クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-01 No.9-1

2010年01月14日 20時28分42秒 | Weblog
<INTRINEM FILMS DVD>
UNR00020(DVD-Video) \1580
「FROM PAIN TO FAME」
スーザン・ボイル
CDデビューに続き09年末のNHK紅白歌合戦にもゲスト出演するなど、その卓越し
た歌唱力で世界を魅了したスーザン・ボイルの恵まれない生い立ちと、人生を
一変させることになった歌への情熱を描いたドキュメンタリー。
スコットランドの田舎町でひっそりと暮らしていたひとりの女性が、歌のオー
ディション番組に出演したことでその人生が大きく変わっていく、ドラマのよ
うなストーリーが胸をうつ。65分




<Australian Eloquence>
4802337 \900
ブリテン:管弦楽作品集
1.シンプル・シンフォニーOp.4
2.歌劇《ピーター・グライムズ》-4つの海の間奏曲Op.33a
3.同-パッサカリアOp.33b
4.青少年のための管弦楽入門(パーセルの主題による変奏曲とフーガ)Op.34
5.シンフォニア・ダ・レクイエム(鎮魂交響曲)Op.20
ロンドン新交響楽団
指揮:ユージン・グーセンス(1)、
アムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽団
指揮:エドゥアルト ヴァン ベイヌム(2-4)、
デンマーク国立放送交響楽団
指揮:ベンジャミン・ブリテン(5)
録音:1953年
3人の異なる名指揮者が、1953年に行ったブリテンの管弦楽名曲集。グーセンス
指揮の《シンプル・シンフォニー》と、ベイヌム指揮の《パッサカリア》は、こ
れが世界初CD化となる貴重な音源。また、《シンフォニア・ダ・レクイエム》
は、ブリテン自身の指揮による演奏で、彼は生涯にこの曲を2度録音しています
が、これは記念すべき最初の録音にあたります。

480456(4800456) \900
アルベニス&ヴィラ=ロボス:管弦楽作品集
1.アルベニス:組曲《イベリア》
2. 同:ナバーラ(5曲抜粋)
3.ヴィラ=ロボス:ピアノ協奏曲第1番
エレン・バロン(ピアノ:3) スイス・ロマンド管弦楽団
指揮:エルネスト・アンセルメ
録音:1960年
クラシック・ファンの愛聴盤として長く愛されてきたアンセルメ&スイス・ロマ
ンド管のアルベニスの組曲《イベリア》&《ナバーラ》の抜粋5曲。持ち前の洗
練されたサウンドが、スペインの様々な風景を鮮明かつ克明に浮かび上がらせま
す。また、カップリングには、ヴィラ=ロボスの「ピアノ協奏曲第1番」の世界
初CD化となる貴重な音源を収録。カナダのピアニスト、エレン・バロンが終始ダ
イナミックなソロを展開する名演で、とりわけ第3楽章のカデンツァが聴きどこ
ろです。

48024(4800024) \900
レスピーギ:管弦楽作品集
1.交響詩《ローマの松》
2. 同  《ローマの噴水》
3.バレエ組曲《風変わりな店》(原曲:ロッシーニ)
スイス・ロマンド管弦楽団(1、2) ロンドン交響楽団(3) 
指揮:エルネスト・アンセルメ
録音:1963年
理知的な音楽づくりで一世を風靡したアンセルメ。長年のパートナーであるスイ
ス・ロマンド管と、《ローマの噴水》や《ローマの松》のスコアを細部まで緻密
に再現した決定盤の一つです。また、カップリングの《風変わりな店》は、ロッ
シーニの《老いの過ち》から編曲したバレエ組曲ですが、その優雅な歌い回しの
数々は、バレエ指揮者としても第一級だったアンセルメの才能が十二分に発揮さ
れた好選曲になっています。

48077(4800077) \900
ファリャ:管弦楽作品集
1.バレエ《恋は魔術師》
2.バレエ《三角帽子》
3.スペイン舞曲第1番
マリーナ・デ・ガバライン(メゾ・ソプラノ:1) 
シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ:2) 
スイス・ロマンド管弦楽団 
指揮:エルネスト・アンセルメ
録音:1955年
近代スペインの作曲家ファリャ。パリで印象主義音楽の洗礼を受けた後、45歳の
1921年に故国に戻り、スペインの民族的色彩の強い作品を発表します。《三角帽
子》は、粉屋の美しい女房が、言い寄る好色な悪代官をやっつける話。《恋は魔
術師》は、情熱的なジプシー女が、昔愛した男が死んだ後、今は別の男と良い
仲。それを前の男の幽霊が邪魔するので、悪魔祓いをする話。《三角帽子》の
初演を指揮したアンセルメによる歴史的な名演です。

48049(4800049) 2枚組 \1400
ラロ:管弦楽作品集
1.スペイン交響曲Op.21
2.バレエ《ナムーナ》-7曲
3.ディヴェルティスマン-アンダンティーノ
4.スケルツォ ニ短調
5.ノルウェー狂詩曲
6.《イスの王様》序曲
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン:1)
スイス・ロマンド管弦楽団 
指揮:エルネスト・アンセルメ
録音:1959-68年
ラロのバレエの代表作《ナムーナ》ほか、紹介される機会の少ないオーケストラ
作品を収録。持ち味ともいえる異国情緒を、アンセルメが品格をもって表現して
います。そして、彼の最も有名な作品である《スペイン交響曲》のソロを弾くの
は、イタリアの鬼才ルッジェーロ・リッチ。超絶技巧を駆使した変幻自在の表現
力で、聴く者を夢心地に誘ってくれる名演です。

480457(4800457) 2枚組 \1400
ビゼー:管弦楽曲集他
1.ビゼー:歌劇《カルメン》組曲
2.同:劇音楽《アルルの女》第1、2組曲
3.同:交響曲ハ長調
4.同:序曲《祖国》
5.同:小組曲《子供の遊び》
6.同:組曲《美しきパースの娘》
7.トゥリーナ:リズム(舞踏幻想曲)
スイス・ロマンド管弦楽団
指揮:エルネスト・アンセルメ
録音:1958-60年
情熱の国スペインを舞台に、奔放な恋に生きるヒロインをめぐる悲劇を題材とし
た《カルメン》は、フランス・オペラの代表的傑作としてあまりにも有名です
が、その中の名旋律は独立したオーケストラ作品としても広く親しまれていま
す。また、ドーデの劇に基づく《アルルの女》も〈ファランドール〉や〈間奏
曲〉など、なじみ深いメロディが登場する名作。そんなビゼーの名曲を網羅した
当盤は、フランス音楽を得意とするアンセルメの代表的名盤の一つとして知られ
るロングセラーです。




<D+G>
33615992 \2080
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲
1.大六重奏協奏曲
(原曲:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364ソナタ) 
2.弦楽四重奏曲(原曲:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581)
マンハイム弦楽四重奏団
セバスティアン・ビュルガー(ヴィオラ:1) 
マティアス・ネメス(コントラバス:1) 
トーマス・ドゥイス(ピアノ:1)
録音:2008年12月9-11日 マリエンミュンスター修道院
聴き慣れたモーツァルトの名曲を、由緒ある瑞々しい編曲版でお届けする1枚。
「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」を編曲した「大六重奏曲」は
1807年にウィーンで、「クラリネット五重奏曲」は1802年に、それぞれ出版され
たもので、編曲者は不明ですが、由緒ある名編曲です。柔軟でのびやかな音色と、
緻密なアンサンブルで知られるマンハイム弦楽四重奏団の演奏でお聴きください。

