ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

今年は防災、防犯の年に!

2005年01月01日 | 地域の話題

 未曾有の大災害となったスマトラ沖、インド洋大津波の被害はまだまだ拡大している。
 昨年12月26日に発生したマグニチュード9.0と言う海底地震に端を発した大津波は、インドネシア、インド、スリランカ、マレーシア、タイ、ミャンマーなどの海岸沿いに住む住民と、多くの観光客などを一瞬のうちに飲み込んでしまったようである。

 日が経つにつれて行方不明と死者の数がうなぎ上りに増えて、元旦の新聞では12万3千人と報道されている。まだ通信回線の不通や情報不足もあり、それ以上の被災者がカウントされる可能性も高い。

 昨年は日本でも10個の台風が本土に上陸し各地で風水害の被害が続発し、11月の新潟中越地震では多くの被災者と死者、行方不明者が出た。今年2005年1月17日で、あの阪神淡路大震災から満10年になるが、天災は忘れた頃にやってくると昔の人は言ったそうだが、本当に日々の生活では忘れかけていたのではないだろうか。

 国、府県、そして住民にもっとも身近な市町村などの地方公共団体も、度重なる各地の被災の経験に学んで、いろいろな防災対策を講じているはずではあるが、突発的にいつ起きるか分からない天災には、必ずしも万全な対策とは言えないことが多い様である。

 ひとり、ひとりの住民が自分たちの住む家の周辺の地形や河や山の形状と危険性などの情報を、地域の行政などが作成しているハザードマップなどを参考に前もっての情報収集し、いざという時の避難や対応個々にシュミレーションして、確認しておく必要もあると思われる。

 そのための地方行政と地域コミュニティーの役割も重要で、きめ細かな説明と緊急時の連絡体制や避難経路や誘導、通報と共に、社会的弱者である子供、高齢者、障害者などの把握と、隣近所のプライバシーを尊重した上で、ご近所の家族構成や居住形態の把握つまり、どの部屋で誰が寝ているとか昼間や時間帯による在宅の様子なども、隣人同士の必要な情報のひとつではないかと思う。

 多くの教訓を10年前の阪神淡路大震災は投げかけてくれたが、昨秋の新潟中越地震で生かされたものもあるが全く生かされなかったものもある。全国津々浦々、何処にでも日本は地震や天才的災害は起こる可能性があることを改めてイメージして対処方法を備えたいものだ。

 また一方、子どもたちを取り巻く凶悪な事件の多発に心を痛めることが多くあった昨年だったが、昨年暮れにようやく奈良の女児誘拐殺人事件の容疑者が逮捕された。安全のために子供に持たせたGPS携帯が、逆に遊ばれた様な異常な事件であった。しかも見知らぬ小学生女児なら誰でもよかったと供述している容疑者の人物像に、何ともやり切れぬ憤りと異常さを感じる事件であった。

 こうした突発的な被災や因果関係のない犯罪被害などに誰もが会いたくはない。しかし、こうした被災や被害を最小限に食い止めるための最大の対策は、地域社会の住民たちがより関心を持って、日常的な生活空間で如何にお互いの個性やプライバシーは尊重しながらも親しく付き合えるかが鍵である。

 いざと言う時の情報と第六感と言われる様なインスピレーションなども、日頃の人間関係や情報量によって対処方法が見つかり、大きな被害や被災を最小限にと止める大きなきっかけになり得るはずである。

 隣近所が親しく日頃の挨拶と愉しい会話やよもやま話を、奥様だけでなく老若男女を越えて出来るコミュニティーの再発見と愉しい集いやイベントの仕掛けなどが、人間的知恵として改めて必要な時代である。
コメント (1)
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