A Challenge To Fate

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【私のポストパンク禁断症#13】我が愛しのB級パワーポップ~ダーリング/ヨッツ/ザ・レッズ/ザ・サイレンサーズ

2021年11月28日 01時31分46秒 | ロッケンロール万歳!


筆者にとっての最高のパワーポップ・バンドはスコットランド、エジンバラ出身のザ・レジロスである。高校1年生の時FMラジオで特集されたデビュー・アルバム『レジロス登場』は中学3年生で衝撃を受けたセックス・ピストルズやクラッシュに負けない影響を受けたが、パンクのような反抗精神や欲求不満の発露ではなく、純粋にロックンロールの楽しさを謳歌するポジティヴィティを感じた。それから30年以上たった現在でも、決して現状に満足しているわけではないが、怒りをぶちまけるよりも、すべてを忘れて音楽をとことん楽しみたい。まるで彗星のように4年周期で巡って来るパワーポップ禁断症状に身を委ねて、我が愛するB級パワーポップバンドを紹介しよう。
【パワーポップUSA】THE POP/THE A′s/THE RUBINOOS/THE dB′S/MILK′N′COOKIES etc.

●ザ・レッズ The Reds


1979年A&Myoriデビューしたフィラデルフィアの4人組ザ・レッズのデビュー・アルバム。RED(赤)なのにGREEN(緑)ヴァイナル。補色関係の二色の対比にクリスマスを感じる1枚。いかにもパワーポップという感じの骨太なギターロックだが、EPではザ・ドアーズのカヴァーもやっていて、ルーツに60年代サイケの要素があることが分かる。80年代半ばに解散するが、リック・シャファー(g,vo)とブルース・コーエン(b.key,vo)のデュオとして2002年に再結成し、現在も活動中。

The Reds - Break On Through (The Doors Cover)



●ヨッツ Yachts


イギリス、リヴァプールで1977年4月に結成された4人組。前身バンドAlbert Dockは76年にセックス・ピストルズのリヴァプール公演の前座を務めたという。エルヴィス・コステロの前座で注目されスティッフ・レコードからシングル・デビュー、その後レイダー・レコードと契約しリリースした1stアルバムが本作。ザ・フーやジョー・ジャクソンのサポートでアメリカ・ツアーを行うが、2ndアルバム『Without Rader』(80)リリース後81年に解散。コステロやニック・ロウに通じるパブロック風味のパワーポップは意外に通好み。

Yachts - Yachting Type



●ダーリング Darling


1973年にロンドンで結成されたグラムロックバンドSlack Aliceのメンバーを中心に1979年に結成された4人組のデビュー・アルバム。ルックスはニューウェイヴだが、サウンドはドスの効いた女性ヴォーカルが毒を吐くグラムパンク。ヴォーカルのアリス・スプリングはサンドラ・バリーの芸名で60年代から女優・歌手として活動していた。アメリカのパワーポップにはない陰影の深さが英国ロック好きにアピールするだろう。

Darling - Lookin' Kinda Rock 'N' Rolled (1979)



●ザ・サイレンサーズ The Silencers


ジョー・ジャクソンの1979年のアメリカ・ツアーに影響されてピッツバーグで結成された5人組。80年にデビュー、2枚のアルバムをリリース。MTVでオンエアされた最初のピッツバーグのバンドとなる。ストレートなロックンロールだけでなく、ブルースやカントリーの要素のある多彩な音楽性はパワーポップというよりアメリカン・インディ/カレッジ・ロックの先駆者と呼ぶ方が相応しい。84年に解散。なお、イギリスにも同名のグループがいるので要注意。

The Silencers - Peter Gunn, Remote Control and Illegal


パワーとポップ
水と油じゃ
ありません

Rezillos - Flying saucer attack 1978
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