クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-10 No.3

2007年10月03日 13時35分34秒 | Weblog
<BBC LEGENDS>
BBCL 4226 \2180
ステレオ
(1)ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調Op.47「革命」
(2)ラフマニノフ:交響詩「死の島」Op.29
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)
(1)ロンドンSO.(2)ソヴィエト国立SO.
録音:
(1)1978年8月28日エジンバラ、アッシャー・ホール(ライヴ)
(2)1968年8月22日ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(ライヴ)
すべてBBCアーカイヴ音源の復刻。稀代の怪物指揮者スヴェトラーノフがLSOを
振った「革命」は、エジンバラ音楽祭におけるライヴで完全初出。スヴェトラ
ーノフといえば手兵ソヴィエト国立響との演奏を抜きに語れませんが、この翌
年には首席客演指揮者に任命されることになるLSOは、当時プレヴィンのもと
で大躍進を遂げ、アンサンブルの条件が揃っていました。スタイルの異なるプ
レヴィン&LSO盤(65年)との聴き比べもまた興味深いところではないでしょう
か。いずれにせよ、第8番(BBCL.4189)の余韻も冷め遣らぬところへ、またして
もファンにはとんでもないタイトルの出現といえそうです。
いっぽう、これより10年前、プロムスでの実況録音による「死の島」。40歳を
目前にして、戦車に喩えられる激烈で濃厚な味付けはこの時期ならではのもの。
なお、当日はオイストラフ独奏でショスタコーヴィチの第2協奏曲(BBCL.4060)
とスクリャービンの法悦の詩(BBCL.4121)も演奏されています。

BBCL 4227 \2180
ステレオ
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲第14番変ホ長調KV.449
(2)ピアノ協奏曲第21番ハ長調KV.467
(3)2つの行進曲ニ長調KV.335より第1番
(4)6つのドイツ舞曲KV.571
ルドルフ・ゼルキン(P)
アレクサンダー・シュナイダー(指)イギリス室内O.
録音:
(1)(3)(4)1964年8月28日エジンバラ、アッシャー・ホール(ライヴ)
(2)1966年7月23日ロンドン、ギルド・ホール(ライヴ)
コレクター収蔵音源による21番をのぞいて、すべてBBCアーカイヴからの復刻。
前作第12番(BBCL.4157)を聴いた音楽評論家許光俊氏が「夢見心地。こんなす
ごいモーツァルトがあった!」と驚きを隠さないゼルキンのモーツァルト。嬉
しいことに続編が登場です。しかも今回はすべてステレオ、年代相応のすぐれ
た音質でいうことなし。甘美、はかなさと、さまざまな表情をみせてこれこそ
絶品としか云いようのないピアノに、またしても絶妙なサポートで応えるのは
朋友シュナイダー。フィルアップのドイツ舞曲は既出(BBCL.4157)と同一の内
容ですが、新たに発見されたステレオ音源での再登場となります。

BBCL 4228 \2180
ステレオ
J.S.バッハ:
(1)ゴルトベルク変奏曲BWV.988
[アンコール]
(2)パルティータ第5番ト長調BWV.829より前奏曲
(3)(ヘス編):カンタータ第147番よりコラール「主よ、人の望みの喜びよ」
タチアナ・ニコラーエワ(P)
録音:1986年11月10日セント・ジョンズ・スミス・スクエア(ライヴ)
すべてBBCアーカイヴ音源の復刻。生前バッハのエキスパートとして知られた
ニコラーエワの初出ライヴです。彼女のゴルトベルクは少なくとも現状で3種
の別録音(70年、87年ライヴ、92年)を数えますが、80年代半ばという時期は
実演に接した人びとが口を揃えて語るようにちょうどピークにあたります。
一音一音が研ぎ澄まされ、あいまいさのかけらもないピアニズムは、深い精神
性を湛えて費やす言葉もありません。アンコールにいたるまで、しんと静まり
返った空気が独特です。




<indesens>
INDE 001 \2450
グレート・フレンチ・コンチェルト【1948-1956】
(1)デザンクロ(1912-1971):祈祷、呪詛と踊り
(2)ジョリヴェ(1905-1974):トランペット協奏曲第2番
(3)トマジ(1901-1971):トランペット協奏曲
(4)シャルル・シェイヌ(1925-):
トランペットとオーケストラのための協奏曲第1番
(5)ジョリヴェ:トランペット、弦楽とピアノのコンチェルティーノ
エリック・オービエ(Tp)
マリウス・コンスタン(指)パリ・オペラ座管弦楽団
トランペット吹きの憧れの存在、エリック・オービエは、パリ・オペラ座管の
首席奏者を長年務め、現在は日本をはじめ世界各地でマスタークラスや演奏会
に大忙しの日々をおくっています。そんな彼による新録音が登場です。曲目は
とりわけ管楽器ファンにはたまらないものが見事にそろいました。近頃、のだ
めの影響もあって人気上昇中の作曲家、ジョリヴェのトランペット協奏曲は
名曲かつ難曲。名手オビエは迫力満点、歌心たっぷりに高らかに聴かせます。
しかもオケは文句なしのパリ管。エネルギーと叙情の核融合作曲家、ジョリ
ヴェ独特のリズムも見事に決まって思わずうなってしまう出来栄えとなって
います。シャルル・シェイヌはコンクールなどにも作品を提供している管楽
器界の大御所。他にもトマジで聴かせる色彩豊かな音色、デザンクロで聴かせ
る官能性すら漂う音色・・・。何度も繰り返して聴きたくなる一枚となって
います。

INDE 004 \2450
デュティユー:初期の作品集
(1)サラバンドとコルテージュ
(2)フルートとピアノのためのソナチネ
(3)コラール、カデンツァとフガート
(4)オーボエとピアノのためのソナタ
(5)ピアノ・ソナタop.1
(1)マルク・トレネル(Fg)(2)ヴィンセント・ルーカス(Fl)
(3)ダニエル・ブレジンスキ(Tb)(4)アレクサンドル・ガテ(Ob)
(1)-(5)パスカル・ゴダール(P)
なんと豪華、パリ管弦楽団のメンバーたちが勢ぞろいしてのデュティユーの初
期作品集の登場です。フルートとピアノのためのソナチネは、鋭敏な和声感覚
が非常に印象深い作品ですが、ルーカスが見事に演奏しています。ファゴット
のトレネルも名手ぶりを遺憾なく発揮、ブレジンスキのトロンボーンは神の声
のように響きます。若き日から格調高い作風で鳴らしていたデュティユーの魅
力がたっぷりと味わえる一枚となっています。

INDE 002 \2450
フランス・トロンボーンの芸術
(1)デュティユー:コラール、カデンツァとフガート
(2)サン=サーンス:カヴァティーナop.144
(3)トマジ:アンダンテとスケルツォ
(4)ジョセフ・ギイ・ロパルツ:演奏会用作品
(5)カステレード:ソナティナ
(6)ロジャー・ブトリ:カプリッチョ
(7)デザンクロ:聖歌とアレグレット
(8)アレクサンドル・ギルマン:交響的断章
ジャン・ラファー(トロンボーン)
オオツ ユミ(P)
パリ・オペラ座管首席トロンボーン奏者、ジャン・ラファーによる珠玉のアル
バム。サン=サーンスのカヴァティーナは、発表当時「今までこの楽器のため
にこれほどまでに素晴らしい作品は存在しなかった」と絶賛された作品です。
トマジの作品は、もともとはオーケストラとトロンボーンのための作品ですが、
ここではピアノが伴奏。トロンボーンの冒頭のカデンツァはまさに神業。見事
としかいいようがありません。ロパルツの作品は、トロンボーン奏者たちの間
で憧れの作品。どれをとっても珠玉の名曲を、この上ない名手が見事に演奏し
ています。ピアニストは日本人で、CNSM出身。管楽器奏者との共演も多く、こ
こでもバッチリのサポートを聴かせてくれます。

INDE 003 \2450
ヴェルティージュ・ブラス・クインテット
(1)ジェローム・ノレ:ヴェルティージュ
(2)ヤン・ケトシェル:クインテットop.65
(3)イヴァン・ジェヴティック:3人の中国の奴隷
(4)ヴラディミール・コスマ:短い映画
(5)アンドレ・ラフォッセ(ラフォース):短い組曲
ヴェルティージュ・ブラス・クインテット
ヴェルティージュ・ブラス・クインテットは、1999年、フランス国立パリ高等
音楽院の学生達によって結成された団体です。世界中の音楽学生なら誰もがあ
こがれる名門校の出身だけあって、皆とにかく上手い!これからがたのしみな
ブラス・クインテットの登場です。