3336142 2枚組 \4160
J.S.バッハ:6つのソナタ(編曲:シューマン)
1.ソナタ第1番ト短調BWV.1001
2. 同 第2番ロ短調BWV.1002
3. 同 第3番イ短調BWV.1003
4. 同 第4番ニ短調BWV.1004
5. 同 第5番ハ長調BWV.1005
6. 同 第6番ホ長調BWV.1006
ベンヤミン・シュミット(ヴァイオリン) リサ・スミルノワ(ピアノ)
録音:1994年12月、1995年1月 アーロルゼン
ヴァイオリンの聖書とも言うべき存在のJ.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナ
タ&パルティータ」を、シューマンの編曲版でお届けする1枚。バッハの書いた
ヴァイオリン・パートをそのままに、オリジナルのピアノ伴奏を加えたもので、
当時忘れられていたバッハの音楽に再び光をあてようと、啓蒙的な意味合いも込
めて、親しみやすく仕上げられています。鬼才ベンヤミン・シュミットのヴァイ
オリンと、「長崎おぢか国際音楽祭」の音楽監督として日本でもなじみの深い俊
英リサ・スミルノワのピアノでお届けします。

60116012 \2080
ドヴォルザーク:交響曲第6番
1.交響曲第6番二長調Op.60
2.演奏会用序曲(《自然の中で》Op.91/《謝肉祭》Op.92/《オテロ》Op.93)
ドルトムント・フィルハーモニック管弦楽団 
指揮:ジャック・ファン・スティーン
録音:2009年8月9-12日 コンツェルトハウス、ドルトムント 
ドヴォルザークが1880年に作曲した「交響曲第6番」は、作曲を依頼したハンス
・リヒターに献呈された作品です。彼の交響曲としては最初に出版されたため、
当初は「第1番」とされていました。彼の他の交響曲同様、しばしばブラームス
の影響が指摘される名曲でもあります。カップリングの「演奏会用序曲」もほ
ぼ同時期の1891-1892年に書かれた作品で、「自然」「人生」「愛」をテーマに
持つ3部作として構想され、《謝肉祭》は「人生」にあたっていましたが、後に
これらの副題を撤回しています。単に技術的に難しいというだけでない、音楽的
な表現と一体になった技術が求められるこれらの作品を、しなやかで柔軟な名匠
スティーン&ドルトムント・フィルの演奏で。

61316072 \2080
ジョン・ケージ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
1.ヴァイオリンとキーボード(ピアノ)のための6つのメロディ(1950)
2.ヴァイオリンと笙またはのためのトゥー・フォー(1991)
3.ヴァイオリンとピアノのための夜想曲(1947)
4.ヴァイオリンとピアノのためのトゥー・ファイヴ(1992)
アンドレアス・ザイデル(ヴァイオリン)  
シュテッフェン・シュライエルマッハー(ピアノ)
録音:2008年10月1日 マリエンミュンスター修道院 
ライプツィヒ弦楽四重奏団の第1ヴァイオリン奏者であるザイデルと、「ジョン
・ケージ:ピアノ作品全集」で名高いピアニストのシュライエルマッハーが、夢
のタッグを組んで贈る最高の「ジョン・ケージ:ヴァイオリンとピアノのための
作品全集」。ケージ・ファン必携のアイテムであることは言うまでもなく、入門
にもこれ以上最適なものはない最高の1枚です。

60916042 3枚組 \6240
ヘンデル:歌劇《ジュリアス・シーザー》HWV.17全3幕
クリスティナ・ハマルストレム(メゾ・ソプラノ:シーザー) 
エマヌエラ・ガッリ(ソプラノ:クレオパトラ) 
メアリー=エレン・ネジ(メゾ・ソプラノ:セクストゥス) 
ロミーナ・バッソ(メゾ・ソプラノ:トロメロ) 
タッシス・クリストヤンニ(バリトン:アキラ) 
ペトロ・マゴウラス(バス:クリオ) 
ニコラス・スパーノ(カウンターテナー:ニレーヌス) 
オーケストラ・オブ・パトラス(オリジナル楽器)  
指揮:ジョルジュ・ペトルー
録音:2006年7月24-30日 パトラス(ギリシャ)
好評を博した《タルメラーノ》と同時期に録音された渾身の《ジュリアス・シー
ザー》。《タルメラーノ》と同様、ペトルーとオーケストラ・オブ・パトラス
は、1724年の初稿版の演奏を試みているのが最大の注目です。今回も説得力の高
い緊密なアンサンブルでこのオペラに新しい魅力をもたらしています。




<MARQUIS>
MAR 81407 \1980
カステルヌーヴォ=テデスコ:ヴァイオリン協奏曲第2番《預言者たち》Op.66
レスピーギ:グレゴリオ旋法によるヴァイオリン協奏曲Op.135
カルロス・グアスタビーノ(1912-2000):《バラと柳》(ホセ・ミゲル・クエト編)
ホセ・ミゲル・クエト(Vn)、
ウラディミール・ランデ指揮
サンクト・ペテルスブルグ交響楽団
録音:2008年1月、メロディア・スタジオ,サンクト・ペテルスブルグ
カステルヌオーヴォ=テデスコといえば日本ではギターと朗読のための「プラテ
ーロと私」などギター作品ばかりが有名だが、彼の本領は管弦楽曲にある。ユダ
ヤ系イタリア人である彼が1930年代、ヨーロッパに反ユダヤ的主義がはびこる中、
ハイフェッツの委嘱により作曲したこの協奏曲は旧約聖書、ユダヤの典礼の儀式
に基づいて書かれている。後にハリウッドで映画音楽を手がけることになるテデ
スコの巧みな管弦楽法、劇的要素が見事。彼の影響を受けたハリウッドの作曲家
にはジェリー・ゴールドスミス、ジョン・ウィリアムズらがおり、それもこの曲
を聴くとうなづける。レスピーギもアルカイックな美しさを持った名曲。アルゼ
ンチンの作曲家グアスタビーノの小品《バラと柳》はソリスト、クエト自身の手
によるオーケストラ伴奏版(原曲は歌曲)。ロシア屈指の名門、サンクト・ペテル
スブルグ交響楽団も渾身の熱演。

MAR 81403 \1980
「プーランク・トリオ・プレイズ・プーランク」
(1)ミハイル・グリンカ:感傷的な三重奏曲
(2)フランシス・プーランク:ピアノ、オーボエとバスーンのための三重奏曲
(3)シャルル・トリエベール&ウジェーヌ・ジャンクール:
「アルジェのイタリア女」の主題による協奏的幻想曲
(4)アンドレ・プレヴィン:オーボエ、バスーンとピアノのための三重奏曲
プーランク三重奏団:【ウラディミール・ランデ(Ob)、イリーナ・カプラン・ラ
ンデ(Pf)、ブライアン・ヤング(Fg)】
録音:2007年9月、ボルティモア
プーランク三重奏団はオーボエのウラディミール・ランデ(上記C=テデスコ他の
アルバムでは指揮もしている)、ピアノのイリーナ・カプラン・ランデ、バスー
ンのブライアン・ヤングら若手ヴィルトゥオーゾによって結成された。粋でモダ
ンなプーランク、ジャズの要素は横溢したプレヴィンの三重奏曲に彼らの音楽性
が特によく表されている。

MAR 81405 \1980
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 ヘ短調Op.post80
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 へ長調Op.135
ジュピター弦楽四重奏団
録音:2008年9月,ボストン
ジュピター弦楽四重奏団はヴァイオリンのネルソン・リー、メガン・フライヴォ
ーゲル、ヴィオラのリズ・フライヴォーゲル、チェロのダニエル・マクドノーに
よって2001年に結成された。(もちろん日本の同名の団体とは別団体)。ショスタ
コーヴィチ&ブリテン:弦楽四重奏曲集(MAR81371)に続くMARQUISレーベルへの録
音。彼らは自分たちのクァルテットのモデルとしてクリーヴランドSQ、タカーチ
SQを挙げており、無駄のない引き締まった音楽と幅広いダイナミズムが特徴。こ
れまでに数々の賞を獲得、カナダの新進クァルテットとして注目を集めている。

