいい)、ウイスキー好きの私のために彼女が選んだ小樽ガラスのロックグラス、バーボンストリートで買って来てくれたショットグラスets.ets.
でも、自分が集めてるからって地名入りの提灯とかもらってもねぇ(今はないだろうけど、笑)

一昔前、海外出張のお土産っていいますと、酒、タバコ、チョコレートてなところが定番でありました。もちろん同僚の若手に酒一本ずつなんてぇのは無理ですから、タバコ一本とか、チョコレートを「皆さんでどうぞ」なんてね。(どう味わっても日本のチョコレートの方が美味しかったような気がしますけど)
それからけっこうあったのがボールペン?
ほら、真ん中あたりに水着姿の女性の写真があって、裏っ返すとスーっと水着が消えていくっていう・・・・・私なんざぁ当時の会社のデスクに三、四本入っていた記憶があります。


これこれ、デンマークはESKESEN製のフローティングペン
写真はネット上から拝借しました。

「バブちゃん、バブちゃんだから特別にイイお土産あげちゃう」
たいていこう言うときは、エロ関係であります。
これもあんがい困るんですよねぇ、家に持ち帰っても嫁になんて言われるかわからないし、ボールペンみたいにデスクに入れっぱなしってわけにもいかず、かといってやたらに捨てるのもねぇ
「ごめん、嫌いじゃないけど、気持ちだけいただくから、他にまわして」
なんてね。

そんなある日、同僚が海外出張に出掛ける時でした。
「バブ、お土産何がいい?酒か?煙草か?それとも・・・・・」
「そうさなぁ金髪美女かなぁ・・・・ペラッペラの乾きもんじゃダメだぞ、ピチッピチの生ものな」
○ークママ、おわかりいただけましたでしょうか?はい、これが「生もの」です。(笑)

冗談冗談、私が真に望んでいる「生もののお土産」は、元気な○ークママそのもの、ね、あとは旅の良き思い出話でござんすがな、ガッハハハ
よし、上手くまとまったな。(笑)

さて、今日の一枚は、ロジャー・ケラウェイです。

先日Mさんが「バブちゃん、頭に思い浮かぶ映画音楽を50書き出してくんない」とわけの分からないことを突然言い出しました。
てなことで、思い出に残る映画音楽を羅列すると、いやいや自分でもビックリ50曲なんてあっという間に思い浮かぶものであります。
「ところで、これを何に使うんですか?」
「まぁまぁ、あとであとで」
って、それ以来その理由を聞いていないのですが

ともかく、その時に「アルフィー」の名もいち早く出てきました。
「そういやぁ、ロリンズのALFIEをしばらく聴いてないなぁ」
と思いだし聴いたところ、何故か今まであまり気にも止めなかったピアノ、つまりロジャーが気になったのです。
そうなると「他の演奏も聴こう」となるのが我が習性でありまして、このアルバムを引っ張り出してきたのです。

このアルバム、なんだか曲調に定まりが無い?じつに分かりやすい曲もあれば、難解そのものといった曲もある。いったいロジャーっちゅう人は何処に足を着いて何をやろうとしてるんだ?との疑問も起きてきそうな一枚であります。
が、よくよく聴いてみると不思議と一本筋が通った個性的ピアニストであることも感じ取れるという・・・・やっぱ難解の部類にはいるのかなぁ?

ところが「難解=好き」てなところのある私が、どうも踏み込めない感があります。理由を訊かれても答えようがないんですがね。
そこかしこにいかにもの白人らしさ(じつに抽象的で逆人種差別的表現ですが)がかいま見える?ちょっとイヤラシイ?枯れてるくせにじゃっかんお高い?
考えて見りゃ「ALFIE」の「HE'S YOUNGER THAN YOU ARE」でのソロを聴いても、そのあたりを感じ取るべきなのかもしれませんが。

好みは別として、耳に残るピアノであること間違いないと思います。

THE ROGER KELLAWAY TRIO
1965年5月11,13日録音
ROGER KELLAWAY(p) RUSSELL GEORGE(b) DAVE BAILEY(ds)

1.ORGAN MORGAN
2.ONE NIGHT STAND
3.I'LL FOLLOW THE SUN
4.BRATS
5.CAN'T YOU SEE IT
6.SWEET AND LOVELY
7.SIGNA:O.N.
8.BALLAD OF THE SAD YOUNG MEN
9.NO MORE
10.THE FALL OF LOVE