<KML Recordings>
KML 1120 \2300
サティ:2手と4手のためのピアノ作品集 ――
ジムノペディ第1番〔カティア〕/ジムノペディ第2番〔マリエル〕/ジムノペ
ディ第3番〔カティア〕/梨の形の3つの小品〔カティア&マリエル〕/3つの
グノシエンヌ〔カティア〕/グノシエンヌ第4番〔カティア〕/グノシエンヌ
第5番〔カティア〕/組み合わされた3つの小品〔カティア&マリエル〕/《乾
からびた胎児》より 第2曲:甲殻類の胎児〔カティア〕/《後から2番目の思想》
より 第1曲:牧歌〔マリエル〕/スポーツと気晴らし〔マリエル〕/《犬のた
めの、しまりのない真正な前奏曲》より 第1曲:厳しい叱責〔マリエル〕
カティア・ラベック(ピアノ)、マリエル・ラベック(ピアノ)
フィリップス時代から現在に至るまで多くのレパートリーを取り上げてきたラ
ベック姉妹だが、サティの録音は意外にもこれが初めて。
カティアとマリエルそれぞれが弾き分ける「ジムノペディ」、さらに磨きがか
かったコンビネーションを聴かせてくれる「梨の形の3つの小品」や「組み合わ
された3つの小品」など、今回のサティ・アルバムもこれまで以上にバラエティ
豊かで聴き応え抜群!
"動のカティア"、"静のマリエル"と称されるなど対照的な特徴も魅力的な最強
姉妹のサティは、美しく、愉しく、そしてどこか不思議・・・。
録音:2009年6月、スタジオK/使用ピアノ:スタインウェイ・モデルD
KML 2119 \2300
シャープ・オブ・マイ・ハート ――
スティング(テスカリ編):ムーン・オーヴァー・バーボン・ストリート〔スティ
ング&カティア〕/スティング(マリク編):シェイプ・オブ・マイ・ハート〔ス
ティング&カティア〕/エヴァンス(コリア&マレス編):ウィ・ウィル・ミート
・アゲイン〔チック・コリア&カティア〕/ロジャース&ハート(ハンコック&
ラベック編):マイ・ファニー・ヴァレンタイン〔ハービー・ハンコック&カティ
ア〕/ショパン:前奏曲第4番ホ短調Op.28-4〔カティア〕/レディオヘッド(マ
リク編):イグジット・ミュージック〔カティア・ラベック・バンド〕/シャル
マン:ノーツ・トゥ・ザ・フューチャー〔カティア&ビー・フォー・バン〕/
レノン&マッカートニー(シャルマン編):ビコーズ〔ダヴィッド・シャルマン
&カティア&ビー・フォー・バン〕/ベラスケス(ルバルカバ編):ベサメ・ム
ーチョ〔ゴンサロ・ルバルカバ&カティア〕/サティ:グノシエンヌ第3番〔カ
ティア〕/シャルマン:パープル・ダイアモンド〔ダヴィッド・シャルマン&
カティア〕/ハーマン:歌劇《嵐が丘》より 瞑想曲〔カティア〕
カティア・ラベック(ピアノ)、スティング(ヴォーカル)、
チック・コリア(ピアノ)、ハービー・ハンコック(ピアノ)、
カティア・ラベック・バンド、ビー・フォー・バン、
ゴンサロ・ルバルカバ(ピアノ)、
ダヴィッド・シャルマン(ヴォーカル&ギター)
ラベック姉妹の姉、"動"のカティア・ラベックが"クラシック"という枠から飛
び出して、スティングやチック・コリア、ハービー・ハンコックといったスー
パースターたちと共演を果たしたゴージャスでスペシャルなクロスオーヴァー
・アルバムが登場!
アルバム・タイトルにもなっているスティングの「シェイプ・オブ・マイ・ハ
ート」で絡み合うヴォーカルとピアノ。チック・コリアとのデュオが紡ぐあま
りにも儚く美しいビル・エヴァンスの「ウィ・ウィル・ミート・アゲイン」。
そしてハービー・ハンコックとのデュオで贈るジャズのスタンダード・ナンバ
ー「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」や、ルバルカバとカティア、そしてラ
テンのリズムとジャズのインプロヴィゼーションがドラマチックに出会った
「ベサメ・ムーチョ」など、収録12トラックはどれも甲乙つけがたい眼から鱗
の演奏ばかり。
カティア・ラベックと超一流のミュージシャンたちが、"ジャンル"という垣根
を越えた"音楽"を届けてくれる素晴らしき芸術品です。
<Sisyphe>
SISYPHE 015 \2300
スクリャービン:ピアノ作品集 ――
ピアノ・ソナタ第3番嬰ヘ短調Op.23/練習曲Op.42より 第4番、第5番/ピアノ
・ソナタ第5番Op.53/練習曲Op.8より 第11番、第12番/ピアノ・ソナタ第10番
Op.70/練習曲Op.65より 第2番、第3番/詩曲《炎に向かいて》Op.72
ジョナタン・ベニシュー(ピアノ)
1981年にニースで生まれ、なんと6歳でニース国立地方音楽院に入学。そして
12歳でピアノと室内楽の一等賞を獲得してしまったというフランスの天才ピア
ニスト、ジョナタン・ベニシューのスクリャービン。
故郷フランスを離れたどり着いたベニシューはモスクワ音楽院で、ヴェラ・ゴ
ルノスタエワとミハイル・ヴォスクレセンスキーにピアノを師事。フランスの
エスプリとロシア・ピアニズムの融合によって生まれたスクリャービンは、今
後のさらなる飛躍を楽しみにさせてくれる。
<MARSYAS>
MAR18042 \2450
Different Worlds
1.サーシャ・アームブリュースター :チントロ/2.ハンス・イェルク・ゾンマ
ー:Moos-Ruef/3.民謡(ホフステッター編):L'Hioba/4.民謡(カッペラー編):
美しき夕べの星/5.ラビ・アブ=カリル:死す都市の夢/6.ジョン・ゾーン :
Tiferet/7.ジョン・ゾーン :Nevalah/8.ジョン・ゾーン :Mahshav/9.ジョン
・ゾーン:Mikreh/10.ラビ・アブ=カリル:アラビアン・ワルツ/11.カッペラ
ー/ライリー:インドの道
演奏 :アルテ四重奏団
1995年に結成されたアルテ四重奏団は、現代音楽を中心とした革新的なレパー
トリーを引っ提げて、ヨーロッパ内外で活動を続けています。これまでにも様々
な作曲家たちとコラボレーションをし、ワールド・ミュージックからエレクト
ロニクス、ミニマル・ミュージックからインプリヴィゼーションまでに及ぶ様々
なスタイルの音楽を演奏し、高い評価を受けています。このアルバムもとても
ユニークなものでまさにジャンルを超えた音が楽しめます。音で綴る旅行記と
も言えるこの「Different Worlds」は彼らのホームベースであるスイスから始
まり、アルペンホルンを模倣したり、民謡を奏でつつ、ジャズを予見させなが
ら、聴き手を中東の豊穣な音世界へと連れていきます。ベイルート生まれのラ
ブ・アビ=カリルの東洋的な不機嫌さを併せ持つ音、ジョン・ゾーンの冷やや
かな微笑が混じるジャズっぽい音。最後はライリーの「インド」とミニマルの
美しき混成体。4本のサックスから生まれる摩訶不思議な音に陶酔してくださ
い。録音も素晴らしいです。
MAR18052(SACD-Hybrid) \2450
American Composers
1-7.ガーシュウイン(1898-1937):組曲「ポーギーとベス」/8-10.バーンスタイ
ン(1918-1990):ピアノ・トリオ/11.コープランド(1900-1990):ヴィテブスク-