<Halca>
XTQCDM 2 2枚組 \2580
“パリのルチアーノ・パヴァロッティ”
ヴェルディ:「ルイザ・ミラー」序曲
ヴェルディ:「ルイザ・ミラー」-穏やかな夜には
ドップラー:ハンガリー田園幻想曲
マイヤベーア:「アフリカの女」-おお、楽園よ
ヴェルディ:「シチリア島の晩鐘」序曲
ヴェルディ:「ロンバルディ」-私の喜びで彼女を包みたい
マスネ:「ウェルテル」-春風よ、なぜ私をめざめさせるのか
プッチーニ:「トスカ」-妙なる調和,星は光りぬ
ビゼー:「カルメン組曲」-ファンタジア・ブリランテ
レオンカヴァッロ:「道化師」-衣装をつけろ
ロッシーニ:「ギヨーム・テル」序曲
レオンカヴァッロ:マッティナータ
シベッラ:ジロメッタ
デ・クルティス:忘れな草
プッチーニ:
「マノン・レスコー」-栗色、金髪の美人たちの中で,見たこともない美人
ディ・カプア:オ・ソレ・ミオ
プッチーニ:「トゥーランドット」-誰も寝てはならぬ
レオーネ・マジエラ(指)管弦楽団
アンドレア・グラミネッリ(Fl)
1993年9月,パリ,シャン・ド・マルス公園
9月5日、偉大なテノール、ルチアーノ・パヴァロッティが亡くなりました。
葬儀は国葬並にとり行われ、また死のニュースは日本でも大々的に報じられま
した。いかにパヴァロッティが広く愛されていたかを物語っているでしょう。
彼の死を悼んで、1993年のライヴ録音が登場。エッフェル塔の足元にあるシャ
ン・ド・マルス公園で行った野外ライブです。ご存知の通り、パヴァロッティ
はこうした野外ライブを積極的に行っています。後年になるほどお気楽企画が
増えてしまったのに対し、ここではオペラアリアを中心にかなり充実したプロ
グラムを組み、天下の大テノールに相応しい感動と興奮を生み出しています。
偉大なテノールの円熟の記録をお楽しみください。




<GRAND SLAM>
GS 2025 \2250
ブラームス:
(1)交響曲第1番ハ短調Op.68 (2)ハンガリー舞曲第1番 
(3)ハンガリー舞曲第10番
[ボーナス・トラック]
(4)交響曲第1番より第1楽章 (5)交響曲第1番より第4楽章抜粋
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
(1)(4)(5)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
(2)(3)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1947年11月17日、18日、19日、20日、ウィーン、ムジークフェラ
インザール、
(2)(3)1930年、ベルリン高等音楽院(4)(5)不明
Source:
(1)HMV(France, LA VOIX DE SON MAITRE) DB 6634/6638, DBS 6639(2VH7083-1
/7084-2/7085-1/7086-2/7087-2/7088-2/7091-1/7092-1/7093-1/7099-1/7100-1)
(2)(3)Polydor(Germany) 90190 (2530 1/2BH1/ 2587 1/2BH1)
(4)(5)Nippon Columbia(Japan) DXM-163-VX
制作者より
1947年にウィーン・フィルと録音されたブラームスの交響曲第1番は、フルト
ヴェングラーの演奏の中では決して高く評価されていません。しかし、その一
因は復刻する際の加工の仕方によるものが大きいようです。この演奏を復刻す
る際にはたいていの場合オリジナルのイギリスHMVのSP盤(78回転)が使用され
ますが、このイギリス盤はカートリッジで再生すると高域に独特のきついノイ
ズを生じます。そのノイズは大なり小なりカットして復刻するのですが、そう
なるとどうしても原音の輝きや艶を失ってしまいます。しかし、このディスク
で使用したフランスHMV盤はイギリス盤に比べて高域のノイズはかなり少なく、
SP盤に刻まれた情報を限りなく忠実に復刻することが可能となりました。従い
まして、従来の復刻盤と比較して大きく異なる印象を抱く人は多いかと思いま
す。なお、余白には戦前のポリドール盤からの復刻である個性の濃厚なハンガ
リー舞曲を2曲(ベルリン・フィル)収録しました。これも原音を忠実に生かす
ように復刻をしています。
また、ボーナス・トラックには1973年に日本コロムビアから発売されたブラー
ムスの交響曲第1番の抜粋を収録しています。このコロムビア盤は当時「録音
年不詳」として発売されましたが、のちにこのディスクのブラームス第1と同
一のSPからの復刻と判定されました。しかし、その後このコロムビア盤に関
しては「ベーム指揮、ウィーン・フィルのSPのテイク(1942年、ドイツ・エレ
クトローラ)が一部に挿入されている」とする説も浮上し、その論争にはいま
だに終止符が打たれていません。制作者もこのディスクの演奏とコロムビア
盤とは同一のものと判断していますが、詳細に比較すると、たとえば第1楽章
の序奏部の最後の部分では演奏ノイズが若干異なるような気もします。その
あたりも熱心なファンの方の耳で実際に確かめていただきたいと思い、あえ
てボーナス・トラックとして加えました。 (平林 直哉)
■ 解説書の内容
これまでと同様に、交響曲第1番の英グラモフォン誌の批評の邦訳を掲載しま
す。さらに、コロムビア盤LPに掲載された岡俊雄氏の解説も当時の貴重な資
料として特別に再掲載します。




<SPOTLIGHT>
MK 20090 \2080
ロッシーニ:「エルミオーネ」
モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」,「ドン・ジョヴァンニ」
ドニゼッティ:「アンナ・ボレーナ」,「ロベルト・デヴェル」
ヴェルディ:「エルナーニ」,「トロヴァトーレ」
からのアリア
アレクサンドリナ・ペンダチャンスカ(S)
エラルド・サルミエリ(指)ブルガリア交響楽団
録音:2004年12月3-6日
アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカは、ブルガリア出身のプリマドンナ。
ドニゼッティ、ヴェルディのヒロインで高い評判を取りつつ、近年は古楽の世
界にも足を踏み入れ、もうすぐ発売のヤーコプスが指揮した「ドン・ジョヴァ
ンニ」でもエルヴィーラを歌っています。残念ながらまだ来日がないため、日
本で知名度は今一つですが、ヨーロッパでは今が旬のソプラノとして大変人気
があります。このCDは、2004年に祖国で録音したもの。彼女の得意なアリアば
かり7曲収録されています。

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07-10 No.2

2007年10月03日 13時35分12秒 | Weblog
<OEHMS CLASSICS>
OC594 2枚組 \2900
モートン・フェルドマン: ピアノ作品集 Vol.2
「For Bunita Marcus (1985)」「Palais De Mari (1986)」
ザビーネ・リープナー(p)
前回のVol.1 【OC510】で通常の1.5-倍の遅さの演奏でびっくりさせてくれ
たS.リープナーの2枚のフェルドマン作品集。2曲ともフェルドマンの最晩年の
ピアノ作品です。彼の弟子であるBunita Marcusのために書かれた“For
BunitaMarcus”。本来、空白に一つ一つ音をはめていく感のある作品で、ま
るで満天に輝く星を数えているような気分にさせる不思議な音の世界に満ち
ています。各々の音の動きを追うことも困難ですし、リズムを把握するのも
難しいのですが、ただ音の流れに身を任せながら、心地良い眠りをむさぼる
のも良いかもしれません。この曲は、いままでいくつかのに演奏も存在する
のですが、今回の演奏もとりわけゆったりとしていて、演奏時間がゆうに80
分を超えてしまいました。もう一つの曲、“廃墟の静寂“も基本的には同じ
作風です。移り変わる響きの美しさは、まるで万華鏡のよう。ただただ聞い
ているだけで癒されることでしょう。
【ザビーネ・リープナー】
ミュンヘン音楽大学で学び、ホルショフスキ・マスタークラスでピアノを学ん
だ。彼女は古典的作品の演奏は行わず、現代音楽専門家として活躍し、バイエ
ルン放送や.. WDRなど主要放送局で、現代音楽の初演を行っている。
1992年から現代音楽シリーズのコンサートを行っており、特に最近は「モー
トン・フェルドマン&ジョン・ケージ」シリーズと題したコンサートを続け
ており、絶賛を浴びている。
【録音:2006年2月4-5日; バイエルン放送第1スタジオ】

OC597 \1450
ヴィエニャフスキ: ヴァイオリン協奏曲第2番
シマノフスキ: ヴァイオリン協奏曲第2番*
ルトスワフスキ: チェイン2:対話
ベンヤミン・シュミット(Vn)
ダニエル・ライスキン(指揮)
ヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団
最近ジャズの分野でも目覚ましい活躍ぶりを披露するベンヤミン・シュミッ
ト。今作はポーランドの偉大な作曲家3人のヴァイオリン協奏曲を取り上げま
す。ヴィエニアエフスキの協奏曲2番は、この作曲家の作品の中でもとりわけ
有名なもので、厳粛な第1楽章、夢見るような第2楽章、そして情熱的な終楽
章と、聞かせどころの多き名曲です。彼の演奏はとてもクール。もちろん歌
わせるところはきっちりつぼを押さえていますが、全体的にべとつかず、すっ
きり爽やかな仕上がりです。終楽章での目まぐるしいパッセージの見事な処
理をお聞きください。シマノフスキの協奏曲第2番は作曲家の最晩年の作品。
音色、リズムすべてにおいて大胆さが際立つものですが、シュミットはいと
も楽しげにこの曲を征服します。そしてルトスワフスキ。難解さの中にユーモ
ラスな表情を湛えた独特の作品ですが、彼は何とも明晰な切り口でこの曲を
楽しませてくれるのです。
【録音:2006年12月ヴロツワフ・フィルハーモニー*
2006年2月 ラ・ショー・ドゥフォン・音楽ホール(スイス)】



