クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

08-12 No.1-1

2008年12月01日 19時36分15秒 | Weblog
<claves>
50 2810 \2180
ファリャ:
(1)バレエ「三角帽子」第1組曲、第2組曲
(2)「きつね火」-ショパンの主題による管弦楽組曲
(編曲;アントニ・ロス・マルバ)
(1)マリサ・マルティンス(Ms)
アントニ・ロス・マルバ(指)
ガリシア王立フィルハーモニー(レアル・フィルハモニア・デ・ガリシア)
録音:2007年9月15-18日スペイン、サンチャゴ・デ・コンポステッラ、
アウディトリオ・デ・ガリシア
1918-1919年にファリャが手掛けた3幕のコミック・オペラ「きつね火」。内
容はファリャが幼い頃からあこがれていたショパンの音楽にもとづくもので
したが、上演されないまま未出版に終わっています。ようやくこの幻の作品
に光が当てられるのは半世紀以上も過ぎた1976年のこと。9曲からなる組曲と
して復活初演されています。そのときにオーケストラ編曲と初演を務めたの
が、ほかならぬマルバでした。
ショパンの甘く切ないメロディが、ファリャのあざやかな色彩で描かれるの
はたいへん魅力的。カップリングの「三角帽子」と合わせて、ファリャの地
元スペインのオケによる演奏ということで申し分ありません。

50 2801 \2180
(1)ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第5番イ短調Op.37
(2)ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調Op.22
(3)同:グノーの「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲Op.20
コーリー・セロヴシェク(Vn)
ハンヌ・リントゥ(指)ローザンヌ室内管弦楽団
録音:2008年6月13-15日ローザンヌ、サル・メトロポル
デビュー盤、ベートーヴェンのソナタ全集(50.2610/12)がカンヌ・クラシカ
ル・アワード2008室内楽部門に輝き、一躍大きな期待を集めるセロヴシェク。
第2弾は協奏曲、それも19世紀のほぼ同じ時代を生きたヴァイオリン・ヴィ
ルトゥオーゾふたり、ヴュータンとヴィエニャフスキによる代表作という、
その腕前を披露するのに絶好の一枚となっています。
旋律の美しさと独創性によりベルリオーズが絶賛したヴュータンの第5番に、
こちらも第2楽章ロマンスが単独で演奏されるほど、美中の美とでもいうべ
き内容が魅力のヴィエニャフスキの第2番。名器1728年製作ストラディヴァ
リウス“ミラノッロ”を駆るセロヴシェクは、イザイ門下にあたる看板に偽
りなし。絶品のリリシズムとともに速いパッセージの技巧も完璧で、これは
ヴァイオリン好きを興奮させずにはおかないものといえるでしょう。ちなみ
にこのアルバムは師ギンゴールドに捧げられています。

50 2811 \2180
(1)ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調Op.36a
(2)エネスコ:
ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調Op.25「ルーマニアの民俗風に」
ヌリット・スターク(Vn)
セドリク・ペシャ(P)
録音:2008年3月22日、6月25日ベルリン、テルデックス・スタジオ
大ヴァイオリニストであったエネスコと、すぐれたピアニストとして活躍し
たブゾーニが書いたヴァイオリン・ソナタを収めたアルバム。なかでも、エ
ネスコの第3番はヴァイオリンにハーモニクスとポルタメントが多用され、
時おり民俗楽器ツィンバロンを思わせるピアノの扱いなど、副題の示す通り、
異国情緒満点の力作として知られます。
ここでの演奏は実演でもデュオを組むふたり、「ゴルトベルク変奏曲」以降、
意欲的なリリースを続けるペシャと、1979年テル・アヴィヴ生まれのスター
ク。彼女はジュリアード音楽院でロバート・マンに師事、さらにケルン音楽
大学でアルバン・ベルク四重奏団にも師事したのち、いくつものコンクール
で優秀な成績を収めています。また、ソリストとして活動するいっぽうで、
ローザンヌ室内管の客演コンミスにも就任。使用楽器はミラノの製作者カル
ロ・アントニオ・テストーレ(1688or1693-c.1765)のもの。

