ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

明日は「寒露」

2010年10月07日 | 季節の話題
 あの猛暑の夏がお彼岸を過ぎて、どんどんと秋の風情が深まってきたと思ったら、明日10月8日は、24節気の「寒露」にあたるという、秋本番から早くも霜降りに向かう『深い秋』の季節に突入するようである。

 『寒露』とは、一般的には露が冷気によって凍りそうになる頃をいい、九月節(旧暦9月)ともいうらしい。

 雁などの冬鳥が渡ってきて、菊が本格的に咲き始め、コウロギ等秋の虫が鳴き止むころと説明されているが、「暦便覧」では、「陰寒の機に合って露結び凝らんとすれば也」と説明しているのが「寒露」である。

 中国では初候は雁が多数飛来して客人となるとされ、次候はなぜか雀が海に入って蛤となるとされていて、末候は菊の花が咲き出すとされているが、日本では少し違って、初候は中国と同じく雁が飛来し始めるとされているが、次候には菊の花が咲き、末候にはキリギリスが戸の辺りで鳴く候だとされているのが面白い。

 ともかく、秋が深まってきたことは間違いなく、私の住む京田辺でも先週が「稲刈り」のピークだったと思われるのだが、銀色に輝く稲穂が頭を深く垂れて、お百姓さんたちの刈り込みを待っていた如く、きれいに刈り取られて干されている風景は、日本人として感謝と共に秋を身近に感じる光景であった。

 また空を見上げれば、天高く馬肥ゆる秋とも言われているが、ほんとうに青空が高く澄み渡っていて、そこに各種の秋雲が競い合うようにキレイなデザインの筋や勢いある形を形成しあったりして、なかなか見ごたえのある青空に雲という素晴らしい自然のキャンパスを堪能させてくれている。

 また夜空には「中秋の名月」と呼ばれる満月ではなくても、「十三夜の月」も日本人には印象強い満月とは異なった「少し欠けた月」として、秋の物悲しさを感じさせてくれるような感じで、何とも自然の演出は憎いとまで思ってしまうほどである。

 また私はあまり好きな花ではないのだが、秋の花の定番としての「菊」が咲き誇る季節でもあるので、各地で菊花展や菊の品評会なども行われると思われるが、戦後何十年も続いていた「枚方パーク」の「菊人形」がなくなってしまったために、より一層「菊の季節」の感じが関西圏では乏しい限りになっている。

 この一年のうちで「秋を満喫」したい季節に、運動会や遠足、秋祭りなどの野外行事が目白押しに続くのですが、もう少しすると各地から「紅葉」のたよりが聞こえてくると思われます。

 今年の「紅葉」は、夏の暑さが厳しかったせいもあって、少し遅くなると言われてはいますが、全国各地の紅葉のスポットを訪ね歩くわけにはいきませんが、テレビや新聞でも紹介される「もみじ」を中心とした「紅葉」の素晴らしさも満喫したいものですね。

 最後に、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋とも言いますが、皆さん同様に「食欲の秋」に言及しておくことにしましょう。

 これからの季節は、栗、梨、ブドウ、柿などの果物をはじめ、行楽地に行くと豚汁やおでん、けんちん、うどん、甘酒などの温かい食べ物を主体にお店が並び、その香りと立ち上がる湯気に心が惹かれるのではないでしょうか。

 家庭でも、サトイモやサツマイモなどを入れた豚汁やのっぺい汁、けんちん汁、またきりたんぽなどの特色ある郷土料理や「鍋もの」が盛んになると思われますが、今年の秋は異常気象の影響もあって、葱や白菜、そしてほうれん草など菜っ葉ものも少し高くなっているために、まだまだそういう気持ちにはなれない主婦の方々も多いのではないかと心配しています。

 ぜひ、皆さんもいろんな「秋を満喫」するために、食だけでなく多種多様なチャレンジをしていただきたいと思います。
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