<DHM>
88697115702 \1900
パーセル: アンセム「主よ、われらの罪を思い出したもうことなかれ」、
「メアリー女王の葬送ための音楽」
J.S.バッハ: カンタータ第131番「深き淵よりわれ汝に呼ばわる、主よ」 、
カンタータ第150番「主よ、われは汝を求む」
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ:
モテット「Wir wissen, so unser irdisches Haus」
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
バルタザール・ノイマン合唱団とアンサンブル
ヘンゲルブロックの最新録音。彼が最も研究しているのは「人間の願望と、
死との接触」を表題とした作品です。パーセルの傑作の一つ「メアリー女王
の葬送ための音楽」。この曲は、イギリス国教会の葬儀様式に基づいており、
曲の前後に葬送行進曲が、ティンパニ(小型の太鼓を使用する場合もあり)と
金管楽器によって演奏される。また合唱のハーモニーは、メアリー女王につ
くした彼最晩年(35歳ですが)の素晴らしい出来上がりの作品です(この曲を作
曲した2ヵ月後に、パーセルは亡くなった)。またバッハの作品は、バッハ初
期の作品の傑作といわれており、パッヘルベルやブクステフーデの様式を基
本としています。150番のシャコンヌの主題は、後にブラームスが交響曲第4
番の終楽章のパッサカリア主題の基となったものです。
【録音:2007年3月23-24日: Kirche Maria Himmelfahrt Forstern-Tading】

88697164142(SACD-Hybrid) 2枚組 \3100
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」(全曲)
【ヨハン・ゴットフリート・ヘルダーによるドイツ語訳版】
シャロン・ロストルフ=ザミール(Sp) マリア・リカルダ・ヴェッセリンク(Ms)
コビー・ヴァン・レンズブルク(T) ライムント・ノルテ(Bs)
ヴォルフガング・カチュナー(指揮)
ラウテン・カンパニー・ベルリン(オリジナル楽器使用)
ドレスデン室内合唱団
もちろんヘンデルが作曲したメサイアは、英語によるもの。その後ドイツ語
によってもドイツで演奏された(有名なものはモーツァルト編曲版もある)が、
現在通常ドイツ語で歌われるものは、ルターによるものがほとんど。しかし
ながらその言葉は非常に難解なものであった。哲学者、文学者、詩人、神学
者であったヨハン・ゴットフリート・ヘルダー(1744-1803)によってドイツ語
翻訳されたドレスデンで演奏されたものは、ルターによる難解なものでなく、
一般人にも理解されやすいものであった。この演奏では、その版を使用して
の演奏となります。今や、様々な古楽音楽祭にて積極的にバロック・オペラ
の復演や、バロックとジャズの融合の試みなどを手がけるリュート&指揮者、
ヴォルフガング・カチュナー指揮、ベルリンの古楽器アンサンブル”ラウテ
ン・カンパニー”、そしてゆかりあるドレスデンからの合唱団による演奏です。
【録音:2004年1月12-18日:Historischer Kursaal、バート・ラウホシュ
テット】

88697174212 3枚組 \3960
ヘンデル: 歌劇「イングランド王・リチャード1世」(全曲)
ローレンス・ザッゾ(リチャード1世:C-T)
ヌリア・リアル(コスタンツァ:Sp)
ジェラルディン・マクグリーヴィ(ブルケリア.. Sp)
ティム・ミード(オリンテ:C-T)
カーティス・ストリートマン(ベラルド:Bs)
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(イザチオ:Bs)
ポール・グッドウィン(指揮)
バーゼル室内管弦楽団
この作品は、ロンドンにおけるオペラ復興を目的として、貴族や裕福なパト
ロンたちによって1719年に設立された「王室音楽アカデミー」のために、ヘ
ンデルが作曲した13の大規模なオペラのうち11番目の作品。また、ヘンデル
のオペラの中でも、最も精彩に富むスコアリングで書かれた作品でもあり、
ヘンデルはこの作品を再演することは無かったが、その後のオペラの中でい
くつかのアリアの転用がみらます。 この録音は、パリなど数箇所で演奏会形
式で行われた公演のあとに、バーゼルの教会でスタジオ録音されたもので、
最近様々なバロックオペラに出演しているローレンス・ザッゾ、ティム・ミ
ードの2人のカウンター・テナー。そしてスペイン生まれの若い古楽系ソプラ
ノ歌手として注目されているヌリア・リアル。ベテラン・バス歌手デイヴィ
ッド・ウィルソン=ジョンソンを起用。イギリスを代表するベテラン・バロッ
ク・オーボエ奏者、現在エンシェント・ミュージック管弦楽団(エンシェント
室内O)のAssociate Conductor、ポール・グッドウィンが指揮を担当し、今ま
で様々なオペラ演奏の経験を生かして、最高の音作りに徹しています。また、
バロックから現代音楽、ジャズまで幅広いレパートリーを持つバーゼル室内
管弦楽団がここでは古楽器によって演奏しています。(今までにこの作品の録
音は、クリストフ・ルセ盤がありましたが、現在では廃盤のもよう。)
【録音:2007年5月23日-6月1日 バーゼル・マルティン教会】

88697147182 \1900
J.S.バッハ: チェンバロ独奏のための協奏曲集
(BWV.972, 979, 973, 974, 978, 975, 981)
ヴィタル・ジュリアン・フレイ(cemb)
ここに収録された作品は、バッハが、ヴィヴァルディやマルチェッロ等のイタ
リアの音楽家らのヴァイオリン等の独奏楽器楽器と弦楽のための協奏曲を、
鍵盤楽器ソロ用に編曲したものです。そのうちチェンバロ用の曲が16曲と、
オルガン用の曲が6曲現存しています。色々なバッハ文献に必ず書いてある
「イタリア体験」、バッハが23-32歳頃にこれらの編曲を通じてイタリア形式
を習得したとされています。また、編曲を通してバッハの作曲技法が確立さ
れたとも言われています。
【ヴィタル・ジュリアン・フレイ】
1979年スイス生まれ。ロバート・ヒル、クリスティーネ・ショルンスハイム
にチェンバロを学ぶ。また、レオンハルト、クリスティアーネ・ジャコテ、
クリストフ・ルセ、アンドレアス・シュタイアー、ケネス・ギルバートにも
師事。彼の高いテクニックとレベルによって、彼は「新世代の開拓者」と呼
ばれ、『彼の演奏は、最初から最後までエキサイティングでかつ雄弁で美し
く多彩!彼の音楽に欠点はありますでしょうか? 彼の音楽には喜びと驚きで
いっぱいです!』と絶賛を浴びています。また、彼はスイスとライプツィヒ
にアンサンブルを設立し、コンサート活動を行っています。
【録音:2006年11月 ミュールハイム】



<RCA RED SEAL EU>
88697141732 2枚組 \1980
モンセラート・カバリエ・ベスト 【Die grosen Erfolge】
ビゼー/『カルメン』より「ハバネラ」、
ヴェルディ/『椿姫』より、
プッチーニ/『ボエーム』より、『トスカ』より、『ジアンニ・スキッキ』より、
レハール/『メリー・ウィドゥ』より、
チレア/『アドリアーナ・ルクヴルール』より、
ベルリーニ/『ノルマ』より、
オッフェンバック/『ホフマン物語』より、
モーツァルト/『魔笛』より、ド
リーブ/『ラクメ』より、
ワーグナー/『トリスタンとイゾルデ』より、
マスカーニ/『アヴェ・マリア』、
R・シュトラウス/『子守唄』『献呈』、
A・L・ウェッバー/『オペラ座の怪人』より、
サン=サーンス/『白鳥』、
バッハ/『アリア』、
ヴァンゲリス/『March with me』 ,他、全36トラック収録予定
来年75歳を迎えるカバリエは、大きな会場でのコンサートは引退としていま
すが、いまだヨーロッパの小劇場やサロンでコンサートを行い絶賛を浴びて
いるソプラノ歌手です。もちろんコンサート・チケットは即完売。この記念
的アルバムの1枚目は、彼女の今までの輝かしいオペラへの録音の中から名ア
リアを収録。もちろんベルカント・オペラだけでなくワーグナーまで、絶妙
なピアニッシモも絶品。そして彼女はポピュラー歌手らとも数多く競演し、
ここには収録されていないがフレディ・マーキューリーとのデュエット『バ
ルセロナ』は、バロセロナ・オリンピックのテーマ曲ともなった。このアル
バムの2枚目では、チーフタンズ、ヘルムート・ロッティ、リサ・ニルソン、
カジャ・ニン、ロス・デル・リオ、ディー・プリンツェン、ゴットハードら
との競演した曲。そしてミュージカルの曲を中心として収録されています。

88697158372 \1900
ユリウス・レントヘン: 室内楽作品集
ピアノ五重奏曲 イ短調 Op.100、 クラリネット三重奏曲 変ホ長調、
ヴィオラ・ソナタ ハ短調、 六重奏曲 ト長調
Artists of the Royal Conservatory
オランダの音楽家の一族レントヘン家で最も著名なユリウス(1855-1932)。
ライネッケやリストに作曲を師事し、グリーグや北欧の作曲家と親交を持ち、
初期の作品には北欧の影響が見受けられます。またブラームスにも気に入ら
れていたそうで、後期の作品ではレーガー、ドビュッシーなどの影響が見ら
れます。またグリーグの弦楽四重奏曲を補筆完成させたのも彼だったのです。
この録音では、トロント王立音楽院の教授らのメンバーによって研究され、
演奏されます。
【録音:2007年4月2-4日:The Living Arts Centre, Mississauga, Ontario】

88697170432 \1450
プッチーニ:「誰も寝てはならぬ」100%
1:ルチアーノ・パヴァロッティ、2:プラシド・ドミンゴ、3:ホセ・カレーラ
ス、4:マリオ・ランザ、5:マイケル・ボルトン、6:ベン・ヘップナー、
7:サルヴァトーレ・リチートラ、8:マルセロ・アルバレス、
9:アミーチ・フォーエヴァー、10:セルゲイ・ラリン、
11:ユッシ・ビヨルリンク
往年歌手から、3大テナー、新鋭テノール歌手たち、そしてマイケル・ボルト
ンやアミーチ・フォーエヴァーまで様々なスタイルでお送りする「誰も寝て
はならぬ」。