ユダヤの主題による習作/12-15.ムチンスキー(1929-):ピアノ三重奏第1番
Op.24/16.ガーシュウイン :前奏曲第2番
演奏 :パシフィック・トリオ
エディト・オルロフ(ピアノ)/ロジャー・ウィルキー(ヴァイオリン)
/ジョン・ウォルツ(チェロ)
1939年にハーバード大学、カーティス音楽院を卒業した若きバーンスタインは、
並々ならぬ野心を友人であるコープランドに向けて手紙にしたためました。
「既存の民謡に頼ることなく、新しい形式でアメリカの精神を示すこと」この
考えに同調したのは、当時ほんの数人の作曲家でしたが、彼が予知したその精
神はガーシュウインやコープランド、そしてポーランド系の作曲家ムチンスキ
ーに拠って顕在化されました。モダンな響きとスタイリッシュなメロディ。
ジャズなど多ジャンルの様式を巧みに取り入れた作品は、今聴いても常に新し
さを感じさせてくれます。演奏しているのは、1979年に設立されたパシフィッ
ク・トリオ。1986年にリンカーン・センターでニューヨークデビューを飾った
彼らは、ブラームス、ショスタコーヴィチを始めとした作品の演奏で高く評価
されていますが、今回のアメリカ音楽集に於いても、その確固たる解釈は冴え
渡っており、これらの音楽を彼ら以上に適切に演奏できる団体は他にはないと
言ってしまっても過言ではないかと思われます。
MAR18062(SACD-Hybrid) \2450
リスト(1811-1886):歌曲全集第1集
1.やさしく響け、私の歌…*/ 2.もし美しい芝生があるなら/3.わが子よ、
もし私が王だったら/ 4.どうした、と彼らは言った/ 5.はじめはがっくりと
気を落として/6.毎朝私は起き、そして問う/ 7.ラインの美しい流れのほとり
/8.唐檜の木はひとり立つ/(ペトラルカの3つのソネット)/9.平和は見いだ
せず…*/10.その日までいつくしみくださる…*/11.私は地上に天使のよう
な姿を見た…*/12.ノンネンヴェルトの僧房/13.神様がともにおられますよ
うに!/14.さまよえるユダヤ人…*/ 15.愛の喜びの中で私は死んだ/16.幸せ
な日に戻る/17.気高き愛/18-20.ヴィルヘルム・テルの歌(漁師の子ども/羊飼
い/アルプスの狩人)/21.金色の髪の天使*…初録音
演奏 :アドリアン・エレード(バリトン)/チャールズ・スペンサー(ピアノ)
2011年はフランツ・リストの生誕200年です。それを記念して MARSYASは彼の
歌曲の全てを6枚のCDでリリースいたします。リストと言うと、煌びやか過ぎる
ピアノ曲が頭に浮かんでしまいますが、歌曲はもっと内省的なもので、ピアノ
・パートにも過剰な装飾は施されていません。しかしながらメロディの美しさ
は特筆物で、宗教曲とともに、彼の本質が全て表出されている素晴らしい作品
揃いです。また、リストは自作を様々な形に改定を施したため、良く知られて
いる曲にも幾つかの版違いが存在します。この第1集に収録されている、有名な
「ペトラルカのソネット」もそんな作品です。何気なく聴いていると、全く違
うメロディになって戸惑うことがしばしばです。オーストリア生まれのバリト
ン、エレードはブリテンのオペラ「ビリー・バッド」でデビュー後、ウィーン
国立歌劇場を始めとした世界中のオペラハウスで歌っている名手です。伸びや
かで艶のある高音と、深い表現力は多くの指揮者たちにも愛されています。彼
の歌うリストは狂おしいまでに魅惑的です。
MAR18072(SACD-Hybrid) \2450
リスト(1811-1886):歌曲全集第2集
1.愛とはいかに(第1稿)…*/ 2.ミニョンの歌/3.喜びに満ち、悲しみに満ち
/4.昔テューレに王がいた/5.汝天上にある者/6.山々に憩いあり/7.ローレ
ライ/8.愛とはいかに(第2稿)…*/9.彼は私を深く愛してくれた/10.墓とば
ら/11.おお、さらばなぜ…*/12.愛とはいかに(第3稿)…*/13.漁師の娘
…*/14.孤独…*/15.私は花輪を編むつもりだった…*/16.祈り/17.愛の
喜び/ 18.別れ/19.私を休ませて/20.昼間のざわめきは鎮まり*…初録音
演奏:ヤニナ・ベヒレ(メゾ・ソプラノ)/チャールズ・スペンサー(ピアノ)
リストの歌曲全集第2集です。こちらも初録音が多く含まれています。第3稿ま
である「愛とはいかに」は、リストが1840年代の初めに親密な関係を持ってい
た女優、シャルロット・フォン・ハーグンの詩によるオペラティックな歌曲で
す。第1稿は1843年頃に書かれましたが、その後に彼が手を加え、第2稿は1855
年頃、第3稿は1878年頃に完成されています。リストの作曲様式の変遷、および
深まる表現力を目の当たりにできる貴重な作品と言えるでしょう。ここで見事
な歌唱を聴かせるのは、以前MARSYASからフランス歌曲をリリースしているヤニ
ア・べヒレ。2004年からウィーン国立歌劇場のメンバーとなり、「この上なき
オルトルート」歌いとして称賛されていますが、しかし彼女はオペラよりも、
どちらかと言うとコンサートに力を入れていて、マーラーの交響曲第2番や「大
地の歌」のソリストとしても高い表現力で聴衆を圧倒しています。彼女は幅広
いレパートリーを有していて、このリストの歌曲でも強靭な声とベルベットの
ようなピアニシモを生かした劇的な表現を聴かせてくれています。
<PIERRE VERANY>
PV 709101 \2250
M.-A.シャルパンティエ:ネの歴史的オルガンによる作品集
(1)「メデ」序曲(オルガン演奏)
(2)クリスマス組曲(クリスマス・オラトリオ H.416,器楽のためのノエル
H.531,器楽のためのノエル H.534,真夜中のミサ曲 H.9からの再構成)
(3)「冥界に下るオルフェ」よりレチタティーヴォとアリア
(4)第2旋法による組曲
(5)「ダヴィデとヨナタン」H.490よりアリア
(6)「チュイルリーでの逢引き」H.505よりシャコンヌ
(7)複数の楽器のためのミサ曲 H.513よりグローリア
(8)イエズス会士のサルヴェ・レジナ H.27
(9)第1旋法による組曲
ジャン=ポール・レコ(オルガン)
(2)(3)(5)(7)(8)ドミニク・ヴィス(オートコントル)
録音:2007年6月5-7日
シャルパンティエの様々な作品を再構成し、オルガンで演奏している。人気カ
ウンターテノール、ドミニク・ヴィスがソロで参加しているのも注目である。
ジャン=ポール・レコは、1947年、プロヴァンス生まれのオルガニスト。南フラ
ンスのネという小さな村の由緒あるオルガンを使用している。
PV 709091 \2250
ルイ・クープラン:クラヴサン作品集
組曲 ニ短調/パッサカイユ/アルマンド「愛らしい人」/組曲 ヘ長調/アル
マンド/ピエモンテ人/パヴァーヌ ヘ短調/組曲 ハ短調
ロラン・スチュワート(チェンバロ)
録音:1995年9月4-7日
PV 796112の再発。ロラン・スチュワートはフランスのクラヴサン奏者。流れの
良い爽やかさに長けており、ヴァンサン・ティボー製作の1681年のクラヴサン
から素晴らしく魅力的な音を引き出している。
PV 709111 \2250
ダカン:新しいノエル集(全12曲)
ピエール・バルドン(オルガン)
録音:1983年
PV 783122の再発売。ルイ=クロード・ダカン(1694-1772)は、18世紀前半のフラ
ンスを代表するオルガニスト、作曲家。新しいノエル集はダカンの代表作で、
「オルガンとクラヴサンによる」と指定があるが、ここではすべてオルガンで
演奏されている。フランスのオルガニスト、ピエール・バルドンが、プロヴァ
ンスのサン=マキシマン=ラ=サント=ボームにある1773年製のオルガンを弾いて
いる。
PV 730120 \2250
「エリザベート・ヴィダル パリ・ライヴ」
サン=サーンス:夜鶯とバラ
ドリーブ:「ラクメ」-鐘の歌
オッフェンバック:「ホフマン物語」-オランピアのアリア
モーツァルト:「あなたに説明したいのだが」 K.418
ベッリーニ:「夢遊病の女」-おお花よ、こんなに早くおまえに会えるとは
エリザベート・ヴィダル(ソプラノ)
ポール・クエンツ(指揮)
ポール・クエンツ管弦楽団
エリザベート・ヴィダルは、フランスのコロラトゥーラ・ソプラノ。生粋のフ
ランス風の歌い口で、フランスオペラのマニアからは絶大な人気がある。こと
に超高音は人間離れしており、このパリでのライヴでも三点変イ音を楽々と出
している。ベテラン指揮者、ポール・クレンツの伴奏も見事なもの。
KML 1120 \2300
サティ:2手と4手のためのピアノ作品集 ――
ジムノペディ第1番〔カティア〕/ジムノペディ第2番〔マリエル〕/ジムノペ
ディ第3番〔カティア〕/梨の形の3つの小品〔カティア&マリエル〕/3つの
グノシエンヌ〔カティア〕/グノシエンヌ第4番〔カティア〕/グノシエンヌ
第5番〔カティア〕/組み合わされた3つの小品〔カティア&マリエル〕/《乾
からびた胎児》より 第2曲:甲殻類の胎児〔カティア〕/《後から2番目の思想》
より 第1曲:牧歌〔マリエル〕/スポーツと気晴らし〔マリエル〕/《犬のた
めの、しまりのない真正な前奏曲》より 第1曲:厳しい叱責〔マリエル〕
カティア・ラベック(ピアノ)、マリエル・ラベック(ピアノ)
フィリップス時代から現在に至るまで多くのレパートリーを取り上げてきたラ
ベック姉妹だが、サティの録音は意外にもこれが初めて。
カティアとマリエルそれぞれが弾き分ける「ジムノペディ」、さらに磨きがか
かったコンビネーションを聴かせてくれる「梨の形の3つの小品」や「組み合わ
された3つの小品」など、今回のサティ・アルバムもこれまで以上にバラエティ
豊かで聴き応え抜群!
"動のカティア"、"静のマリエル"と称されるなど対照的な特徴も魅力的な最強
姉妹のサティは、美しく、愉しく、そしてどこか不思議・・・。
録音:2009年6月、スタジオK/使用ピアノ:スタインウェイ・モデルD
KML 2119 \2300
シャープ・オブ・マイ・ハート ――
スティング(テスカリ編):ムーン・オーヴァー・バーボン・ストリート〔スティ
ング&カティア〕/スティング(マリク編):シェイプ・オブ・マイ・ハート〔ス
ティング&カティア〕/エヴァンス(コリア&マレス編):ウィ・ウィル・ミート
・アゲイン〔チック・コリア&カティア〕/ロジャース&ハート(ハンコック&
ラベック編):マイ・ファニー・ヴァレンタイン〔ハービー・ハンコック&カティ
ア〕/ショパン:前奏曲第4番ホ短調Op.28-4〔カティア〕/レディオヘッド(マ
リク編):イグジット・ミュージック〔カティア・ラベック・バンド〕/シャル
マン:ノーツ・トゥ・ザ・フューチャー〔カティア&ビー・フォー・バン〕/
レノン&マッカートニー(シャルマン編):ビコーズ〔ダヴィッド・シャルマン
&カティア&ビー・フォー・バン〕/ベラスケス(ルバルカバ編):ベサメ・ム
ーチョ〔ゴンサロ・ルバルカバ&カティア〕/サティ:グノシエンヌ第3番〔カ
ティア〕/シャルマン:パープル・ダイアモンド〔ダヴィッド・シャルマン&
カティア〕/ハーマン:歌劇《嵐が丘》より 瞑想曲〔カティア〕
カティア・ラベック(ピアノ)、スティング(ヴォーカル)、
チック・コリア(ピアノ)、ハービー・ハンコック(ピアノ)、
カティア・ラベック・バンド、ビー・フォー・バン、
ゴンサロ・ルバルカバ(ピアノ)、
ダヴィッド・シャルマン(ヴォーカル&ギター)
ラベック姉妹の姉、"動"のカティア・ラベックが"クラシック"という枠から飛
び出して、スティングやチック・コリア、ハービー・ハンコックといったスー
パースターたちと共演を果たしたゴージャスでスペシャルなクロスオーヴァー
・アルバムが登場!
