Perfume 4th Tour in DOME『LEVEL3』supported by チョコラBB
ぼっち聖夜に終止符を打とうと、パヒューム・ドーム・ツアーに初参戦。今年は8月7日MIWAクロ、8月18日三代目J Soul Brothersと、1万5千人クラスのJ-POPイベントに2度参戦し、大群衆の数のパワーに完膚無く打ちのめされたのに、まだ懲りないマゾ男が無謀にも4.5万人規模のJ-POPの祭典に挑戦。電撃ショックを受けないように耳馴染みのある広島ご当地アイドル上がりのアンドロイドトリオを選んだところがカワイイ。
野球音痴なので東京ドームに縁はなさそうだが、2ヶ月前に隣接した東京ドームシティホールにロケンローしに来たばかりだし、本家ドームも2008年2月警察(The Police)、2011年11月飛行墨酢(Aerosmith)を見学したから、2・3年に一度は訪れていることになる。何度来ても目的のゲートから一番遠い地下鉄出口に出てしまうのは、ビッグエッグに嫌われている証拠だろう。
寒風の中、満員電車並みの雑踏に流されるままにゲートイン。まずは物販コーナーで特製のブツを仕入れようと企んだが、危うく阿部慎之介プロデュースTシャツを買おうとして我に返る。慣れないことはするものじゃない。座席は2階スタンド後方。ドーム内に足を踏み入れた途端、目の前に広がるパノラマに眩暈がする。タコのように腕を伸ばしたステージの中央にはタマゴ状のドーム。ドームの中にドームとはこれ如何に?もしかしたら東京ドームは巨大なマトリョーシカ人形なのかもしれない。今宵は経験したことのないスペクタクルに目が眩むに違いない。そんな期待に胸が高鳴り、スタンド席の急斜面を意識が転がり落ちる音が聴こえる。
開演時間が近づくとどこからともなく遠雷のように手拍子が湧き上がる。どう対応してよいのか当惑していると、ステージ脇のスクリーンにスポンサーのCMが投影され、女性アナウンサーの冷静な声が注意事項を読み上げる。係員の指示に従わない場合は退場もしくはコンサートを中断・中止させていただく場合がありますというが、未だかつてそんな場面に遭遇したことはない。一度くらい経験してみたいものだ、てなことが頭をよぎった瞬間、突然客電が暗転。ゴーッと大津波のような怒号が四方八方から襲い掛かり、渦に巻かれてプールの排水溝に吸い込まれる。今ならスタンドからアリーナへダイブしても死ぬわけがない、という根拠のない確信を抱く。四つ打ちダンスビートに身も心もThrobbing Gristleさながらにビクッビクッと脈動しながら充血したため、血中酸素不足で脳が麻痺し、以後2時間半の記憶は失われたまま永遠に戻ることはなかった。
記憶喪失の2時間半に何が行われたか(ライヴレポート)はコチラ
正気に戻ると満足げに言葉を交わすカップルに挟まれて茫然自失立ち尽くす自分がいた。規制退場とやらで、何時になったら暖かい我が家へ帰り着くのか不安ではあったが、首にマフラーを巻いて冷気をやり過ごしながら各駅停車に乗り込み、ガタゴト揺られて最寄駅まで辿り着く。そこから先はまた別のストーリー。
<Set List>
01. Enter the Sphere
02. Spring of Life(Album-mix)
03. Magic of Love(Album-mix)
04. 1mm
05. Clockwork
06. ポイント
07. ふりかえるといるよ
08. Sleeping Beauty
09. Party Maker
10. Spending all my time(Album-mix)
11. コンピューターシティ
12. エレクトロワールド
13. ジェニーはご機嫌ななめ
14. ワンルーム・ディスコ
15. 未来のミュージアム
16. だいじょばない
17. ポリリズム
18. チョコレイト・ディスコ(2012-Mix)
19. MY COLOR
<アンコール>
20. Dream Land
J-POP
実に恐ろしき
モノはなし
実際のところ4.5万人対3人で歌ったりしゃべったりしてステージをやり遂げたPerfumeの3人は流石と言うしかない。最新テクノロジーと莫大な財力を注ぎ込んで観客を楽しませようとするプロ根性は、ライヴハウスロッカーズやストリートミュージシャンにも見習ってほしい。エンターテイメントの究極型を観た想いがする。
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