<RCA RED SEAL US>
88697115612 \1900
クリストファー・ローズ: 「KAROLIJU」
ルトスワフスキ:「20のポーランド語クリスマスキャロル」より14曲
ロドリーゴ: 「Retablo de Navidad」より 3曲
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
BBC交響楽団 フィルハーモニア合唱団
アンナ・ステファニー(Ms)
1949年ボルティモア生まれの作曲家、クリストファー・ローズは、アメリカ
を代表する現代音楽作曲家の1人です。ベルリオーズ、ブルックナー、ショス
タコーヴィチの音楽に触発され、ジョージ・クラムと作曲研究を行い、衝撃
的な不協和音が特徴。またトロンボーン協奏曲は、彼の最も代表する曲となっ
ています。
この「Karoliju」は、伝統的なクリスマス・キャロルと、カール・オルフの
カルミナ・ブラーナに触発されて作曲されています。基本はクリスマス・キャ
ロルですが、その言葉の意味は深いものです。その意味を彼独自の音楽で表
現したものです。 この作品は、1991年11月7日に、ジンマン指揮ボルティモ
ア交響楽団&合唱団で初演されたものです。今回はそのジンマンが、BBC交響
楽団と今年録音したものです。
【録音:2007年3月19-21日 Watford Colosseum, Watford、UK】





<Glossa>
GCD 920925 \2180
C・モンテヴェルディ:マドリガーレ集第5巻(1605) ――
つれないアマリッリ/おお、わが心のミルティッロ/私の魂は/さあシルヴィ
オ/私があなたを愛しているのを/これ以上何をあなたにあげられようか/
もしアマリッリと共にいる苦しみが甘美なら/ああ、美しい太陽に向かうよ
うに/この暴虐なる愛の神は/愛の神よ、もしお前が公正ならば/あなたを
愛しています、私の生命よ/このように少しずつ/このすばらしい合奏
クラウディオ・カヴィーナ(指揮)、
ラ・ヴェネクシアーナ
去る6月に行われ大盛況を博した初の来日公演や、演奏と文献の両面からアプ
ローチのできる前代未聞の「オルフェオ」のリリースなどルネサンス音楽の
分野に旋風を巻き起こし続ける「ラ・ヴェネクシアーナ」。
第8巻(GCD 920928)に続くモンテヴェルディのマドリガーレ・シリーズ最新作
は、「オルフェオ」が完成する2年前となる1605年に出版された「マドリガー
レ集第5巻」!
「マドリガーレ集第5巻」は劇的な表現様式を追求したモンテヴェルディが通
奏低音声部を加えるなど、革新的な手法を用いた作品として知られている。
イタリア・ルネサンス音楽の申し子、鬼才クラウディオ・カヴィーナとラ・
ヴェネクシアーナのコンビは、来日公演の大成功によって日本での知名度も
急上昇!
モンテヴェルディ&ジェズアルドのマドリガーレ集やモンテヴェルディの「オ
ルフェオ」など筆頭とする才気に満ちたレコーディングを次々と打ち出して
おり、世界屈指のヴォーカル・アンサンブルとしての地位と評価を確立して
いる。また今年2007年はモンテヴェルディの「オルフェオ」と「聖母マリア
の夕べの祈り」の2大作品をプログラムとしたコンサート・ツアーが進行中。

GCDSA 922204(SACD-Hybrid) \2580
E・エルガー:
交響曲第1番変イ長調Op.55/オラトリオ《神の国》Op.51より 前奏曲
マーティン・ブラビンズ(指揮)、
フランダース放送管弦楽団
ニケやパンドルフォ、ブリュッヘン、メイヤーソン、ラ・ヴェネクシアーナ
・・・数多くの世界的な古楽器奏者の録音をリリースしているグロッサから
なんとエルガーの生誕150年記念アルバムが登場。しかもプログラムは交響曲
第1番!
グロッサ2度目の登場となる名門フランダース放送管を率いてこのエルガーで
タクトを執るのは、ハイペリオンでもお馴染みのマエストロ、マーティン・ブ
ラビンズ。
有名無名にかかわらず膨大な数のイギリス作品をレパートリーとしているブ
ラビンズは、イギリス音楽の新たなスペシャリストとして大きな期待を浴び
ている。




<MEMORIES>
MR2028/2034 7枚組 \3380
モノラル
ベートーヴェン:交響曲全集
交響曲第1番(VPO、1937年10月19日)、
交響曲第2番(LSO、1938年3月2日)、
交響曲第3番「英雄」(VPO、1936年5月)、
交響曲第4番(LPO、1933年11月)、
交響曲第5番「運命」(LPO、1933年)、
交響曲第6番「田園」(RPO、1927年1月)、
交響曲第7番(VPO、1936年2月)、
交響曲第8番(VPO、1936年2月)、
交響曲第9番「合唱」
(VPO、ヘルツグリューバー=S、アンダイ=Ms、マイクル=T、マイル=Bs、
1935年2月)、
ハンマークラヴィーア・ソナタ=管弦楽編曲版(1930年3月)、
ピアノ協奏曲第3番(マルグリット・ロン、COP、1939年6月)、
三重協奏曲
(VPO、オドノポソフ=Vn、アウバー=Vc、モラレス=P、1937年10月)、
「フィデリオ」序曲(LPO、1938年10月)、
「献堂式」序曲(LPO、1938年10月)、
アテネの廃墟(LSO,1940年2月)、
「エグモント」序曲(VPO、1937年)、
「レオノーレ」序曲第2番(LSO,1938年2月)
フェリックス・ワインガルトナー指揮
巨匠ワインガルトナーのベートーヴェン全集は様々なレーベルでCD化されて
おりますが、ボックス全集化となりますと国内盤東芝盤、もしくは
Grammofono2000(編集欠損のある欠陥版)ぐらいでいずれも入手不可能です。
今回のMEMORIES盤は、SPコレクションのみならず、再発LPなども、その復刻
ソースとして、再生マスタリングされたとのことで、針音をむしろ盛大に取
り込んだために、迫力と音域が増し、大人しい指揮者と思われがちなワイン
ガルトナーも結構燃えていたんだなあという感慨を新たにさせる自信作との
ことです。完全限定盤。

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07-10 No.1-1

2007年10月03日 13時34分10秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.570775
ドビュッシー(1862-1918):
海/夜想曲 -「雲」「祭」/牧神の午後への前奏曲
細川俊夫(1955-):循環する海(細川氏による解説(英文) 付き
演奏/準・メルクル(指揮)、フランス国立リヨン管弦楽団
録音 2007年8月

8.554797
シューベルト:ドイツ語歌曲全集24集 ロマン派の詩人による歌曲集第1集
若い尼僧D. 828/愛は裏切られ D. 751/春のおもい D. 686/朝の歌 D. 685/
夕映え D. 690/蝶々 D. 633/乙女 D. 652/ 少年 D. 692/ばら D. 745/さすら
い人D. 649/山々D. 634/流れ D. 693/鳥たちD. 691/星 D. 684/茂み D. 646/
汝はわれを愛さず D. 756/それらがここにいたことは D. 775/君こそわが想い
D. 776/笑いと涙 D. 777 「ロザムンデ D. 797」より No. 3b. ロマンツェ
“アリエッテ”
演奏/ユリア・ボルヒェルト (ソプラノ)
ウルリッヒ・アイゼンロール(ピアノ)
シュレーゲル(1772-1829)やリュッケルト(1788-1866)などのロマン派の詩人た
ちの詩に付けられたシューベルトの珠玉のメロディ集。それまでハイネやゲー
テに傾倒していたシューベルトが、ドイツ・ロマン派の大詩人シュレーゲルの
詩と出会い"夕映え"や"蝶々"などに美しいメロディをつけたのは1818年頃から
です。そして彼はリュッケルトやクロプシュトックなどの詩も含め1820年まで
に350もの歌曲を書きました。1825年にシューベルトとシュレーゲルは実際に
邂逅しましたが、その時に2人の大芸術家がどんな会話をかわしたのかは残念
なことに記録に残っていませんが、さぞかし刺激的なひとときだったことで
しょう。

8.557896-97 2枚組
ラ=リュー:マニフィカト全集/3つのサルヴェ・レジーナ
演奏/ペーター・シューベルト(指揮)
ヴィヴァ・ヴォーチェ
15世紀の変わり目頃、イタリア、オランダ、スペイン、ベルギーで活躍したと
言われる作曲家ピエール・ド・ラ=リューの現存するマニフィカト全曲集です。
オケゲムの弟子でもあったと言われる彼の作品は、成熟期のフランドル楽派に
おける最良のものに属し、通模倣様式(同一モティーフの模倣で全曲を統一する
手法)を用いた表現力豊かな音楽です。ルネサンス期の声の饗宴をお楽しみく
ださい。
ヴィヴァ・ヴォーチェはナディア・ブーランジェ、ヘルムートリリングらから
指揮を学んだピーター・シューベルトの設立したアンサンブルで、グレゴリオ
聖歌から21世紀の音楽まで幅広いレパートリーを誇ります。

