A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二+ジム・オルーク@新宿JAM 2007.10.29(mon)

2007年10月30日 23時15分38秒 | 灰野敬二さんのこと
さすがジム・オルークの人気は凄い。JAMが超満員で身動きも取れない状態。私は幸運にも左側のPAスピーカー横の、ステージを見渡せる場所を確保できた(おかげで左耳がやられたが)。
向かって右にジム、左に灰野さん。ジムのセッティングはダルシマーとギブソン・フルアコ。灰野さんは3台のエアシンセとテレキャス、その他雑多な楽器群。ステージ中央にはドラムセットも組んである。ライヴ前のSEはT-Rex。誰の趣味だろう?とてもいい感じ。
20時開演予定が40分遅れでスタート。何の前触れもなく二人がステージに出てきて機材をチェックする。まばらな拍手。
最初はジムが金属のボウルを弦の上に乗せたダルシマー、灰野さんがエアシンセをプレイ。エアシンセの音が強烈でダルシマーの音がほとんど聴こえない。次にジムがギターを弾き、灰野さんが歌。これが素晴らしかった。哀秘謡のようなマイナーメロディーで魂の奥深くまで沁みこむ。その後灰野さんもギターを弾き、波が押し寄せては引くするような起伏のあるインプロヴィゼーションを展開。ジムはバックに徹し、灰野さんがリードして曲調を変えていく。荘厳な響きの余韻を残して終了。ここまで70分強。これで終わりかと思ったら、JAMにしては珍しく、休憩のあと後半のステージがあるという。
後半は灰野さんのドラム、ジムのギターで始まった。いつものように気を溜めて叩くドラムと、細かいアルペジオをミニマルに繋げていくジムのギターのコンビネーションがいい。そのあとは灰野さんはギターはほとんど弾かず、ホースにマウスピースをつけた楽器(ビーッと甲高い音がする)やビヨンビヨンと音のする創作弦楽器などを演奏。ジムはダルシマーを弾いたり、フロアに座り込んでエフェクターを弄ったりしている。終盤、ジムのギターにのせて灰野さんがケルティックハープを爪弾きながら歌った部分はまたしても神々しい美しさに溢れていた。後半は50分、あわせて2時間の非常に濃厚な時間だった。
個人的にはジムにもっと前面へ出てきて欲しかったのだが、終演後灰野さんに聞くと「ジムとはとてもやりやすい。いろんな人とセッションしてきた経験があるからね。凄くいい音を出してくれる」とのこと。わかる人にはわかるものです。

灰野さん
ジム・オルークと
いいコンビ

まだ左耳に綿が詰め込まれている気がする。

(c)Mickey
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2 コメント

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見たかった (MICKEY)
2007-10-31 02:59:42
ジムと灰野さん、組み合わせの妙ですねー。
さすが日本通のジム。渋い。
最後に一句、これもいいですね(笑。
返信する
でも (miro)
2007-10-31 23:59:13
ギターはイスに座って弾いていたし、フロアにかがみ込んで演奏するシーンも多かったので、前3列目くらいの人にしか、何やってるかわからなかったと思います。照明は灰野さんの常で暗かったし。
返信する

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