ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「食べて、祈って、恋をして」

2010年10月27日 | 感じたこと
 ジュリア・ロバーツ主演の「食べて、祈って、恋をして」をようやく仕事帰りに近くのシネコンまで車を走らせて、一人で観た。

 水曜日の夕刻ということもあったが、水曜日は「レディスデイ」としての特典もあって、観に来ている観客のほとんどが女性客で、私以外には男性はいなかった様子であった。

 大好きなハリウッド女優のひとりである、ジュリア・ロバーツの美しさとお茶目な表情が素敵な映画で、アメリカを皮切りに、イタリア、インド、バリ島を旅するというので、インド、バリ島に昨年、一昨年と一人旅した経験のある私にとっては、懐かしい風景も見られるだろうと期待して観たのであった。

 女性ライターとして働く、リズを演ずるジュリア・ロバーツなのだが、若くして結婚したがなにやらしっくり行かなくなって、離婚を決意し旅に出たところがインドネシアのバリ島で、年老いた占い師に出会い、再びここに帰って来るだろうと予言されてから、イタリア、インド、バリと女一人の旅をゆっくりとするのである。

 ただ単なる女性の憧れのイタリア、インド、バリ島と旅する紀行記かと思いきや、原作もあって女性にとっての結婚と人生を考えさせるストーリーとなっていたのである。

 あるバリ島の結婚した女性の一言では、結婚を決意することは「顔にタトゥーを入れることに等しい」とまで言わしていて、全世界の女性がそんな必死の覚悟で結婚を決意しているとまでは思わないが、いずれにせよ一生の伴侶、もしくは道連れの友を選ぶことになるので、慎重かつ大胆でなくてはならないことだけは確かである。

 ニューヨークで働くキャリアウーマンのリズが結婚生活に何かの物足りなさを感じたのは理解は出来るが、なぜ離婚を考えたのかは映画を観る限りでは分かりにくいが、イタリアでは「食べて」、インドでは「祈って」、バリでは「恋をする」というシチュエーションは如何にもアメリカ映画的手法と感じたのだが、各々の国で数ヶ月滞在したのだろうが、ちゃんと住まいを借りて、そりれなりの楽しみ方をして、滞在をする費用は相当高額となるだろうが、そこんとこは描かれてはいない。

 それにしても、イタリーで肥満、メタボになるほど食べまくった友人たちとピザやバスタやジェラードをほうばっていたリズの表情が、インドでは敬虔な仏教徒のように毎朝の祈りの場に行って、わからないままに呪文のようなお経を唱えているうちに、少しつづ悟りを開いて行ったのか、さすが女優さんの演技もあって、めきめきと元気さと個性的な美しさが増してきて、バリ島に再び帰って来てからのリズの表情は、恋するジュリア・ロバーツになっていた。

 最後にバリであった中年の彼との別れを一度は決意したのが、例の占い師の一言、「バランスばかりを求めないで、今に従うのも調和だ」との意味の言葉に促されて、彼と共に無人島への船に乗るラストシーンのハッピーエンドが不可解だと思った。

 いずれにせよ、多くの日本の女性たちも、こんな映画を観て、自分の結婚観や人生観に影響をうけるのだろうかな。
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