ガリバー通信

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プロ野球の秋。

2008年10月06日 | プロスポーツ
 我が愛する日本のプロ野球も、長いペナントレースの最終章にさしかかっていて、パリーグはすでにクライマックスシリーズ進出チームが、西武ライオンズ、オリックスバッファローズ、日本ハムファイターズが一位、二位、三位と決まり、あとは五位、六位を争う楽天イーグルスと勇退する王貞治監督率いるソフトバンクホークスの残り二試合を残すのみである。

 一方のセリーグは、なんと我が愛する阪神タイガースのぶっちぎりのセリーグ制覇が夏前には予想されていたのに、北京オリンピックを境に、新井の疲労骨折リタイアを機にタイガースが低迷し、俄然読売ジャイアンツがホームランバッターの重量打線でなんと14連勝という奇跡的なおいあげで、後各4ゲームを残す現在、全く同率の81勝56敗3分で並ぶというデッドヒートの終盤戦となった。

 セリーグ制覇は全く、阪神か巨人かわからない状況になっていて、10月8日に東京ドームでの天王山首位決戦となる模様である。

 いずれにせよ、パリーグの覇者は西武ライオンズで決まったのだが、これからクライマックスシリーズという、日本シリーズへの進出チームを決める短期決戦が始まり、レギュラーシーズン首位の西武には一勝のアドバンテージが与えられるものの、二位オリックス、さらに三位の日ハムにも、日本シリーズにパ代表として出場するチャンスがまだあるわけである。

 セリーグも然りで、昨年からパリーグを倣って、後半戦での観客動員数の減少をなるべく少なくしたいとの願いから、確かに今シーズンも三位争いを広島と中日が繰り広げて盛り上がり、特に51年間の広島市民球場が最後の年ということもあって、赤ヘルファンが盛り上がっていたようであった。

 しかしである。首位を目指すチームが六割前後の勝率で所謂「貯金」と言われる勝ち数と負け数の差が25前後あるのに、三位に滑り込んだとはいえ、勝率五割ちょっとでも、運よくクライマックスシリーズに勝ったら、日ハムも中日にも日本一を争う「日本シリーズ」に出場する権利が与えられるという、各リーグ制覇すなわち優勝チームのファンや選手たちには、納得のいかない「プロ野球の秋」となる可能性があるのである。

 プロ野球の興行面での収入、すなわち商売としての儲けが主で、ファンや選手の「勝ちに拘った」レギュラーシーズンの一年間が、なんと三試合、五試合の勝敗で無駄になるという屈辱を味わうことになる公算もあるのである。

 「プロ野球」が興行としての見世物であることは承知してはいるが、アメリカのメジャーリーグの様な多数球団のマッチレースで、最後のワールドシリーズへの出場をかけて争う、東、中、西地区優勝チームとワイルドカード(各地区の二位チームの内、一番勝率の高いチーム)を加えたトーナメント的地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズを戦ってのワールドシリーズへの出場を決める制度とは全く異なるルールで、日本のプロ野球の秋は盛り下がることもあるのである。

 メジャーリーグを真似た様で、全く面白くない興行収入だけを当て込んだ、クライマックスシリーズは、やめてもらいたいものである。
 
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