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10-01 No.9-2

2010年01月14日 20時28分18秒 | Weblog
<CELESTIAL HARMONIES>
19922-2 5枚組 \7920
バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲BWV.846-869
ロジャー・ウッドウォード(Pf)
録音:2008年1月、8月
ロジャー・ウッドウォード(あるいはウッドワードとも表記される)は、1942年、
オーストラリアのシドニーに生まれたピアニスト。オーストラリアを代表するピ
アニストとして名高い。このバッハの平均律クラヴィーア曲集の全曲は、バッハ
・ファン、ことにピアノ演奏によるバッハを聞く人は大いに注目すべき演奏だ。
真摯に作品に向き合い、あらゆる指に神経を通わせた演奏で、すべてが収まるべ
きところに収まったような練り上げの見事な演奏には感嘆するしかない。近年の
平均率の録音の中でも特筆すべき内容を持った演奏だろう。

14281-2 2枚組 \3960
バッハ:平均律クラヴィーア曲集(第1巻)BWV.846-869
ロジャー・ウッドウォード(Pf)
上記セット(19922-2)の分売

19921-2 3枚組 \5940
バッハ:平均律クラヴィーア曲集(第2巻)BWV.870-893
ロジャー・ウッドウォード(Pf)
上記セット(19922-2)の分売

13253-2 \1980
「無伴奏フルート作品集」
バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV.1013
ドビュッシー:シランクス/バックリー:冬のこだま,海のこだま
武満徹:巡り/カルク=エレルト:フルート・ソナタ 嬰ハ短調 Op.140
ヴァレーズ:密度21.5/オネゲル:牝山羊の踊り/ハメル:夢の時
メルカダンテ:《ドン・ジョヴァンニ》の主題による変奏曲
C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ イ短調 Wq.132
ウィリアム・ダウドール(フルート)
録音:2000-2007年
ウィリアム・ダウドールは1951年、ダブリン生まれのフルート奏者。米国で学ん
だ後、生地のRTEコンサート・オーケストラ、さらにアイルランド国立交響楽団
(RTE国立交響楽団)の首席フルート奏者として活躍した。現在はアイルランド国
立音楽アカデミーの教授を務めている。このCDは、大半が無伴奏のフルート曲と
いう意欲的なもの。

13296-2 \1980
「JYOTI」-デヴィッド・パーソンズ作品集
JYOTI/インカーネーション/怒りの谷/精霊の都市/ツァパラン・ムーン/
彼らは来る
デヴィッド・パーソンズ(作曲/演奏)
制作:2009年
パーソンズはジャズ・ドラマーとして活動を開始し、その後インドやイスラムの
民族音楽に没頭、プロデューサーとしてそれら現地の演奏をCD化する、などユニ
ークな活動をしている。アルバム・タイトル「JYOTI」はサンスクリット語で光を
意味する。その言葉通り、全編はシンセサイザーによる平和で神秘的な雰囲気に
包まれている。長いドローンのなかに浮かんでは消える旋律とパルスはテリー・
ライリー、ラ・モンテ・ヤングの音楽を思わせるミニマル・ニュー・エイジ・
ミュージック。




<コウベレックス・レーベル>
KRS450 \2300
「バースデー・プレゼント」-池田奈生子ピアノ作品集1
「憧憬2」より(バースデー・プレゼント、ミスティ・レイン、リボン、秋の湖、
万華鏡、バルカローレ)/
「憧憬1」より(リトルラベンダー、月の笛、桜、ビーチサイド・ステップ、
ハバネラ、サイクリング、...You)/夏の流星/氷の人魚/シャイニング・ノー
ス・スター/蛍/雪のつばさ
全18曲
高田泰治(ピアノ)
録音:2009年9月、スタジオ103,神戸
池田奈生子のピアノ作品はソロ、連弾を合わせて、すでに18冊の楽譜がアメリカ
Willis Music より出版され、現在、日本だけでなく欧米などのピアノ愛好家の
なかで幅広く愛されている。W. ギロックの影響を受けた詩的、絵画的な音楽は、
現代人の心にやわらかに響く。今回は、子供のピアノ教材としても人気の代表作
「憧憬1」「憧憬2」の全曲、"sakura""万華鏡"など日本的な情緒も親しみやすく、
内面的な美しさを、高田泰治がさわやかに表現。「憧憬」以外から5曲のソロ作品
を含む全18曲を収録。
池田奈生子
札幌在住。幼い頃よりクラシック、ジャズ、ポピュッラーなどの音楽に親しみ、
特に、ウィリアムギロックの作品に影響を受ける。ピアノ教師のかたわら作曲活
動に従事し、2004年米国出版社Willis Music Company より日本人初の契約作曲
家として、ピアノのソロ小品、連弾曲集を発表。特に「Winter Songs」「Royal
Seven」「Feelring in F」などの優れた連弾作品を数々、発表している。

KRS451 \2500
「野ばら」-ドイツ語の歌
野ばら(ヴェルナー)/春へのあこがれ/菩提樹/ローレライ/魔王/すみれ
子守歌/君を愛す/トゥーレの王/小鳥ならば/ぶんぶんぶん/ABC/真実の愛
冷たい谷間で/いざ歌え、いざ祝え/もみの木/美しい五月に/春の夢
糸をつむぐグレートヒェン/あなたは花のよう/鼠を捕る男/ 蓮の花
二人のてき弾兵/私が美しいために愛してくださるなら
木澤香俚(ソプラノ)、
淵脇和範(バリトン)、
榊原契保(ピアノ)
高本一郎(ギター)
録音:2007年1月、3月、
ザ・恵・元・雅・々ホール(宝塚)
ドイツ語を学ぶ課程で聴いてみたいドイツ語の名曲集。子供の歌からシューベル
ト、シューマンなどの歌曲まで、親しみやすい音楽を集めた。このCDは、故野入
逸彦氏(元大阪市立大学名誉教授)が、ドイツ語講義で学生に紹介してきたもの
を、氏の選曲で製作に至ったものである。




<若林工房レーベル(日本)>
WAKA-4140 \2400
ショパン:
24のプレリュード集 作品28
プレリュード (第26番) 変イ長調 (遺作)
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
録音:2009年10月14-15日、新川文化ホール(富山県魚津市)
メジューエワによるショパン生誕200年のメモリアル・イヤー企画第2弾は、傑作
「24のプレリュード集 作品28」と「遺作のプレリュード(第26番)」という組み
合わせ。かつて自主制作盤としてリリースされた「プレリュード集(全26曲)」以
来、10年ぶりの再録音です。さらにみずみずしい感興に溢れた演奏を披露してい
る今回の録音は、10年という歳月の間、彼女がどれほど内面の充実を図ってきた
かという証であり、「驚嘆すべき熟成」(真嶋雄大氏)を鮮やかに示す一枚となり
ました。19世紀から続くショパン演奏の伝統の重みを感じさせながらも、新鮮な
感性が随所に光る秀演。「ショパン弾き」としてのメジューエワの面目躍如たる
アルバムです。
「磨き抜かれたタッチの美しさや繊細極まりない感受性、躍動に満ちた生命力は
言うに及ばず、エモーショナルな激情と深々とした沈潜は限りないコントラスト
を生み出しながらショパン特有のイマジネーションを膨らませてくれる。どちら
かというと淡々とした歩みの中に、計り知れないロマンティシズムとファンタジ
ーが余すところなく語り尽くされており、ときには濃密な詩情やしなやかな官能
にむせ返るほどでもある。そして何よりメジューエワは弁証法的唯物論のごと
く、ショパン音楽の核心を見事なまでに描いて比類ない。」
(真嶋雄大/ライナーノートより)




<独UNIVERSAL>
DECCA 4802574 \850
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番 
ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲
ヴィクトリア・ムローヴァ(Vn)
フランソワ・ルルー(Ob)
ムローヴァ・アンサンブル

DG 4802860 \850
モーツァルト:交響曲第40番、第41番「ジュピター」、
歌劇「魔笛」序曲
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

DG 4803337 \850
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番~第3番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

DG 4803338 \850
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番~第6番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