50 2904 \2180
(1)クララ・シューマン:
くらい夢のなかにいた / 海岸で / ああ、この別れの痛みはあの人のせい
/ 美しさのために愛するなら / ワルツ / 民謡 / 穏やかな蓮の花が /
愛の魔法 / なぜ、ほかの人にたずねるのか / おやすみの言葉を
(2)リリ・ブーランジェ:反映 / 夢想 / 限りなき悲しみ / 帰路
(3)アルマ・マーラー:
頌歌 / わたしは花の下をさすらう / なま暖かい夏の夜を待ちわびて /
収穫の歌 / あなたの傍らでは心おきなく / 激情 / 静かな街 / 見分ける
/ わたしの夜を知っていますか
マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(Ms) ナタリー・ダン(P)
録音:2008年5月2-6日ジュネーヴ、エルネスト・アンセルメ・スタジオ
スイスのグラウビュンデン出身のメッゾ、ヴェッセリングによるソロ・アル
バム。音楽史上名高い3人の女性作曲家による歌曲を取り上げています。才
気あふれロマンティックな作風のアルマ・マーラー。ドビュッシーの強烈な
影響を感じさせる夭折のリリ・ブーランジェ。女性らしい繊細なニュアンス
のクララ・シューマン。濃やかな表現で三者三様の世界を歌い分けます。

50 2803 \2180
マルチヌー:
(1)チェロ・ソナタ第1番H.277(1939)
(2)チェロ・ソナタ第2番H.286(1941)
(3)チェロ・ソナタ第3番H.340(1952)
マッティア・ザッパ(Vc)
マッシミリアーノ・マイノルフィ(P)
来年2009年はマルチヌーが世を去ってちょうど50年。チェロをこよなく愛し
たマルチヌーは、政治的緊張と社会の激変が著しかった15年間に、この楽器
のために3曲のソナタを書いています。1940年にパリで作曲された最初のソナ
タは、ナチス・ドイツによる母国チェコスロバキアの解体を認めたミュンヘ
ン協定に対する彼なりの反応でした。ソナタ第2番はアメリカ亡命中に書か
れた最初の作品のうちのひとつ。そして最後のソナタは、まず1952年の夏、
フランスのヴュー・ムーランでの休暇の間に着想され、同年の秋にニューヨ
ークで完成されています。1973年スイス・ロカルノ出身のザッパはチューリ
ヒ・トーンハレ管のメンバー。イタリア生まれのマイノルフィとデュオを組
んで、ほかに5枚のアルバムをリリースしており、2001年には殿堂カーネギ
ーホールにおけるデビューを果たしています。



<harmonia mundi>
HMC 901996 \2450
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697-1763):
(1)コレッリに基づく合奏協奏曲第10番ヘ長調(544)
(2)チェロ・オブリガートをともなう合奏曲(VIII)ニ長調
(3)コレッリに基づく合奏協奏曲第4番ヘ長調(540)
(4)「オーボエのための」協奏曲ト短調(644)
(5)コレッリに基づく合奏協奏曲第5番ト短調(541)
ベルリン古楽アカデミー
シェニア・レッフラー(Ob)、セバスティアン・ヘス(Vc)
ゲオルク・カルヴァイト(コンサートマスター、独奏Vn)
録音:2007年11月
プラッティは、イタリアに生まれ、ドイツのヴュルツブルクの宮廷に仕えた
作曲家。自身、オーボエのとてつもない名手であったため、最初はオーボエ
奏者として雇われたそうですが、ほどなくして作曲家としても才覚を発揮し
た人物です。オススメはトラック6から始まる(2)のチェロ・オブリガートを
伴う協奏曲。痛快なテンポで刻まれる弦楽器による前奏を経て、チェロが上
下にめまぐるしく動く旋律を奏でてゆきます。ベルリン古楽アカデミーの面
々の一糸乱れぬアンサンブルは見事。そしてオーボエ協奏曲は、多感様式を
思わせるような雰囲気を漂わせる豊かな表情が印象的です。

