ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「立冬」となる。

2011年11月07日 | 季節の話題
 明日、11月8日は早くも「立冬」である。

 そうです。冬の始まりを暦の上では告げるわけで、今年もあと50日余と何やら忙しないという感じで、年賀状も発売されていて、商店街やコマーシャルにはクリスマス的飾り付けや言葉が添えられたりして、町の夜道を車で走っていると、早々とイルミネーションを木々にあしらった風情の庭もあって、「早すぎるよ!」とツッコミたくなるくらいです。

 つい先日までは11月に入っても「夏日」と称される様な「25度以上」の温暖な日が続いたりしていたのに、急に寒さや冷えを感じる秋を感じ出したところなのに、もう「冬なんて」、とにかく早すぎますし、誰もが「一年が年々早く感じられる」という年齢になったのかもしれませんが、とにかく「冬」なんてまだまだ早すぎますよ。

 三月に起きた東北を中心とする大震災から約8ヶ月、そして台風12号、15号と続いた暴風雨のための洪水や土砂崩れの被災地と被災者の方々にとっては、避難所や仮設住宅での「越冬」をせざるをえない今冬になる方も多くおられるので、特に高齢者を中心とした「寒さ対策」には、地域の行政や社会福祉関係者のきめ細やかな支援と気遣いが必要だと思います。

 そんな中、東日本大震災の全国各地と全世界からの義援金や支援の輪が拡がって、多額の寄付金や物資の支援がされてはいるはずですが、本当に困っておられる方々に届いているのかという危惧を感じていますが、関西のとあるライオンズクラブという名の地域の文化活動などに取り組んでいる民間団体の元議長が、なんと1000万円余の外国からの義援金を自分の口座に移し、自分の商売であるスーパーの運営資金や遊興費に横領したというニュースに、なんともやるせない気持ちです。

 全世界の人々だけではありませんが、日本中の一人ひとりがいろんな形で支援したいと、三月以降ここ数ヶ月至る所での義援金や支援物資の援助、そしてボランティアとしての協力や支援を行ってきたわけですが、どの世界にもそれを逆手にとって利用したり、詐欺もどき行為で、自分の利益や勝手な利用をしようとする輩がいるもので、多くの人たちの善意や好意が、無駄になったり届かなかったりすることがないように、関係各位にはより一層のチェックと被災者の立場を第一にした配分や支援に邁進していただきたいものです。

 テレビで放映された、ある被災地の一人暮らしのお年寄りの男性が、これからの寒い冬を越すためには、たったひとつの「石油ストーブ」の灯油代も無駄にしないために、朝夕の限られた時間だけは使用するが、それ以外の時間帯はストーブを灯さず我慢されているとのことでしたが、せめて「寒さだけは」、克服できる様な防寒対策や暖房設備とその費用も調査して、支援してあげてほしいと思わざるを得ませんでした。

 私たち元気な者にとっても、これからの冬の寒さをどのように過ごすかは、ちょっぴり不安であったり覚悟がいったりするのではないかと思いますが、今回の震災と大津波の被災地の広範囲の地域が東北ですから、余計に寒さが厳しい地域が多いわけで、ぜひとも岩手、宮城、福島の各県を中心とする被災者の今住まわれている住宅環境の調査と共に支援の有無を見届けていただきたいものです。

 三月の震災後はだんだん暖かくなってくる季節だったのですが、八ヶ月を経過して、これからが一番心身共に、今までの疲れや寂しさが増す上に寒さが募る季節となるので、この越冬に際しての支援の内容を改めて確認し、今までになかったきめ細やかな被災者のニーズを調べた上での、心温まる支援の輪を継続させましょう。

 明日の「立冬」を過ぎると、九日は「山茶始開」といって、山茶花か椿が咲き出す頃という日だそうです。

 せめて、被災地の方々や被災者が「山茶花」や「椿」の花を愛でる心を持つ余裕のある心境になれるような支援と協力をしたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする