<BBC LEGENDS>
BBCL 4226 \2180
ステレオ
(1)ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調Op.47「革命」
(2)ラフマニノフ:交響詩「死の島」Op.29
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)
(1)ロンドンSO.(2)ソヴィエト国立SO.
録音:
(1)1978年8月28日エジンバラ、アッシャー・ホール(ライヴ)
(2)1968年8月22日ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(ライヴ)
すべてBBCアーカイヴ音源の復刻。稀代の怪物指揮者スヴェトラーノフがLSOを
振った「革命」は、エジンバラ音楽祭におけるライヴで完全初出。スヴェトラ
ーノフといえば手兵ソヴィエト国立響との演奏を抜きに語れませんが、この翌
年には首席客演指揮者に任命されることになるLSOは、当時プレヴィンのもと
で大躍進を遂げ、アンサンブルの条件が揃っていました。スタイルの異なるプ
レヴィン&LSO盤(65年)との聴き比べもまた興味深いところではないでしょう
か。いずれにせよ、第8番(BBCL.4189)の余韻も冷め遣らぬところへ、またして
もファンにはとんでもないタイトルの出現といえそうです。
いっぽう、これより10年前、プロムスでの実況録音による「死の島」。40歳を
目前にして、戦車に喩えられる激烈で濃厚な味付けはこの時期ならではのもの。
なお、当日はオイストラフ独奏でショスタコーヴィチの第2協奏曲(BBCL.4060)
とスクリャービンの法悦の詩(BBCL.4121)も演奏されています。
BBCL 4227 \2180
ステレオ
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲第14番変ホ長調KV.449
(2)ピアノ協奏曲第21番ハ長調KV.467
(3)2つの行進曲ニ長調KV.335より第1番
(4)6つのドイツ舞曲KV.571
ルドルフ・ゼルキン(P)
アレクサンダー・シュナイダー(指)イギリス室内O.
録音:
(1)(3)(4)1964年8月28日エジンバラ、アッシャー・ホール(ライヴ)
(2)1966年7月23日ロンドン、ギルド・ホール(ライヴ)
コレクター収蔵音源による21番をのぞいて、すべてBBCアーカイヴからの復刻。
前作第12番(BBCL.4157)を聴いた音楽評論家許光俊氏が「夢見心地。こんなす
ごいモーツァルトがあった!」と驚きを隠さないゼルキンのモーツァルト。嬉
しいことに続編が登場です。しかも今回はすべてステレオ、年代相応のすぐれ
た音質でいうことなし。甘美、はかなさと、さまざまな表情をみせてこれこそ
絶品としか云いようのないピアノに、またしても絶妙なサポートで応えるのは
朋友シュナイダー。フィルアップのドイツ舞曲は既出(BBCL.4157)と同一の内
容ですが、新たに発見されたステレオ音源での再登場となります。
BBCL 4228 \2180
ステレオ
J.S.バッハ:
(1)ゴルトベルク変奏曲BWV.988
[アンコール]
(2)パルティータ第5番ト長調BWV.829より前奏曲
(3)(ヘス編):カンタータ第147番よりコラール「主よ、人の望みの喜びよ」
タチアナ・ニコラーエワ(P)
録音:1986年11月10日セント・ジョンズ・スミス・スクエア(ライヴ)
すべてBBCアーカイヴ音源の復刻。生前バッハのエキスパートとして知られた
ニコラーエワの初出ライヴです。彼女のゴルトベルクは少なくとも現状で3種
の別録音(70年、87年ライヴ、92年)を数えますが、80年代半ばという時期は
実演に接した人びとが口を揃えて語るようにちょうどピークにあたります。
一音一音が研ぎ澄まされ、あいまいさのかけらもないピアニズムは、深い精神
性を湛えて費やす言葉もありません。アンコールにいたるまで、しんと静まり
返った空気が独特です。
<indesens>
INDE 001 \2450
グレート・フレンチ・コンチェルト【1948-1956】
(1)デザンクロ(1912-1971):祈祷、呪詛と踊り
(2)ジョリヴェ(1905-1974):トランペット協奏曲第2番
