クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-01 No.13

2010年01月17日 10時02分54秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-R DSD録音 再発売シリーズ★
2006年秋に発売を開始した当シリーズもおかげさまで約230タイトルを発売
する事ができましたが、2009年2月よりマスター制作にDSD録音を採用する事
にいたしました。これまでより更に生々しい音質をお届けする事が出来るよ
うになりましたのでご期待下さい。

今月は既発売分78CDR-1100から78CDR-1107と78CDR-3109の9タイトルをDSD録
音で再発売いたします(78CDR-3108は製造上の都合で発売を延期させていた
だきます)。商品番号は78CDR-3000番となり、下3桁は共通で使用いたします。
従来の78CDR-1000番台の商品は、当面は販売を継続いたします。
DSD録音による有料サンプラー(\300)も販売開始いたしましたので、ご注文
をお待ちしております。

■製作者からのメッセージ
DSD録音になったグッディーズ・ダイレクト・トランスファーCDR!
従来のCDを高音質化するさまざまな試みが盛んな中で、「グッディーズ・オ
リジナル企画」のダイレクト・トランスファーCDRは、2009年2月発売新譜か
らDSD録音を採用することになりました。DSD録音によって、これまでのSP
復刻からさらに飛躍し、SPレコードの直接再生と区別がつかないところに
到達したと自負しています。DSD録音は従来の方式に較べて中音から低音にか
けての音の形が明瞭になり、高音は一皮剥けた感じです。LPとは比較にな
らない強大な音響勢力を持つSPレコードをカスタムメイドの直熱真空管
フォノイコライザーを使用し、またノイズ除去と共に失われる音楽情報に最
も気を配り一切のノイズリダクションを使用していないのは従来通りです。
(新 忠篤)

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★ダイレクト・トランスファー CD-R DSD録音 再発売シリーズ★
2010年1月新譜 10タイトル
発売予定:2010年1月下旬 価格:各1枚 \1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

78CDR-3100
★米RCA VICTOR盤からの復刻
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV1008
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
パブロ・カザルス(チェロ)
米 RCA VICTOR 16015/16020(英HIS MASTER'S VOICE DB8414/19と同一録音)
(1936年11月23日ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
パブロ・カザルス(1876-1973)のJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲全6曲は2曲ずつ
録音された。この第2番と第3番はアルバムの第1巻として発売された。この2曲
だけがアビー・ロードでの録音。他の4曲は1938年と1939年にパリで録音され
た。1930年の半ばにしてEMIの録音技術は完成していた。
ノイズの少ない米RCA VICTOR盤からの復刻。英 HIS MASTER'S VOICE盤からの
復刻は78CDR-3004で出ている。

78CDR-3101
ブラームス:
ヴァイオリンとチェロのための複協奏曲イ短調作品102
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
パブロ・カザルス(チェロ)
アルフレッド・コルトー指揮
バルセロナ・パブロ・カザルス管弦楽団
英 HIS MASTER'S VOICE DB1311/4
(1929年5月10-11日バルセロナ、オリンピア劇場録音)
アルフレッド・コルトー(1877-1962)、ジャック・ティボー(1880-1953)、パブ
ロ・カザルス(1876-1973)の壮年期の3人が一同に会した最後の録音。ここでは
コルトーが指揮者を務めている。香り立つロマンが横溢して、タイムカプセル
が80年前の世界に導いてくれる。

78CDR-3102
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
独 ELECTROLA BD7666/71
(1943年3月31-4月1日ベルリン、ベートーヴェンザール録音)
ハンス・クナッパーツブッシュ(1888-1965)による唯一正規録音の「英雄」。
第2次世界大戦の真っ只中、ヒトラーの統制下のベルリンで行われた録音。ク
ナッパーツブッシュはベルリン・フィルと1942年からエレクトローラ(EMI)に
録音を始めた。そしてこの「英雄」がベルリン・フィルの戦前最後の商業録音
になった。このレコードは戦中のためプレス枚数が極めて少なく、現在SP盤
を見ることは滅多にない。この時期のベルリン・フィルはフルトヴェングラー
やヨッフムが指揮して帝国放送局(RRG)に録音を行っていた。それらはLP時
代になってウラニアやメロディア、VOX等から発売された。


78CDR-3103
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
独 ELECTROLA BD4609/14
(1938年10月25-27日ベルリン、ベートーヴェンザール録音)
大指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)がEMIに録音した正規
録音。正規録音とは指揮者自身がレコードとして承認したもので、放送録音な
ど指揮者が生前レコードになることを許可しなかった演奏とは違うものをさす。
今回の復刻はオーケストラの細部を克明に彫りだすことに努めたことで、演奏
の感動がまた新たになるだろう。