DG 4803365 10枚組 \4350
ショパン:ピアノ協奏曲集、ピアノ作品集
マルタ・アルゲリッチ、クラウディオ・アラウ、
ダニエル・バレンボイム、イーヴォ・ポゴレリチ、
ヴラディーミル・アシュケナージ、エミール・ギレリス、
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、ユンディ・リ 他
詳細不明です。

DG 4803428 \850
ショパン:ピアノ協奏曲第1番、第2番
マルタ・アルゲリッチ、イーヴォ・ポゴレリチ
クラウディオ・アバド指揮
ロンドン交響楽団、シカゴ交響楽団




<NAXOS DVD>
2.110271(DVD-Video) \2180
ベルリオーズ(1803-1869):歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」
― 2幕のオペラ・セミセーリア ―
チェッリーニ:ブルクハルト・フリッツ(テノール)
チェッリーニの恋人テレサ:マイヤ・コヴァレヴスカ(ソプラノ)
チェッリーニの恋敵フィエラモスカ:ローラン・ナウリ(バリトン)
テレサの父バルドッチ:ブリンドリー・シェラット(バス)
教皇クレメンス七世:ミハイル・ペトレンコ(バス)
アスカーニオ:ケイト・オールドリッチ(メゾ・ソプラノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ワレリー・ゲルギエフ指揮
フィリップ・シュテルツル演出
収録 2007年8月5.10.15日
ザルツブルグ音楽祭大祝祭劇場
英・仏語字幕
放蕩者だけど腕のよい彫刻家チェッリーニには、相思相愛の若き恋人テレサがい
ます。しかし恋敵とのいざこざで、ついには殺人と誘拐の罪を犯してしまい、ど
うにも立場が悪くなってしまいました。その上教皇から依頼されている彫刻は完
成しておらず絶体絶命。そこで「この作りかけの彫刻を壊してやる」と教皇を脅
迫し、最後はありったけの作品を炉に投げ込んだところ爆発、溶けた金属が型に
流れ込んで見事ペルセウス像が完成。全て丸く収まるというドタバタ喜劇です。
16世紀イタリアで彫刻家、金工師として美術史上に名を残すベンヴェヌート・
チェッリーニ(1500-1571)その破天荒な生涯に心を打たれ、感動したベルリオー
ズは、1834年からチェッリー二を主人公としたオペラの作曲を開始しました。大
変な苦労はあったものの 1838年に全曲が完成。そして同年の9月10日にパリのオ
ペラ座で初演しましたが、散々な不評に終わったといいます。様々な理由が考え
られますが、何と言ってもこの題材が「オペラ向き」ではなかったことが原因の
ひとつでしょう。混乱を極めた第2幕を改訂したりとベルリオーズは何度も手を
加えたのですが、結局最終的には敗北を認めざるを得なかったといいます。しか
しながら作品に横溢する色彩感と豊かな楽想は他には代え難いものです。今では
序曲と「ローマの謝肉祭」のみが演奏されるばかりですが、どこもかしこもはち
きれそうな魅力が詰まっています。
この演奏は時代を現代に置き換え、内容に負けず劣らずの破天荒な演出を試みて
います。ヘリコプターや自動車、ロボットが登場し、舞台上では花火が遠慮会釈
なくあがり、また広場での「ロバの歌比べ」の場面ではかなり卑猥な踊りが繰り
広げられます。上演時は賛否両論を巻き起こしたシュテルツル演出は、確かにや
り過ぎで好き嫌いもありますでしょうが、もしベルリオーズがこの舞台を見たな
らば、腹を抱えて笑ってしまうこと間違いありません。もちろんゲルギエフの指
揮は例の如くダイナミックなもので、このオペラの持つパワーを120%引き出し
ています。歌手も粒ぞろい。チェッリーニ役のフリッツは、当初予定されてい
たシコフの代役ですが、その存在感はたっぷり。申し分ない歌を聴かせます。ま
た、テレサ役のコヴァレヴスカも17歳という役柄にぴったりのスレンダー美人。
張りのある歌声もばっちりです。第2幕では「生首」で出演するアスカーニオ役
のオールドリッチもいい味出してます。なお、この演奏ではベルリオーズが最初
に書いたスコアを使っているため、現行版(ワイマール版)とはかなりの差異があ
ります。第1幕でテレサが歌う「愛と義務の間で」もありませんし、第2幕も少々
長すぎる感がありますが、ベルリオーズの最初の構想を伝えるまたとないプロ
ジェクトになっていると言えそうです。

2.110263(DVD-Video) \2180
ジョルダーノ(1867-1948):歌劇「マルチェッラ」
3つのエピソード
演奏:マルチェッラ…セレーナ・ダオリオ(S)/ジョルジョ…ダニロ・フォルマッ
ジャ(T)/ドラスコ…ピエルルイジ・ディレンジーテ(Br)/クララ…ナタリツィ
ア・カローネ(S)/ライモンダ…アンジェリカ・ジラルディ(S)/エリアーナ…マ
ーラ・ダンティーニ(S)/レーア…マリア・ローザ・ロンディネッリ(S)/ヴェル
ニエル…マルチェッロ・ロジエッロ(Br)/イタリア国際管弦楽団/マンリオ・ベ
ンツィ (指揮)/アレッシオ・ピッツェッキ演出
収録 2007年8月4-6日イタリアマルティナ・フランカ
英・伊語字幕
パリのレストランで物語は始まります。友人たちと語らう若き画家ジョルジョ
(実は某国の王子)の前に、暴徒たちに追われ逃げてきた素朴な娘マルチェッラが
現れます。2人は恋に落ち、パリを離れ愛の生活を送ります。しかしジョルジョ
の祖国は悪政が行われており、国民が苦しんでいたのです。それを聞いたジョル
ジョは祖国へ戻ることを決意し、2人は泣く泣く別れることにするのです。19世
末ののイタリアオペラはヴェリズモ(現実主義)の全盛期。どちらかというとワイ
ドショーのような身近な事件が題材として取り上げられる傾向にありました。し
かしジョルダーノとプッチーニは伝統に則った美しい作品を書いています。この
「マルチェッラ」は、1907年11月9日にミラノで初演されたオペラです。上演時
間は1時間ほどという短いものですが当時多大なる人気を博しました。しかし、
第2次世界大戦の爆撃で資料が焼失。上演は途絶えてしまいますが、自筆譜は残
っていたため2007年の上演 100周年にめでたく蘇演されたのです。ジョルジョ役
のフォルマッジャは、若い王子という設定には若干無理のある風貌(どちらかと
いうと冴えないオヤジ系)ですが、甘く張りのある声は特筆ものです。マルチェ
ッラ役のダオリオも表現力ある滴り落ちるような美声です。幕切れの情熱的な二
重唱はお決まりのパターンですが、歌い終わった後にどちらかが息絶えるという
パターンではなく、全てを拒絶するかのように身を縮め横たわるマルチェッラを
見つめた後、「これ以上何を言ってもムダだね」とでもいうように軽く頭に手を
やり、上着の埃を払って退場するジョルジョの姿には、なんとも言えないリアリ
ティが感じられます。