(3)トマジ(1901-1971):トランペット協奏曲
(4)シャルル・シェイヌ(1925-):
トランペットとオーケストラのための協奏曲第1番
(5)ジョリヴェ:トランペット、弦楽とピアノのコンチェルティーノ
エリック・オービエ(Tp)
マリウス・コンスタン(指)パリ・オペラ座管弦楽団
トランペット吹きの憧れの存在、エリック・オービエは、パリ・オペラ座管の
首席奏者を長年務め、現在は日本をはじめ世界各地でマスタークラスや演奏会
に大忙しの日々をおくっています。そんな彼による新録音が登場です。曲目は
とりわけ管楽器ファンにはたまらないものが見事にそろいました。近頃、のだ
めの影響もあって人気上昇中の作曲家、ジョリヴェのトランペット協奏曲は
名曲かつ難曲。名手オビエは迫力満点、歌心たっぷりに高らかに聴かせます。
しかもオケは文句なしのパリ管。エネルギーと叙情の核融合作曲家、ジョリ
ヴェ独特のリズムも見事に決まって思わずうなってしまう出来栄えとなって
います。シャルル・シェイヌはコンクールなどにも作品を提供している管楽
器界の大御所。他にもトマジで聴かせる色彩豊かな音色、デザンクロで聴かせ
る官能性すら漂う音色・・・。何度も繰り返して聴きたくなる一枚となって
います。
INDE 004 \2450
デュティユー:初期の作品集
(1)サラバンドとコルテージュ
(2)フルートとピアノのためのソナチネ
(3)コラール、カデンツァとフガート
(4)オーボエとピアノのためのソナタ
(5)ピアノ・ソナタop.1
(1)マルク・トレネル(Fg)(2)ヴィンセント・ルーカス(Fl)
(3)ダニエル・ブレジンスキ(Tb)(4)アレクサンドル・ガテ(Ob)
(1)-(5)パスカル・ゴダール(P)
なんと豪華、パリ管弦楽団のメンバーたちが勢ぞろいしてのデュティユーの初
期作品集の登場です。フルートとピアノのためのソナチネは、鋭敏な和声感覚
が非常に印象深い作品ですが、ルーカスが見事に演奏しています。ファゴット
のトレネルも名手ぶりを遺憾なく発揮、ブレジンスキのトロンボーンは神の声
のように響きます。若き日から格調高い作風で鳴らしていたデュティユーの魅
力がたっぷりと味わえる一枚となっています。
INDE 002 \2450
フランス・トロンボーンの芸術
(1)デュティユー:コラール、カデンツァとフガート
(2)サン=サーンス:カヴァティーナop.144
(3)トマジ:アンダンテとスケルツォ
(4)ジョセフ・ギイ・ロパルツ:演奏会用作品
(5)カステレード:ソナティナ
(6)ロジャー・ブトリ:カプリッチョ
(7)デザンクロ:聖歌とアレグレット
(8)アレクサンドル・ギルマン:交響的断章
ジャン・ラファー(トロンボーン)
オオツ ユミ(P)
パリ・オペラ座管首席トロンボーン奏者、ジャン・ラファーによる珠玉のアル
バム。サン=サーンスのカヴァティーナは、発表当時「今までこの楽器のため
にこれほどまでに素晴らしい作品は存在しなかった」と絶賛された作品です。
トマジの作品は、もともとはオーケストラとトロンボーンのための作品ですが、
ここではピアノが伴奏。トロンボーンの冒頭のカデンツァはまさに神業。見事
としかいいようがありません。ロパルツの作品は、トロンボーン奏者たちの間
で憧れの作品。どれをとっても珠玉の名曲を、この上ない名手が見事に演奏し
ています。ピアニストは日本人で、CNSM出身。管楽器奏者との共演も多く、こ
こでもバッチリのサポートを聴かせてくれます。
INDE 003 \2450
ヴェルティージュ・ブラス・クインテット
(1)ジェローム・ノレ:ヴェルティージュ
(2)ヤン・ケトシェル:クインテットop.65
(3)イヴァン・ジェヴティック:3人の中国の奴隷
(4)ヴラディミール・コスマ:短い映画
(5)アンドレ・ラフォッセ(ラフォース):短い組曲
ヴェルティージュ・ブラス・クインテット
ヴェルティージュ・ブラス・クインテットは、1999年、フランス国立パリ高等
音楽院の学生達によって結成された団体です。世界中の音楽学生なら誰もがあ
こがれる名門校の出身だけあって、皆とにかく上手い!これからがたのしみな
ブラス・クインテットの登場です。
<Halca>
XTQCDM 2 2枚組 \2580
“パリのルチアーノ・パヴァロッティ”
ヴェルディ:「ルイザ・ミラー」序曲
ヴェルディ:「ルイザ・ミラー」-穏やかな夜には
