A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【闇夜のジャズ・カヴァー集】近藤等則『あなたは恋を知らない』/KYOTO JAZZ SEXTET『MISSION』

2015年04月29日 05時24分18秒 | こんな音楽も聴くんです

(2014年4月1日近藤等則『地球を吹く in Japan』上映会&ソロ・ライヴ@青山CAY)

過去の既存の楽曲を、現代のアーティストが演奏することをポップスやロックではカヴァーと呼ぶが、ジャズに関してはどうだろう。多くの人が知っている昔の映画やミュージカルの主題歌や挿入歌は「スタンダード(標準)」と呼ばれ、それを演奏することはジャズ・ミュージシャンなら一度は通る道であろう。筆者は30余年前にスタンダードをカヴァーすることを拒みジャズからドロップアウトした落ちこぼれなので「スタンダード」と聴いても「何それ」としか思わない捻くれ体質である。

人生52年間、頑にスタンダード(標準)外を歩んできたが、53年目の春に初めてジャズのスタンダード・カヴァー・アルバムを購入することとなった。方や世界を舞台に自由即興(ネーチャン)~地球を吹く(ネイチャー)へと独自の音楽極道を貫く喇叭武道家、方や80年代「ジャズで踊る」ムーヴメントを担った多面的ジャズDJ/プロデューサー。一見アコースティックとエレクトリックが逆転したかのような両極端のコンセプトの内には、同じジャズへの革新衝動が漲っている。ジャケット・コンセプトをはじめ、濃厚に漂うオトナのエロティシズムは、ジャズに本来備わった『危険な香り』の復権である。真夜中限定、十八禁、お触り/乱闘/エロ歓迎。本当はヤヴァいジャズの世界にようこそ。

●近藤等則『Toshinori Kondo plays Standards~あなたは恋を知らない』


――“激しく闘う男”という近藤さんのパブリック・イメージからすると、誰もが知っているスタンダード曲のカヴァ集というこのコンセプトは、意外な気もするんですが。
近藤等則「俺はこのアルバムでも闘ってるつもりだよ。世界中の誰もやってないスタンダード・カヴァーをやったと思っている。ジャズのスタンダード集は数えきれないほど出ている。そして、その99%がアコースティック・アンサンブル。で、俺はそれをエレクトリック/エレクトロニックでやった。同じスタンダード・カヴァーでも、まるっきり違う背景で作ったつもり。アコースティック楽器でそのままスタンダードをやっても面白くもなんともないしね。」


Toshinori Kondo plays Standards ~You don't Know What Love Is
リリカルでロマンティックな近未来ジャズ。
キャリア初の全曲スタンダード・アルバム。


1. Summertime / サマータイム
2. The Girl From Ipanema / イパネマの娘
3. Autumn Leaves / 枯葉
4. You don't Know What Love Is / あなたは恋を知らない
5. In A Sentimental Mood / イン・ア・センチメンタル・ムード
6. Misty / ミスティ
7. Blue Monk / ブルーモンク
8. My Funny Valentine / マイ・ファニー・ヴァレンタイン
9. Round About Midnight / ラウンド・アバウト・ミッドナイト
10. What A Wonderful World /この素晴らしき世界

【ミュージシャン】
Toshinori Kondo ( Electric Trumpet )
Eraldo Bernocchi ( Electric Guitar,Tracks except #8 )
Channel K ( Tracks #8 )


【インタビュー】近藤等則、アムスにいた18年間と新作を語る


●KYOTO JAZZ SEXTET『MISSION』


――最新型のジャズを提案するのに、60年代の楽曲カヴァーというのは不思議な感じがします。
沖野修也「最初は60年代ということにはこだわりはなかったんです。「最新のジャズとは?」ということを考えた時に『「打ち込み+生楽器」、それとも「最新のキーボードを使って、打ち込みをいれる」ことなのか?』とかいろいろ考えて。それこそデトロイトテクノのプロデューサー、カール・グレイグが、昔のジャズミュージシャンと作った音源とかはあったんだけど、僕たちは生演奏をすることでも、新しく提案ができるんじゃないかなって。」


KYOTO JAZZ MASSIVEの沖野修也がプロデュースするクラブ・ミュージックを通過した現代ジャズ・ユニット、KYOTO JAZZ SEXTETによるブルーノート・カヴァー・アルバム。平戸祐介(quasimode)、類家心平ら気鋭のミュージシャンが結集したほか、菊地成孔もゲスト参加。1960年代ブルーノートの新主流派モード・ジャズを核にしながらも、単なる懐古趣味にとどまらず、それをモチーフにしてジャズの現在を表現した作品。

1. サーチ・フォー・ザ・ニュー・ランド(リー・モーガン)
2. スピーク・ノー・イーヴル(ウェイン・ショーター)
3. ザ・メルティング・ポット(フレディ・ハバード)
4. サコタッシュ(ハービー・ハンコック)
5. ミスター・ジン(アート・ブレイキー)
6. ジンリキシャ(ジョー・ヘンダーソン)
7. アップ・ア・ステップ(ハンク・モブレー)
8. エクリプス(Kyoto Jazz Massive)

<参加ミュージシャン>
類家心平(tp)
栗原 健(ts)
平戸祐介(p)
小泉P克人(b)
天倉正敬(ds)
ゲスト:菊地成孔(ts)
Produced by Shuya Okino (Kyoto Jazz Massive)
Co-produced by Kenichi Ikeda (ROOT SOUL)


【インタビュー】沖野修也の新プロジェクトKYOTO JAZZ SEXTET。ジャズ日本代表こと沖野ジャパン発足!?

ミッションを
果たせお前は
ジャズを知らない

▼大学のジャズ研では新入生はコレしか吹かせてもらえなかった。
Charlie Parker/Now's The Time
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