クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-02 No.30

2010年02月28日 19時10分15秒 | Weblog
<ORF>
CD 490 \2080
「ディレクターズ・カット」
インディペンデンス・デイ(デヴィッド・アーノルド)
ジュラシック・パーク(ジョン・ウィリアムズ)
バック・トゥ・ザ・フューチャー(アラン・シルヴェストリ)
愛と哀しみの果て(ジョン・バリー)
パイレーツ・オブ・カリビアン(K.バデルト&H.ジマー)
嵐の青春(E.コルンゴルト)
ダンサー・イン・ザ・ダーク(ビョーク)
引き裂かれたカーテン(バーナード・ハーマン)
ウェスタン(エンニオ・モリコーネ)
密約の地(バーナード・ハーマン)
ピアノ・レッスン(マイケル・ナイマン)
ハリー・ポッターと炎のゴブレット(パトリック・ドイル)
ロミオとジュリエット(ニーノ・ロータ)
荒野の七人(エルマー・バーンスタイン)
ムーランルージュ(J.サンプル&W.ジェニングス)
アロイス・グラスナー指揮
ウィンナ・ホルンズ:
【T.イェプシュトル(Y),ヨゼフ・ライフ(Y),M.オブマン(J),R.シュテーフェル
マイアー(J),G.クルマー(J),トーマス・ビーバー(Y),W.ライトバウアー(J),
A.ハイツィンガー(J),トーマス・フィッシャー(J),F.オバーミュラー(Y),フラ
ンツ・ピックル(Y)】
ゲスト:W.トンベック(J),マヌエル・フーバー(J),E.イェプシュトル(Y),
H.トンベック(J),C.ペハム(J),ヨーナス・ルドナー(Y),
マルクス・ハルトナー(Y)
以上(Y)ヤマハ製ウィンナ・ホルン、(J)ユングヴィルト製ウィンナ・ホルン、
打楽器アンサンブル
録音:2008年,2009年、DDD、65'33
ホルン&吹奏楽ファンに大人気のウィンナ・ホルンズの最新CDがついにリリースさ
れます。今回はハリウッド映画の往年の名作から最新ヒット作のテーマ曲を大特
集。ホルンの荘厳で、時に甘い音色を存分にお楽しみ頂けます。彼らの手にかか
るとジュラシック・パークはまるでワーグナーの楽劇の一場面の音楽のように聴
こえ、パイレーツ・オブ・カリビアンはホルストの名曲か?とわが耳(?)を疑いま
す。解説にはメンバーがどのトラックに参加しているか表した詳細なメンバー表
がついており、お気に入りの奏者の音を探しやすい配慮がされています。その徹
底したオタクぶりには全く頭が下がります。

CD 3086 2枚組 \4160
モンテヴェルディ:歌劇《オルフェオ》(ヒンデミット校訂・編曲版)
※ピリオド楽器による世界初録音
ボーナスPDFファイル:リブレット(イタリア語、ドイツ語、英語)、当時のパンフ
レット、1609年出版の総譜(全104ページ)
パウル・ヒンデミット指揮、
器楽アンサンブル(ウィーン・コンツェントス・ムジクス),
ウィーン・ジングアカデミー
P.ブリントン、G.シニムベルギ、U.グラフ、
ほか歌手陣
録音:1954年ウィーン芸術週間におけるライヴ
アーノンクールは第21回京都賞の思想・芸術部門受賞のスピーチで当録音である
ヒンデミット編曲、指揮による《オルフェオ》について言及しています。「1954
年にパウル・ヒンデミットがウィーンでモンテヴェルディの「オルフェオ」を上
演しました。コンツェントゥス・ムジクスの弦楽器奏者は全員、楽器を総動員し
て参加しました。これが私とモンテヴェルディとの最初の出会いでした。(中略)
ヒンデミットによる上演は、私の音楽家としての将来に多大な影響を与えること
になったわけです。」使用されている楽譜はヒンデミットが欠落していると思わ
れる箇所を補作し、また部分的にヒンデミットのイマジネーションが盛り込まれ
た魅力的なスコアで古楽好きのみならず多くのファンを魅了することでしょう。
1953年にアーノンクールが結成したコンツェントゥス・ムジクスですが、まだ公
式デビュー(1957年)前の演奏です。もちろんアーノンクールもチェロ奏者として
参加しています。1954年の歴史的ライヴ録音(モノラル)ですが、立体感のあるみ
ずみずしい音質です。
またボーナスとしてパソコン(PDFファイル)にてリブレットや貴重な資料を閲覧
できます。

CD3082 5枚組 \6240
レゾナンツェン音楽祭2009「喜びの庭園」
CD1)
ヴィヴァルディ:音楽劇《テルモドンテ川のヘラクレス》
演奏:ファビオ・ビオンディ指揮
エウローパ・ガランテ,ヴィヴィカ・ゲノー、ロベルタ・インヴェルニッツィ、
ステファニー・イラニ、フィリップ・ジャルスキー、ロミーナ・バッソ
ローゼンミュラー:ソナタXII
フレスコバルディ:カプリチオ第9番
バッティフェリ:リチェルカーレ第6番
パーセル:劇音楽《ほどかれたゴルディウスの結び目》
演奏:ヴェロニカ・スクプリク(指揮,Vn)
ラ・ドルチェッツァ
ヘンデル:仮面劇《エイシスとガラテア》
演奏:P.マクリーシュ指揮
ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ,マイリ・ローソン、
ジェイムズ・ギルクリスト、クリストファー・パーヴェス
CD2)
J.オトテール:田園風の結婚式
N.シェドヴィユ:ソナタ ト短調
M.モンテクレール:田園風アリア
演奏:ドロテー・オバーリンガー(指揮、B.fl)
アンサンブル1700
A.ブリュメル:祝福された聖母のミサ
作者不詳(1550年頃):アヴェ・サンクティシマ・マリア
演奏:シュティムヴェルク
J.F.マイスター:5度の音楽ハ長調、シャコンヌニ短調
フレスコバルディ:ベルガマウスク
演奏:アルテ・ムジーク・ケルン(Vn、Vc、Gamb、lute、cemb)
CD3)
ルッツァスキ:2人または3人の女声のための歌曲(4曲)
フレスコバルディ:トッカータ集第2集より第9番
演奏:フランチェスコ・チェーラ(指揮、Cemb)アンサンブル・アルテ・ムジカ、
ダウランド、フェラボスコ、ダニエルの作品(全6曲)
演奏:エヴァンゲリナ・マスカルディ&モニカ・プスティルニク(Lute)
ヘンデル:セレナータ《アチ、ガラテアとポリフェモ》HWV72
演奏:P.マクリーシュ指揮
ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ、バルバラ・コジェリ(ガラテア)、
ギリアン・ウェブスター(アチ)、クリストファー・パーヴェス(ポリフェモ)
CD4)
バード、イシャム、パーセル、プレイフォード、ジェンキンス、ハンフリーの作品
演奏:レッド・バード(T、B、Vn、lute又はバロックG、Cemb又はOrg)
フレスコバルディ:トッカータ第7番
フローベルガー:カプリッチョ第3番、組曲第12番ハ長調
演奏:マグダレーナ・ハイジベーダー(Cemb)
モンテクレール:《パンとシランクス》
演奏:ラ・ルシニョーラ(S、B-fl、バロックOb、Gamb、Cemb)
ラモー:コンセール第2番ト長調(コンセール用クラヴサン曲集より)
演奏:アンサンブル・アミカル(flトラヴェルソ、Gamb、Cemb)
CD5)
フォルクレイ、マレの作品(全7曲)
演奏:クリストフ・ウルバネッツ(gamb)、A.M.ドラゴシツ(Cemb)
作者不詳(1800年頃)の作品全4曲
演奏:シカネーダース・ユーゲント(シャルマイ、声、口琴、牧羊笛、手回し風琴)
録音:2009年1月ウィーン・コンツェルトハウス,全てライヴ録音
ウィーンではチケットもなかなか取れない人気の古楽界の一大イベント「レゾナ
ンツェン音楽祭」。2009年もビオンディやマクリーシュといった大物による大編
成作品から室内楽まで盛りだくさんのCD5枚組。

CD 3084 2枚組 \4160
ヘンデル:オラトリオ「アレクサンダーの饗宴」もしくは「音楽の力」
アンドレア・ローレン・ブラウン(Sop)、
マルクス・ブルッチャー(Ten)、
ギュンター・ハウマー(B)
ハインツ・フェルレッシュ指揮バルッコ、
ウィーン・ジングアカデミー室内合唱団
録音:2009年メルク修道院国際バロック週間,ライヴ
同名の合奏協奏曲があるが、それを一部転用したオラトリオ。中のアリアがたま
に歌手に取り上げられることはあっても全曲盤は少ない。音質のよさも相まって、
ヘンデルの流麗な音楽が耳に心地よい。

CD 3087 \2080
「ア・テイスト・オブ・ライフ」
(1)J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV1043
(2)W.ピルヒナー:管弦楽なしの2つのヴァイオリンのための協奏曲
(3)Z.コダーイ:セレナード-2つのヴァイオリンとヴィオラのための
マルタ・ハデム=ミサーグ(Vn)、
ヴァヒド・ハデム=ミサーグ(Vn)、
(1)ビヤン・ハデム=ミサーグ指揮アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォ、
(3)ヘルベルト・ケファー(Va)
ウィーンを中心に活動するハデム=ミサーグ一家による協奏曲集。アカデミア・
アレグロ・ヴィーヴォ(旧トーンキュンストラー室内管弦楽団)は中規模の室内オ
ーケストラでバロックから近現代作品まで幅広いレパートリーで定評がある。ピ
ルヒナーはバルトークの影響をほのかに感じさせるロマンティックな佳品。2つの
ヴァイオリンという編成もバルトークもしくはジプシー音楽へのオマージュであ
ろう。いくつかの快活な民族舞曲からなる楽しい曲。わずか2つの楽器から驚くほ
ど新鮮で多彩な音響が拡がる。





<ミッテンヴァルト・レーベル>
MTWD99042 \3000
「日本弦楽三重奏曲の世界」
-團伊玖磨・下總一・諸井三郎-
(1)團伊玖磨(大正13年-平成13年):弦楽三重奏曲イ短調(1944)
(2)下總一(明治31年-昭和37年):
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための主題と変奏(1933)
(3)諸井三郎(明治36年-昭和52年):弦楽三重奏曲 二長調Op.19
菖蒲弦楽三重奏団:
【浜野孝史(ヴァイオリン)、伴野 剛(ヴィオラ)、江口心一(チェロ)】
録音:2009年5月4日、5日、神奈川県生涯学習センター ラディアン・ホール
團伊玖磨(1924-2001)の弦楽三重奏曲イ短調は、そのまま詩をつけて歌に出来そう
な清妙たるメロディの第1楽章、寮歌の如き質実合憲たる主題が耳に残る第2楽章
を持つ。東京音楽学校に在学し、下總一に師事していたころの作品。
下總一(1898-1962)は1932年から1934年までベルリン・ホッホシューレでパウル
・ヒンデミットに学んだ。「主題と変奏」は1933のドイツ留学時代の作品である。
主題と10の変奏からなり、第7変奏はカノンとなっている。下總は後にドイツ留学
時代を振り返り「欧米人の音楽に対抗して私はいつも日本の民謡風の旋律を主題
としたものを作って持っていった」と書いている。
諸井三郎(1903-1977)は東京大学美学科在学中から自作を発表していたが、独学に
よる限界を感じて1932年から1934年までベルリン・ホッホシューレでレオ・シュ
ラッテンホルツに作曲を基礎から学んだ。留学後の作品群は、交響曲、協奏曲、
ソナタ、弦楽作品など、旋律や律動に関わらず日本的な感性をドイツで学んだ構
想美へ融合させており、諸井の創作上でも頂点とされている。「弦楽三重奏曲
ニ長調Op.19」は1940年1月15日から4月13日に作曲された。皇紀2600年の記念音楽
会で日本音楽界に多くの重要作が生まれた年である。祝祭ムードと戦争の影、時
代の空気は諸井へも少なからず影響を与えているかもしれない。非常にテンショ
ン高く、息の長い音楽に思わず引き込まれる。
(西 耕一,ライナー・ノートより抜粋)




<Brilliant Classics>
BRL 9146 10枚組 \4580
Historical Russian Archives series
アレクサンドル・ガウク(Cond)名演奏集第2集
Disc. 1
チャイコフスキー:マンフレッド交響曲
大交響楽団
Disc.2
チャイコフスキー:組曲第1番
モスクワ交響楽団
チャイコフスキー:組曲第2番
大交響楽団
Disc.3
チャイコフスキー:組曲第4番「モーツァルティアーナ」
交響曲第4番
大交響楽団
Disc.4
キュイ:組曲第2番、第3番
ダルゴムイシスキー:バーバ・ヤガ、Kazatchok
ソビエト国立放送交響楽団
Disc.5
タネーエフ:
交響曲第4番、デルフォのアポロンの神殿、
クラリネットと弦楽のためのカンツォーナ
大交響楽団
ラスコフスキー:クラリネットと管弦楽の為のマズルカ
ウラジーミル・ソローキン(Cla)ソビエト国立放送交響楽団
Disc.6
リャプノフ:交響曲第1番、交響詩「ジェラゾヴァ・ヴォラ」Op.37
モスクワ交響楽団
クリューコフ:チェコ狂詩曲
大交響楽団
Disc.7
B.チャイコフスキー:弦楽のためのシンフォニエッタ、カプリチョ
ソビエト国立放送交響楽団
B.チャイコフスキー:ロシア民謡の主題による幻想曲
大交響楽団
Solodukho:Zoya/スヴェトラーノフ:Daugava
大交響楽団
Disc.8
ツィンツァーゼ:ピアノと管弦楽のための幻想曲
ルドミラ・ソシーナ(pf)ソビエト国立放送交響楽団
マチャヴァリアニ:Georgian Festival Overture
大交響楽団
アミーロフ:アゼルバイジャン組曲
ドルハニャン:アルメニアン・カプリチョ
イヴァノヴス:交響曲第7番
ソビエト国立放送交響楽団
Disc.9
シューベルト:交響曲第3番D.200、第4番D.417「悲劇的」
Large symphony orchestra of the radio committee
シューマン:子供の情景(管弦楽版)
大交響楽団
Disc.10
ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲
ラヴェル:序奏とアレグロ
大交響楽団
ルーセル:交響曲第4番/ピストン:交響曲第6番
ソビエト国立放送交響楽団
すべてライヴ録音のため収録中の雑音が含まれています。
一部収録曲順番が入れ替われる場合があります。ご了承ください。

BRL 9162 \540
Russian Orthodoxロシア正教の復活祭
セルゲイ・ジャーロフ指揮、ドンコサック合唱団

BRL 9170 \540
ペルト:鏡の中の鏡
アリヌーシュカの癒しに基づく変奏曲、アリーナのために(ピアノ独奏のための)、
モーツァルト=アダージョ(ヴァイオリン、チェロとピアノのための) 
ベンジャミン・ハドソン(Vln、Vla)セバスティアン・クリンガー(Vc)
ユルゲン・クルーゼ(pf)
既発のBRL8847(SACD)と同内容のCD盤

BRL 93956 \540
ニコラ・フィオレンツァ(1700?-64):リコーダー協奏曲集
ジョヴァンニ・バッティスタ・メーレ:リコーダー協奏曲
ステファノ・バリャーノ(リコーダー)
コレギウム・プロ・ムジカ

BRL 93978 2枚組 \1080
ソレール:チェンバロソナタ全集第2集
ソナタR69-79、M23-25、29、36、38、44
ピーター=ヤン・ベルダー(Cemb)

BRL 93979 2枚組 \1080
D.スカルラッティ:ソナタ選集
ソナタより42曲
ミケランジェロ・カルボナーラ(pf)

BRL 94019 \540
サンマルティーニ:交響曲集第2集
シンフォニアJC.11、17、26、28、40
アレッサンドラ・ロッシ・ルーリック指揮
アカデミア・ダルカディア

BRL 94026 \540
The Court of Bayreuth リュート曲集
ヨアヒム・ベルンハルト・ハーゲン(1720-87):ソナタ
アダム・ファルケンハーゲン(1697-1754):ソナタ
クリスティアン・ゴットリープ・シャイドラー(1752-1815):
モーツァルトのドンジョバンニの主題による変奏曲
ミゲル・イスラエル(Lute)

BRL 94032 15枚組 \6680
Passion 宗教曲集
Disc. 1
ラテンテイションズ(哀歌集)
パレストリーナ、アレグリ、ラムゼイ、ウィールクス、タリス、ヴィクトリア、
デ・プレ、ジェズアルド、バード、トムキンス、カービィの作品より
ティモシー・ブラウン指揮、ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
Disc. 2
シュッツ:
マタイ受難曲、復活祭のための対話曲「女よ何故泣いているのか」SWV443
ゲルト・テュルク(Ten)バス・ラムセラール(Bs)
マッテオ・メッソーリ指揮、カペラ・アウグスターナ
Disc. 3-5
J.S.バッハ:マタイ受難曲
エマ・カークビー(Sop)マイケル・チャンス(C-T)マルティン・ヒル(Ten)
ディヴィッド・トーマス(Bs)
シュテファン・クレオバリー指揮、
ブランデンブルクコンソート、ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団
Disc. 6、7
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲
ジョン・マーク・エインズリー(Ten)スティーヴン・リチャードソン(Bs)
キャサリン・ボット(Sop)マイケル・チャンス(C-T)ポール・アグニュー(Ten)
スティーヴン・ヴァーコー(Bs)
シュテファン・クレオバリー指揮、
ブランデンブルクコンソート、ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団
Disc. 8
パーセル:宗教曲集、メアリー女王の葬送の音楽
ティモシー・ブラウン指揮、
ロンドン・バロックブラス、ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団、他
Disc. 9、10
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」
リン・ドーソン(Sop)ヒラリー・サマーズ(Alt)
ジョン・マーク・エインズリー(Ten)アラステア・マイルズ(Bs)
シュテファン・クレオバリー指揮、
ブランデンブルクコンソート、ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団
Disc. 11-12
テレマン:受難オラトリオ
バーバラ・ロッチャー(Sop)ズィーガー・ファンダースティーネ(Ten)
シュテファン・デル(Ten)ベルトホルト・ポセマイヤー(Br)
ヨハン=レネ・シュミット(Br)
ヴォルフガング・シェーファー指揮、フライブルク声楽アンサンブル、他
Disc. 13
ペルゴレージ:スターバト・マーテル、サルヴェ・レジナ
ティモシー・ブラウン(Org)ジュリア・ビショップ、ジョアンナ・パーカー(Vln)
ペーター・ウィスキン(Vla)ジョアンナ・リヴィン(Vc)
アンジェラド・グラフィード・ジョンズ(Sop)ローレンス・ザッゾ(C-T)
Disc. 14
ハイドン:スターバト・マーテルHob.XX:bis
クリスティーナ・ラキ(Sop)ユリア・ハマリ(Alt)
クレース=ホーカン・アーンシェー(Ten)リヒャルト・アンラウフ(Bs)
フリーダー・ベルニウス指揮
シュトゥットガルト室内合唱団、ヴュルテンベルク室内管弦楽団
Disc. 15
ハイドン:オラトリオ「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」
ペトラ・ラビツケ(Sop)ガブリエレ・ヴンデラー(Alt)ダニエル・サンズ(Ten)
クリストフ・フィシェッサー(Bs)
ニコル・マット指揮、ヨーロッパ室内合唱団、プファルツ選帝侯室内管弦楽団
ブックレットはCDROMにて収録
※一部収録曲順番が入れ替われる場合があります。ご了承ください。

