A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ふぇのたす@渋谷 O-nest 2013.12.24(tue)

2013年12月26日 00時17分19秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


じゃじゃーん!ふぇのたすとどきどき♡クリスマスイブ



ふわふわ甘口のエレクトロ・ポップで異彩を放つ音楽グループ、ふぇのたす(phenotas)初のワンマンライヴ。ギターのヤマモトショウが南波志帆+タルトタタン=THE NANBATATIN(ナンバタタン)やゆっふぃーこと寺嶋由芙に楽曲を提供することが発表され、俄かに注目を集める最中。9月の自主企画『ふぇのたすのきかく~2013ねん、なつ~』では藤岡みなみ、大森靖子、椎名琴音といった女性アーティストをフィーチャーしたし、ヤマモトの女子力の高さが伺える。

所属レーベル等のバックグラウンドから相対性理論、パスピエに続く新星と紹介されることが多いが、その二者との決定的な違いは、積極的過ぎるほどの顔出しである。特にヤマモトの自己顕示欲は、東京大学文学部卒のエリート意識の現れに違いない。にも拘らず嫌みに感じないのは、飄々とした佇まいと立て板に水の話術ゆえ。ミコは得意のイラストでアパレルブランドとコラボする。

さりげなくマルチタレントぶりを発揮する彼らの特性はつかみどころのない歌詞にも反映されている。その象徴が「すしですし」。おしゃれユニットを標榜する彼らの好物が江戸前寿司というミスマッチ感は、でんぱ組.incのデビュー・アルバム『ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!』同様、テン年代日本のサブカルチャーのコアに純和風の寿司があることの証明といえる。

初の試みでミキヒコがドラム(V-Drums)を演奏。「ロックバンド」ではなく「音楽グループ」であるふぇのたすの特徴は、エモーションやダイナミズムとは無縁のクールネスだと思っていたが、ドラムが入った途端にミコの顔がシリアスに変貌しマイクを掴んでシャウトするのが印象的だった。普段は無表情なヤマモトのギターも熱くドライヴする。血と汗と努力を好まない今時の若者も、心の奥底に熱い感情の炎を燃やしているのだ。セックス・アピールとは程遠いはずのミコに女の色気を強く感じ新鮮だった。



「ラキラキ」「ラキラキ」というコール&レスポンスはJ-POPやアイドルのハイテンションとは異質のリラックス感があり、肩の力の抜け具合が居心地いい。シュガーコーティングされた不可思議キャラのふぇのたすは、ハナエ、南波志帆、さよならポニーテイル、タルトタタンなどと共にポスト相対性理論時代のネオポップを象徴する勢力となり得るかもしれない。

<Set List>
0.オープニングムービー
1.たす+たす(ハーフ)
2.すしですし
3.スピーカーボーイ
4.ヘッドホンガール(V-drumsミキヒコ)
5.たびたびアバンチュール(V-drums&sweetsミキヒコ)
6.タイムトラブル(Guitarミコ、V-drumsミキヒコ)
7.ニーハオ先生
8.きごこちかん
9.かわいいだけじゃダメみたい(V-drumsミキヒコ)
10.なるはや(V-drumsミキヒコ)
11.ラッキースケベ 
12.東京おしゃれタウン
13.たす+たす(メンバーシャッフル)
14.おばけになっても
15.おめでたす
16.チーズケーキコンプリーション
EN.ありがたす(ワンマンスペシャル!)
エンドロール(ふらふらティーンエイジャー)

ひらがなが
好きなところは
きゃりーと同じ

狙うはミコ画伯原作TVアニメの主題歌かな。

ゆふぃすと&ふぇのたしすとに告ぐ!
【2マンライブ企画!】
2014年2月14日 学芸大学メイプルハウス
「ゆふぃたすお楽しみ会@バレンタインデー」
出演:寺嶋由芙、ふぇのたす
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