2.110270(DVD-Video) \2180
アルファーノ(1875-1954):歌劇「シラノ・ド・ベルジュラック」
4幕のオペラ
演奏:シラノ・ド・ベルジュラック…プラシド・ドミンゴ(T)/ロクサーヌ…ソン
ドラ・ラドヴァノフスキ(S)/クリスティアン…アルトゥーロ・チャコン=クル
ス(T)/伯爵ド・ギーシュ…ロッド・ギルフリー(Br)/ラグノー…コッラド・カ
ルメロ・カルーソー(Br)/陸軍大尉カルボン…ジャヴィエル・フランコ(Br)/バ
レンシア州立管弦楽団&合唱団/パトリック・フルニリエ(指揮)/ミハル・ズナ
ニェツキ演出
収録 2007年2月8.11.18日バレンシアソフィア王妃芸術宮殿
英・仏語字幕
このオペラはフランスの文豪エドモン・ロスタンの「シラノ・ド・ベルジュラッ
ク」をフランコ・アルファーノが忠実に描いた作品です。今までにも1950年と
1990年に2度映画化されていたり(現代に置き換えた「ロクサーヌ」という映画も
存在します )、オペラ以外にも多くの作曲家がこのお話を音楽で描いたことで知
られています。大きすぎる鼻に強いコンプレックスを抱き、好きな女性にも愛を
打ち明けられない純情な詩人、哲学者シラノ・ド・ベルジュラック。イケメンだ
けど文学的センスは皆無のクリスチャン。そしてクリスチャンに思いを寄せてい
る美女ロクサーヌ。この3人の織りなす悲劇の物語です。ご想像の通り、シラノ
が思いを寄せているのはロクサーヌ。しかしクリスチャンとロクサーヌの仲を取
り持たなければならなくなったシラノは、その恋心を隠してクリスチャンになり
きって恋文を書くのです。しかしその詩的な文章はロクサーヌの心を捉えてしま
い、それを知ったクリスチャンは覚悟の戦死を遂げてしまいます。それから14年
後、「大切な手紙」をシラノが暗闇の中で朗読したことでロクサーヌは誰が手紙
を書いていたのかを知ります。しかし時すでに遅し。大けがを負っていたシラノ
は最後まで自分の口から恋心を打ち明けることのできなかった愛しい人の腕の中
で息を引き取るのでした。プッチーニの未完オペラ「トゥーランドット」の補筆
を行ったことで知られるアルファーノのオリジナル作。作風はプッチーニ風でも
あり、ドビュッシー風でもあり、1936年に作曲された作品としてはかなり叙情的
なものです。目立つアリアなどはありませんが、重厚な管弦楽の響きや至るとこ
ろに散りばめられた美しいメロディは、作曲家の力量を存分に感じさせてくれる
でしょう。歌手陣は、何といっても60代半ばのドミンゴの熱唱が聴きものです。
舞台に立っているだけでも強烈なオーラを放つドミンゴ。さすがです。ロクサー
ヌ役のラドヴァノフスキは舞台映えのする長身の美女。声も美しく申し分ありま
せん。指揮者のフルニリエは1952年生まれ。数々の名オペラ録音で知られますが、
ここでも雄弁な音楽を見事なまでに歌に沿わせています。

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10-01 No.8-1

2010年01月14日 20時27分52秒 | Weblog
<ACCET>
ACC 24212 \2300
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集Vol.2(オリジナル楽器による)
ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調作品23
ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調作品24「春」
モーツァルトの「フィガロの結婚」より「もし伯爵さまが踊るなら」の主題に
よる12の変奏曲WoO.40
6つのドイツ舞曲WoO.42
ヒロ・クロサキ(Vn) 使用楽器:F.ガイセンホーフ1801年製ウィーン
リンダ・ニコルソン(P) 使用楽器:ヨハン・シャンツ1797年製ウィーン
バロック・ヴァイオリンの名手、ヒロ・クロサキと絶品のフォルテピアノ奏者
リンダ・ニコルソンによるオリジナル楽器によるベートーヴェン:ヴァイオリン
・ソナタ集Vol.2。
繊細な音楽が持ち味のヒロ・クロサキとダイナミックな表現が得意なリンダ・
ニコルソンの絶妙なアンサンブル。幸福感に満ちた「春」は、ヒロとリンダが
寄り添うように奏で、軽快で爽快感溢れるのびやかな演奏を聴かせてくれます。




<audite>
AU 92547(SACD-Hybrid) \2300
(1)ブクステフーデ:前奏曲 ニ短調 BuxWV 140
(2)ゲオルク・ベーム(1661-1733):
コラール・パルティータ「ああいかにはかなく、いかに空しき」
(3)ブクステフーデ:トッカータ ト長調 BuxWV 164
(4)J.S.バッハ:オルガン小曲集より「キリストはよみがえり」BWV 627
(5)同:前奏曲とフーガ ニ長調 BWV 532
(6)同:コラール「主イエス=キリスト、われらを顧みたまえ」 BWV655
(7)ベーム:カプリッチョ ニ長調
(8)同:コラール・パルティータ「わが魂よ、喜べ」
(9)ブクステフーデ:パッサカリア BuxWV 161
マルティン・ノイ(パイプオルガン/アーレント・オルガン)
録音:2008年5月13-14日、聖オットー教会、ヘルツォーゲンアウラハ
重低音と教会のゆたかなプレゼンスという点で、パイプオルガンにはオーディオ
的にも数多くの高音質優秀録音が存在しますが、ここで録音されたアーレント
・オルガンの音色を聴けば、オルガンのまた新たな魅力に気付かされることで
しょう。ユルゲン・アーレントは1930年生まれの現代最高のオルガン製作者で
す。いわゆる「歴史的製作法」の復興を果たした人物と知られ、日本ではカザ
ルス・ホールのオルガンで親しまれております。そのシンプルな装いと、澄ん
だ音色を聴けば、オルガン=「大音量」「荘厳」といったイメージを払拭され
ることでしょう。
本アルバムはJ.S.バッハに大きく影響を与えた二人の作曲家、ゲオルク・ベー
ム、ウェブディートリヒ・ブクステフーデとバッハとのオルガン曲における関
わりがわかる内容で構成されております。
ブクステフーデの前奏曲 ニ短調は、バッハの有名なトッカータとフーガ 
ニ短調に、パッサカリアはまさにバッハ作曲のパッサカリア BWV 582と類似
し、バッハ以前のオルガン作品はバッハにより統合され、教会音楽であったオ
ルガン曲をいと高き地位へと導いたことがわかります。
演奏のマルティン・ノイは幼少よりオルガンのみならず、ピアノ、チェロの手
ほどきを受けその才能を開花させました。オルガンはシュトゥットガルト音楽
大学、モントリオール・コンコルディア大学で研鑽を積み、これまでにJ.S.バッ
ハ国際コンクール入賞をはじめ、華やかな経歴をもつオルガニストです。現在
ロイトリンゲンの聖エリーザベト教会、聖ペーター教会と聖ポール教会の専属
オルガニストです。





<Profil>
PH 07027 2枚組 \4250
ステレオ
[CD 1]
J.S.バッハ:ミサ曲ヘ長調BWV.233(28’35”)
J.S.バッハ:ミサ曲イ長調BWV.234(37’38”)
エリーザベト・シュパイザー(S) インゲボルク・ルシュ(A) 
ヤコプ・シュテンプフリ(Bs)
[CD 2]
J.S.バッハ:ミサ曲ト短調BWV.235(33’46”)
インゲボルク・ルシュ(A) ヨーン・ファン・ケステレン(T) 
ヤコプ・シュテンプフリ(Bs)
J.S.バッハ:ミサ曲ト長調BWV.236(32’50”)
エリーザベト・シュパイザー(S) インゲボルク・ルシュ(A) 
ヨーン・ファン・ケステレン(T) ヤコプ・シュテンプフリ(Bs)
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
ヘルムート・リリング(指揮) シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
J.S.バッハ演奏の権威であるリリングがシリーズの総監修を手がけ、宗教作品
をはじめとする収録曲の大半の演奏を担当した偉業「バッハ大全集」。
J.S.バッハの特徴のひとつ、自作からの転用を多く含み、器楽伴奏つきの独唱
アリアなどの構成から「カンタータ風のミサ曲」とも呼ばれる4つのミサ曲は、
ヘンスラー社より刊行されているその大全集にも収められていますが、こちら
は別演奏。ここでは1940年チューリヒ生まれのシュパイザー、1934年ベルン生
まれのシュテンプフリのスイス勢に、1921年ハーグ生まれのオランダの名テノ
ール、ケステレンといった顔ぶれが換え難い存在感を示しており、ソリストに
シェーファーやクヴァストホフらを迎えた1990年代の再録音とはまた別の趣き
が魅力となっています。




