ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

『自己中過ぎる』社会。

2010年10月02日 | 感じたこと
 人間は自己中心であることは間違いないし、地域利益を追求するためにそのそれぞれの団体や地方も自己中心の考え方であるし、国は当たり前の如く「自国中心」であることは疑いのない事実である。

 今に始まったことではないが、最近いや特に高度成長経済期を越えて、前後一番の経済的飽和状態になったとされる、所謂「バブル絶頂期」を境に、日本社会の地域社会はもとより、個人、個人の生活重視というよりも、「自分勝手」で「自己中」の価値観とも言うべき風潮が急速に増して、今や地域共同体や村社会と呼ばれた地域の「相互扶助」的精神や「助け合い」などが空前の灯火となっているみたいである。

 民主党政権のせいではないが、「生活第一主義」は悪くはないのだが、あまりにも「自分たちさえ良ければそれでいい」といった感じの「自己中心」的な行動や価値観が蔓延してきていると言っても過言ではあるまい。

 いつも八百屋で伺ったお宅で数人のご婦人たちとよく話すのだが、特にお寺さんの奥さんで市の社会教育委員もされている方とは、「家庭の基本」が崩れてきていることが、大きな原因だとの指摘に至っているし、元校長先生の奥様は、訪ねて来るお客様は拒まないが、最近は「自分勝手」な人が多いと仰るのである。

 ご近所付き合いや知人、お友だちとの幅広い交流と交際をされているのだが、一方的に自分自身の欲求や希望を叶えてほしいとの思いだけで、相手の時間や手間、そして配慮などは全く気にせずに、気に入らなければ全く礼を尽くすことなく帰られてしまう場合があるというのである。

 よっぽど小さな子どもたちの方が教えれば分かるらしく、丁寧に挨拶をして礼を言って「ありがとう」と帰っていく場合が多いが、大の大人と思われる人たちの中に、全く「何を考えているのか?」と目を耳を疑いたくなるような振る舞いや言葉を平気で回りに投げかけたり、不愉快な思いをさせても気にもせず、立ち去ってしまう人が最近増えたと言うのである。

 確かに、民主主義か平等かは知らぬけれど、一方的な「自分勝手」や「自己中心」の夥多が増えていて、人付き合いや、出会い、交流、交際が難しくなってきていると言うのである。

 先日も、一方的な電話で「時間をとってほしい」と言われた方が、結局は自分の小遣い銭稼ぎかビジネスの「売り込み」だったり、中には一方的な価値観や宗教の勧誘だったりしたことが私の経験でも何度かあるのである。

 ご自分の価値観や信じる宗教などは自由なのだが、他人や家族までもを一方的に自分の価値観や思いに当てはめて行動したり発言したりするだけの「自分勝手」や「自己中」はやめてほしいものである。

 そんな人が間違いなく増加している日本社会は、少子高齢化の一途を辿る中で、地域社会コミュニティの絆やネットワークも崩壊し、「隣は何をする人や?」と無関心極まりない世の中となり、子どもや老人への虐待、家族崩壊、一方的嫌がらせなどのトラブルや事件が多発し、「人間らしさ」を失った社会へと転げ落ちそうである。

 自己中社会を作り出しているのは、「家庭」、「家族」の絆や信頼、愛情の崩壊が原因である。
コメント
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