8.557919
マルティヌー:ピアノ作品全集第3集
ピアノ・ソナタ/幻想曲とトッカータ/練習曲とポルカ/3 つのチェコ舞曲
演奏/ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
作曲家でもあり、ピアニスト、ハープシコード奏者としても活躍中のルガノ在
住のコウクルによるマルティヌーのピアノ作品集の第3集です。今回のメイン
の作品は、何といっても晩年の作品である「ピアノ・ソナタ」でしょう。 交
響曲第6番とピアノ協奏曲第4番との間に書かれ、親友でもあった名ピアニスト、
ルドルフ・ゼルキンに捧げられました。
叩きつけるような迫力に満ちた部分と時折見え隠れする瞑想的な部分の対比が
すばらしく、望郷の念が色濃く反映されたマルティヌー畢生の作品です。

8.557939-40 2枚組
グラナドス:ピアノ曲集 第9集
スカルラッティ・ソナタのトランスクリプション集
CD1
ピアノ・ソナタ第1番 (スカルラッティの原曲K.520/L.86/P.362)
第2番(K.521/L.408/P.492)
第3番(K.522/L.S25/P.526)
第4番(K.518/L.116/P.390)
第5番(K.541/L.120/P.545)
第6番(K.540/L.S17/P.544)
第7番(K.102/L.89/P.88)
第8番(K.546/L.312/P.550)
第9番(K.190/L.250/P.256)
第10番(F・クルーセルのソナタを編曲)
第11番(K.110/L.469/P.129)
第12番(K.534/L.11/P.538)
第13番(編曲者不明のソナタ)
CD2
第14番(K.535/L.262/P.531)
第15番(K.553/L.425/P.557)
第16番(K.555/L.477/P.559)
第17番(K.554/L.821/P.558)
第18番(K.547/L.S28/P.551)
第19番(K.109/L.138/P.290)
第20番(K.211/L.133/P.277)
第21番(K.552/L.421/P.556)
第22番(K.537/L.293/P.541)
第23番(K.528/L.200/P.532)
第24番(K.139/L.6/P.126)
第25番(K.48/L.157/P.87)
第26番(K.5360/L.236/P.540)
演奏/ダグラス・リヴァ(ピアノ)
グラナドスのピアノ作品集も今回で第 作を数えました。
とはいえ、今回の作品は何とスカルラッティのソナタをグラナドスがピアノ版
に編曲したものという変わり種。 ところどころで「おやっ?」と思うサプライ
ズがあって、かなり楽しめます。第2集から演奏を担当しているリーヴァにとっ
ても今作はちょっと手強い相手かもしれません。色々な意味で聴きごたえのあ
る曲集です。全26曲じっくりとお楽しみください。

8.559305
ポーター:弦楽四重奏曲 第1番-第4番
弦楽四重奏曲 第3番/弦楽四重奏曲 第2番/弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調
弦楽四重奏曲 第4番
演奏/アイヴス弦楽四重奏団
1897 年生まれのアメリカの作曲家クインシー・ポーターは、パリ留学でダン
ディに師事、帰国後はブロッホの薫陶を受けた人です。初期の作品はブラーム
スの影響が感じられますが、次第に作風は新古典主義的なものへと変化し、
荒々しいリズムと複雑な対位法が顕著な作品を多く書きました。ここに収録さ
れている弦楽四重奏曲も、ある時はバルトーク風であり、またストラヴィンス
キー、ヒンデミット風でもあり、内省的な部分と躍動的な部分が目まぐるしく
交錯する極めて興味深い曲集となっています。

8.570006-07 2枚組
ハルフテル:ピアノ作品集
CD1
たそがれ/陽気なマーチ/ピアノ・ソナタ/スペイン風/あいさつ/ドゥルシ
ネア姫のセレナーデ/キューバ風の2つの小品/前奏曲と舞曲/リカルド・ヴィ
ニェスを悼んで/ソナタ"D・スカルラッティへのオマージュ"/秋のノクター
ン"ショパンの思い出"/トゥリーナへのオマージュ/モンポウへのオマージュ
/R・ハルフテルへのオマージュ
CD2
乙女の組曲/ヴァレンシア-パソドーブレ/パナデロス/ボレロとカチュチャ
/子どものための3つの小品
演奏/ギレルモ・ゴンザレス(ピアノ)
マドリード出身の作曲家、エルネスト・アルフテルはドイツ系の音楽一家の家
系に生まれマニュエル・デ・ファリャに師事しました。同じく作曲家のロドル
フォ・アルフテルは兄、クリストバル・アルフテルは甥にあたります。 この
アルバムは彼の様々なピアノ曲を集めたもので、彼が敬愛したスカルラッティ
の影響を受けた「ピアノ・ソナタ」や、情熱的なリズムが魅力的な「ハヴァネ
ラ」、「陽気なマーチ」、憂鬱だけどたまらなく美しい「ショパンの思い出」
など、一度聴いたら忘れられない魅力的な曲ばかりです。

8.570298
メトネル:ヴァイオリンとピアノのための作品全集第1集
ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op.57“エピカ”/3つの夜想曲 Op.16/おとぎ話
Op.20 No.1 (ハイフェッツ編)
演奏/ローレンス・カヤレイ(ヴァイオリン)
ポール・スチュワート(ピアノ)
最近、ピアノ作品が注目されているロシアの大作曲家メトネルの45分を超える
ヴァイオリン・ソナタ第3番です。これはメトネルの作品の中でもとりわけ異彩
を放つ大作で、次から次へと溢れだす美しいメロディは民謡風でもあり少しだ
け陰鬱な表情を持ちつつも、そこはかとない郷愁を誘うことでしょう。カヤレ
イの演奏は曲の移り変わりを丹念に追いつつ、根底に流れる熱き情念もきっち
り描き出したものです。

8.570310
ヴィドール:オルガン名作集
交響曲第1 番 Op.13 No.1 より第5楽章/交響曲第2番 Op.13 No.2 より 第4楽章
/交響曲第4番 Op.13 No.4 より第3楽章
交響曲第3番 Op.13 No.3 より 第5楽章 フィナーレ-アレグロ・モルト/3つの
小品集より第2番「神秘的に」
バッハの思い出より第4曲、第5曲
交響曲第6番Op.42 No.2 より第1楽章/ゴシック交響曲Op.79 より第2楽章
交響曲第5番Op.42 No.1 全曲
演奏/ロベルト・デルカンプ(オルガン)
有名な「トッカータ」を含む18世紀の最大のオルガン作曲家ヴィドールの作品
集です。オルガンの機能を最大限に生かした華やかで流麗な曲ばかり。“バッ
ハの思い出”ではおなじみのメロディも使われています。そして、トッカータ
を含む交響曲第5番は全曲収録されています。このトッカータのテンポ設定に
ついては諸説ありますが、ヴィドール自身は適度な早さを望んでいたといわれ
ます。この演奏はまさにそんなテンポで、落ち着いた風情が得も言われぬ美し
さを醸し出しています。

8.570413
バックス:ピアノ曲集 第4集 2台ピアノのための作品集
祝典序曲(2台ピアノ版)/毒を入れられた噴水/"幸せな平野-アイルランドの
交響詩"/2台ピアノのためのソナタ
聖アンソニーを誘った悪魔/赤い秋/ハルダンゲル
演奏/マーティン・ロスコー(ピアノ)
アシュリー・ウェイス(ピアノ)
アイルランドの近代作曲家バックスは伝説と自然、そしてロマンスをこよな
く愛し、幻想的で神秘的な作品を多く残しました。彼の書いた音楽は例えよう
もなくロマンティックな雰囲気に満ちたものばかりで、彼が愛したアイルラン
ドの風景と若いころに訪問したロシアの雰囲気が反映された魅力的な作品が揃
っています。ここに収録された2台ピアノのための作品集はとりわけ音の絡み合
いが官能的で、曲の至るところに名ピアニスト、ハリエット・コーエンの面影
が彷彿されることでしょう。

8.570416
スタンフォード:室内楽曲作品集
クラリネット・ソナタ/クラリネットと弦楽四重奏のための“幻想曲第1番&
第2番”
クラリネットとピアノのための“3つの間奏曲”/ピアノ三重奏曲“困難を克服
して栄光を獲得する”
演奏/ロバート・プレーン(クラリネット)/グールド三重奏団
ミア・クーパー(第2ヴァイオリン)&ヴィッド・アダムス(ヴィオラ)
近現代英国音楽史の幕開けを告げた、アイルランドの作曲家スタンフォードの
室内楽作品集です。ブラームスの影響を受けつつも、アイルランドに伝わる民
謡をさりげなく曲に取り入れたバランスの良い作風が魅力の彼の作品は交響曲
から合唱曲まで多くの人に愛されています。このアルバムには彼の代表的な室
内楽作品(世界初録音となるピアノ三重奏曲を含む)が収録されていて、特に晩
年に書かれた“2つの幻想曲”の激しいコントラストには耳を奪われること必至
です。