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10-02 No.29-1

2010年02月28日 19時09分49秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.572244
ムーヴィーブラス-映画でおなじみのアノ曲
1-16.バーンスタイン(1918-1990):ウェスト・サイド物語 (序曲/ジェット・ソン
グ/なにか起こりそう/ブルース/パブ/マンボ/マリア /アメリカ/こっそりと /
一つの手、一つの心/トゥナイト/アレグロ/アイ・フィール・プリティ/恋は永
遠に/クラプキ巡査/フィナーレ)/17.バーバー(1910-1981):弦楽のためのアダー
ジョ Op.11/18-25.J.ウィリアムズ(1932-)/J.ゴールドスミス(1929-2004)/D.
アーノルド(1962-):スペース・ブラス(スーパーマン「メイン・テーマ」 /E.T.
「メイン・テーマ」 /スター・トレック「オープニング・テーマ」 /スター・
トレック「コラール」 /スター・トレック「終わりのテーマ」/インペンデンス
・ディ「メイン・テーマ」 /アポロ 13号「メイン・テーマ」 /未知との遭遇
「メイン・テーマ」)/26. J.ウィリアムズ:インディ・ジョーンズ「メイン・
テーマ」/27.エルフマン(1953-)ザ・シンプソンズ「メイン・テーマ」/
28.F.ミカリッツィ(1939-)/ 大野雄二(1941-):ルパン三世「メイン・テーマ」
金管五重奏編:M.ピエロボン…1-16, 18-28/S.マクネフ…17
演奏:ゴマラン・ブラス・クインテット (メンバー)マルコ・ブライト(tp)/マル
コ・ピエロボン(tp)/ニーロ・カラクリスティ(hr)/ジアンルーカ・シピオーニ
(tb)/オズワルド・プレーダー(tuba)
1999年、イタリアの金管楽器奏者5名によって結成されたゴマラン・ブラス・ク
インテット。それから僅か2年後、「パッサウ管楽器国際コンクール」で優勝し
一躍世界中の注目を集めました。ロジャー・ボボを始めとした同業の奏者たち
や、ズービン・メータら大指揮者もこぞって絶賛。輝かしい音色とともに知名度
は急上昇中のアンサンブルです。そんな彼らが満を持して演奏するのが、映画で
使われた名曲の数々です。これらの曲のほとんどが、メンバーのトランペット奏
者M .ピエロボンによって、曲の特性が存分に生かされた編曲を施され、とても
楽しい曲として生まれ変わっています。日本人にはおなじみの「ルパン三世」の
テーマの変貌ぶりに、ぜひ驚いてみてください。

8.570463
ハチャトゥリアン:チェロ協奏曲・コンチェルト・ラプソディ
1-3.チェロ協奏曲ホ短調
4.チェロと管弦楽のための「コンチェルト・ラプソディ」
演奏:ドミートリー・ヤブロンスキー(チェロ)
モスクワ市交響楽団
マキシム・フェドトフ(指揮)
ハチャトゥリアン(1903-1978)はこのチェロ協奏曲の他にも、ピアノとヴァイオ
リンのためにも協奏曲を1曲づつ書いています。この2曲は全体的に旋律美に溢
れ躍動的な作品であるためか人気が高いのですが、1846年に作曲されたチェロ協
奏曲は、ハチャトゥリアンが心血を注いだ作品であるのにもかかわらず、現在で
はあまり演奏されることがありません。どうしても戦時の不安定な空気を反映し
ているせいか、全体的に重苦しく、オーケストラの華やかさも少々控えめになっ
ているようで、確かに「剣の舞」のような絢爛豪華な音色を求める人にはちょっ
と物足りなく思えるのかもしれませんが、休みなく動き回るチェロの活躍ぶり
と、丁寧に書かれたオーケストラ部分を味わってみると、やはりこの曲が20世
紀を代表するチェロ協奏曲であることに異論を唱えることは不可能でしょう。
1963年に作曲された「コンチェルト・ラプソディ」は名手ロストロポーヴィチに
献呈されたもので、こちらは突き抜けたかのようなチェロの妙技をたっぷり堪能
できる曲になっています。現代の名手ヤブロンスキーの燃えるような熱い演奏で。

8.572247
ソヴィエトとロシアのヴィオラ音楽集
1.クリュコフ(1902-1960):ヴイオラ・ソナタ Op.15/2.ワシレンコ(1872-1956):
ヴィオラ・ソナタ Op.46/3-5.フリード(1915-):ヴィオラ・ソナタ Op.62-1/
6-8.クレイン(1913-1996):ヴィオラ・ソナタ/9-11.ボグダーノフ=ベレゾフス
キー(1903-1971):ヴィオラ・ソナタ Op.44
演奏:イーゴリ・フェドトフ(va)/レオニード・ヴェシュアイツェル(p)…1-5/
ゲイリー・ハモンド(p)…6-11
ほとんど耳にすることのないロシア、ソヴィエトの作曲家たちの、これまた渋い
ヴィオラ・ソナタ集です。通して聴いてみると各々の作曲家たちの個性の違いが
際立つ面白いアルバムとなっています。これらの曲の中には、ロマン主義の叙情
性とスクリャービン、ショスタコーヴィチの明らかな影響、そしてロシアらしい
感傷性とわずかに感じられるフランスの空気がごちゃ混ぜになって含まれてい
て、それを感じ取るのがとても楽しいひと時となるに違いありません。フェドト
フとヴェシュアイツェルはこれがNAXOSへのデビュー盤となります。瑞々しい才
能の発見も楽
しい限りです。

8.572293
ヴィルトゥオーゾ・ヴィオラ
1.ベンジャミン(1893-1960):ラヴェルの墓/2.エネスコ(1881-1955):演奏会用小
品/ 3.ファンタジア・クロマティカ(原曲:J.S.バッハの「半音階的幻想曲とフ
ーガニ短調 BWV903」コダーイ編曲)/ 4.ジョンゲン(1873-1953):序奏と踊り
Op.102/5.ヴュータン(1820-1881):無伴奏ヴィオラのためのカプリッチョ/6.
ヴュータン:エレジー Op.30/7.パガニーニ(1782-1840):大ヴィオラのためのソ
ナタ(カデンツァ:A.アラッド)/8.クライスラー(1871-1962):プニャーニの様式
による前奏曲とアレグロ/9.ショア(1896-1985):スケルツォ
演奏:ロジャー・チェイス(ヴィオラ)/大滝美知子(ピアノ)
「ヴァイオリンでもなく、チェロでもない中間の大きさ」というイメージの付き
まとうヴィオラですが、一度この音色にはまってしまうと、もう後には戻れな
いほどの魔力がある楽器です。特に中音域から低音域の艶やかさと、絶妙な表
現力はどんな言葉を持ってしてでも表すことはできません。そんなヴィオラの魅
力を存分に楽しむ 1枚がこれ。もともとヴィオラのために書かれた曲と、他の
楽器のために書かれた曲を聴き比べるのも楽しいでしょう。通好みの人が愛する
作曲家ジョンゲンの珍しい作品も収録されています。またバッハの曲をコダーイ
が編曲したトラック3もオススメです。見事なヴィオラを演奏するチェイスはロ
ンドン生まれでカナダで学んだ人。優れた室内楽プレイヤーとして世界中で絶賛
されています。

