ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

むかごご飯

2006年11月19日 | 季節の話題
 小雨が時折降る寒い日曜日だったが、我が男の料理サークルは、久しぶりに野外での例会へと出かけた。

 となり町の山すそにある、ちいさな池と小川が流れる自然公園の様なところへ、車でやってきた我々は、小雨模様だったため地元の住民センターの調理室から、調理道具一式とLPガスボンベとコンロを借りて颯爽と出かけたのだが、肝心の調理に必要な「水」の調達を忘れていた。

 地元の知人宅に突然お邪魔してポリタンクを洗浄し20リットルの炊事用の水を急遽調達し、その他の手洗い用やかたづけ用にと生協のハッポ箱ふたつにも八分目の水を入れて車で運搬した。

 途中の道をゆっくりと走ったつもりだが、山に入る入口の狭い道路を登る時に、少々毀れてしまい、軽のワンボックスカーの後部座席付近が水浸しになっていた。

 今日のお昼のメニューは、「むかごご飯」と「きのこ類の天ぷら」に、東北地方でこの季節に多く行われている「芋煮」をする予定で、参加者各々で調理を始めた。

 「むかごご飯」は、ご存知の方も多いだろうが自然著と呼ばれる野性の長いもの如き芋の地上に出た弦に出来る小さな球状の芋であり、茶色でかわいい実の様な物を昆布と塩とお酒でお米と共に普通に炊き込んだものである。

 今回は少しだし汁を入れようと考えたが、結局「白だし」の瓶があったので、少々入れて炊いたのであるが、水加減が少し多かったためか、もち米で炊いたような食感に仕上がっていた。

 この「むかご」は、秋の今頃に山里に近い雑木林や山林近くの散策道を歩いていると、緑のかわいい芋のツルを見つけることがあるが、そのツルを辿って探すと茶色の小さな球を見つけ、こまめに取って集めると「むかごご飯」の材料は自然界の美味しい贈りものとなる。

 生でも食することができるが、しゃきっとした食感で結構美味しく、「むかごご飯」として炊き込むと、なかなかの秋の自然の風味を味わえることとなる。

 今回は「むかご」の素朴な味を楽しもうと他の食材は入れなかったが、鮭の身や人参などを入れたら、味わいと共に彩りもキレイになると思われる。

 「芋煮」の方は、里芋、レンコン、人参、蒟蒻に、芋煮の元祖は棒だらを水で戻して入れていたとの情報があったので、今回は鱈の白身を切って入れたが、里芋を剥くのが痒くなると知って、前もって里芋とサツマイモ、人参などを煮たため、皮を剥いただけで味付けした汁に入れたので、ほとんど味が沁み込むことなく少し味気ない「芋煮」となってしまった。

 「きのこの天ぷら」は、長野県への出張から持ち帰ったエリンギとシイタケなどのきのこ類と、サツマイモ、レンコンに周辺のもみじの葉も試みた。

 運転手以外はビールを飲みながらで温まったかもしれないが、寒空での野外炊飯で体が雨に濡れてちょっと寒いが開放的な男らしい調理と食事となり、みんな喜んで腹いっぱいになって帰路に着いたのである。
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