8.570434
カラーチェ :マンドリン協奏曲集第1番&第2番
マンドリン協奏曲第1番 Op.113/マンドリン協奏曲第2番 Op.144/ナポリ風狂
詩曲 Op.66
ポロネーズ Op.36/小妖精の踊り Op.43
演奏/アリソン・スティーブンス(マンドリン)
スティーヴン・デヴァイン(ピアノ)
マンドリンを演奏する人なら知らぬ者なしと言われる、ラファエル・カラーチェ
の作品集です。
祖父ニコラが始めたギターの制作を父アントニオが引き継ぎ、リュートとマン
ドリンの制作で名を馳せたのは19 世紀中頃でした。その息子であるラファエル
は楽器制作だけでなく演奏家、作曲家としても成功し、世界中にマンドリンを
普及させることに成功したのです。ここで聴かれる彼の作品は、まさに"マンド
リンのシューベルト"とでも呼ぶような美しいメロディラインを持ったもので、
マンドリン特有のトレモロ奏法を存分に生かした胸震わせる音楽です。
カラーチェ工房は現在でも最高級のマンドリンメーカーとしての名前を誇って
います。マンドリン奏者のアリソン・スティーブンスは、あの一世を風靡した
名画「コレリ大尉のマンドリン」で実際の演奏を担当していた名手です。

8.570446
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ-ニルセ・ゴンザレス(ギター)
ホセ:ソナタ
ポンセ:主題と変奏曲と終曲
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2 番BWV1003
クレルチ:ヴォロで/和音の練習、タイの練習
タレガ:アデリタ/ソルへのマズルカ
演奏/ニルセ・ゴンザレス(ギター)
2006年のタレガ国際ギターコンクールで第1位を受賞した期待の若手ニルス・
ゴンザレス。彼はマドリッドの王立音楽院でホセ・ルイス・ロドリーゴに学び、
デュッセルドルフのシューマン音楽院ではホアキン・クレルチから教えを受け
ています。このリサイタルでは、バッハのソナタを中心に様々な作曲家の作品
を演奏したもので、ゴンザレスはギターの持つ可能性を最大限に引き出した、
色彩感あふれる音楽を聴かせてくれます。

8.570508
チマローザ:序曲集第1集
歌劇「ヴォルドミーロ」序曲/歌劇「ストランバ男爵夫人」序曲/歌劇「伯爵
の奇行」序曲/ 歌劇「秘密の結婚」(ウィーン版初録音)序曲 /歌劇「不誠実
な誠実」序曲/歌劇「ドン・カレンドリーノの帰還序曲/歌劇「大工」序曲/
歌劇「クレオパトラ」序曲/歌劇「饗宴」序曲/
歌劇「太陽のおとめ(イダリーデ)」序曲
歌劇「信じやすい人」序曲/歌劇「みじめな劇場支配人」序曲
演奏/アレッサンドロ・アモレッティ(指揮)
ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア
MARCO POLO より移行盤。チマローザと言えば「秘密の結婚」が良く知られてい
ますが、実はその生涯に約70作ものオペラを作曲しています。機知にあふれた
生き生きとした陽気な音楽、美しいメロディは文豪ゲーテも大絶賛したと言わ
れ、当時の全ヨーロッパの聴衆を魅了しました。残念なことに、現在ではチマ
ローザのオペラの全貌を知ることは困難になってしまいましたが、ここに収め
られた序曲を聴くだけでも当時の熱狂ぶりが伝わることでしょう。

8.570510
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ-トーマ・ヴィロトー(ギター)
リョベート:ソルの主題による変奏曲 Op.15
タンスマン:カヴァティーナ
ブローウェル: オリシャたちの儀式
ヒナステラ:ギター・ソナタ Op.47
ディアンス:トリアエラ
演奏/トーマ・ヴィロトー(ギター)
2006 年のアメリカギター基金主催のコンクールで優勝したトーマ・ヴィロトー
のデビュー・アルバムです。彼は1985年パリに生まれ、12歳から音楽を学び始
めました。1998年にバルセロナのファン・ペドロ・カレーロ音楽院に入学、名
ギタリストアルヴァーロ・ピエッリに師事しました。多数のマスタークラスに
参加し研鑽を積み、その2年後にバルセロナ高等音楽院、そして2001年からはパ
リで、エコール・ノルマルにてポンセの下で学ぶ俊英です。

8.570553
アルベニス:ピアノ曲集 第2集
旅の思い出(海にて、伝説、朝の歌、アルハンブラ宮殿にて、ティエルラの門、
入り江のざわめき、海辺にて)/
スペイン-思い出/アスレーホス/平原/ナバーラ(セヴラック補追完成版)
演奏/ギレルモ・ゴンザレス(ピアノ)
高い評価を受けている第1集(8.554311-12)に続く、アルベニスのピアノ作品集
第2集です。
今作はアルベニス初期の名曲で有名な「入り江のざわめき」を含む“旅の思い
出”を中心とした選曲で、スペインの民間伝承曲からヒントを受けたものから
ショパン風の作品まで多彩な表情を見せてくれます。一転、晩年の作品である
“アスレーホス” や“ナバーラ”は極めて独創的なメロディを持ち、その響き
の斬新さと華やかさで多くの人々の心を捉えています。 1974年からマドリード
王立音楽院で教鞭を取るベテラン、ゴンザレスの揺るぎのない技巧はこれらの
曲の持ち味を存分に生かした素晴らしいものです。

8.570573-74 2枚組
ベスト・オブ・イギリス音楽
CD1
エルガー:ニムロッド
ウォルトン:王冠
ブリッジ:“2つの詩曲”よりアレグロ・コン・ブリオ
ヴォーン=ウィリアムス:海の歌
ラッブラ:“ヴァイオリン協奏曲”より第3楽章
スタンフォード:グロリア
アーノルド:“スコットランド舞曲”より第1番、第2番
エルガー:詩篇第29番
ブリテン:“4つの海の間奏曲”より日曜日の朝
ウォルトン:スピットファイア前奏曲とフーガ
ホルスト:“惑星”より木星
パリー:私は歓喜した
エルガー“エニグマ”よりフィナーレ
CD2
ヴォーン=ウィリアムス:揚げひばり
スタンフォード:ブルーバード
エルガー:“チェロ協奏曲”より第3楽章
バックス:夏の音楽
アイアランド:聖なる少年
スタイナー:神はかくもこの世を愛したもうた
フィンジ:“クラリネット協奏曲”より第1楽章
エルガー:“弦楽のためのセレナード”より第1楽章
ラター:“レクイエム”より主は私の羊飼い
タヴナー:子羊
ハーティ:“ピアノ協奏曲”より第2楽章
ディーリアス:春一番のカッコウを聞いて
演奏/様々な演奏家
数多いイギリス音楽の名曲の中から。とりわけ感動的な作品を2枚のアルバムに
濃縮しました。 1枚目はウォルトンの行進曲“王冠”など力強く熱狂的な曲を
集め、2枚目は美しく心休まる音楽と、通して聴いても楽しめる選曲となって
います。

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07-10 No.1-2

2007年10月03日 13時33分40秒 | Weblog
8.570575-76 2枚組
ベスト・オブ・イギリス・ライトミュージック
CD1
カーゾン:“ロビン・フッド組曲”より射手の行進
コーツ:音と映像
ヘッジス:“ヘイガム・サウンズ”より序曲
コーツ:“ロンドンの日常”よりコヴェントガーデン
トーチ:ショートケーキ・ウォーク
トーイ:“ホーンテッド・ボールルーム”より演奏会用ワルツ
ファーノン:メロディ・フェア
ウッド:若者のためのセレナーデ
コリンズ:ヴァニティ・フェア
ビンジ:水車
トムリンソン:小さなセレナーデ
クィルター:子どもたちの序曲
ウォーランド:ミレニアム祝賀行進曲
ケテルビー:ペルシャの市場にて
グレインジャー:カントリー・ガーデン
アディンセル:“チップス先生、さようなら”よりテーマ
グッドウィン:“633 爆撃隊”よりメインテーマ
CD2
アディンセル:ワルソー・コンチェルト
ロドニー・ベネット“オリエント急行殺人事件”よりメイン・タイトル・テーマ、
ワルツ/ホワイト:パフィン・ビリー
トーチ:オール・ストリングス・アンド・ファンシー・フリー
メイヤール:マリーゴールド
ダンカン:ハイヒール
コーツ:全ての労働者に電話をしよう
エリス:コロネーション・
スコット/ファーノン:“コルディッツ”マーチ
ケテルビー:修道院の庭で
ビンジ:エリザベス朝のセレナーデ
コーツ:スリーピー・ラグーン
トムリンソン:シェナンドゥ
コールリッジ=テイラー:ハイアワサの歌」序曲
ジャーマン:歌劇“トム・ジョーンズ”からソフィアのワルツ
コーツ:ダムバスターズ行進曲
演奏/様々な演奏家
ついつい「軽音楽」と訳してしまいがちなライト・ミュージック。日本ではポッ
プス系の音楽を指しますが、 イギリスでは「ちょっと軽めのクラシック音楽」
の意味で使われます。この2枚組にはそんな楽しい小品を集めました。 我が国
でも人気の高いケテルビーの“ペルシャの市場にて”を始め、行進曲や映画音
楽など魅力的な作品ばかり。 まさに音の宝石箱と言った味わいです。

8.558198-99 2枚組
合唱音楽集-グレゴリオ聖歌からアルヴォ・ペルトまで
収録曲:
グレゴリオ聖歌
ジョスカン・デ・プレ:アヴェ・マリア
タヴァナー:サンクトゥス、よき羊飼イエス・キリストよ
タリス:あなたの御手に
バード:聖所にて至高なる主を讃美もて祝え
他、パレストリーナ、ヴィクトリア、モンテヴェルディ、カリッシミ、
シュッツ、シャルパンティエ、ギボンズ、 ウィールクス、パーセル、
J.S.バッハ、ヘンデル、モーツァルト、ハイドン、メンデルスゾーン、
ブルックナー、フォーレ、ブラームス、ベルリオーズ、マーラー、
スタンフォード、プーランク、ヴォーン=ウィリアムス、
ブリテン、ペルトの作品
演奏/様々な演奏家
全42曲、176ページの英文ブックレット付き
およそ1000 年に渡る合唱音楽の歴史を2枚のCD で俯瞰するという好企画盤で
す。 CD1にはグレゴリオ聖歌からバッハまで、CD2にはヘンデルからロマン派、
そしてペルトまでと系統的にお聴きいただける選曲になっております。
人間の最も基本的な表現の形・・・それは歌。
崇拝、悲しみ、喜び全てを内包した合唱音楽を聴くことはこの上ない喜びと言
えるでしょう。