8.559651
W.シューマン:交響曲第8番他
1-3.交響曲第8番(1962)/4.夜の旅(1947)/5.アイブズ(1874-1954):「アメリカ」
による変奏曲(管弦楽編曲:W.シューマン)(1891/1964)
演奏:シアトル交響楽団/ジェラルド・シュワルツ(指揮)
NAXOSの人気シリーズ、 W.シューマン(1910-1992)の交響曲集も今作が最終巻と
なります。このアルバムのメインは大編成のオーケストラを用いた交響曲第8番
です。1962年10月4日にリンカーンセンターでバーンスタイン&ニューヨーク・
フィルによって初演された3つの特徴的な楽章からなる作品です。ゆったりとし
た第1楽章は、過去のいくつかの自作を引用しながら、ハープ、ピアノを含む印
象的な音色を交え少しづつ熱を帯び、金管楽器の咆哮によるクライマックスを迎
えます。そのまま休みなしで続く第2楽章も、1950年作曲の弦楽四重奏曲第4番の
メロディを用た息の長い旋律が歌われます。そして快活な最終楽章が続きます。
ここではピアノや打楽器が縦横無尽に活躍し、多彩な音色で耳を楽しませてくれ
ます。彼の素晴らしい管弦楽法を体感する一瞬です。モダンな響きの中にどこと
なく懐かしさを纏った音楽です。長大な「夜の旅」も陰鬱な音楽ではあります
が、やはりどこか郷愁を誘う部分もあり、何とも魅力的な作品です。最後のアイ
ブズの変奏曲の編曲版は原曲ともども有名です。アメリカと銘打たれていますが
実はイギリス国歌。それもかなり歪曲されていますけどね・・・。

8.572154
マルケヴィチ:管弦楽作品全集第4集
1-6.レブス(前奏曲/ダンス/ジグ/ヴァリアション/フーガ/パレード )/7-11.讃
歌/死への讃歌(前奏曲/第1の讃歌-労働への讃歌 /第2の讃歌-春への讃歌 /第3
の讃歌 /死への讃歌)
MARCO POLO 8.223724より移行盤
演奏:アルンヘム・フィルハーモニー管弦楽団
クリストファー・リンドン=ジー(指揮)
大好評のマルケヴィチ(1912-1983)管弦楽曲集シリーズの第4作です。ここでは彼
の作品の中で最も不可解で興味をそそられる2つの曲が中心です。興行師レオニ
ード・マシーンに依頼されて作曲したにも関わらず、どうしたわけか上演される
ことのなかったバレエ「レブス」。そして「讃歌」と名付けられているのに、内
容は極めて世俗的な作品(これはマルケヴィチの実験的な作品と言われています)
です。どうしても、ストラヴィンスキーやプロコフィエフの筋肉質の音楽を想起
させられますが、やはり曲に現れる独特のポリリズムと多調性はマルケヴィチな
らではのもの。同時多発的な音の爆発には心地良さすら感じます。

8.570840
シュポア:コンチェルタンテ他
1-3.コンチェルタンテ第1番イ長調 Op.48/4-6.コンチェルタンテ第2番ロ短調
Op.88/7-8.ヴァイオリン二重奏曲ト長調 Op.3-3
演奏:ヘニング・クラッゲルード(ヴァイオリン)
オイヴィンド・ビョーラ(ヴァイオリン)
オスロ・カメラータ/バラット=ドゥーエ室内管弦楽団
ステファン・バラット=ドゥーエ(指揮)
複数のソリストが活躍する「コンチェルタンテ」は、バロック時代にはよく作曲
されたものの、ロマン派の時代になるとほとんど書かれることはありませんでし
た。ソリストはたった一人で大オーケストラに立ち向かい、眩いばかりの技巧を
誇示するのが当たり前となったからです。そんな中でシュポア(1784-1859)は積
極的に優れたコンチェルタンテを作曲し、ソリストたちの親密な対話を促したの
です。当時の音楽界では、彼のメロディは上品過ぎて発展性がない。と揶揄され
たということですが、例えばこのコンチェルタンテの第1番の冒頭での長調と短
調が目まぐるしく交錯し、すばらしいハーモニーを作り上げていく場面などを目
の当たりにするとベルリオーズやチャイコフスキーの音楽と比べても何の遜色も
ないと言ってしまっても良いほどではないでしょうか。演奏するのは、シベリウ
スやシンディングで優れた解釈を聴かせる名手クラッゲルードと、同じく北欧の
名手で現ノルウェー国立オペラ管弦楽団コンサートマスター、オイヴィンド・
ビョーラです。目を見張るばかりの美音が炸裂します。

8.570825
メンデルスゾーン=ヘンゼル:ピアノ作品集
1.アレグロ・モルトハ短調
2.小夜想曲ト短調
3-5.ピアノ・ソナタハ短調
6.歌変ホ長調/
7-10.ピアノ・ソナタト短調
11.アダージョ変ホ長調
12.アンダンテ・コン・モートホ長調
13.ソナタあるいはカプリッチョ
14.アレグロ・モルト・アジタートニ短調
15.これで終わり
演奏 :ヒーザー・シュミット(ピアノ)
長い間、音楽史では弟の栄光のみが語られ、その脚注にひっそりと記されるばか
りであった姉、ファニー・メンデルスゾーン(1805-1847)のピアノ作品集です。
先にリリースされた歌曲集(8.570981)で、その才能の片鱗に触れた方も多いこと
でしょう。彼女は42年の生涯の内におよそ500もの作品を残し、弟フェリックス
にも多大な影響を与えたにも関わらず、ただ女性というだけで、その作品はずっ
と軽んじられてきてしまいました。まずは先入観を一切捨てて、この雄弁な音楽
に耳を傾けてください。本人は自分の作品を「主婦の片手間として扱ってほし
い」と望んでいたといいますが、その言葉の奥底には溢れるほどの才能を持てあ
ます天才の姿が見てとれるはずです。とりわけ短調の曲には、悲痛さと激情が溢
れていて、まるでベートーヴェンの作品を聴いているかのような興奮さえ覚えま
す。