HMC 901986 \2450
グリーグ:
チェロ・ソナタ イ短調op.36/叙情小品集よりop.12-1, op.43-5,
op.54-3, op.68-3, op.43-4, op.62-5, op.57-4, op.54-2, op.57-6,
op.57-1, op.71-7/アレグレット ホ長調/インテルメッツォ イ短調
エマニュエル・ベルトラン(チェロ)
パスカル・アモワイヤル(ピアノ)
録音:2007年7月
たまらなく濃密なグリーグ作品集の登場。2001年にコンクールで優勝して以
来、徐々に人気上昇中のチェリスト、ベルトラン。デュティユーにも一目お
かれた彼女は、ベリオの作品の世界初演を手がけたこともある実力者です。
彼女をささえるアモワイヤルもフランスの実力派ピアニスト。ソナタで見せ
る二人の熱い掛け合い、二人で奏でるクライマックスは、思わずクラクラし
てしまうような歌に満ちています。

HMC 901997 \2450
ユーゴーの詩による歌曲集
リスト:わが子よ、私が王ならば/おお!僕がまどろむ時
フォーレ:五月/君なくて
アーン:星のない夜は/私の歌に翼があったなら/Viens!
サン=サーンス:朝/エクスタシー/鐘/ジャン王の軍隊の行進
ほか(全19曲)
コンスタンティン・ヴォルフ(バリトン=バス)
トゥルング・サム(ピアノ)
録音:2007年11月
ユーゴーの詩は、激しく荒れ狂う波を連想させたかと思えば、どこまでもは
てしなく続く大地を感じさせるものなど、そのスケールがあまりにも大きい
ものが多い。個人的な感情を歌うものが多い歌曲のジャンルの詩にしては
「破天荒」とすら言えます。それでも作曲家たちはユーゴーの詩を愛し、こ
れらの優れた曲が生み出されたのです。詩とメロディーの両方の世界を見事
に制したバリトン、ヴォルフは1978年生まれのホープ。カールスルーエに学
び、ヨーロッパの歌劇場で活躍の場を広げており、徐々に人気を博しつつあ
ります。

HMC 901991 \2450
シューベルト:歌曲集
(1)シラーの「ギリシアの神々」の一節D677 (2)音楽に寄すD547 
(3)ガニュメートD544 (4)ミニョンの歌op.64-4 
(5)糸を紡ぐグレートヒェンD118 (6)悲しみの喜びD260 
(7)たゆみなき愛D138 (8)湖上でD543b (9)愛はいたるところにD239/6 
(10)シルヴィアにD891 (11)ナイチンゲールに寄すD196 (12)月に寄すD193
(13)はなだいこんD752 (14)子守歌D527 (15)星の世界D307 
(16)ロマンツェop.26 (17)若い尼僧D828 (18)リーゼン山頂に立ってD611
(19)春にD882 (20)挨拶を送ろうD741 (21)それらがここにいたことはD775
(22)君こそわが憩いD776 (23)笑いと涙D777
(24)沈みゆく太陽に寄せてD457 (25)夕映えの中でD799
ベルナルダ・フィンク(メゾ・ソプラノ)
ゲルハルト・フーバー(ピアノ)
録音:2007年9月
女性らしい深い優しさ、そして同時に力強さをたたえた歌声のフィンクによ
るシューベルト。彼の天才の煌きというよりも、心の闇がそこかしこにフッ
と翳る演奏。何も足さない、何も引かない、シューベルトの世界がここに見
事に存在しています。

HMU 807490(SACD-Hybrid) \2500
ターリック・オレガン(1978-):作品集
(1)私は太陽を永らく見ていない (2)エクスタシーの上にあるもの 
(3)夜の入口 (4)Tal vez tenemos tiempo (5)Care Charminge Sleepe 
(6)3枚つづきの絵画 (7)憎む暇などない
コンスピラーレ
録音:2007年10月
声によるプリズムや万華鏡を思わせる、独特の声楽作品を得意とするオレガ
ンの最新盤。近未来的宇宙を思わせるような、星と星の間で不思議に停滞し
ながら響き合う声のような作品が続きます。

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08-12 No.1-2

2008年12月01日 19時35分49秒 | Weblog
●ヘンデル・スペシャル・エディション
来年2009年は、ヘンデル(1685-1759)の没後250周年にあたります。ヘンデル
・スペシャル・エディションでは、ハルモニアムンディが誇るヘンデルの名
録音から選りすぐりを、とっておきの特別価格でご案内。さすがハルモニア
ムンディ、充実の内容、美しい装丁、充実したブックレットでこのお値段。
どうぞお見逃しなく!