アルバム・タイトルにもなっているスティングの「シェイプ・オブ・マイ・ハ
ート」で絡み合うヴォーカルとピアノ。チック・コリアとのデュオが紡ぐあま
りにも儚く美しいビル・エヴァンスの「ウィ・ウィル・ミート・アゲイン」。
そしてハービー・ハンコックとのデュオで贈るジャズのスタンダード・ナンバ
ー「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」や、ルバルカバとカティア、そしてラ
テンのリズムとジャズのインプロヴィゼーションがドラマチックに出会った
「ベサメ・ムーチョ」など、収録12トラックはどれも甲乙つけがたい眼から鱗
の演奏ばかり。
カティア・ラベックと超一流のミュージシャンたちが、"ジャンル"という垣根
を越えた"音楽"を届けてくれる素晴らしき芸術品です。
<Sisyphe>
SISYPHE 015 \2300
スクリャービン:ピアノ作品集 ――
ピアノ・ソナタ第3番嬰ヘ短調Op.23/練習曲Op.42より 第4番、第5番/ピアノ
・ソナタ第5番Op.53/練習曲Op.8より 第11番、第12番/ピアノ・ソナタ第10番
Op.70/練習曲Op.65より 第2番、第3番/詩曲《炎に向かいて》Op.72
ジョナタン・ベニシュー(ピアノ)
1981年にニースで生まれ、なんと6歳でニース国立地方音楽院に入学。そして
12歳でピアノと室内楽の一等賞を獲得してしまったというフランスの天才ピア
ニスト、ジョナタン・ベニシューのスクリャービン。
故郷フランスを離れたどり着いたベニシューはモスクワ音楽院で、ヴェラ・ゴ
ルノスタエワとミハイル・ヴォスクレセンスキーにピアノを師事。フランスの
エスプリとロシア・ピアニズムの融合によって生まれたスクリャービンは、今
後のさらなる飛躍を楽しみにさせてくれる。
<MARSYAS>
MAR18042 \2450
Different Worlds
1.サーシャ・アームブリュースター :チントロ/2.ハンス・イェルク・ゾンマ
ー:Moos-Ruef/3.民謡(ホフステッター編):L'Hioba/4.民謡(カッペラー編):
美しき夕べの星/5.ラビ・アブ=カリル:死す都市の夢/6.ジョン・ゾーン :
Tiferet/7.ジョン・ゾーン :Nevalah/8.ジョン・ゾーン :Mahshav/9.ジョン
・ゾーン:Mikreh/10.ラビ・アブ=カリル:アラビアン・ワルツ/11.カッペラ
ー/ライリー:インドの道
演奏 :アルテ四重奏団
1995年に結成されたアルテ四重奏団は、現代音楽を中心とした革新的なレパー
トリーを引っ提げて、ヨーロッパ内外で活動を続けています。これまでにも様々
な作曲家たちとコラボレーションをし、ワールド・ミュージックからエレクト
ロニクス、ミニマル・ミュージックからインプリヴィゼーションまでに及ぶ様々
なスタイルの音楽を演奏し、高い評価を受けています。このアルバムもとても
ユニークなものでまさにジャンルを超えた音が楽しめます。音で綴る旅行記と
も言えるこの「Different Worlds」は彼らのホームベースであるスイスから始
まり、アルペンホルンを模倣したり、民謡を奏でつつ、ジャズを予見させなが
ら、聴き手を中東の豊穣な音世界へと連れていきます。ベイルート生まれのラ
ブ・アビ=カリルの東洋的な不機嫌さを併せ持つ音、ジョン・ゾーンの冷やや
かな微笑が混じるジャズっぽい音。最後はライリーの「インド」とミニマルの
美しき混成体。4本のサックスから生まれる摩訶不思議な音に陶酔してくださ
い。録音も素晴らしいです。
MAR18052(SACD-Hybrid) \2450
American Composers
1-7.ガーシュウイン(1898-1937):組曲「ポーギーとベス」/8-10.バーンスタイ
ン(1918-1990):ピアノ・トリオ/11.コープランド(1900-1990):ヴィテブスク-
ユダヤの主題による習作/12-15.ムチンスキー(1929-):ピアノ三重奏第1番
Op.24/16.ガーシュウイン :前奏曲第2番
演奏 :パシフィック・トリオ
エディト・オルロフ(ピアノ)/ロジャー・ウィルキー(ヴァイオリン)