ドップラー:ハンガリー田園幻想曲
マイヤベーア:「アフリカの女」-おお、楽園よ
ヴェルディ:「シチリア島の晩鐘」序曲
ヴェルディ:「ロンバルディ」-私の喜びで彼女を包みたい
マスネ:「ウェルテル」-春風よ、なぜ私をめざめさせるのか
プッチーニ:「トスカ」-妙なる調和,星は光りぬ
ビゼー:「カルメン組曲」-ファンタジア・ブリランテ
レオンカヴァッロ:「道化師」-衣装をつけろ
ロッシーニ:「ギヨーム・テル」序曲
レオンカヴァッロ:マッティナータ
シベッラ:ジロメッタ
デ・クルティス:忘れな草
プッチーニ:
「マノン・レスコー」-栗色、金髪の美人たちの中で,見たこともない美人
ディ・カプア:オ・ソレ・ミオ
プッチーニ:「トゥーランドット」-誰も寝てはならぬ
レオーネ・マジエラ(指)管弦楽団
アンドレア・グラミネッリ(Fl)
1993年9月,パリ,シャン・ド・マルス公園
9月5日、偉大なテノール、ルチアーノ・パヴァロッティが亡くなりました。
葬儀は国葬並にとり行われ、また死のニュースは日本でも大々的に報じられま
した。いかにパヴァロッティが広く愛されていたかを物語っているでしょう。
彼の死を悼んで、1993年のライヴ録音が登場。エッフェル塔の足元にあるシャ
ン・ド・マルス公園で行った野外ライブです。ご存知の通り、パヴァロッティ
はこうした野外ライブを積極的に行っています。後年になるほどお気楽企画が
増えてしまったのに対し、ここではオペラアリアを中心にかなり充実したプロ
グラムを組み、天下の大テノールに相応しい感動と興奮を生み出しています。
偉大なテノールの円熟の記録をお楽しみください。
<GRAND SLAM>
GS 2025 \2250
ブラームス:
(1)交響曲第1番ハ短調Op.68 (2)ハンガリー舞曲第1番
(3)ハンガリー舞曲第10番
[ボーナス・トラック]
(4)交響曲第1番より第1楽章 (5)交響曲第1番より第4楽章抜粋
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
(1)(4)(5)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(2)(3)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1947年11月17日、18日、19日、20日、ウィーン、ムジークフェラ
インザール、
(2)(3)1930年、ベルリン高等音楽院(4)(5)不明
Source:
(1)HMV(France, LA VOIX DE SON MAITRE) DB 6634/6638, DBS 6639(2VH7083-1
/7084-2/7085-1/7086-2/7087-2/7088-2/7091-1/7092-1/7093-1/7099-1/7100-1)
(2)(3)Polydor(Germany) 90190 (2530 1/2BH1/ 2587 1/2BH1)
(4)(5)Nippon Columbia(Japan) DXM-163-VX
制作者より
1947年にウィーン・フィルと録音されたブラームスの交響曲第1番は、フルト
ヴェングラーの演奏の中では決して高く評価されていません。しかし、その一
因は復刻する際の加工の仕方によるものが大きいようです。この演奏を復刻す
る際にはたいていの場合オリジナルのイギリスHMVのSP盤(78回転)が使用され
ますが、このイギリス盤はカートリッジで再生すると高域に独特のきついノイ
ズを生じます。そのノイズは大なり小なりカットして復刻するのですが、そう
なるとどうしても原音の輝きや艶を失ってしまいます。しかし、このディスク
で使用したフランスHMV盤はイギリス盤に比べて高域のノイズはかなり少なく、
SP盤に刻まれた情報を限りなく忠実に復刻することが可能となりました。従い
まして、従来の復刻盤と比較して大きく異なる印象を抱く人は多いかと思いま
す。なお、余白には戦前のポリドール盤からの復刻である個性の濃厚なハンガ
リー舞曲を2曲(ベルリン・フィル)収録しました。これも原音を忠実に生かす
ように復刻をしています。
また、ボーナス・トラックには1973年に日本コロムビアから発売されたブラー
ムスの交響曲第1番の抜粋を収録しています。このコロムビア盤は当時「録音