<PREISER>
=ツィーラー・エディション=
19世紀末から20世紀初頭にかけてのウィーンで活躍、ワルツにポルカ、行進曲、
そしてオペレッタと、およそ600曲にも及ぶ作品で、同時代のヨハン・シュトラ
ウス2世に匹敵する名声を博したツィーラー(1843-1922)。古き良きウィーンの
香りをそのまま今に伝えるツィーラーづくしの人気シリーズをまとめてご紹介
いたします。

PRCD 91160 \2080
「ツィーラー・エディションVol.12-人生は喜び」
1. Es gibt kein zweites Wien!ー行進曲Op.475
2. Singen, Lachen, Tanzen-ワルツOp.486
3. Leben heisst geniessen-ポルカ・シュネルOp.325
4. Suesse Melodie-オペレッタ「Die verliebte Eskadron」よりリート
5. Doeblinger Elite-フランス風ポルカOp.112
6. Donauweibchen-ポルカ・マズルカOp.46
7. Eine Nacht bei Schwender-ポルカ・シュネルOp.169
8. Purpurne Gondel-オペレッタ「愛のワルツ」よりリート
9. Meerleuchten-ワルツOp.462
10. Liebesbrief-フランス風ポルカOp.370
11. Walzerlehre-オペレッタ「愛のワルツ」より二重唱
12. Grossstaedtisch-ポルカ・シュネルOp.438
13. Alt-Wien-ワルツOp.366
14. Immer lustig-ポルカ・シュネルOp.324
15. Herzens-Barometer-ポルカ・マズルカOp.421
16. So duenn, duenn war die Leopoldin-「3つの望み」よりクプレ
17. 'S ist mein echt´s Wienerblut-行進曲Op.367
18. Tanz-Poesie-ポルカ・マズルカOp.383
19. Die Lustigmacherin-ポルカ・シュネルOp.4
20. Ohne Tanz kein Leben-ワルツOp.391
21. Werner-MarschOp.439
ペーター・ザイフェルト(T)、レナーテ・ホルム(S)、
ギュンター・フランク(Bs-Br)
ミュンヘン放送管弦楽団
ウィーン・ライムント劇場管弦楽団
カイザースラウテルン南西ドイツ放送管弦楽団
ヘルベルト・モック(指)

PRCD 91159 \2080
「ツィーラー・エディションVol.11-波瀾に満ちた生涯」
1. Couragiert
2. Der Nordpolfahrer
3. Bewegtes Leben波瀾に満ちた生涯
4. オペレッタ「Der Husarengeneral」よりAlte Liebe, neue Liebe
5. Die Ballmama
6. オペレッタ「Das dumme Herz」よりGut is gangen, nix is gschehn
7. Paradies-Klaenge
8. Das Leben fuer unsern Kaiser
9. オペレッタ「観光案内人」よりO Wien, mein liebes Wien
10. In der Eile
11. Liebestelephon
12. オペレッタ「Der Husarengeneral」よりLiebchen
13. Feuer und Flamme
14. Die Tanzgelehrten
15. オペレッタ「Deutschmeisterkapelle」よりIm siebten Himmel ist
der Wiener
16. En vogue
17. オペレッタ「宮廷舞踏会」よりIch habe mirs wohl anders gedacht
18. Militaer-Marsch
オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団
ハンス・シャーデンバウアー(指)

PRCD 91157 \2080
ツィーラー・エディションVol.10
カール・ミヒャエル・ツィーラーの『愛のワルツ』
オペレッタ「愛のワルツ」(ハイライト)
ジョン・ディッキー、ジルヴァーナ・ドゥスマン、ハンス・クレマー、
エファ・クリスティン・ライマー(独唱者)
カイザースラウテルン南西ドイツ放送管弦楽団

PRCD 91155 \2080
「ツィーラー・エディションVol.9-空中に」
1.オペレッタ「Fuerst Casimir」より序曲
2.Duch die Luefte空中に
3.オペレッタ「Fuerst Casimir」よりKinder, da biiz'Haus
4.Minnespiele
5.Carnevalsgeister
6.オペレッタ「Fuerst Casimir」よりSchoen, schoen muss man sein
7.Blaue Augen
8.Wiener Weltausstellungs-Walzer
9.Kaiser Karl Marsch
10.オペレッタ「Herr und Frau Biedermann」よりWeisst du, was die Baeume
singen
11.Wildfeuer-シュネル・ポルカ
12.Florette-ポルカ・マズルカ
13.オペレッタ「Ein tolles Maedel」よりワルツの歌「Entree der Rosette」
14.Unsere Edelknabenーワルツ
15.Flirt-ギャロップ
16.オペレッタ「Fuerst Casimir」より二重唱「Mausi, Katzi, du suesses Kind」
17.Zivil und Militaer-ポルカ・シュネル
オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団
ハンス・シャーデンバウアー(指)
0717281 911559

PRCD 91147 \2080
「ツィーラー・エディションVol.7-ウィーンのおすすめ」
1.Wiener Spezialitaetenウィーンのおすすめ-ワルツOp.170
2.Die beiden Nachtigallen
3.Giskra Marsch
4.オペレッタ「3つの望み」よりSchoen Gretelein
5.Regentropfen
6.Nadelstiche
7.オペレッタ「3つの望み」よりEs war ein suesser holder Trug
8.F?rst Karol
9.オペレッタ「3つの望み」よりEntree der Schauspieler
10.In jungen Jahren
11.Mein Vaterland ! Mein Oesterreich !
12.オペレッタ「愛のワルツ」よりLieben ist leicht
13.Freudenauer Wettrennen
14.Im Schwarzwald
15.オペレッタ「ジェローム王」よりVerliebt
16.L?ndlich, sittlich
17.オペレッタ「宮廷舞踏会」よりHerz du bist ein dummes Ding
18.Der Vater des Regiments
リタ=ルチア・シュナイダー(S)
イェルク・シュナイダー(T)
オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団
ハンス・シャーデンバウアー(指)

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10-01 No.8-2

2010年01月14日 20時27分26秒 | Weblog
<Ondine>
ODE 1162 \1850
ロベルト・シューマン:
序奏とアレグロ・アパッショナート(コンチェルトシュテュック)ト長調
作品92(1849)
主題と変奏 変ホ長調 WoO24 《最後の楽想による幻覚の変奏曲》(1854)
序奏と協奏的アレグロ ニ短調・ニ長調 作品134(1853)
ロベルト・シューマン/ドビュッシー編(2台のピアノのための):
ペダルピアノのための練習曲 作品56(6つのカノン形式の練習曲)*
NDR北ドイツ放送交響楽団 クリストフ・エッシェンバッハ(指)
ツィモン・バルト(P) クリストフ・エッシェンバッハ(P)*
録音:2009年5月4日-6日、8日NDR ロルフ・リーバーマン・スタジオ(ハンブルク)
制作:ハンス=ミヒャエル・キッシング、録音:ヨハネス・クッツナー
2010年はロベルト・シューマン生誕200年にあたります。これを記念し、アメリ
カのピアニスト、ツィモン・バルトが、長年の親友、2月に70歳の誕生日を迎え
るクリストフ・エッシェンバッハと共演して後期のピアノ作品を録音しました。
ピアノと管弦楽のための「序奏とアレグロ・アパッショナート」と「序奏と協
奏的アレグロ」。この2曲の間にピアノ独奏のための「最後の楽想による幻覚の
変奏曲」を "緩徐楽章" としてはさみ、"ピアノ協奏曲" として聴かせる趣向で
す。アンコールとして、ドビュッシーが編曲した「ペダルピアノのための練習
曲」をエッシェンバッハ(第1ピアノ)とバルトがデュオ演奏しています。

