ガリバー通信

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地球の人口が70億人に。

2010年10月21日 | 世界の問題
 新聞の小さな記事に、来年2011年に世界の人口が推定で70億人を超えるとされる国連人口基金(UNFPA)が発表した2010年版の世界人口白書について書かれていた。

 白書によれば、世界人口は前年よりも約8000万人増加して69億870万人に達していて、来年中に70億人を超える見通しだというのである。

 最も人口が多い国としては、中国の13億5410万人、インドが12億1450万人、以下アメリカ、インドネシア、ブラジルと続き、日本は1億2700万人で10位で09年よりも20万人減少しているという。

 私たちの地球の生物多様性について、持続的な環境を守る必要が強調されているが、果たして人類、すなわちヒトの生息数の限界はないのだろうか。

 一説には、地球上の人類の食糧や環境的視野からの適正な人口規模は38億人くらいとの見解もあるらしく、現在でも飽和状態を超えて人類が増殖しているので、食糧問題だけでなく、産業活動やエネルギー問題など多種多様な課題で、大きな変革や科学の発達による増産や環境悪化を防止する努力が必要とされている。

 しかし、70億人を超える人口で留まるわけではなく、2050年には100億人を超えるとされる推計もあって、ますます生物多様性を考える人間の数の方が飽和状態を超えて、とんでもない状況に突入することにならないのだろうか。

 現在でも北朝鮮だけでなく、アフリカやアジアの人口増加に伴う食糧の調達が非常に厳しくなりつつあると言われていて、世界で最貧国とされている国々では、子どもたちに十分な栄養と量的な食糧を賄うことが困難になってくるだろうといわれている。

 国連をはじめとする世界の人類の英知と食糧増産の技術や国際的援助で、なんとか賄っていくことは可能だとの見方もあるが、いつまでも楽観的には考えられない究極の地球上の課題として、考慮すべき時期に来ていると言っても過言ではないだろう。

 中国での「一人っ子政策」などの国をあげての人口抑制策もされてはいるが、アジア、アフリカを中心とする発展途上国においては、国力や経済力の向上の下支えは、やはり人口増加にかかっていると思われていて、人口抑制はあまりうまくは働いているとはいいがたい。

 こうした地球全体を生命体として考える世界の知恵と科学がどのように今後の人類の増加を抑制できるかが大問題になりつつあるのだが、これだけ経済や政治における発言力や国際社会での位置づけの違いによっては、自国の利害を優先するがゆえに、地球全体の利害、すなわち地球という自然体の環境を人類自らがダメにしてしまうという危機感を募らせざるを得ないという感想である。

 COP10で話し合われた「生物多様性に関する議論」だけでなく、人類の増加への歯止めも真剣に長期的見通しの中で考えていただきたいものである。

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