ガリバー通信

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安倍内閣支持率大幅ダウン!!

2006年11月28日 | 日本の課題
安倍晋三内閣が発足して、やっと二ヶ月が経った。

 この間の印象は、外交面では早速中国、韓国を訪問して「首相になったよ」と挨拶して回ったことと、内政面ではごり押しの「教育基本法の改正」を衆議院本会議で公明党と自民党で可決してしまったこと。

 この教育基本法をテーマにした地方でのタウンミィーティングでの「やらせ発言依頼」の発覚は、国民を愚弄した自民党政治と官僚の仕業を露呈し、改めてがっくりさせた印象に残る事件であった。

 岸信介元首相と佐藤栄作元首相を父と叔父に持つ政界のサラブレッドで、「ええとこの坊ちゃん」であって、セレブな生活の中で成長してきた男なので、全く国民の痛みや苦しみがわからない人間だと推察できるのである。

 自民党への郵政民営化反対議員12名の復党問題が急浮上し、中川秀直幹事長の自民党への忠誠誓約書の義務付けという条件づけが、故中川一郎の息子で現政調会長の中川昭一氏や青木自民党参議院会長らの意見と対立する中で、首相の自民党総裁としての顔や声が見えない事態を露呈した。

 戦後日本の政治の大半を担ってきた天下の自民党ではあるが、あの劇場型パフォーマンスの小泉純一郎前首相の五年数ヶ月とは、全く違った感覚の安倍晋三首相の登場とコメントは、全く迫力も説得力もない、ただの駄々っ子のガキ大将と言った感じである。

 一昨日の新聞世論調査で、安倍晋三内閣に対する支持率は、発足直後の9月下旬の67%と比べて、一気に14%ダウンの53%となって、自民党への政党支持率も前回から9%減の33%となった。

 内閣支持率の大幅なダウン幅は、小泉内閣が田中真紀子外相を更迭した直後の02年2月の24%減、森善朗首相の「神の国」発言後の00年5月の20%等につぐ5番目に大きい下げ幅だそうである。

 この急激な支持率のダウンに塩崎官房長官は、「復党問題が影響して、政府、与党がごたごたしている印象を与えてしまった」との政府筋の感想を漏らしたそうだが、国民はもっと違った視点で安倍内閣の期待はずれに失望しているのではないかと思う。

 来夏の参議院選挙までは、公明党に配慮し憲法改正を封印したまま、政局運営をしていくつもりなのかもしれないが、今回の自民党復党問題でも、教育基本法改正問題でも、安倍首相の顔は見え難く、見えたと思ったら「美しい国、日本の国づくりのために」というバカの一つ覚えの如きコメントを繰り返すのみである。

 連日テレビマスコミに登場した、中川秀直自民党幹事長の顔は女性スキャンダルまみれの張本人としか見えないし、中川昭一政調会長は核保有論者としての強欲の酒浸りの顔にしか見えない。

 そんな安倍内閣の主要閣僚たちの顔を観るにつけ、吉田茂元首相の孫の麻生外務大臣のタカ派の自信と傲慢さを筆頭に、お坊ちゃま首相の仲良しグループの前途に早や「イエローカード」が出されたと言っても過言ではないだろう。
コメント (1)
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