数日前から問題となっている「NHK教育テレビの番組改変」問題について、私も書こうと思っていたが、今朝の京都新聞に私の知人でもあるMさんの読者の欄への投稿があり、的確に、その問題をとらえており、私は4年前の番組そのものは見ていないが、彼女は観た上での感想も書いているので、紹介させていただき、私もほぼ同感であるので賛同の意を表したいと思う。
「NHKの番組改変解明望む」 亀岡市 M(自由業・45)
テレビ番組の放送前に、自民党の安部、中川両氏がNHK幹部に内容変更を求めていた、とNHKの現職幹部が内部告発した。これに対しNHKは圧力は受けていないとし、安部、中川両氏も内容の変更は求めていない、と否定している。
問題となっているこの番組は、2000年に開かれた女性国際戦犯法廷を取り上げたもので、従軍慰安婦
問題など戦時性暴力を問うものだ。
四年前、私はこの番組を見て、「なぜ加害者を擁護するコメントが強調され、戦犯法廷で問われたはずの加害責任があいまいな形で表現されているのか」と、強い違和感を持った。
後で、従軍慰安婦の方の証言がカットされるなど番組が大幅に変更されたことを知り、何らかの圧力があったのだろうと確信していた。
今回、自らの生活をかけての内部告発を、うそだと思う人はいないだろう。しかし、圧倒的な力を持つ政治家と巨大組織であるNHKが否定したら、彼はつぶされてしまうかもしれない。
これはお金にかかわる先のNHKの不祥事よりはるかに重要な問題だ。政治の力によって表現の自由や私たちの知る権利が侵されてはならない。告発者の勇気を生かし、徹底的な真相究明を求めたい。
以上が京都新聞2005年1月19日水曜日、朝刊7面の窓「読者の欄」のトップに掲載された文章である。
私は、このニュースが伝えられた時から、「あぁやっぱり、そうしたあからさまな圧力や自主規制、番組の偏向的作り替えなどがあるのだ」と思っている。
最近のニュース映像などでも、NHKの報道姿勢と内容そのものが偏向しており、イラクの自衛隊の映像でも、やたら日の丸を写すし、皇室報道などは全く大日本帝国憲法下の国家体制かと思わせる様な、言動や映像の扱い方にうんざりしている。
安部や中川が問題視されているが、一番おかしいのは公共放送とか公平、中立等と言いながら、放送される前の番組の内容が国会議員や党関係者の中で問題となり議論されていた、と報道されていること自体が、大きな問題であり、NHKならずとも報道に携わる放送局の自主的な番組制作や編成が既に犯されている証拠である。
NHKだけでなく、朝日や毎日などの民放テレビ番組制作なども、大きなスポンサー等に関連した番組内容が自主規制されているだろうし、そうしたスポンサーの意見、意向に沿った番組づくりがエスカレートしていることは、今に始まった問題ではない。公平、中立の放送や報道など、既に日本のマスコミ、メディアにはないのではないだろうか。
「NHKの番組改変解明望む」 亀岡市 M(自由業・45)
テレビ番組の放送前に、自民党の安部、中川両氏がNHK幹部に内容変更を求めていた、とNHKの現職幹部が内部告発した。これに対しNHKは圧力は受けていないとし、安部、中川両氏も内容の変更は求めていない、と否定している。
問題となっているこの番組は、2000年に開かれた女性国際戦犯法廷を取り上げたもので、従軍慰安婦
問題など戦時性暴力を問うものだ。
四年前、私はこの番組を見て、「なぜ加害者を擁護するコメントが強調され、戦犯法廷で問われたはずの加害責任があいまいな形で表現されているのか」と、強い違和感を持った。
後で、従軍慰安婦の方の証言がカットされるなど番組が大幅に変更されたことを知り、何らかの圧力があったのだろうと確信していた。
今回、自らの生活をかけての内部告発を、うそだと思う人はいないだろう。しかし、圧倒的な力を持つ政治家と巨大組織であるNHKが否定したら、彼はつぶされてしまうかもしれない。
これはお金にかかわる先のNHKの不祥事よりはるかに重要な問題だ。政治の力によって表現の自由や私たちの知る権利が侵されてはならない。告発者の勇気を生かし、徹底的な真相究明を求めたい。
以上が京都新聞2005年1月19日水曜日、朝刊7面の窓「読者の欄」のトップに掲載された文章である。
私は、このニュースが伝えられた時から、「あぁやっぱり、そうしたあからさまな圧力や自主規制、番組の偏向的作り替えなどがあるのだ」と思っている。
最近のニュース映像などでも、NHKの報道姿勢と内容そのものが偏向しており、イラクの自衛隊の映像でも、やたら日の丸を写すし、皇室報道などは全く大日本帝国憲法下の国家体制かと思わせる様な、言動や映像の扱い方にうんざりしている。
安部や中川が問題視されているが、一番おかしいのは公共放送とか公平、中立等と言いながら、放送される前の番組の内容が国会議員や党関係者の中で問題となり議論されていた、と報道されていること自体が、大きな問題であり、NHKならずとも報道に携わる放送局の自主的な番組制作や編成が既に犯されている証拠である。
NHKだけでなく、朝日や毎日などの民放テレビ番組制作なども、大きなスポンサー等に関連した番組内容が自主規制されているだろうし、そうしたスポンサーの意見、意向に沿った番組づくりがエスカレートしていることは、今に始まった問題ではない。公平、中立の放送や報道など、既に日本のマスコミ、メディアにはないのではないだろうか。