8.559631
ロックバーグ(1918-2005):ピアノ作品集第1集
2台ピアノのための「炎の環」(1996-97)(1.厳粛なリフレイン 1/2.明暗 1/3.カ
ノン・ヴァリエーション/4.ゲームフォーカス/5.厳粛なリフレイン2/6.ガーゴ
イル/7.星雲/8.厳粛なリフレイン /9.夢見るように/10.無限のリチェルカーレ
/11.厳粛なリフレイン4/12.カプリチョス
/13.6声のフーガ/14.明暗 2/15.厳粛なリフレイン5)
演奏:ハーシュ=ピンカス・ピアノ・デュオ
(メンバー)エヴァン・ハーシュ&サリー・ピンカス
心の内部、そして脳の内部に炎は宿ります。それは太陽系を銀河系を形造る普遍
的な炎であり、小惑星、彗星すらも内包しています。それらは大きな軌道に乗
り、巨大な螺旋を描きつつ、数百万マイルという想像を絶する距離を横切って流
れていきます。そんな風景を心に描いてください。この15曲からなるピアノ・
デュオ曲は想像を絶する世界を目の前に見せてくれるかのようです。ある時は煌
めき、ある時はぶつかり合い、湧き上がる音の炎を丹念に描いていきます。静か
に燃える炎、くるくる回る炎。人間の原始的感覚に直接訴える音楽です。

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10-02 No.29-2

2010年02月28日 19時09分15秒 | Weblog
8.570892
ロビン:オルガン作品集
1.空に目を向けよ(初稿)(2001)/2-8.環の反射(2007-2008)(環の踊り/環の風
/ハイフン 1/環の反射/ハイフン 2/環の調べ/遠くの環)/9-11.3つの夢の元素
(2004)(第1番「口絵」/第2番「脹らむもの」/第3番「ミステリー」)/12.空に
目を向けよ(第2稿)
演奏 :ジャン=バティスト・ロビン (オルガン)(サン・ルイ・アン・リル教会
のオルガン…1/サン・テティエンヌ・デュ・モン教会のオルガン…2-12)
1976年生まれの若きオルガニスト、ロビン(1976-)の作品集です。演奏家として
の彼の腕前はクープランの「教区のためのミサ曲」(8.557741-42)で伺い知るこ
とができますが、作曲家としての才能に触れる事はまた違った驚きに満ちてい
ます。彼の作品は強さと詩的な情感を兼ね備えていて、オルガンの性能を知り
尽くした者にしか書き得ない新しい音の構造を伴っています。2台のオルガンの
音色比べも楽しい「空に目を向けよ」での力強い音のアラベスクや、カンザス
大学の委嘱作である「環の反射(リフレティング・サークル)」での飽くなき音色
への追求に耳をすますと、彼がどんなものをオルガンの音色で描きたいのかが
理解できるでしょう。また終始ミステリアスな雰囲気の漂う「3つの夢の元素」
は従来のオルガンのイメージを覆すほどの斬新な作品です。

8.572220
ブランカフォート:ピアノ作品全集第5集
1-5.5つの夜想曲/ 6.フォーレへのオマージュ/7-8.2つの曲(素朴な曲/断続的
な曲)/9.サルダナ・シンフォニカ/10.強迫観念/11.パラウ・ソリタの乙女/
12-14.トゥリーナへの3つの忠告/15.エレジー/16-26.小さな手のための小品集
(パートブラリを飾るイラスト/間奏曲/サイエントロジー/ワルツ/マーチ/エリザ
ベスの歌 /インマ/カミラから/ユージニア/礼儀/お気に入りのギャロップ)
演奏:ミケル・ビリャルバ (ピアノ)/ミゲル・オリウ(ピアノ)…25.26
ブランカフォート(1897-1987)のピアノ作品全集も第5番目のリリース、こちらが
最終巻となります。ピアニストのビリャルバが作曲家の遺族に直接交渉し、未出
版のスコアを借り出して、この録音が実現したのです。どの作品も珍しいのです
が、とりわけフォーレの作品からインスピレーションを受けたであろう「夜想
曲」の美しいこと。第1番と第2番は大いなる自然への憧憬で、第1番の不明瞭な
調性感は聴き手を即座に夜の世界へと引き込みます。第3番と第5番はより抽象的
な世界感に支配されていて、聴き手も感覚を研ぎ澄ませなくてはいけません。
第2番は若き日への懐古。第4番は諦観に支配されているようです。ある時期の
ブランカフォートは挫折感を味わい、自らを翼の切り取られた鳥と称しました
が、ここで聴ける彼の音楽にはどれも真の魂が宿っているように思われてなり
ません。

8.572289
ファーガソン:
1-3.ピアノ・ソナタヘ短調 Op.8(1938-1940)/4-8.発見 Op.13(1951)(溶けて行
く夢/自由の都市/バビロン/ジェーン・エレン/発見)/9-13.5つのバガテル Op.9
(1944)/14-17.2台のピアノのためのパルティータ Op.5b(1935-1936)
演奏:ラファエル・テッローニ(ピアノ)
フィリダ・バニスター(コントラルト)…4-8
ワディム・ピースマン(ピアノ)…14-17
北アイルランド、ベルファスト生まれの作曲家、ファーガソン(1908-1999)は幼
い頃から早熟で、 14歳の彼の評判を聞きつけたピアニスト、ハロルド・サミュ
エルがロンドンに呼びたいと両親に申し出たほどでした。イギリスに渡った彼は
フィンジらと共に、ヴォーン・ウィリアムスの教えを受け、イギリス風の作風を
身につけました。実際に作曲に勤しんでいたのは1928年から1959年までの短い間
で、声楽曲を含む19の作品のみが公表されています。このアルバムには1935年か
ら1944年までの作品が収録されていて、中でも連作歌曲集「発見」は本来テノー
ルのための歌曲ですが、名アルト歌手キャスリーン・フェリアが愛した曲として
知られています。

8.572105(JAN 4945604721059)
期待の新進演奏家シリーズ ニコラス・アルトシュテット
1.ピエルネ(1863-1937):チェロ・ソナタヘ短調 Op.46/2-4.ブーランジェ(1887
-1979):3つの小品/5.ダンディ(1851-1931):歌 Op.19(チェロとピアノ編)/6-9.
ダンディ:チェロ・ソナタ Op.84/10.ピエルネ:エクスパンシオン Op.21/11.ピ
エルネ:カプリース Op.16
演奏:ニコラス・アルトシュテット(チェロ)/ジョゼ・ガラルド(ピアノ)
1982年生まれのアルトシュテットは、すでにいくつかのCDもリリースしている
期待の若手チェリストです。ベルガメンシチコフとゲリンガスに師事し、2005年
ドイツ音楽コンクール、及びシュトゥットガルト国際チェロ・コンクール、そし
て2006年アダム国際コンクールなどいくつものコンクールでも優勝。その実力は
誰もが認めるところです。このNAXOSでのデビュー盤はピエルネとダンディ、ブ
ーランジェの作品を演奏しています。ロマン派と印象派の境目にあるかのような
ピエルネのチェロ・ソナタ、古いフランスの舞曲形式を踏襲したダンディの作
品、薄氷の上に築かれるかのような繊細な面持ちのブーランジェの作品と、同
じ「フランス音楽」とひとくくりにはできないような多彩な表情を持った曲たち
を、柔軟な歌い口と艶やかな音色で歌いあげてます。

