JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

『東京JAZZ 2011』その2

2011年11月17日 | y-その他

いやいやここ二、三日寒いですねぇ。
この寒い中、一昨日から昨日にかけて私は完徹、オールですよ。しかも酒呑んでじゃなくて、し・ご・と、お仕事でですよ。何が悔しくて42時間もおき続けていなくちゃいけないんだいっちゅうの。疲れは今日も引きずっています。

それはともかく、遅くなりましたが本日は『東京JAZZ2011』いいかげん寸評の第二弾です。

まずはquasimodeですか。
う~~~~ん、正直が一番ですよね。正直に言います。私は平戸祐介のピアノがあまり好きくありません。なんていうかなぁ、どうにも彼のちょっと粘りのあるピアノが後からついてくるような感覚があって、私のリズム感と反りが合わないんです。平戸啓介ファンの方には、そもそもクラブジャズなるものを私が語ってもなんの説得力もないわけで、それに免じてお許しいただきたいと思います。

次はINCOGNITOですね。
アシッドジャズ?この分野も私にとっては未開拓地帯ですからなんとも言えませんが、こちらはけっこうノリノリで聴いてました。しかし、アルバムを買ってまで聴こうという気にまではなっていません。自宅のステレオで独りで聴く代物じゃないでしょ。

やっと知った名前が出てきました。ケニー・バロンです。
以前もお話ししましたかねぇ、私にとってバロンはひじょうに印象の薄いピアニストです。とはいえ、やっと私のJAZZ範疇に入る演奏にはホッとした思いで聴き入りました。
印象は薄くとも嫌いになる要素は全くないバロン、ただ大きな会場で聴くにはいささか難があるのでしょうかねぇ(会場で聴いていないので想像ですけど)、やはりジャズ・バーで聴いてみたい演奏だと思います。

お次は去年酷評をした熊谷和徳のタップです。
今年の演奏は去年からするとかなり印象が変わりました。確か昨年はクリスチャン・スコットとの共演でしたが、確実に上原ひろみとの共演の方が私は好きです。二人のやり取りが明確ですし、心地良さもあります。ちょっと興味の湧いた演奏でした。これも間近で聴いてみたいなぁ

もちろん次も知った名ですね、セルジオ・メンデスです。
しかしまぁラップ入りのボサやサンバはいかがなものかと思って聴きましたが、そこそこ良かったですよねぇ、そんでもってコーラス右側の金髪娘・・・気になりました、全貌を捉えた映像がほとんど無かったのが残念です。もっとアップのカットが欲しかった。(って、そこかい。笑)
「MAS QUE NADA」このノリは好きです。これは大きな会場でも楽しかっただろうと思いました。

日野輝正、ん~~~~~彼のマイルス・リスペクトは毎回感じるものなのですが、正直私の好みではありません。以上(笑)
さらに次のラウル・ミドンは前回取り上げましたので省略させていただくとして、再び登場のケニー・バロンも飛ばしましょう。、おっと北川さんのベースソロ、なかなかのもんでした。

次はリー・リトナー、マイク・スターン、布袋寅泰ですか。
布袋さんは緊張気味で、あの顔のくせに(失礼)いかにも日本人らしい気配りが印象的でしたねぇ。まっこういった演奏はその場でいっしょに楽しむ企画物というのが私の根本的考え方です。善し悪しではないでしょう。

DMS、この面子が私のJAZZ範疇内にいらっしゃるわけもなく、完全において行かれてる感はゆがめませんが、音楽自体としては嫌いじゃありません。「JAZZじゃない」という意固地な偏見を私はいつ脱ぎ捨てられるのでしょうか?
そうそう話はコロッと変わりますが、私が見る数少ないテレビドラマ『相棒』の今シリーズのオープニングテーマ、あれ誰が吹いてるんですか?(塩川光二だそうです。)
DMSを聴きながら思い出すことでもないかな?
ともかく、ジョージ・デュークのボーカルはいかがなものかと思いましたが、演奏自体は楽しませていただきました。

放送のエンディングはJAZZ FOR JAPAN "LIVE"の「MY FAVORITE THINGS」でしたが、私はアル・ジャロよりやっぱコルトレーンが好きだっちゅうことで終了です。(笑)

最後に全体寸評ですか?
う~~~ん、どうなんでしょう?
一つ言えるのは、私の興味をそそる演奏が年々減ってきているように感じます。それは『東京JAZZ』の陳腐化ではなく、まさに私自身の陳腐化が原因なのでしょうね。
いずれにしても、ライブの一部をテレビで観ただけで寸評することは多いに問題でありますし、「会場に足を運んでから言え」これに尽きますね。

さて、今日の一枚は、先日買ってしまった上原ひろみです。
彼女は発展をし続けてますねぇ、若さだけで押し切る域はすでに脱して、なにより「らしさ」?「個性」?そういったものを強く感じるようになってきたように思います。
けっこうのめり込んで聴いています。
この娘、何が気に入らないって、あのメンタマでオヤジをイジイジするように私を責めてくるんでありまして・・・・・そこがたまんないかも(笑)
まっ、ときおり私の好きな(逆ですよ、逆)電子音が我に返させてくれるんですが。

アンソニー・ジャクソンはともかく、サイモン・フィリップスってTOTOかなんかの・・・・・よく知らないんだからよしましょう(笑)、ただ絶妙なトリオ感を感じさせられたように思います。
今のところこのアルバムを買って後悔はしていません。

VOICE / 上原ひろみ
2011年
上原ひろみ(p) ANTHONY JACKSON(b) SIMON PHILLIPS(ds)

1.VOICE
2.FLASHBACK
3.NOW OR NEVER
4.TEMPTATION
5.LABYRINTH
6.DESIRE
7.HAZE
8.DELUSION
9.BEETHOVEN'S PIANO SONATA No.8, PATHETIQUE

おまけ、
私の行きつけのバー、○-クのママが今旅に出ております。
ここ二、三日は東京近辺をうろついているようで、もし見かけましたら「バブがお土産を、乾き物ではなく生ものでお願いしますと言っていた」と、お伝えいただけますでしょうか。
って、「○ークママの顔しらねぇし」って話ですよね。(笑)
旅先から送られてきた写真を・・・・・・・また怒られますよね、顔はNGにします。

○ークママ、何処かでこのブログを見る機会があれば、メッセージを贈ります。
「多いに羽を伸ばしてきてください。お土産期待してます。」