クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-08 No.30

2009年08月30日 16時28分04秒 | Weblog
<BRIDGE>
BCD 9301 2枚組 \3960
チャイコフスキー:ピアノと管弦楽のための作品完全全集
(1)ピアノ協奏曲第1番変ホ長調Op.23(1875年原典版)
(2)協奏的幻想曲ト長調Op.56
(3)協奏的幻想曲-第1楽章の終結部の異版
(4)ピアノ協奏曲第2番ト長調Op.44
(5)ピアノ協奏曲第3番変ホ長調Op.75
ジェローム・ローウェンタール(Pf)
セルジュ・コミッシオーナ指揮
ロンドン交響楽団
録音:1987/1989年
Arabesque Z6611、Z6583で出ていたもの
チャイコフスキーの3つのピアノ協奏曲に加え、ほとんど演奏される機会のない
《協奏的幻想曲》を収録(ご丁寧に別ヴァージョンの第1楽章終結部まで収録)。
およそ30分からなる立派なピアノ協奏曲と言えるこの作品は第2番の後に書かれ
た。チャイコフスキーの初期交響曲の雰囲気を持った素朴なロシア民謡風の楽
想が溢れている。そして有名なピアノ協奏曲第1番は原典版による演奏。冒頭の
ピアノがいきなりアルペジオで登場するなど時折アレッという箇所が出てきま
す。ローウェンタールは1932年生まれ。カペルやシュトイアマン、コルトーな
どに学んだベテラン。60年代から活躍しているヴィルトゥオーゾ。Arabesque
レーベルで出ていたものの待望の再発。

BCD 9280 \1980
「スピリチュアル・レジスタンス」
-テレジンシュタット強制収容所からの音楽
パヴェル・ハース:中国の詩による4つの歌
カレル・ベルマン:「回想」より6曲
ハンス・クラーサ:5つの歌
ヴィクトル・ウルマン:男と彼の日
イルゼ・ウェーバー:テレジンシュタットを彷徨う
ツィークムント・シュール:そのようなことはなかった
ヴィクトル・ウルマン:兵士は疲れた
ギデオン・クライン:3つの歌
ヴィクトル・ウルマン:3つの歌
ギデオン・クライン:子守唄
ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br)
ラッセル・ライアン(Pf)
録音:2008年3月ニューヨーク
テレジンシュタットはナチスが第2次世界大戦下チェコスロヴァキアに作った強
制収容所で、アウシュヴィッツに送られる前にユダヤ人を収容した場所。ここに
収容された子供たちが描いた絵が「テレジンの子供たちの絵」として公開され話
題を呼んだこともある。ここに収められた作品はいずれもテレジンに収容された
作曲家のもので多くはアウシュヴィッツで没している(因みに指揮者のカレル・
アンチェルもこの収容所に収容され生還している)。ハースの《中国の詩による
4つの歌》はマーラーの大地の歌、ツェムリンスキーの抒情交響曲の影響を感じ
させる異国趣味と後期ロマン派、表現主義が混じった佳作。全体に表現主義、
無調の音楽で時代の空気を強く感じさせるアルバム。バリトンのホルツマイア
ーはフィッシャー・ディースカウを思わせる深い歌唱力。

BCD 9300 \1980
シューマン:ピアノ作品集
(謝肉祭Op.9/クライスレリアーナOp.16/アラベスクOp.18)
ヴァシリー・プリマコフ(Pf)
録音:2009年3月、4月オーデンセ,デンマーク
猛烈な勢いで新録音を続けるモスクワ生まれの新世代ヴィルトゥオーゾ、プリマ
コフ(1979-)のBRIDGEレーベル第5弾。プリマコフは、ショパンのピアノ協奏曲
(BCD9278)で「グラモフォン」や「アメリカン・レコード・ガイド」などの権威
ある雑誌で絶賛され、「アメリカン・レコード・ガイド」では表紙にも登場して
います。この録音もクリアなタッチの鮮やかなテクニックときらびやかな音色で
若々しいシューマンとなっており、無駄のないきびきびとした音楽作りが魅力
的です。

BCD 9298 3枚組 \5940
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ全集
CD1)風刺Op.17/ソナタ第5番ハ長調Op.135
ソナタ第6番イ長調Op.82
CD2)ソナタ第8番変ロ長調Op.84
ソナタ第3番イ短調《古い手帳から》Op.28
ソナタ第1番ヘ短調Op.1/ソナタ第9番ハ長調Op.103
CD3)ソナタ第2番ニ短調Op.14/ソナタ第7番変ロ長調Op.83
ソナタ第4番ハ短調《古い手帳から》Op.29
アン=マリー・マクダーモット(Pf)
録音:1997/2002/2003年
CD1-2はArabesqueレーベルで出ていたもの
マクダーモット女史は1991年の第1回浜松国際コンクールで2位及び日本人作品最
優秀演奏(なんと諸井誠作品)を受賞。1997年クリスティアン・ティーレマン指揮
ニューヨーク・フィルでデビューして以来、世界各地で活動、数々の賞も受賞し
ている。N.サレルノ=ソネンバーグと共演したアルバムが発売になっている。こ
のセットはARABESQUEレーベルで出ていたピアノ・ソナタ&室内楽全集から待望
の復活で、長らく入手不能になっていたものです。

