ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

金木犀を聴く

2006年11月05日 | 地域の話題
 あの強烈な「秋の香り」の代表とも言える「金木犀」の旬は過ぎたが、わが町の同志社大学キャンパスで開催されている「同志社・京田辺祭2006・ADAM祭」夜の野外ライブに「きんもくせい」がやってきた。

 今時のロックバンドではあるが、何か70年代から80年代にかけての懐かしさを感じる神奈川県相模原出身の5人組みポピュラーミュージックバンドである。

 同志社大学が京都南部の京田辺市にキャンパスを開いて、ちょうど満20年の記念の都市、昨年やっと京田辺市と同志社大学との協働を謳った「包括協定」が締結されて、初めて大学と行政の協力で始まった「同志社・京田辺祭り」の2回目なのだが、今年から「ADAM祭」という名前もついてより一層大々的に開催されることとなった。

 「ADAM祭」とは、同志社大学の伝統的学園祭として「同志社EVE祭」というのが、長年京都市内の今出川キャンパスを中心に開催されているので、ADAMとEVEとの一貫性、連動性を意識し、EVEに対抗できるような市民も含めた京田辺のまつりにしたいとのスタッフの意思が現れているようです。

 この祭りは従来から継続されているスポーツフェスティバルに、模擬店、ステージ企画、各学部、部署サークルによる教室企画などが加わり、市民もフリーマーケットや模擬店にも参画できる「キャンパス開放型イベント」です。

 そのスペシャルイベントに昼間は吉本の芸人である友近やタージンが出演し、秋の夕日がつるべ落としの如く沈んだ頃から、キャンパス正面のラーネッド記念図書館前の特設ステージで、あの「二人のアカボシ」がヒットした結成五年目を迎えるキンモクセイの野外夜間ライブが始まったのである。

 学生が中心の聴衆たちなので、中央部分の通路には立ったままの観客席といった感じの聴衆が陣取った中に、私もタイムスリップしたような気分で紛れ込んでしまって、リハからオープニング、そしてアンコール曲までを、冷えを感じる秋の夕暮れ時に愉しんだのである。

 ビートルズをはじめとする洋楽と70年代の日本のフォークやニューミュージックのアーチストや楽曲を彷彿させるようなメロディーやリズムが多く、何やら時代を超えての若者文化に久しぶりに浸かった感じのひと時となった。

 時には60年代のグループサウンド、また70年代の「はっぴいえんど」や和製ロックバンドを思い出させてくれて、違和感なく聴き、夜空に輝く「栗名月」の輝きとともに、一隅を照らすステージ上を見つめていた。

 特に印象に残った曲は「夢で逢えたら」で、青春時代の日々と恋心を懐かしく思い出させてくれた。

 とってもラブリーで温かなステージを聴かせてくれた「きんもくせい」の五人の若者に感謝し、学生達の賑わいの中、家路へと月の明かりで帰ったのである。
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