78CDR-3104
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」
ジョージ・セル指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
米RCA VICTOR 12259/63 (英HIS MASTER'S VOICE C2949/53 と同一録音)
(1937年10月30日ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音)
指揮者のジョージ・セル(1897-1970)はハンガリー生まれ。ウィーンとライプ
ツィヒ学んだ。10歳の時にピアニストとしてウィーン交響楽団の演奏会でデ
ビュー、17歳でベルリン・フィルを指揮した。リヒャルト・シュトラウス(1864
-1949)のアシスタントを務めたこともある。1930年から36年にはチェコ・フィ
ルの音楽監督、1942年から46年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場の指
揮者だった。1946年にアメリカ市民となり、46年から70年までクリーヴランド
管弦楽団の音楽監督の地位にあった。この録音はカザルスをソリストに迎えた
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(78CDR-3060)の半年後、チェコ・フィルがヨー
ロッパ・ツアーした際にアビー・ロードで録音された。

78CDR-3105
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
レオ・ブレッヒ指揮
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
独 ELECTROLA BD1120/24
(1927年11月21,23,25日ベルリン、ジングアカデミー録音)
フリッツ・クライスラー(1875-1962)は電気録音最初期の1926/7年にベートー
ヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を指揮者レオ・
ブレッヒとベルリンでHIS MASTER'S VOICEに録音した。このブラームスがベー
トーヴェン、メンデルスゾーンより1年遅かったため前2作品より優れた音質の
録音になっている。クライスラーは1936年に3大協奏曲をロンドンで再録音し
た。これらはすべて78CDRシリーズで復刻されている。50歳代初頭のクライス
ラーと60歳代に入ってからの演奏を聴きくらべるのも面白い。

78CDR-3106
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調作品110
エトヴィン・フィッシャー(ピアノ)
独 ELECTROLA DB3707/8
(1938年ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
エトヴィン・フィッシャー(1886-1960)はスイスのピアニスト。バーゼル音楽院
で学んだ後、ベルリンに出てリスト(1811-86)の高弟マルティン・クラウゼ
(1853-1918)に師事した。1930年ベルリン高等音楽院の教授になり、一方演奏
家としても活躍した。1942年スイスに戻り、ソロ活動に加えヴァイオリンのク
ーレンカンプ(1898-1948)、後にヴォルフガング・シュナイダーハン(1915-1990)
、チェロのマイナルディ(1897-1976)とフィッシャー・トリオを結成した。フィ
ッシャーのベートーヴェンの演奏は同時代に活躍したバックハウス(1884-1969)
やシュナーベル(1882-1951)には無い "心の内に燃えさかる感情の炎" が見える。

78CDR-3107
ラロ:スペイン交響曲作品21
アンリ・メルケル(ヴァイオリン)
ピエロ・コッポラ指揮
コンセール・パドゥルー管弦楽団
仏 DISQUE GRAMOPHONE L-923/6
(1932年2月パリ録音)
アンリ・メルケル(1897-1969)はパリ・オペラ座の管弦楽団やコンセール・ラム
ルー管弦楽団の団員を務めた後、1927年にパリで独奏会を開いた。1929年から
パリ音楽院管弦楽団のコンサート・マスターになり、その後ソリストとして独
立した。このスペイン交響曲はSPレコード時代にカットされることが多かっ
た第3楽章インテルメッツォが収録されている。指揮者のピエロ・コッポラ
(1888-1977)はミラノ生まれ。フランスのDISQUE GRAMOPHONE社の専属指揮者を
務め、主として協奏曲の録音で活躍した。大バス歌手フェオドール・シャリア
ピン(1873-1938)のアメリカ公演に乞われて随行したこともある。メルケルは
このシリーズでベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲(78CDR-3020)が出ている。

78CDR-3109
サン=サーンス: 交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付き」
アレックス・スイエ(オルガン)
リュシアン・プティジャン&ドニーズ・エルブレシュト(ピアノ)
ピエロ・コッポラ指揮
交響楽団
米 RCA VICTOR 13238/41(仏 DISQUE GRAMOPHONE W1092/5と同一録音)
(1930年2月パリ録音)
その昔、このオルガンを聴きえた人は居たのだろうか。電気録音初期のこの曲
の初レコードで、SPレコードながらオルガンが自然なバランスで録音されて
いる。当時の蓄音機や電蓄などでは再生が難しかったと思われる。またこの
ディスクは作曲家サン=サーンス(1835-1921)の生前の演奏様式を知ることがで
きる貴重な録音。ライブを彷彿させる熱気溢れる演奏。ピエロ・コッポラ
(1888-1977)はミラノ生まれの指揮者で作曲家。フランスのDISQUE GRAMOPHONE
社の専属指揮者を務め、主として協奏曲の録音で活躍したほか、大バス歌手
フェオドール・シャリアピン(1873-1938)のアメリカ公演に乞われて随行した
こともある。

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