8.570545
フォーレ:チェロとピアノのための音楽集
1.シシリエンヌ Op.78/2-4.チェロ・ソナタ第2番 Op.117/5.夢のあとに
Op.7-1(P.カザルス編)/6.エレジー Op.24/7.ロマンス Op.69/8.子守歌 Op.16
(チェロとピアノ編)/9.蝶々 Op.77/10.セレナーデ Op.98/11-13.チェロ・ソ
ナタ第1番 Op.109/14.パヴァーヌ Op.50(H.ビュッセル編)
演奏:イナ=エスター・ユースト・ベン=サッソン(チェロ)/アラン・スターン
フィールド(ピアノ)
エルサレム交響楽団の首席チェロ奏者、および世界的ソリストとして活躍するイ
ナ=エスター・ユースト・ベン=サッソンの弾く味わい深いフォーレ(1845-1924)
のチェロ作品集です。彼女はフルニエに学び、ベルグラード国際チェロ・コンク
ールで優勝し、チェリビダッケを始めとした大指揮者とも数多く共演していま
す。フォーレの2曲のチェロ・ソナタはどちらも晩年に書かれた独特の渋い魅力
を放つ作品として知られます。時は 20世紀に入り、もともと緩やかだったフォ
ーレの調性感はいよいよ希薄となり、その響きは水面を反射する光のように移ろ
っていきます。彼女はそんな繊細な流れを的確に捉え、流麗さを損なうことなく
淡々と音にしていくのです。良く知られた「夢のあとに」などの初期の作品の編
曲集はまた違った味わいがあり、こちらもフォーレの音楽を聴く喜びに浸れます。

8.572465
ヴォーン・ウィリアムズ:宗教的合唱曲作品集
1.モテット「旋風からの声」/2.真理のために勇敢に/3-7.ミサ曲ト短調/
8-10.3つの合唱による讃歌(復活祭のための讃歌/クリスマスのための讃歌/聖霊
降臨祭のための讃歌)/11.ジョージ5世の死を悼む涙/12.飛行体の車輪のヴィ
ジョン/13.正義の精神/14.賛美のコラール
演奏:ケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊/アショク・グプタ(オルガン)
1.8-10.11.14/ジェイムズ・マクヴィニー(オルガン)…12/ティモシー・ブラ
ウン (指揮)
ヴォーン・ウィリアムズ (1872-1958)が1921年から22年にかけて作曲したト短調
ミサは彼の宗教作品の中でもとりわけ有名です。英国後期ルネッサンスの様式
と、彼自身の対位法への興味が融合した大作で、無伴奏の合唱のみで歌われま
す。しかし、このアルバムで興味深いのは、今までほとんど顧みられることのな
かったいくつかの作品です。本来はオーケストラと合唱のために書かれた「3つ
の合唱による讃歌」(今回はオルガン伴奏による)や、オルガンと混声合唱のた
めに書かれた「飛行体の車輪のヴィジョン」はほとんど耳にする機会がありませ
ん。この作品は彼の友人であった聖マイケル教会のオルガニスト、ハロルド・ダ
ークのために書かれたもので、オルガン・パートには超絶技巧が要求されていま
す。出所は旧約聖書のエゼキエル書で、そこに書き記された謎の飛行物体につい
ての音楽です。この物体の謎は現代でも解明されておらず、もしかしたらUFOで
は?とも言われている不思議なものです。

8.572103
ホワイトボーン :ルミノシティーと合唱作品集
1-2.コレギウム・レガーレ(マニフィカト/ヌンク・ディミティス)/3.アレルヤ
・ユビラーテ/4.デズモンド・ツツの祈る人/5.彼は別れの精神で私に施す/6.
生命の水の純粋な川/7.永遠の休息/8.公正さと明るさはただ一つ/9.ここには
音も言葉もない/10-16.ルミノシティ(ルクス・イン・テネブリス/変わりゆく
情景/沈黙/生物/ダイヤモンドの城/美についての問い/全てのものは全て善く)
演奏:クリストファー・ジレット(T)…1.2/アンドラーデ・レヴァイン (va)…
10-16/ヘンリー・パークス(org)…1-3.5.7.10-16/デズモンド・ツツ(ナレー
ター)…4/ステファン・ジョーンズ(ターンブーラ)…10-16/アンドリュー・カ
ー(perc)…1.2.4.10-16/コモーショ/マシュー・ベリー(指揮)
サクソフォンと合唱音楽の作曲家として主にBBCで活躍するイギリスの現代作曲
家、ホワイトボーン(1963-)の感動的な合唱作品集です。このアルバムではケン
ブリッジ・キングス・カレッジ合唱団のために書かれた最新の作品を始め、古代
の詩から、インドの古典詩、そして南アフリカの平和主義家で1984年のノーベル
平和賞受賞者であるデズモンド・ムピロ・ツツをフィーチャーした祈りの歌ま
で、様々な表情の作品を聴くことができます。彼の音楽は本当に単純明快で、
複雑なハーモニーを重んじるのではなく、その気になれば一緒に祈りを捧げるの
も可能なほどに判りやすいメロディです。聴き手の心にまっすぐに飛び込んでく
る美しいメロディを演奏するのは、オクスフォード室内合唱団の中でも現代的レ
パートリーを得意とするグループ、コモーショです。

8.572224
ヘンデル:オラトリオ「アレクサンダーの饗宴」1-20.第1部/21-28.第2部
演奏 :ガーリンデ・ゼーマン(ソプラノ)/クヌート・ショッホ(テノール)/ク
ラウス・メルテンス(バス)/ユンゲ・カントライ/フランクフルト・バロック
管弦楽団(オリジナル楽器使用)/ヨアヒム・カルロス・マルティーニ(指揮)
ヘンデル(1685-1759)は晩年になって精力的にオラトリオを作曲しました。この
「アレクサンダーの饗宴」もそんな中のひとつです。この作品は1736年ロンドン
で初演された時、1300人もの観客が大興奮したというもので、1697年ドライデ
ンが書いたアレクサンダー大王を讃える詩が元になっています。愛と戦い、そし
て祝宴。これらが見事に音で表現された華やかなオラトリオです。しかし現代
では、その幕間に演奏された合奏協奏曲ばかりが有名で、本来のオラトリオが演
奏されることはほとんどなくなってしまいました。初演時、ヘンデルは理想的な
ソプラノ歌手を得るためにイギリス中を探しまわり、結果、見つけたのはアンナ
・マリア・ストラーダ(ルール・ブリタニアを作曲したトマス・アーンの未来の
妻)で、彼女はこの公演の成功に大きく貢献しました。このアルバムには合奏協
奏曲は含まれていませんが、その曲は8.550158で聴くことができます。