HMX 2908241 \4500
(9CD+「1CD:収録オペラのリブレット[英・独・仏語]のpdf収録」)
90頁ブックレット:英・独・仏語による、それぞれのオペラの概説&あらすじ
ヘンデル:オペラ集
CD1-3「リナルド」
ヴィヴィカ・ジュノー(Ms リナルド) インガ・カルナ(S アルミーダ) 
ローレンス・ザゾ(C-T ゴッフレード) ミア・パーション(S;アルミレーナ) 
ジェイムズ・ラザフォード(Bs アルガンテ) 
クリストフ・デュモー(C-T エウスターツィオ) 
ドミニク・ヴィス(C-T キリスト教徒の魔法使いの隠者)
ルネ・ヤーコプス(指)フライブルク・バロック・オーケストラ
録音:2002年
CD4-5「フラーヴィオ」
ジェフリー・ギャル(フラーヴィオ) デレク・リー・ラギン(グイード) 
レナ・ローテンス(エミーリア) ベルナルダ・フィンク(テオダータ) 他
アンサンブル415/キアラ・バンキーニ
録音:1989年10月
CD6-9「ジューリオ・チェーザレ」
ジェニファー・ラーモア(チェーザレ) バルバラ・シュリック(クレオパトラ) 
ベルナルダ・フィンク(コルネリア) マリアンヌ・レルホルム(セスト) 
デレク・リー・ラギン(トロメオ) ドミニク・ヴィス(ニレーノ)他
ルネ・ヤーコプス(指)コンチェルト・ケルン
録音:1991年7月
※CD9にはボーナス・トラックとして、室内二重唱&カンタータが収録
(Tanti Straliほか)
参加アーティスト:ユディット・ネルソン(S)、ルネ・ヤーコプス(C-T)、
クイケン(Vc)、
クリスティ(Cem)、ユングヘーネル(テオルボ)&コンチェルト・ヴォカーレ
録音:1977年11月
ヤーコプスの熱く鋭い指揮、ヴィスの名優ぶりが発揮された不思議な仙人役
・・・思い出すだけで血が沸く「リナルド」。そしてバンキーニ女史による
貴重な名演「フラーヴィオ」。そしてなんとなんとの超名盤、若きラーモア
が全力疾走の「ジューリオ・チェーザレ」。ヘンデルのオペラの極上の粋の
粋が集まったお買い得のボックスです!

HMX 2908292 4枚組 \3250
ヘンデル:協奏曲集
[CD1-2]合奏協奏曲op.6(全12曲)
アンドルー・マンゼ(指,Vnソロ)エンシェント室内管弦楽団
録音:1997年8月
[CD3] 合奏協奏曲op.3(全6曲)、5声のソナタHWV288
リチャード・エガー(指)アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
録音:2006年1月
[CD4] オルガン協奏曲op.4(全6曲)
リチャード・エガー(オルガン&指揮)
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
使用オルガン:Robin Jennings/4ストップの室内オルガン(2005年)
録音:2006年11月
マンゼ不朽の名盤、合奏協奏曲op.6にop.3とオルガン協奏曲までついてこの
お値段!マンゼの合奏協奏曲op.6は録音から実に10年以上経ちますが、いつ
聴いても色褪せることのない鮮やかさと刺激的なリズム。そして非常に快速
ながらも心地よいテンポ。見事です。エガーのオルガンの音色もホコホコし
ていてホッとします。