/ジョン・ウォルツ(チェロ)
1939年にハーバード大学、カーティス音楽院を卒業した若きバーンスタインは、
並々ならぬ野心を友人であるコープランドに向けて手紙にしたためました。
「既存の民謡に頼ることなく、新しい形式でアメリカの精神を示すこと」この
考えに同調したのは、当時ほんの数人の作曲家でしたが、彼が予知したその精
神はガーシュウインやコープランド、そしてポーランド系の作曲家ムチンスキ
ーに拠って顕在化されました。モダンな響きとスタイリッシュなメロディ。
ジャズなど多ジャンルの様式を巧みに取り入れた作品は、今聴いても常に新し
さを感じさせてくれます。演奏しているのは、1979年に設立されたパシフィッ
ク・トリオ。1986年にリンカーン・センターでニューヨークデビューを飾った
彼らは、ブラームス、ショスタコーヴィチを始めとした作品の演奏で高く評価
されていますが、今回のアメリカ音楽集に於いても、その確固たる解釈は冴え
渡っており、これらの音楽を彼ら以上に適切に演奏できる団体は他にはないと
言ってしまっても過言ではないかと思われます。
MAR18062(SACD-Hybrid) \2450
リスト(1811-1886):歌曲全集第1集
1.やさしく響け、私の歌…*/ 2.もし美しい芝生があるなら/3.わが子よ、
もし私が王だったら/ 4.どうした、と彼らは言った/ 5.はじめはがっくりと
気を落として/6.毎朝私は起き、そして問う/ 7.ラインの美しい流れのほとり
/8.唐檜の木はひとり立つ/(ペトラルカの3つのソネット)/9.平和は見いだ
せず…*/10.その日までいつくしみくださる…*/11.私は地上に天使のよう
な姿を見た…*/12.ノンネンヴェルトの僧房/13.神様がともにおられますよ
うに!/14.さまよえるユダヤ人…*/ 15.愛の喜びの中で私は死んだ/16.幸せ
な日に戻る/17.気高き愛/18-20.ヴィルヘルム・テルの歌(漁師の子ども/羊飼
い/アルプスの狩人)/21.金色の髪の天使*…初録音
演奏 :アドリアン・エレード(バリトン)/チャールズ・スペンサー(ピアノ)
2011年はフランツ・リストの生誕200年です。それを記念して MARSYASは彼の
歌曲の全てを6枚のCDでリリースいたします。リストと言うと、煌びやか過ぎる
ピアノ曲が頭に浮かんでしまいますが、歌曲はもっと内省的なもので、ピアノ
・パートにも過剰な装飾は施されていません。しかしながらメロディの美しさ
は特筆物で、宗教曲とともに、彼の本質が全て表出されている素晴らしい作品
揃いです。また、リストは自作を様々な形に改定を施したため、良く知られて
いる曲にも幾つかの版違いが存在します。この第1集に収録されている、有名な
「ペトラルカのソネット」もそんな作品です。何気なく聴いていると、全く違
うメロディになって戸惑うことがしばしばです。オーストリア生まれのバリト
ン、エレードはブリテンのオペラ「ビリー・バッド」でデビュー後、ウィーン
国立歌劇場を始めとした世界中のオペラハウスで歌っている名手です。伸びや
かで艶のある高音と、深い表現力は多くの指揮者たちにも愛されています。彼
の歌うリストは狂おしいまでに魅惑的です。
MAR18072(SACD-Hybrid) \2450
リスト(1811-1886):歌曲全集第2集
1.愛とはいかに(第1稿)…*/ 2.ミニョンの歌/3.喜びに満ち、悲しみに満ち
/4.昔テューレに王がいた/5.汝天上にある者/6.山々に憩いあり/7.ローレ
ライ/8.愛とはいかに(第2稿)…*/9.彼は私を深く愛してくれた/10.墓とば
ら/11.おお、さらばなぜ…*/12.愛とはいかに(第3稿)…*/13.漁師の娘
…*/14.孤独…*/15.私は花輪を編むつもりだった…*/16.祈り/17.愛の
喜び/ 18.別れ/19.私を休ませて/20.昼間のざわめきは鎮まり*…初録音
演奏:ヤニナ・ベヒレ(メゾ・ソプラノ)/チャールズ・スペンサー(ピアノ)
リストの歌曲全集第2集です。こちらも初録音が多く含まれています。第3稿ま
である「愛とはいかに」は、リストが1840年代の初めに親密な関係を持ってい