ODE 1155 \1850
Talescapes
ペルットゥ・ハーパネン(1972-):Talescapes(2007)(男声合唱のための)
タピオ・トゥオメラ(1958-):
『カンテレタル』の乾杯の歌(1985 rev.1997)(男声合唱のための)
エーリク・ベリマン(1911-2006):
夜 作品139(1997)(アルトフルート、カウンターテナー、バリトンと男声合唱
のための)【白夜-夜のない日、北極の夜-昼のない夜】
タリック・オレーガン(1978-):
哀悼の歌(2005)(男声四重唱と男声合唱のための)
ミッコ・ヘイニオ(1948-):司教さまの春の夢(2005)(男声5部のための)*
リーカ・タルヴィティエ(1970-):
記憶の長いとどろき(2006)(オーボエと男声合唱のための)
【母さんの子守歌、叫び、落ち葉の中に】
ヘルシンキ大学男声合唱団(YL) 
マッティ・ヒュオッキ(指) エリナ・ユコラ(アルトフルート)
パシ・ヒュオッキ(CT) サムリ・シーカヴィルタ(B) ヴェーラ・ペス(Ob)
タッラ・ヴォーカルアンサンブル* パシ・ヒュオッキ(ソプラニスタ、指)*
録音:2009年4月18日-19日、10月11日 クーサンコスキホール(クーサンコスキ、フィンランド)
制作:セッポ・シーララ,録音:エンノ・マエメツ
ヘルシンキ男声合唱団(YL)は2008年、創設125周年を迎えました。ルイス・キャ
ロルの『不思議の国のアリス』を基に作曲者自身がテクストを書いたペルッティ
・ハーパネンの「Talescapes」などYL が6人の作曲家に委嘱した作品を集めた
アルバム。
6人の作曲家が求めた男声合唱の新たな地平線。タイトルのとおり、さまざまな
"物語の景色" が見えてきます。合唱ファンだけでなく音楽ファンも楽しめる
アルバムです。

ODE 1143 \1850
ウーノ・クラミ(1900-1961):
管弦楽のための幻想曲「北極光」作品38(1946)
チェレミス幻想曲 作品19(1931)(チェロと管弦楽のための)
カレヴァラ組曲 作品23(1943)
【大地の創造、春の芽吹き、テルヘンニエミ、レンミンカイネンの子守歌、
サンポの鋳造】
サムリ・ペルトネン(Vc) ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団 
ヨン・ストゥールゴールズ(指)
録音:2009年1月30日、2月2日、9月11日 フィンランディアホール(ヘルシンキ、
フィンランド)
制作:セッポ・シーララ,録音:エンノ・マエメツ
シベリウス後のフィンランドを代表する管弦楽曲作家といえばウーノ・クラミ
の名がまず挙げられます。そのクラミの作品を3曲、2008年に首席指揮者に就任
したヨン・ストゥールゴールズ がヘルシンキ・フィルハーモニックを指揮して
録音しました。クラミが10年以上かけて作曲した「カレヴァラ組曲」は、彼の
代表作のひとつ。ナショナル・ロマンティシズムやシベリウスの「レンミンカ
イネン組曲」の "カレヴァラ様式" に別れを告げ、表現力の強い鮮やかな色彩
を施した新しいスタイルの音楽は高い評価を受け、コンサートのプログラムで
もしばしば取り上げられてきました。ヴォルガ川流域に住むフィノ=ウゴル語
族、チェレミスに素材を採った、独奏チェロと管弦楽のための「チェレミス幻
想曲」と、ベルリオーズ、シャブリエ、リムスキー=コルサコフ、ラヴェル、
ストラヴィンスキーの遺産を継ぐ管弦楽法で書かれた「北極光」はともに、雰
囲気ゆたかで詩的な音楽です。ヘルシンキ・フィルハーモニックの若いチェロ
奏者、サムリ・ペルトネンが「チェレミス幻想曲」のソロを弾きました。フィ
ンランディアホールで録音セッションが行われ、ダイナミックレンジの広い録
音が、繊細で色彩的なクラミの管弦楽法を際立たせます。




<Supraphon>
SU 3957 \1780
プロコフィエフ:
(1)弦楽四重奏曲第1番ロ短調 Op.50
(2)2本のヴァイオリンのためのソナタ Op.56
(3)弦楽四重奏曲第2番ヘ長調 Op.92「カルバダの主題による」
パヴェル・ハースSQ
録音:2009年4月、6月 プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)
プロコフィエフの弦楽四重奏曲は、同じ旧ソ連のショスタコーヴィチのものに
比べるとイマイチ影の薄い存在ですが、音楽自体はスピード感あふれアグレッ
シヴでまさにプロコの真骨頂。プロコフィエフは第2次世界大戦中、指揮者テ
ミルカーノフの故郷でもあるコーカサスのカルバダに疎開していましたが、当
地の民俗音楽を採り入れて弦楽四重奏曲第2番を作曲しました。過激な第1番に
比べると温和ですが、中東風のエキゾチックな素材をバルトーク風に処理した
個性的作品。チェコの若手四重奏団パヴェル・ハースSQはロックのようなエネ
ルギーとノリの良さで超カッコよく熱演しています。




<BIS>
BIS SA 1841(SACD-Hybrid) \2500
J.S.バッハ:モテット全集
(1)御霊は我らの弱さを支え助け給う BWV 226
(2)おおイエス・キリスト、わが命の光よ BWV 118
(3)恐れるな、私はあなたと共にいる BWV 228
(4)イエス、わが喜びよ BWV 227
(5)私はあなたを離しません、私を祝福してくださらなければ BWV Anh.159
(6)主を讃えよ、すべての異邦人よ BWV 230
(7)来たれ、イエスよ、来たれ BWV 229
(8)歌え、主に向かい新しい歌を BWV 225
野々下由香里、松井亜希(Sop)、ダミアン・ギヨン(A)、水越啓(Ten)、
ドミニク・ヴェルナー(Bs)、
鈴木雅明(指)バッハ・コレギウム・ジャパン
意外にもBCJ初のバッハ・モテット集。これまで発売を切望されていましたが、
満を持してのリリースとなります。大半が葬儀用に作曲されたものですが、極
めて高度な技巧の要求される合唱の壮麗な響きが魅力。人間の声の素晴しさを
再認識させられ、まさにBCJ円熟の魔術に酔わされます。

BIS SA 1820(SACD-Hybrid) \2500
プロコフィエフ:
(1)ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.16
(2)同第3番ハ長調 Op.26
(3)ピアノソナタ第2番ニ短調 Op.14
フレディ・ケンプ(Pf)、
アンドルー・リットン(指)ベルゲン・フィル
ケンプ初の協奏曲録音は難曲として知られるプロコフィエフ。フレディならで
はの強靭な指さばきと速いテンポで、爽快極まりない演奏を聴かせてくれます。
バックを務めるのは「ロミオとジュリエット」で絶妙なプロコフィエフを聴か
せたリットン。両者が火花散る共演を繰り広げています。

BIS 1542 \2380
アルヴィド・クレーヴェン:
(1)交響的幻想曲 Op.15
(2)眠れる森 Op.9
(3)蓮の国 Op.5
(4)シンフォニア・リベラ
スザンナ・マルッキ(指)
スタヴァンゲルSO
アルヴィド・クレーヴェン(1899-1929)は非常な才能に恵まれながら、それを開
花させる前に夭折したノルウェーの作曲家。オスロ・フィルのフルート奏者を
務めながら作曲を試みますが、斬新すぎて当時のノルウェーでは理解されるこ
となく、同国の音楽史本道からはずれてしまいました。いずれもフランス印象
派風で、デリケートな色彩が広がります。さらにグリーグに通じる北欧的な澄
んだ空気も感じられ非常に魅力的です。