HMX 2908280 4枚組 \3250
118頁ブックレット*英独仏による歌詞つき
ヘンデル:オラトリオ集
[CD1-2]オラトリオ「サウル」
ギドン・サックス(Bs サウル) ローレンス・ザゾ(CT ダビデ) 
ジェレミー・オヴェンデン(T ヨナタン) 
ローズマリー・ジョシュア(S ミカル) 
エンマ・ベル(S メラブ) ほか
ルネ・ヤーコプス(指&チェンバロ)コンチェルト・ケルン、RIAS室内合唱団
録音:2004年11月
[CD3-4]オラトリオ「メサイア」
シャスティン・アヴェモ(S) パトリシア・バードン(A) 
ローレンス・ザゾ(CT) 
コビー・ヴァン・レンズブルク(T) ニール・デイヴィス(Bs)
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ、クレア・カレッジ合唱団
録音:2006年1月
ヤーコプスによる大作オラトリオもスペシャル・エディションで登場。旧約
聖書サムエル物語に基づく劇的かつ深刻な内容のオラトリオ「サウル」。ユ
ダヤの指導者サウルは、若き英雄ダビデに激しく嫉妬し、息子ヨナタンの訴
えも聞かずダビデを殺そうとしますが、結局破滅してしまう、という人間の
心の弱さを深くえぐった傑作です。ちりばめられているレチタティーヴォも
充実の表情。ヤーコプス自身によるチェンバロに耳を奪われる瞬間も多々あ
ります。「メサイア」は、意外なまでにバロック味濃厚。名人集団のバリバ
リ派、フライブルク・バロック・オーケストラの優しさを驚きとともに目の
当たりにした冒頭部分は今も脳裏に焼きついています。

HMX 2908289 4枚組 \3250
ヘンデル:有名アリア集
[CD1]アリア集
「オットーネ」、「アリアンナ」、「スザンナ」、「メサイア」、
「アグリッピーナ」他のためのアリア集
ロレイン・ハント(ソプラノ、メゾ・ソプラノ)
ニコラス・マギーガン(指)
フィルハーモニア・バロック・オーケストラ、録音:1990年11月
[CD2]ドイツ・アリア集
ヘンデル:
「先なる日々の思いわずらい」HWV202/「うす暗い墓穴から来たおまえたち」
HWV208/「戯れる波のきらめく輝き」HWV203/「快い静けさ、安らぎの泉」
HWV205/「歌え魂よ、神をたたえて」HWV206/「燃えるばら、大地の飾り」
HWV210/「快い茂みの中に」HWV209/「私の魂は見つつ聞く」HWV207/
「かわいい矢車草の花」HWV204, 
テレマン:
フルート、ヴァイオリン、チェロと通奏低音のための四重奏曲ホ短調
フルート、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のための四重奏曲ト長調
ドロテア・レーシュマン(S) ベルリン古楽アカデミー、録音:1998年12月
[CD3] “オンブラ・マイ・フ”-アリア、レチタティーヴォ、名場面と管弦
楽集
(1)歌劇「アドメート、テッサリアの王」序曲「閉じよわが瞳」 
(2)歌劇「セルセ」-シンフォニア、「オンブラ・マイ・フ(懐かしい緑の木
陰よ)」 
(3)歌劇「ジュリアス・シーザー」-「美しく花咲く牧場で」, ジグ, 
「静かに秘かに獲物を狙う狩人は」 
(4)ラダミスト組曲 
(5)歌劇「ロデリンダ、ロンゴバルドの女王」-シンフォニア, 「あなたは
何処」, 「混乱は彼女を捉える」 
(6)歌劇「アルチーナ」-「緑の牧場」 
(7)合奏協奏曲「アレクサンダーの饗宴」ハ長調
アンドレアス・ショル(C-T)、ベルリン古楽アカデミー、録音:1998年10月
[CD4]テノールのための場面とアリア集
「アルチェステ」、「セメレ」、「時と悟りの勝利」、「タメルラーノ」、
「サムソン」、「ロデリンダ」、「エステル」、「イェフタ」、「陽気な人、
憂鬱な人、中庸な人」からのアリア集
マーク・パドモア(T) ルーシー・クロー(S) ロビン・ブレイズ(CT) 
アンドルー・マンゼ(指)イングリッシュ・コンソート、録音:2006年10月
昨年秋に惜しまれつつ世を去ったロレイン・ハントの珠玉のアリア集、レー
シュマンの力強い歌唱が印象的なドイツ・アリア集、そしてショルの大名盤
「オンブラ・マイ・フ」、そしてパドモアのアリア集・・・。 4枚組でこの
価格は、かなりお得といえましょう。

HMX 2908284 4枚組 \3250
ヘンデル:Arias for...
[CD1]フランチェスカ・クッツォーニ(ソプラノ)のためのアリア集
歌劇「ロデリンダ」、「オットーネ」、「フラーヴィオ」、
「タメルラーノ」他からのアリア
[CD2]ドゥラスタンテ(メゾ・ソプラノ)のためのアリア集
歌劇「アグリッピーナ」、「ラダミスト」、「ムツィオ・スケヴォラ」、
「オットーネ」、「アリアンナ」他からのアリア
[CD3] セネシーノ(アルト)のためのアリア集
「ジュリアス・シーザー」「ロデリンダ」「フラーヴィオ」他からのアリア
[CD4]モンタニャーナ(バス)のためのアリア集
「エツィオ」、「ソサルメ」、「エステル」、「オルランド」他からのアリア
フィルハーモニア・バロック・オーケストラ&ニコラス・マギーガン(指揮)
[CD1]ソプラノ:リサ・サッファー(録音:1990年11月)
[CD2]メゾ・ソプラノ:ロレイン=ハント(録音:1991年10月)
[CD3]カウンターテナー:ドリュー・ミンター(録音:1986年11月)
[CD4]バス:デイヴィッド・トーマス(録音:1989年9月)
ヘンデルのオペラ作曲家としての活躍は、優れた歌手の存在なしに語ること
は到底できません。当時のロンドン中の人気をかっさらった彼(女)たちのた
めに書かれたヘンデルのオペラのアリア集。一枚目のソプラノ、イタリアか
らやってきたクッツォーニは、当時の聴衆から「お腹にナインチンゲールを
飼っている」と絶賛されたほど、美しくかわいらしい声、そして感情豊かな
演技力、そしてテクニックとすべてを兼ね備えていました。彼女の声を念頭
において書かれたアリアはどれも「聴かせ所」に満ちています。2枚目のドゥ
ラスタンテもイタリア出身、ヘンデルはオペラのアリアのほかにも、天地創
造やカンタータなどのアリアも彼女に歌わせるために書いています。セネシ
ーノは、映画「カストラート」のモデルと言われる伝説のカストラート歌手、
ファリネッリと並び称された人物。モンタニャーナは広い音域と確実なテク
ニックの持ち主で、ヘンデルは彼のために2オクターブにわたる超絶のアリ
アを書いています。当時最高の歌手のために書いただけあって、どれも手の
込んだアリアばかり。もちろんここで歌っている歌手も皆すばらしい。当時
の歌劇場の興奮を疑似体験できるセットです。マギーガン率いるフィルハー
モニア・バロック・オーケストラの気品とメリハリに満ちた演奏も印象にの
こります。



<haenssler>
=SWR MUSIC=
93 220 \2250
「ケクラン:ピアノ曲集Vol.1」
(1)アンダンテ・クアジ・アダージョ(1895)-‘はるかに’の第1稿Op.20,II
(2)ソナチネOp.87-1(1923-24)
(3)リリアンのアルバム第1巻Op.139(1934)より第2番、第3番&第5番
(4)ソナチネOp.87-2(1923-24)
(5)陸景と海景Op.63(1915-16)
(6)ソナチネOp.87-3(1923-24)
(7)リリアンのアルバム第2巻Op.149(1935)より第2番、第4番&第8番
(8)ソナチネOp.87-4(1923-24)
ミヒャエル・コルスティック(P)
録音:2007年12月17-19日シュトゥットガルト、室内楽スタジオ
hansslerの人気シリーズ最新作はピアノ曲。12の小品からなる陸景と海景は、
のちに室内楽版にも編曲された作品。リリアンのアルバムは、1930年代に活
躍した女優リリアン・ハーヴィーの映画よりインスパイアされた曲集で、タ
イトルにはリリック(抒情的)という意味も掛詞になっています。未出版のア
ンダンテ・クアジ・アダージョが世界初録音というのも目を引きます。ピア
ノは学究肌として知られるコルスティック。