た女優、シャルロット・フォン・ハーグンの詩によるオペラティックな歌曲で
す。第1稿は1843年頃に書かれましたが、その後に彼が手を加え、第2稿は1855
年頃、第3稿は1878年頃に完成されています。リストの作曲様式の変遷、および
深まる表現力を目の当たりにできる貴重な作品と言えるでしょう。ここで見事
な歌唱を聴かせるのは、以前MARSYASからフランス歌曲をリリースしているヤニ
ア・べヒレ。2004年からウィーン国立歌劇場のメンバーとなり、「この上なき
オルトルート」歌いとして称賛されていますが、しかし彼女はオペラよりも、
どちらかと言うとコンサートに力を入れていて、マーラーの交響曲第2番や「大
地の歌」のソリストとしても高い表現力で聴衆を圧倒しています。彼女は幅広
いレパートリーを有していて、このリストの歌曲でも強靭な声とベルベットの
ようなピアニシモを生かした劇的な表現を聴かせてくれています。
<PIERRE VERANY>
PV 709101 \2250
M.-A.シャルパンティエ:ネの歴史的オルガンによる作品集
(1)「メデ」序曲(オルガン演奏)
(2)クリスマス組曲(クリスマス・オラトリオ H.416,器楽のためのノエル
H.531,器楽のためのノエル H.534,真夜中のミサ曲 H.9からの再構成)
(3)「冥界に下るオルフェ」よりレチタティーヴォとアリア
(4)第2旋法による組曲
(5)「ダヴィデとヨナタン」H.490よりアリア
(6)「チュイルリーでの逢引き」H.505よりシャコンヌ
(7)複数の楽器のためのミサ曲 H.513よりグローリア
(8)イエズス会士のサルヴェ・レジナ H.27
(9)第1旋法による組曲
ジャン=ポール・レコ(オルガン)
(2)(3)(5)(7)(8)ドミニク・ヴィス(オートコントル)
録音:2007年6月5-7日
シャルパンティエの様々な作品を再構成し、オルガンで演奏している。人気カ
ウンターテノール、ドミニク・ヴィスがソロで参加しているのも注目である。
ジャン=ポール・レコは、1947年、プロヴァンス生まれのオルガニスト。南フラ
ンスのネという小さな村の由緒あるオルガンを使用している。
PV 709091 \2250
ルイ・クープラン:クラヴサン作品集
組曲 ニ短調/パッサカイユ/アルマンド「愛らしい人」/組曲 ヘ長調/アル
マンド/ピエモンテ人/パヴァーヌ ヘ短調/組曲 ハ短調
ロラン・スチュワート(チェンバロ)
録音:1995年9月4-7日
PV 796112の再発。ロラン・スチュワートはフランスのクラヴサン奏者。流れの
良い爽やかさに長けており、ヴァンサン・ティボー製作の1681年のクラヴサン
から素晴らしく魅力的な音を引き出している。
PV 709111 \2250
ダカン:新しいノエル集(全12曲)
ピエール・バルドン(オルガン)
録音:1983年
PV 783122の再発売。ルイ=クロード・ダカン(1694-1772)は、18世紀前半のフラ
ンスを代表するオルガニスト、作曲家。新しいノエル集はダカンの代表作で、
「オルガンとクラヴサンによる」と指定があるが、ここではすべてオルガンで
演奏されている。フランスのオルガニスト、ピエール・バルドンが、プロヴァ
ンスのサン=マキシマン=ラ=サント=ボームにある1773年製のオルガンを弾いて
いる。
PV 730120 \2250
「エリザベート・ヴィダル パリ・ライヴ」
サン=サーンス:夜鶯とバラ
ドリーブ:「ラクメ」-鐘の歌
オッフェンバック:「ホフマン物語」-オランピアのアリア
モーツァルト:「あなたに説明したいのだが」 K.418
ベッリーニ:「夢遊病の女」-おお花よ、こんなに早くおまえに会えるとは
エリザベート・ヴィダル(ソプラノ)
ポール・クエンツ(指揮)
ポール・クエンツ管弦楽団
エリザベート・ヴィダルは、フランスのコロラトゥーラ・ソプラノ。生粋のフ
ランス風の歌い口で、フランスオペラのマニアからは絶大な人気がある。こと
に超高音は人間離れしており、このパリでのライヴでも三点変イ音を楽々と出
している。ベテラン指揮者、ポール・クレンツの伴奏も見事なもの。