BIS 1556 \2380
ロクシーン:
(1)悪の華(ボードレール詩)(1939)-SopとOrch
(2)ハンガリー幻想曲(1952)-VnとOrch
(3)詩の芸術(ザボロツキー詩)(1981)-SopとOrch
(4)シンフォニエッタ第2番(ソログープ詩)(1985)-SopとOrch
(5)交響組曲「ジャングルにて」(1960)
ヴァンダ・タベリー(Sop)、ヴォルフガング・レディク(Vn)、
ミハウ・シフェルチェフスキ(指)
グラーツ大管弦楽団「レクリエーション」
近年ようやく名誉回復した感のある旧ソ連の作曲家アレクサンドル・ロクシー
ン(1920-1987)の作品集第3弾。1939年、モスクワ音楽院作曲科卒業制作の「悪
の華」は当時の教授陣から「デカダン的」「ブルジョワ的」と非難され、受理
されませんでした。最晩年の1980年代の2篇のうち、「詩の芸術」はロクシーン
の最高傑作のひとつと称されています。いずれも驚くべき内容と才能で、不幸
な創作人生が惜しまれます。

BIS 1835/6 5枚組 \4760
ゲーゼ:交響曲全集
(1)第1番ハ短調 Op.5 (2)第2番ホ長調 Op.10 (3)第3番イ短調 Op.15 
(4)第4番変ロ長調 Op.20 (5)第5番ニ短調 Op.25 (6)第6番ト短調 Op.32 
(7)第7番ヘ長調 Op.45 (8)第8番ロ短調 Op.47 
(9)ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.56 (10)カンタータ「十字軍」Op.50
ネーメ・ヤルヴィ(指)
ストックホルム・シンフォニエッタ(1)-(8)、
ローランド・ペンティネン(Pf)(5)、
アントン・コントラ(Vn)、
パーヴォ・ヤルヴィ(指)
マルメSO(9)、
クルト・ヴェスティ(Ten)、マリアンネ・ロルホルム(Ms)、
ウルリク・コルド(Bs)、コンツォーネ・コレト、コール72、
フランス・ラスムセン(指)
アールスSO(10)
北欧音楽の父ニルス・ゲーゼ(ガーデ)(1817-1890)は交響曲を8篇も手がけたシ
ンフォニストでもありました。全篇に甘口のメロディがあふれ、メンデルスゾ
ーン風の爽やかなロマンからグリーグを予感させる郷土色や透明な叙情まで予
想以上に多彩な内容を持つ逸品ばかり。父ヤルヴィの滋味あふれる演奏も聴き
もの。さらにヴァイオリン協奏曲のバックをパーヴォ・ヤルヴィが務めている
のも注目。これほどの豪華演奏が5枚組でたったの2枚価格! 





<ARSIS>
ARSIS 4204 \2180
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1814-1788):三重奏曲集
チェンバロ、フルートとヴィオラのための三重奏曲(四重奏曲)
イ短調 Wq.93(1788)
同ニ長調 Wq.94(1788)/同ト長調 Wq.95(1788)
チェンバロ、フルートとヴィオラのための三重奏曲ヘ長調 Wq.163
ラ・テンペスタ[La Tempestad]
ギリェルモ・ペニャルベル(フラウト・トラヴェルソ)
アントニオ・クラレス(ヴィオラ) シルビア・マルケス(チェンバロ)
録音:2005年10月、アレレ(スペイン)、サンティアゴ教会
Wq.93-95は任意のチェロを加えた四重奏も可能な作品。ラ・テンペスタ(公式
ウェブサイト)は1999年にスペインのピリオド楽器奏者によって結成されたア
ンサンブル。

ARSIS 4222 \2180
イラリオン・エスラバ(1807-1878):教会音楽集
4声とオルガン伴奏のためのモテット集 Op.156 から(+/#)
アヴェ・マリア(No.1),おお、大いなる宴(No.3)
私の神よ、私の優しい願いを受け取ってください(美しいフーガ)(+)
待降節と四旬節のための無伴奏4声のミサ(+)
「ムセオ・オルガニコ・エスパニョル」から オフェルトリウム第2番(#)
聖木曜日の第一のエレミヤ哀歌(*/#)
独唱者たちのための2つのモテット(+);おお、大いなる宴,善き羊飼い
サルヴェ・レジナ(+/#)/ビルヘン・デル・カミノのセビリャナ(+/#)
イエス、甘美な記憶(+)/お前はペテロである(+/#)
リヒア・グティエレス・バルガス(ソプラノ(*))
パンプロナ室内合唱団(+)
オスカル・カンデンド・サバラ(オルガン(#))
ダビド・ギンダノ・イガレタ(指揮(+))
録音:2007年6月22-24日、ナバラ県マニェル(スペイン)、聖ペドロ教会
イラリオン・エスラバはセビリャ大聖堂楽長、マドリード王室礼拝堂楽長、
マドリード音楽院教授等を務めた作曲家・音楽著述家。

ARSIS 4228 2枚組(1枚価格) \2180
J・S・バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲
第1番ト長調 BWV1007/第2番ニ短調 BWV1008
第3番ハ長調 BWV1009/第4番変ホ長調 BWV1010
第5番ハ短調 BWV1011/第6番ニ長調 BWV1012
イアゴバ・ファンロ(チェロ)
録音:2007年9月17-18、28日、アレレ(スペイン)、サンティアゴ教会
使用楽器:1998年、Jean Seyral製
イアゴバ・ファンロはスペインのサンセバスチャンに生まれ、ロンドンの王立
音楽アカデミーでジェニファー・ウォード・クラークに、ベルリン芸術大学で
ヴォルフガング・ベットヒャーに師事、マドリード王立高等音楽院教授を務め
るチェロ奏者。ピリオド、モダーン楽器を問わず活躍しています。当録音での
使用楽器について古楽器の複製との表記はありませんが、バロック・チェロの
演奏として聴いても違和感はありません。

ARSIS 4231 \2180
ヒンデミット(1895-1963):
ダンス=パントマイム「悪魔」Op.28(1822)
室内音楽第2番 Op.36 No.1(1924)(*)
マリア・テレサ・ペレス・エルナンデス(ピアノ(*))
グルポ・エニグマ(サラゴサ・アウディトリオ室内管弦楽団)
フアン・ホセ・オリベス(指揮)
録音:2007年9月、サラゴサ(スペイン)、アウディトリオ

ARSIS 4236 \2180
アルフォンソ・ロメロ(1957-):管弦楽作品集
Char
ピアノ協奏曲第3番(*)
交響曲第1番
アナ・ギハロ(ピアノ(*))
ロンドン交響楽団
ジェフ・シンドラー(指揮)
録音:2000年3月、ロンドン、アビーロード・スタジオ
アルフォンソ・ロメロはスペインのビルバオに生まれた、マヌエル・カスティ
リョ、カレル・フサ、レオ・ブローウェルに師事した作曲家。マドリード王立
高等音楽院作曲科長を務めています。

ARSIS 4237 \2180
ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695-1750):オーボエ・ソナタ集
ソナタ変ロ長調(シブリー音楽図書館 No.2)/ソナタ ト長調 Op.13 No.4
ソナタ ハ長調(シブリー音楽図書館 No.1)/ソナタ ト短調 Op.13 No.5
ソナタ変ホ長調(シブリー音楽図書館 No.4)/ソナタ ト長調 Op.13 No.6
ソナタ変ロ長調(シブリー音楽図書館 No.3)
シャビエ・ブランク・メスキリス(オーボエ)
ヒッポカンプス
バルバラ・セラ(ファゴット) ルト・ベロナ(チェロ)
ジョルディ・コメリャス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
パブロ・マルティン(コントラバス) 
ヘスス・フェルナンデス・バエナ(テオルボ)
アルベルト・マルティネス・モリナ(チェンバロ) 
パトリシア・モラ(オルガン)
録音:2009年9月1-4日、マドリード県ビンクラ・デ・ラ・ビリャ・デ・バルカス、
聖ペドロ教会
イタリアのミラノに生まれたオーボエ奏者・作曲家ジュゼッペ・サンマルティ
ーニは、弟である作曲家・オルガン奏者ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマ
ルティーニとともにロンドンに渡り活躍しました。合衆国ロチェスターのシブ
リー(Sibley)音楽図書館所蔵のソナタは彼の渡英前の作品と推測されています。

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