ガリバー通信

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今シーズンの阪神終了。

2010年10月17日 | プロスポーツ
 今年もあともう少しというところで、我が阪神タイガースはセリーグ制覇を逃したばかりか、宿命の対決相手である読売ジャイアンツとのクライマックスシリーズ、ファーストステージでも二連敗して、今シーズンの公式日程を中日ドラゴンズの優勝につぐ二位で終了したことになる。

 開幕から144試合を戦って、後半戦では首位に躍り出る場面も何度かあったが、ここぞと言う時の大事な試合には、なんとももろく負けてしまい、「あともう少し」というところで惜敗や完敗を喫して、球団創立75周年で「寅年」の念願のセリーグ制覇は惜しくもならないばかりか、ポストシーズンの楽しみでもあったCSでもホームの強みを生かしきれず連敗してしまい、「終わった!」のである。

 今シーズンは、真弓阪神としての二シーズン目で、ブラゼル、マートンの外国人助っ人が期待以上?の活躍をしてくれたし、金本、矢野、下柳、桧山らの「アラフォー世代」の活躍がなくても、若手と中堅の活躍もあって、先発レギュラーのマートン、平野、鳥谷、新井、城島と五人が三割以上を打ち、ルーキーの藤川俊介や上本、坂らと林、桜井らもそれぞれの持ち味でいいところも見せたが、投手陣の頼りなさで敗退したと言っても過言ではないシーズンであった。

 特に先発投手陣では、岩田が一試合も出られずシーズンを怪我の治療とリハビリで過ごしたし、能見も途中三ヶ月近く怪我でリタイア、安藤は先発としては重症で復帰ならず、下柳も衰えが見え、外国人投手では辛うじてスタンリッジが11勝と検討したが、メッセンジャーやフォッサムはもうひとつであった。

 そんな中、唯一シーズン200イニング以上を投げて、ほぼローテーションを維持して好投し年間14勝をあげた久保投手だけが頼りの時期もあったし、なにしろ後半から終盤の救援投手としての久保田と球児が誤算だったゲームがあまりにも多かったようであった。

 あの終盤戦の横浜戦で3対1で勝っていて、抑えに出た球児が四球を自ら二つ出して、主砲村田に見事に逆転スリーランを打たれて逆転負けした試合に象徴されるように、今日のCS巨人戦も6-2で快勝かと思いきや、久保の打たれた2点は平野のエラーがなかったら取られていない得点だが、久保田が3点、球児が2点を取られて逆転負けしたのだから、文句の言いようがない阪神タイガースの野球の筋書き通りが乗らなかった敗北であり、諦めざるを得ない形であった。

 新人投手の秋山君が終盤戦で連敗を止めるラッキーボーイ的投手として脚光を浴びた部分もあったが、そうなべて先発投手がゲームをつくることが出来ないことが多く、しかもリードしていた試合を後半にひっくり返された試合が、特に終盤戦に目立ったのであった。

 前半から中盤にかけては、よく打つ阪神打線を「新ダイナマイト打線」とスポーツ新聞は名づけるなど、城島、マートンらの新加入選手の活躍もあって、今年は優勝やと多くのファンは確信し、終盤戦での矢野選手の引退発表という寂しいニュースも、セリーグ優勝、あわよくば日本一に輝けば、華麗なる引退の年を飾れることになろうと念じていたのだが、泡と消えてしまったと言ってもいい。

 藤川俊介外野手や秋山投手など新人の台頭も見られたが、まだまだベテラン、中堅選手に依存せざるをえない今年の阪神タイガースの戦いぶりを見ていて、「ここぞに弱い阪神」という汚名は拭われないが、新しい来年度に向けた兆しもあちこちに現れているので、また来年に期待するしかない。

 それにしても、金本知憲選手の連続イニング出場記録が1492試合で途切れてからの阪神タイガースの戦いぶりは、とても良かったので、勢いをつけて優勝の二文字を獲得して、彼の引退への花道を作ってあげられたのではないかと惜しまれる今シーズン度なったとも言えるのではないだろうか。

 矢野選手お疲れ様。金本、下柳、桧山アラフォートリオもお疲れ様。ゆっくり休んで来期に引退をかけて頑張ってもらいたいものである。
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