BCD 9295 \1980
ニールセン:組曲《ルシフェリアン》Op.45(1919)
ジョン・マクドナルド:ソナタの前の瞑想曲Op.406(2003)
アイヴズ:ピアノ・ソナタ第1番(1902-1910)
アンドリュー・ランジェル(Pf)
録音:2008年8月ボストン
シカゴ生まれのピアニスト、ランジェル(1948-)の個性的なピアノ作品集。ニー
ルセンは後期ロマン派から20世紀の語法までを取り入れた作風まで広範囲の作品
を残しているが、組曲《ルシフェリアン》は半音階、無調など20世紀の語法を手
中に収めた興味深い作品。間にランジェルと親しいジョン・マクドナルドの小品
(8分)を挟み、アイヴズの40分弱の大作、第1ソナタも聴きもの。アイヴズの第1
ソナタは第2番「コンコード・ソナタ」に比べると演奏される機会も極端に少な
く、CDも入手しやすいものはほとんどない貴重な録音です。

BCD 9297 \1980
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
第5番ハ短調Op.10-No.1/第6番ヘ長調Op.10-No.2
第7番ニ長調Op.10-No.3/第8番ハ短調《悲愴》Op.13
アンドリュー・ランジェル(Pf)
録音:2008年8月ボストン
ランジェルのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・チクルス第2弾。第1集は「第10、
17、24、9、27番」(品番:BCD9181)。ランジェルはジュリアード音楽院出身で古
楽から現代まで幅広いレパートリーを持っている。最近バッハを中心に録音して
いたが、久々にベートーヴェンを取り上げた。明晰で軽やかなベートーヴェン
を展開している。

BCD 9291 \1980
「ウルスラ・マムロック(1923-)の音楽Vol.1」
(1)管楽五重奏、弦楽、打楽器のためのコンチェルティーノ(1987)
(2)2000ノート(2000)
(3)弦楽四重奏曲第1番(1962)
(4)俳句セッティングズ(1967)
(5)オーボエと室内管弦楽団のための協奏曲(1976/2003)
(6)デザイン(1962)/(7)木管五重奏曲(1956)
(1)スコット・ユー指揮オーデンセ交響楽団
(2)ギャリック・オールソン(Pf)
(3)ダエダルス弦楽四重奏団
(4)トニー・アーノルド(S)、クレア・チェイス(fl)
(5)ハインツ・ホリガー(Ob)、
ジェイムズ・エイヴリー指揮
アンサンブル・サープラス
(6)デヴィッド・ボウリン(Vn)、ジェイコブ・グリーンバーグ(Pf)
(7)ウィンド・スケープ
録音:2007-2008年
マムロックは1923年ベルリン生まれの女性作曲家。ベルリンでグスタフ・エルネ
ストに作曲とピアノを学んでいたが、ナチス時代のドイツを離れ1940年にアメリ
カへ移住、ジョージ・セルに作曲を学んだ後、クルシェネクにも師事。12音技法
によって書かれた表現主義的音楽は強い緊張感を持っている。ハインツ・ホリガ
ー、ギャリック・オールソンら名手が多数参加。

BCD 9292 \1980
「D.スタロビン/フェイヴァリット・トラック集Vol.2」
(1)マリオ・ラヴィスタ:ナタラヤー
(2)E.カーター:ロベルト・フロストの3つの詩
(3)E.カーター:ファンシー・ブレッドの居場所を教えろ
(4)ヘンツェ:カリヨン・レチタティーフ・マスク
(5)ソンドハイム:日曜日の歌
(6)D.スタロビン:チェイス、
(7)ハンフリー・サール:2匹の実用的な猫
(8)ジェムニッツ:トリオ
デヴィッド・スタロビン(ギター、(2)のみ指揮)
パトリック・メイソン(Br)、ロザリンド・リーズ(S)、
ベンジャミン・ハドソン(Vn)、キム・カシュカシャン(Va)、
スーザン・ニデル・パルマ(Fl)、ティモシー・エディ(Vc)、
ピーター・プレス(マンドリン)、スーザン・ジョレス(Hrp)、
スペキュラム・ムジケ
録音:1976-1997年(新リマスタリング)
スタロビンは7歳でギターを学び始め、若くして多くの賞を得た。グラミー賞も
獲得しており、彼の数々のディスコグラフィーから選りすぐりのトラックを収録。

BCD 9303 \1980
リチャード・ワーニック(1934-):作品集
(1)ホルン五重奏曲(2002)
(2)ダセ(1996)
(3)弦楽四重奏曲第6番(1999)
(4)トロカイック・トロット(2000)
(5)ゲームの名前(2001)
(1)ウィリアム・パーヴィス(Hr)、ジュリアード弦楽四重奏団
(2)(4)(5)D.スタロビン(Gtr)、
(3)コロラド弦楽四重奏団
(5)クリフ・コルノット指揮
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル
録音:1997-2007年
ワーニックは1934年ボストン生まれ。1977年ピューリッツァー賞受賞。現在は
ニューヨーク州立大学バッファロー校で教鞭を取っている。セリーを中心とし
た作法で激しいコントラスト、劇的緊張力など、聴き手をひきつけるドラマ性
を持った音楽で、エリオット・カーター、レオン・カーシュナーと並び称され
る典型的なアメリカ東海岸の作風を示している。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする