A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

★★解析★★ 世界初のノイズアイドルバンド「BiS階段」ここが凄い!!(=´∀`)人(´∀`=)

2013年07月01日 00時06分03秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


オルタナティヴアイドル”BiS”と世界最高峰ノイズバンド”非常階段”が奇跡の融合!!!!
世界初のノイズアイドルバンド「BiS階段」デビュー!!!!
→詳細はコチラ
→HEATHAZE(ヒートへイズ)記事はコチラ
→プー・ルイの絵日記帳~アイドルグループの作り方~はコチラ



(左)CDジャケット/(右)LPジャケット


じょじょじょじょじょ!
カオスカオスと騒いでいたノイズ+アイドルヲタの妄念が天に届いたのか?昨年秋にイベント「自家発電 vol.00」で凄まじいカオスを創出した奇蹟の合体ユニット「BiS階段」がまさかの本格始動!アルバム・リリース、さらにライヴ活動も行うとは!!!


リードトラック「好き好き大好き」のMVが公開された。




再びじょじょじょじょじょ!!!
これはひ、ひど・・もとい、凄い!!壊してるっ!突っ込んでるっ!ぶん投げてるっ!喰いちぎってるっ!高く掲げてるっ!撒き散らしてるっ!ぶっかけてるっ!浴びてるっ!被ってるっ!切断してるっ!ヤヴァ過ぎるっっっ!!!
それにも関わらず、今までのBiSのどのMVよりも強烈に「萌え」を感じる不思議。。。。。。

この映像がポップ+前衛の究極兵器「BiS階段」の衝撃をダイレクトに伝えると同時に、日本のロック・カルチャーへの敬意溢れるオマージュであることは明らか。セーラー服、ユンボ、チェーンソー、一斗缶、ギター破壊、汚物、赤メガフォン、豚の首、消火器噴射など登場する行為・小道具すべてが、非常階段、ハナタラシ、スターリン、じゃがたら、山崎春美、戸川純といったアーティスト達の数々の伝説をイメージさせる暗号であり、その情報量の豊かさは、宮藤官九郎と大友良英が連続テレビ小説「あまちゃん」のストーリー、台詞、背景、音楽の随所に潜ませた無数の伏線、引用、パロディーと同質である。過去情報のアーカイヴを含有した現代カルチャーの最前衛こそ、カオスに亀裂を入れ新たな生命を吹き込むアヴァンギャルド革命のエッセンスなのだ。

80年代カルトアイドル戸川純の3rdソロ・アルバムのタイトル曲「好き好き大好き」は、トレードマークのロリータヴォイスと恫喝オペラ歌唱をフィーチャーしたミニマルビートが耳に残るテクノ歌謡ナンバーで、戸川自身の手でサブカル用語が散りばめられた歌詞には、♪唇に血が滲む程/あばらが音を立てて折れる程/愛してるって言わなきゃ殺す♪という狂気の愛の形が刻まれている。♪昭和史に刻む勢いのジュ・テーム(BiS階段は"平成に刻む~”)♪と歌われる通り、昭和的なドロドロした情念を80年代の乾いたポストモダニズムで料理したカルトソングである。吹き荒れる暴虐ノイズの嵐をキュートなイノセンスが突き抜けるBiS階段ヴァージョンは、カオスをもってカオスを制する、テン世代の脱構造主義の到来を告げる金字塔であり、退廃美学をエモ・ポップが牽引する眩いエネルギーの前では、時代の閉塞感など一瞬で霧散するに違いない。



マル非ライヴの過激さとオーディエンスの凄まじさはYouTubeにアーカイヴされている。一方メンバーと研究員(BiSヲタ)の相互作用が産み出すBiSライヴの特異性は一度でも現場に立ち会った者なら強烈に脳裏に焼き付くハズ。ベーシックなIDOLロゴやBischargeTシャツ、合言葉やメッセージや意味不明な単語をプリントした特注Tシャツ、BiS・IDOLとマジックで手書きした海賊版Tシャツ、様々なロックT&パンクT。思い思いのコスチュームに身を包んだ黒尽くめの研究員の群れはハードコア不法集会さながらの情景。報告会(ライヴ)でのヲタ芸カオスは暴動にしか見えない。

8月7日渋谷WWWでのリリース記念LIVEでは、入場の際に誓約書へのサインが必要になるという。ハナタラシへのオマージュだが、実際に規制ギリギリのデンジャラスなパフォーマンスを目論んでいるとの情報もある。BiS階段の過激なパフォーマンスに、"マル非T"ノイズヲタと"アイドルT"アイドルヲタが入り乱れて創出するケミストリーは、間違いなくテン世代の伝説として未来永劫語り継がれるに違いない。

四半世紀以上に亘ってノイズを追求するマル非に比べ、アイドルの命は短く儚い。そもそもBiSは武道館公演実現までの期間限定ユニットだが、そうでなくても「アイドル」として活動出来る期間には年齢的な限界がある。唯一の例外である一生アイドル=松田聖子を除き、人生のほんの短い期間しかあり得ないアイドルというレアな存在が、一生非常階段と出会い共演すること自体が奇蹟なのである。




些か古い表現で恐縮だが「いつやるか?今でしょ!」を地でいく「BiS階段」こそ、きゃりーぱみゅぱみゅアーバンギャルドと並ぶ現代日本最大の頭脳改革的ポップアイコンだと断言できる。

ノイズとは?
アイドルとは?
カオスとは?

アンチアンチと騒いでいるデモンストレーションヲタの方々も「アベノミクス」を「アホノミクス」と呼んでディスるだけじゃなく、「アベノイズミクス」として新たな物に作り替える創造性を培ってみては如何だろうか?











コメント
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