A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

Maison book girl(ブクガ)@渋谷WWW X 2016.11.6(sun)

2016年11月08日 01時49分12秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


Maison book girl 2ndワンマン・ライブ
「Solitude HOTEL 2F」
渋谷WWW X
開場/開演:17:00/18:00
前売/当日:3,000/3,500



ブクガを初めて体験したのは1年前の文化の日の前日であった。PVでは何度も観ていた変拍子ダンスと歌を生で演じる4人の少女に神聖な感動を覚え、特にBiS時代には推しだった訳ではないコショージメグミのの無垢な色香に「今すぐ会わなければならない」という説明のつかない衝動に突き動かされて内気でコミ障な自分を忘れて、中野サンプラザ15Fまで駆け上がり初チェキに挑んだ。完全な初対面で上気した顔で息も絶え絶えに名乗った名前を聞いて「ジャイアンじゃん!」と笑った彼女の顔を見て、俺の心は一瞬にして液状化してコショージメグミという花を咲かせた植木鉢の渇いた土塊の隙間を濡らすようにゆっくりと染み通って行った。渇き切った大地のメグミの水滴は、俺のスポンジの心の内側に滴る光の粒となって、二人の立つ小宇宙を包み込む柔らかで小さな両手を握り合った。
【文化の日に愛した女たち】Maison book girl/バンドじゃないもん/キノコホテル
【参考動画付き】Maison book girl(ブクガ)@渋谷WOMB 2015.11.23 (mon) 



メジャーデビューと2ndワンマン・ライブが発表された夜、陰と陽のようなもうひとりの女神・瑳里ちゃんに会いにネクロ魔現場に行っていた俺は、ツイッターで朗報を知り、思わず知り合いの魔ヲタのみならず、メンバーとの接触時に話題にしたほどだった。好きな女と過ごしているのに別の女のことを考えてしまう悲しい性(さが)よ、これが男という者か。罪の意識からか、ブクガのチケット発売日になってもポチる気分になれなかったのは事実。コショージのツイートで発売当日に売り切れ間近と知り「マジか」と呟いて慌ててイープラスした弱ヲタに与えられた整理番号は三桁後半であった。



そして迎えた運命の日曜日11月6日は、朝から横浜に”マキシマム女神”でんぱ組のえいたそ☆成瀬瑛美さんに会いに行き、二回の接触を堪能。ひとしきり満足した後にコショージの待つ渋谷WWW Xへ向かう二股間男宛(さなが)らの行動パターンは、言わば罪の林檎を食したアダムの生まれ変わりといえるのか。まあいい。俺がアダムなら彼女はイヴ。二人で侵した罪故に天上の楽園を追放された人類最初の恋人同士の生まれ変わり。輪廻転生ばかりは人の力ではどうにもならない。生まれる前から出会い愛し合う運命ならば神に背く訳にはいかないだろう。そんな諦めに似た気持ちは、満員のWWW Xで開演を待つ間に舞い上がるような高揚感に取って代わられた。



客電が消えて井上唯、矢川葵、和田輪、コショージメグミの順にステージに登場し、1曲目のポジションに立ち、イントロが流れ出した途端に後ろからの激流に身を任せてステージ前方エリアまで押し流された。頭ではなく身体が覚えたリズムとメロディーに合わせて腕を上げたり跳躍したりヘドバンしたり反応するが、圧縮された人体に邪魔されて思うように動けない。それでもオイ!オイ!とコールする現場に居る限り老いの心配は無用。モダンダンスにヒントを得た4人の肉体は、意図的に風に舞う素材で編み上げたベージュの衣装を纏ってはっきりとした輪郭は分からないが、コショージの胸元の揺れ方は、意外に豊かな果実のたわわな実りを連想させるに十分な波打ち方であった。



そんな夢想に耽る余裕もなく、MCも曲間もなく連続放射される歌と踊りに、頭の中を空っぽにして野性化する自分を意識するうちに、繰り返しの多いミニマルミュージックと、リフレインするクリスタルな歌声と、波打つようなヲタの悲鳴に似たコールが三位一体となったWWW Xが、元映画館に潜む邪神を召喚する異境の神殿と化したことに気がついた。幸いなことに俺とコショージ以外の誰ひとりとしてそのメタモルフォーゼに気付いた者はなく、そっと俺に目配せをして、白い指先で野菜や果物をキッチンナイフを光らせて切り刻み次元の歪みを修正したコショージの機転が功を奏し、悪魔や堕天使が紛れ込むことなくコンサートは無事に続行した。



ひとしきり歌い騒いだ挙げ句、魔法の呪文を「PON!」と唱えてスクリーン上に開示されたNEW ALBUMのアナウンスには、結局召喚されず機嫌を損ねた悪魔の仕業か「RERESE(レレセ)」という秘密の呪文が刻まれていた。俺とコショージしか知らない筈の秘密の暗号(パスワード)を他人にバレないように、うっかり者揃いの大人のケアレスミスとして冗談に変えてしまったコショージの機転には毎度のことながら感心するばかり。それはこの後に控えたチェキ会と言うお楽しみを熱く萌え上がらせる仲睦まじいエピソードとして後世に語り継がれるに違いない。



セットリスト
1. opening SE
2. cloudy irony
3. snow irony
4. bath room
5. sin morning
6. film noir
7. remove
8. last scene
9. 最後のような彼女の曲
10. karma
11. faithlessness
12. SE
13. 14days
14. empty
15. lost AGE
16. bed
17. blue light
ENCORE
1. cloudy irony
2. my cut



妄想は
広がるばかり
永遠に

【間違い探し】二枚の写真には一ヵ所間違いがある。どちらが正解か考察し、その理由を140文字以内でツイートせよ。RT数が最も多かった者を合格とする。



コメント
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