8.111344
グレート・コンダクター・シリーズ/フルトヴェングラー
シューベルト:
1-2.交響曲第8番ロ短調 D759「未完成」
3-6.交響曲第9番ハ長調 D944「グレート」
演奏:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団…1-2
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団…3-6
録音:1950年1月9-21日ウィーン・ムジークフェライン・ザール… 1-2
1951年11-12月ベルリンイエス・キリスト教会… 3-6
マーク・オーバート=ソーン復刻
このアルバムは、シューベルト(1797-1828)の交響曲の中でも、最も名演とされ
ている2曲を収録したものです。このフルトヴェングラーの演奏は、人間のあら
ゆる感情…悲嘆、激怒、喜び、そして慰めを曲の流れとともに洗い出し、爆発的
な音楽の流れを作りだします。感情表現の見事さは、とりわけゆっくりとした楽
章に顕著でまさに滔々と流れる大河を思い起こさせるかのような不滅の輝きを持
つ演奏です。この堂々とした演奏を聴いていると、交響曲作家としてのシューベ
ルトが目の前に立ち現れることでしょう。

8.112052
グレート・ピアニスト・シリーズ/ミケランジェリ初期録音集第2集
1-3.モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲第15番変ロ長調 K450(録音1951年6月26-27日)
4-7.ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3(録音1941年9-10月ミラノ)
8.ショパン(1810-1849):スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31(録音1940年1月ミラノ)
9.ショパン:子守歌変ニ長調 Op.57
10.ショパン:マズルカ第25番ロ短調Op.33-4(録音1943年1月20日ミラノ)
11.ショパン:マズルカ第47番イ短調 Op.68-2
12.ショパン:ワルツ第9番変イ長調 Op.69-1
(録音1939年12月-1940年1月ミラノ)
ウォード・マーストン復刻
演奏:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ/ミラノ・ポメリッジ・
ムジカーリ交響楽団/エットーレ・グラチス(指揮)…1-3
天才ピアニスト、ミケランジェリ。彼の19歳から31歳までの輝かしい軌跡がこの
1枚に収められています。ここには、暖かみのある音色、洗練された表現力、そ
して完全無欠なテクニック。これら全てが融合された若きピアニストの姿が映し
出されています。1948年にある批評家が書いた文章です。「なんというピアニス
トでしょう!彼のテクニックは驚くばかりで、解釈はまさに偉大なる音楽家で
す。」そんなミケランジェリの演奏は、同じく初期録音集の第1集(8.111351)で
も確かめることが可能です。

8.120888
ポーター:アラジン/魅惑の巴里
1-11.アラジン(1958)(序曲/スーパーマーケットにおいで/道をつくる/星にあな
たの運命を託そう/ちょっと微笑み返し/アラジン/楽しくないだろうな/あなた
を崇拝します/税金の高さが不思議です/あなたを崇拝します/終曲)/12-16.アラ
ジン(プライベート・エディション・プレビュー)(1957)(コール・ポーターによ
るイントロダクション/アラジン/星にあなたの運命を託そう/あなたを崇拝しま
す/ちょっと微笑み返し)/17-21.魅惑の巴里(サウンドトラック)(1957)(魅惑の
巴里/あなたも/愛/レディを待って/なぜ私は行くのか)/22.エニシング・ゴーズ
(サウンドトラック)(1955)
演奏:シリル・リチャード(ヴォーカル)/デニス・キング(ヴォーカル)/ジョー
ジ・ホール(ヴォーカル)/サル・ミネオ(ヴォーカル)/アンナ・マリア・アル
ベルゲッティ(ヴォーカル)/スタジオ・コーラス/スタジオ・オーケストラ/
ロバート・ラッセル・ベネット(指揮)…1-11/コール・ポーター(ナレーター)
/スタジオ・ヴォーカルズ(ヴォーカル)/スタジオ・コーラス/スタジオ・オ
ーケストラ/スタジオ・コンダクター12-16/ジーン・ケリー(ヴォーカル)/ミ
ッチ・ゲイナー(ヴォーカル)/ベティー・ワンド(ヴォーカル)/ソーラ・マティ
アソン(ヴォーカル)/MGMスタジオ・オーケストラ/アドルフ・ドイッチェ
(指揮者)…17-21/パラマウント・スタジオ・オーケストラ/ジョセフ・リリー
(指揮)…22
2004年に公開された映画「五線譜のラブ・レター」で描かれたように、作曲家
コール・ポーター(1891-1964)の生涯は必ずしも幸せなものではなかったようで
す。しかし彼の音楽はいつの時も輝かしく楽天的で、聴く人にやさしい微笑みを
もたらしてくれます。この「アラジン」は1958年2月21日、CBSテレビで放送され
たテレビ・ドラマのために作曲されたものです。当時の彼は肉体的にも精神的に
もぼろぼろの状態にあったのですが、書かれた音楽にはその苦悩はみじんもあり
ません。美しく夢のような音楽です。1957年のプライベート・エディション・
プレビューでは彼の肉声を聴くことが可能です。



<MarcoPolo>
8.225349 \1780
ジークフリート・ワーグナー(1869-1930):歌曲全集
1.歌劇「コボルト」より鳥の歌/ 2.クリスマス/3.ヒルディッシュの讃歌/4.
羊飼いと女の羊飼い/5.結婚の歌/6.ヴァンフリート牧歌/7.ベイルの小さな
舞曲/8.ドリュアードの歌/9.春のまなざし/10.春の想い/11.春の死/12.ナ
ロチ湖の夜/13.海の夕暮れ/14.海辺の夕暮れ/15.大きなパンケーキの物語
演奏:レベッカ・ブローベルク(ソプラノ)/ハンス=マルティン・グラドナー(ピ
アノ)
偉大なるワーグナーの息子として生まれ、最初は建築家の道を志すも、結局は音
楽家としての使命に目覚め、作曲家、指揮者として活躍することになったジーク
フリート・ワーグナー。しかし、現在では彼の作品を耳にすることはほとんど
ありません。一部のオペラは少しずつ上演されるも、ここに収録された歌曲はす
っかり忘れ去られた存在となっていました。しかしこの15曲の中には、彼が愛し
た幻想的な風景やお伽噺の国の住人たちの姿が存分に映し出されています。人間
世界のドロドロしたものを見過ぎてしまった彼の心が追い求めたのは、このよう
な優しい世界だったのかもしれません。

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