93 227 \2250
ヴォルフガング・リーム(1952-):
(1)交響曲第1番Op.3-管弦楽のための(1969)“カール・アマデウス・ハルト
マンの思い出に”
(2)交響曲第2番-大管弦楽のための(1975)
(3)Nachtwach-8人の独唱、混声合唱、4本のトロンボーンとウッドブロック
のための(1987/1988)
(4)大河交響曲に向かってIII-管弦楽のための(1992/1995) *
(5)Raumauge-混声合唱とパーカッションのための(1994) *
(1)(2)ジョナサン・ストックハマー(指)SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
(3)バルバラ・ヴァン・デン・、アレクサンドラ・ルスティグ(S)
ウテ・ヴィッレ、シュザンヌ・マイスナー=シャウフェルベルガー(A)
リュディガー・リン、ユベール・メイエ(T)
ベルンハルト・ハルトマン、ミハイル・シャシコフ(Bs)
アンゲリカ・フライ、マルタン・ユベール、ミヒャエル・ポイゼ、
ハインリヒ・ゲルツェンロイヒター(Tb)
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル
マーカス・クリード(指、ウッドブロック)
(4)ジャンルイジ・ジェルメッティ(指)SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
(5)SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル、ヴァリアンティ、
ルペール・ユベール(指)
*世界初録音
録音:(1)(2)2007年11月5-8日ジンデルフィンゲン、シュタットハレ
(3)2004年9月14、15日シュトゥットガルト、ヴィラ・ベルク
(4)1995年10月25日シュトゥットガルト・リーダーハレ、
ベートーヴェンザール
(5)1994年1月20日シュトゥットガルト、テアーターハウス
リーム・エディションの第3集。1969年作、弦の官能的なひびきが印象的な
交響曲第1番、第2番の精緻な演奏につづいて、演奏時間23分弱でアルバム中
最長の曲「大河交響曲に向かってIII」と、合唱と打楽器が過激に交錯する
Raumaugeという、ふたつの世界初録音を収めており、現代音楽ファン注目の
アルバムです。




<ENZO Recordings>
MOCP 10006 \2940
ベートーヴェン:
フォルテピアノのための交響曲第1番、第2番-Plaudite Amici VI
ベートーヴェン/L.ヴィンクラー編曲:
弦楽四重奏曲第1番Op.18-1 より第1楽章 
ベートーヴェン/F.リスト編曲:
交響曲第1番ハ長調Op.21 R 128/1, SW 464/1 [全4楽章]
ベートーヴェン/F.リスト編曲:
交響曲第2番ニ長調Op.36 R 128/2, SW 464/2 [全4楽章]
大井浩明(フォルテピアノ)
[使用楽器: ヨハン・バプティスト・シュトライヒャー(1846年ウィーン製、
修復/山本宣夫)
85鍵(AAA-a4)、アングロジャーマン・アクション]
録音:2008年京都、東京におけるライヴ収録
ジャケット・アートワーク:Sosen Mori 森狙仙(1747-1821)/高松良幸(静岡
大学情報学部教授)提供
このシリーズはベートーヴェン自身の楽器の変遷に合わせフォルテピアノ都
合8台を弾き分けて32曲のソナタと交響曲9曲(リスト編)に挑む奇才:大井浩
明の、現在進行型ドキュメンタリーとでもいうべき画期的プロジェクト。
10月に発売されたソナタ集2タイトルは、その革新的なアプローチで話題と
なりました。今回はリスト編曲の交響曲に挑んでおります。
古楽奏者・ファンのあいだで使用楽器やピッチ、調律法などに過度に拘る風
潮へのアンチテーゼとして、リスト編曲によるベートーヴェン;交響曲全曲
を、リスト時代のフォルテピアノ(J.B.シュトライヒャーならびにエラール)
で、しかも「古楽的アプローチ」で取り上げる、その注目の第一弾。大井は
「いわば、修辞学的アーティキュレーションによる、『一人バロック・オー
ケストラ』の試み」であると語っている。リスト編曲は過去にカツァリスを
はじめ、いくつか全集が出ているが、オーセンティックなアプローチはもち
ろんこれが初。しかも、交響曲全集を完結し、ソナタも全集に取り組んだピ
アニストは(交響曲を「指揮」したバレンボイムを例外として)まだいない!

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