<NAXOS JAZZ LEGENDS>
8.120814 \1000
スイングからビバップへ、ジャズの変革期を生き抜いたデュークのチャレンジ
精神の軌跡
デューク・エリントン 第9集
「ラブ・ユー・マドリー」オリジナル・レコーディングス 1947-1953
サルトリー・セレナーデ/ハイア・スー/ゴールデン・クレス/ドント・ゲット・
アラウンド・マッチ・エニモア
プログレッシブ・ガヴォット/ラブ・ユー・マドリー/ビルド・ザット・レイル
ロード/シング・ザット・ソング
ファンシー・ダン/ヴィップス・ブーギー/モノローグ(プリティ・アンド・ザ・
ウルフ/ジャム・ウィズ・サム
ディープ・ナイト/プリーズ・ビー・カインド/サマダ/テイク・ザ・‘A’・ト
レイン(A 列車で行こう)
ロック・スキッピン・アット・ザ・ブルー・ノート/サテン・ドール/スキン・
ディープ
演奏/デューク・エリントン・アンド・ヒズ・オーケストラ/タイリー・グレ
ン(tb)/アル・ヒブラー(vo)/イヴォンヌ・ラノーズ(vo)/ファン・ティゾール、
クエンティン・ジャクソン、ブリット・ウッドマン(tb)/ウィリー・スミス(as)
/ジミー・ハミルトン(cl)/ベティー・ローチェ(vo)/レイ・ナンス(tr)/ルイ・
ベルソン(dr)
1940年代の終わりから50年代初頭は、スイングからビバップへとジャズが変革
していく時代。そんな時代のデューク&ザ・ヒズ・オーケストラの軌跡を辿る
1枚だ。曲はほぼ時系列に並べられているが、アル・ヒブラーのブルージーな
ヴォーカルをフィーチャーした「ドント・ゲット・アラウンド-」他、ブルース
色を強めた作品が多いのが特徴的。50年代始めに新たに迎えたドラマー、ルイ
・ベルソンのダイナミックなソロが有名な「スキン・ディープ」なども、彼の
ジャズ変革期のさまざまな音楽的試みの一環として聴くと、また新しい遠近感
で楽しめるだろう。この後の1956年、伝説の「ニューポート」を生み出す巨匠
をより深く理解するために、ぜひとも聞いておきたい貴重なコレクションだ。



<NAXOS HISTORICAL>
8.111089 \1000
グレート・ギタリスト・シリーズ/セゴビア
アンドレアス・セゴビア第3集:1950年代アメリカ録音集
J.S.バッハ:
無伴奏チェロ組曲第1番 BWV1007-プレリュード
無伴奏チェロ組曲第6番 BWV1012-ガボットI&II
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 BWV1002-ブーレ
無伴奏チェロ組曲第3番 BWV1009- クーラント
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番BWV1001-シチリアーノ
リュート組曲BWV996-ブーレ
前奏曲BWV999
リュートのためのパルティータBWV1006a-ガボット
無伴奏ヴァイオリンのための
パルティータ第2番BWV1004-シャコンヌ
無伴奏チェロ組曲第3番BWV1009-ブーレI&II
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1 番BWV1001-フーガ
ヘンデル:組曲第4 番HWV437-サラバンド
メヌエットI(ニ短調)&II(ニ長調)
メヌエットI(アンダンティーノ)&II(グラジオーソ)
ガボットHWV491
C.P.E バッハ:シチリアーナ
グルック:オルフェオとエウリディーチェ-バレエ
ハイドン:メヌエットとトリオ
(すべてセゴビア自身の編曲による)
演奏/アンドレアス・セゴビア 録音 1952、1954、1955 年
バッハやヘンデルの作品を最初にギターで演奏しようと試みたのは、偉大なる
タレガだと言われています。 そしてその可能性を限りなく押し広めたのがセゴ
ビアです。彼による編曲のおかげで、バッハは現代のギター演奏において重要
なレパートリーとなりました。ここで聴けるようにセゴビアのバロック音楽へ
のアプローチは独特なもので、現在のような学究的なものではなく、あくまで
もリサイタルで演奏するための華麗で装飾的なもの。首尾一貫した解釈と音楽
性に裏付けられた完璧な芸術として評価されることでしょう。

8.111096 \1000
グレート・シンガー・シリーズ/レーマン
ロッテ・レーマンの歌曲録音集第5集 1941-1942
シューベルト:白鳥の歌D.957-ドッペルゲンガー/若い尼僧D.828
録音 1941年3月4日 ロス・アンジェルス
シューベルト:白鳥の歌D.957-愛の便り
録音 1941年3月19日 ロス・アンジェルス
R・シュトラウス:
万霊節 Op.10 No.8/明日の朝 Op.27 No.4/献呈 Op.10 No.1/セレナーデ
Op.17 No.2
録音 1941年7月2日 ロス・アンジェルス
シューベルト:美しき水車小屋の娘D.795(第7曲「焦燥」は収録されておりま
せん)
録音 1942年6月22日、25日
ロス・アンジェルス
歌・演奏/ロッテ・レーマン(ソプラノ)
ポール・ウラノフスキ(ピアノ)
1910 年にハンブルクでデビューし、クレンペラーに認められたロッテ・レー
マンはウィーン宮廷歌劇場で活躍し、ワーグナーやR・シュトラウスのオペラを
得意としていました。ここに収録されたシューベルトとR・シュトラウスの作品
は1941年と42年の録音です。彼女がアメリカに定住した後のもので声自体の輝
きこそ失われはしたものの、その解釈と音楽性は深さを極め、彼女のの歌曲に
おける芸術の頂点を表すものとして知られています。
全ての言葉を慈しむかのような濃厚なロマンティシズムが横溢した感動的な歌
唱です。

8.111261 \1000
グレート・ピアニスト・シリーズ/コルトー
アルフレッド・コルトー:アンコール集
シューベルト:リタニー(コルトー編)
ショパン:
即興曲第2番 Op.36/練習曲Op.25 No.1/ワルツ第7 番 Op.64 No.2
バラード第1番より(抜粋)
ブラームス:子守歌 Op.49 No.4(コルトー編)
リスト:ハンガリア狂詩曲 第11番
(ここまで1925年3月21日録音)
ウェーバー:舞踏への勧誘/ヘンデル:調子の良い鍛冶屋
アルベニス:やしの木陰(ここまで1926年10月27日録音)
ウェーバー:舞踏への勧誘(1926年12月27、28日録音)
ショパン:
バラード第1番(1926年12月27日録音)/子守歌(1926年12月28日)
リスト:
ハンガリア狂詩曲第2番/リゴレット・パラフレーズ(1926年12月27日、28日録音)
ハンガリア狂詩曲第11番(1926年12月27日)
演奏/アルフレッド・コルトー(ピアノ)
このコレクションは、コルトーがビクタートーキングマシン社に行った録音の
全てが収録されています。 トラック5のショパンのバラード第1番の後半部分
ですが、1925年3月、彼が初めて電気録音のセッションを行った際に12インチ
盤の両面に記録したのですが、それはリリースされることがありませんした。
しかし実のところ後半だけは第2番の即興曲とカップリングされてイギリス
DB853 という番号でリリースされたのです。 (多くのコレクターはこのバラー
ドの断片を1926年12月に録音されたものの一部だと信じてきたのでした)その
おかげで、この録音はEMIフランスとBiddulphよりリリースされていた「完全
版」には含まれていなかったため (日本以外では)初めてのリリースとなります。

8.111262 \1000
グレート・コンダクター・シリーズ/カザルス
パブロ・カザルス:ベートーヴェン/ブラームス 1927年&1929年
ベートーヴェン:交響曲第1番
録音1929年7月3、6、8日 バルセロナ・オリンピア劇場
ベートーヴェン:交響曲第4番
録音1929年7月4-5日 バルセロナ・オリンピア劇場
ベートーヴェン:劇音楽「アテネの廃墟」-序曲
録音1929年7月8日 バルセロナ・オリンピア劇場
パブロ・カザルス(指揮)バルセロナ・パブロ・カザルス管弦楽団
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
録音 1927年12月6日 ロンドン クイーンズ・ホール
パブロ・カザルス(指揮)ロンドン交響楽団
演奏/パブロ・カザルス(指揮)
バルセロナ・パブロ・カザルス管弦楽団、ロンドン交響楽団
既出のベートーヴェン"コリオラン序曲"(パブロ・カザルス:アンコールと編曲
2 8.110976 に収録)と 今回のアルバムで、カザルスの戦前の指揮活動の全貌
が見渡せます。このブラームスは戦前後期のVICTOR 黒レーベルのセットから
復刻されました。オリジナルの録音は、最高のコピーですら最初からノイズが
多く、 バルセロナでの録音に至っては時々爆発のようなノイズが入っていま
す。ロンドンの原盤にも全体に渡って高いレベルのチリチリ音が入っていたり、
比較的ノイズが目立たないアメリカプレス盤でも満足のいく音質は得られませ
んでした。 今回は最良のリマスターで彼の芸術をお届けいたします。

