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A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【ライヴレポート】『大聖堂』剛田武/Franki Wals/竹下勇馬/Molecule Plane/Yumi Iwaki@高円寺Oriental Force 2025.3.31mon

2025年04月04日 00時42分00秒 | 素晴らしき変態音楽

3月31日(月) 高円寺Oriental Force

「大聖堂」

剛田武/Franki Wals/竹下勇馬/Molecule Plane/Yumi Iwaki

台湾、京都からのアーティストも交えたユニークなラインナップの実験的なイベント。全員初めて対バンするアーティストなのでいつにも増してワクワクしながら会場へ。セッティングを終えたモジュラーシンセが並ぶ光景はいつものOriental Forceとは一味違う近未来感が漂っている。全員ソロなのではじまる前から何となく連帯感を感じる。海外からのお客さんもいて熱心に耳を傾けてくれていた。

●剛田武

完全自作楽器ソロとしては3回目のライヴ。バネや針金と百均ショップの日曜大工グッズやキッチン用品を中心に作った楽器というより音具と呼ぶ方がふさわしいオブジェをリバーヴとディレイに繋いで鳴らすだけの超アナログなパフォーマンス。「物理の音」と呼ばれたことがあるが、物と物の接触から生ずる音を無作為にまき散らす演奏を「Physical Sound Graffiti(物理的音響彫刻)」と名付けたらカッコつけすぎだろうか。単なる物理実験に陥らないように骸骨十字架を振り回したら外人客に大ウケだった。やはり自分は肉体派パフォーマーだと実感した次第。

 

●Franki Wals

スペイン出身で現在は台湾に住む音響演奏家。超ストイックな弱音ドローンにじわじわと騒めきを加味していくスリリングな30分だった。


●竹下勇馬

自作楽器の第一人者。カラクリ人形を思わせるさいころ状のスピーカーの回転がエレクトロニクスを変調させ、シリアスな電子音楽をワクワクする音の遊園地に変貌させる。

 

●Molecule Plane

京都で活動する電子音楽家。モジュラーから産み出される具体音のミクスチャーは「音の始源を求めて」に通じるミュージック・コンクレート。シンセサイザーが音の玉手箱と化した。

 

●Yumi Iwaki

海外からも多数の作品をリリースするアンビエント作家。アブストラクトな演奏が続いた最後に心震わす抒情的な癒しの音色が気持ちよくて半分眠りながら聴いていた。これこそ理想の環境音楽。

5者5様のソロ演奏はいずれも音楽以前の「音」の意義を追求する冒険心に満ちていて、創造力と表現力の奥深さを実感させる貴重な体験だった。またこのような企画に参加してみたい。

 

【ライヴ全編】剛田武 自作楽器ソロ Takeshi Goda Self-made Intruments Solo @「大聖堂」2025.3.31(月) 高円寺Oriental Force

 

▼剛田のセッティング。本番の写真を撮りそこなったので自宅でのリハーサル時の写真です。

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