8.111264 \1000
パーセル:ディドとイアネス
ディド・・・キルステン・クラグスタート(S)
ベリンダ、第2 の女・・・エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
第1 の女・・・E・マックナブ(S)
魔法使い・・・アーダ・マンディキアン(Ms)
第1 の魔女・・・シリア・レックス(S)
第2 の魔女・・・アンナ・ポラック(S)
イアネス・・・トマス・ヘムズリー(Br)
水夫・・・デヴィッド・ロイド(T)
チェロ通奏低音・・・レイモンド・クラーク
ジェレイント・ジョーンズ(指揮)
マーメイド・シンガース・管弦楽団
録音 1952年3 月15、27、28日
ロンドン アビーロード・スタジオ 第1 スタジオ
マーク・オバート=ソーン復刻
この"ディドとイアネス"の録音が最初にリリースされた1953年1月、「ついに
我々はこのオペラの満足な記録を手に入れた」とグラモフォン誌で称賛されま
した。特にフラグスタートは「見事な声と完全にコントロールされた歌い方」
とあり、他の出演者についても「活発なベリンダを演じたシュヴァルツコップ、
充分意地悪な魔女のマンディキアン、内気さを持ち併せた威厳のあるイアネス
役のヘムズリー」と評論家はこぞってこの録音を大絶賛したのです。



<TOCCATA>
TOCC0055 \2450
ライケルソン:
弦楽合奏のための小交響曲 ト短調
ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽合奏のための「リフレクションズ」
ヴィオラと弦楽合奏のための「アダージョ」/ヴィオラ、サクソフォン、オー
ケストラのための「ジャズ組曲」
演奏/ユーリ・バシュメット(ヴァイオリン),
エレナ・レヴィヒ(ヴァイオリン),イゴール・バットマン(サクソフォン)
ユーリ・ゴルベフ(コントラバス),エドゥアルド・ジザク(ドラム)
モスクワ・ソロイスツ
1961年生まれで現在ニューヨークで活躍する作曲家、イゴール・ライケルソン
はクラシックとジャズの融合を目指す「クロスオーヴァー」の第一人者として
知られています。このアルバムに収録された“ジャズ組曲”は彼の作品の中で
もとりわけ魅惑的なものです。親しみやすく懐かしささえ覚える、哀愁に満ち
たメロディラインは耳を捉えて離しません。
一転して、弦楽合奏のための3つの作品はチャイコフスキーの「弦楽セレナー
デ」の伝統を踏まえた古典的なスタイルによって書かれています。厚みのある
弦の音が交錯する小交響曲や名手バシュメットの奏でるヴィオラに思わず涙す
る「アダージョ」など美しさに溢れています。ジャンルを超えた音楽をお届け
いたします。

TOCC0050 \2450
ラモー: 鍵盤音楽全集 VOL.1
組曲第1集 イ短調/組曲第2集 ホ短調
コンセール用のクラヴサン組曲第1番・第2番・第3番/遍歴騎士”より組曲
演奏/スティーヴン・グットマン(ピアノ)
ラモーは偉大なる鍵盤音楽作曲家として知られています。
彼の作品を現代のピアノで演奏することは、古今東西多くのピアニストが試み
ていて、その誰もが独自の世界を作り上げているのです。このグットマンもそ
の一人。ロンドンで生まれ王立音楽院で学んだ彼は、近現代の作品とフランス
・バロック音楽のスペシャリストとして知られるイギリス期待のピアニストで
す。 このアルバムでは自らピアノ・ソロ用に編曲した曲も含めた“コンセール
用のクラヴサン組曲”を始め、様々な作品をいかにも楽しそうに弾きこなして
います。



<CPO>
999960-2 2枚組 \4900
ウラディミール・フォーゲル: オラトリオ“ティル・クリース”
演奏/ルカ・プファップ(指揮)スイス・イタリア語放送管弦楽団
エヴリン・ディディ、ジャン・ウィニガー、マリー・テレーズ・レトルナイ
コール・デ・XVI
14世紀に北ドイツに実在していたとされる伝説の人物、ティル・オイレンシュ
ピーゲル。 彼の姿はR・シュトラウスの交響詩や、ベルギーの作家シャルル・
ド・コステ の代表作「ティル・オイレンシュピーゲルとラム・ゴーザグの冒険」
などで描写されヨーロッパでは特に親しみ深い人物として知られています。
この作品は、ロシアで生まれスイスで活躍した作曲家フォーゲルによる大規模
なオラトリオで、自由への憧れを込めた激しい音の連なりは強い感動をもたら
すものです。

777287-2(SACD-Hybrid) 2枚組 \5900
ジャン・フランチェスコ・マリピエーロ:ピアノ協奏曲全集
CD1
ピアノ協奏曲第1番-第3番
CD2
ピアノ協奏曲第4番-第6番/主題と変奏
演奏/サンドラ・イーヴォ・バルトリ(ピアノ)、
ミケーレ・カルッリ(指揮)、ザールブリュッケン放送交響楽団
ピッツェッティ、カセッラとともに近代イタリア復古主義の旗手として知られ
るマリピエーロは、モンテヴェルディ、ヴィヴァルディの研究家としても有名
です。しかしその作品はイタリア的な流麗さよりも憂鬱で気難しさが目立つも
のが多く決して耳なじみの良い曲ばかりではありません。とは言え、初期の作
品は印象派の影響も多分に受けているのでドビュッシーが好きな人なら必ずは
まること間違いなし。このアルバムは今までに全集としての録音がほとんどな
かったピアノ協奏曲全集で、マリピエーロの作風の変遷を見渡すことができる
貴重な録音といえるでしょう。

777047-2 \2450
エミール・ニコラウス・フォン・レズニチェク
喜劇的序曲/シャミッソーの詩による主題と変奏曲/
“コル・ニドライ”交響変奏曲
ボーナス・トラック
レズニチェク自作自演:喜劇的序曲/歌劇“ドンナ・ディアナ”序曲
ミハイル・ユロフスキ(指揮)ケルンWDR 交響楽団
CPO レーベルで系統的にリリースされているレズニチェクの作品集です。
底抜けに明るい歌劇“ドンナ・ディアナ”序曲のみで、かろうじてその存在が
知られていたため「保守的な作風」の作曲家として認知されているレズニチェ
クですが、ここに収録された作品を改めて聴いてみれば、その評価はもしかし
たら間違いで あったのではないか?と考えさせられるほどシニカルで多様な
音楽を書いていた人だったことがわかるでしょう。人気急上昇中の指揮者ユロ
フスキの見事な演奏も注目です。ボーナス・トラックには作曲家自身の演奏も
収録されています。

777260-2 \2450
ジャン=ジャック・ルソー:
歌劇“村の占い師”全曲
演奏/ガブリエラ・ビュルクナー、ミヒャエル・フェイファー、
ドミニク・ヴェーナー、
カントゥス‐フィルムス室内合唱団/カントゥス‐フィルムス・コンソート
アンドレアス・ライズ(指揮)
フランスの啓蒙思想家であり、また音楽家でもあったルソーの代表作「村の占
い師」です。 終幕のパントマイムの音楽が「むすんでひらいて」の原型である
と言われることや、モーツァルトの「バスティアンとバスティエンヌ」の元に
なっていることで知られています。曲自体はとてもシンプルですが、多くの魅
力的な旋律を持ち、素朴さの中にも味わいのあるものです。ちなみに「むすん
でひらいて」のメロディを探すのは少々困難です。

777203-2 \1700
ヨハン・ソベック:管楽五重奏曲集
管楽五重奏曲Op9.11&14
演奏/アルベルト・シュヴァイツァー五重奏団
1831 年カールスバート生まれの作曲家ソーベック。その生涯はほとんど知られ
ていません。 かろうじて記録に残っているのは、プラハ芸術学校で学んだ後、
クラリネット奏者として活躍、1851年から1901年まではハノーヴァーの王立歌
劇場で首席クラリネット奏者を務めたことでしょうか。
ここに収録された作品はいずれも美しいメロディに満ち、そして存分に技巧的
です。クラリネットの扱いはもちろんのこと、オーボエ、ホルン、バスーン、
フルート各々の音の絡み合いは見事の一言に尽きるでしょう。

777230-2 \1700
ジョルジュ・オンスロウ:ピアノ三重奏曲全集 第1集
ピアノ三重奏曲 Op.14 No2
ピアノ三重奏曲 Op.27
演奏/カザルス三重奏団
イングランドの貴族を父に持つフランスの作曲家オンスロウ。
古典派とロマン派の過渡期に活躍し、シューマンやメンデルスゾーンに認めら
れ「フランスのベートーヴェン」と呼ばれドイツでも人気を博しました。(狩猟
時の事故で聴力を失ったことも、その呼び名の由来の一つでしょうか)
多くの作品を残していますがとりわけ室内楽に名作が多く、ここに収録されて
いるピアノ三重奏曲も才知にたけたもので、特にOp.27 はオーベルニュの民謡
を取り入れた華やかなピアノ・パートがとても魅力的な作品です。

※10月分の新譜ご案内の中にありました8.226012(CPO/セレナーデとロマンス
集)は、生産国の都合により 販売中止になりました。承りましたご注文はキャ
ンセルとさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

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