年不詳」として発売されましたが、のちにこのディスクのブラームス第1と同
一のSPからの復刻と判定されました。しかし、その後このコロムビア盤に関
しては「ベーム指揮、ウィーン・フィルのSPのテイク(1942年、ドイツ・エレ
クトローラ)が一部に挿入されている」とする説も浮上し、その論争にはいま
だに終止符が打たれていません。制作者もこのディスクの演奏とコロムビア
盤とは同一のものと判断していますが、詳細に比較すると、たとえば第1楽章
の序奏部の最後の部分では演奏ノイズが若干異なるような気もします。その
あたりも熱心なファンの方の耳で実際に確かめていただきたいと思い、あえ
てボーナス・トラックとして加えました。 (平林 直哉)
■ 解説書の内容
これまでと同様に、交響曲第1番の英グラモフォン誌の批評の邦訳を掲載しま
す。さらに、コロムビア盤LPに掲載された岡俊雄氏の解説も当時の貴重な資
料として特別に再掲載します。
<SPOTLIGHT>
MK 20090 \2080
ロッシーニ:「エルミオーネ」
モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」,「ドン・ジョヴァンニ」
ドニゼッティ:「アンナ・ボレーナ」,「ロベルト・デヴェル」
ヴェルディ:「エルナーニ」,「トロヴァトーレ」
からのアリア
アレクサンドリナ・ペンダチャンスカ(S)
エラルド・サルミエリ(指)ブルガリア交響楽団
録音:2004年12月3-6日
アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカは、ブルガリア出身のプリマドンナ。
ドニゼッティ、ヴェルディのヒロインで高い評判を取りつつ、近年は古楽の世
界にも足を踏み入れ、もうすぐ発売のヤーコプスが指揮した「ドン・ジョヴァ
ンニ」でもエルヴィーラを歌っています。残念ながらまだ来日がないため、日
本で知名度は今一つですが、ヨーロッパでは今が旬のソプラノとして大変人気
があります。このCDは、2004年に祖国で録音したもの。彼女の得意なアリアば
かり7曲収録されています。
BBCL 4226 \2180
ステレオ
(1)ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調Op.47「革命」
(2)ラフマニノフ:交響詩「死の島」Op.29
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指)
(1)ロンドンSO.(2)ソヴィエト国立SO.
録音:
(1)1978年8月28日エジンバラ、アッシャー・ホール(ライヴ)
(2)1968年8月22日ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(ライヴ)
すべてBBCアーカイヴ音源の復刻。稀代の怪物指揮者スヴェトラーノフがLSOを
振った「革命」は、エジンバラ音楽祭におけるライヴで完全初出。スヴェトラ
ーノフといえば手兵ソヴィエト国立響との演奏を抜きに語れませんが、この翌
年には首席客演指揮者に任命されることになるLSOは、当時プレヴィンのもと
で大躍進を遂げ、アンサンブルの条件が揃っていました。スタイルの異なるプ
レヴィン&LSO盤(65年)との聴き比べもまた興味深いところではないでしょう
か。いずれにせよ、第8番(BBCL.4189)の余韻も冷め遣らぬところへ、またして
もファンにはとんでもないタイトルの出現といえそうです。
いっぽう、これより10年前、プロムスでの実況録音による「死の島」。40歳を
目前にして、戦車に喩えられる激烈で濃厚な味付けはこの時期ならではのもの。
なお、当日はオイストラフ独奏でショスタコーヴィチの第2協奏曲(BBCL.4060)
とスクリャービンの法悦の詩(BBCL.4121)も演奏されています。
BBCL 4227 \2180
ステレオ
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲第14番変ホ長調KV.449
(2)ピアノ協奏曲第21番ハ長調KV.467
(3)2つの行進曲ニ長調KV.335より第1番
(4)6つのドイツ舞曲KV.571
ルドルフ・ゼルキン(P)
アレクサンダー・シュナイダー(指)イギリス室内O.
録音:
(1)(3)(4)1964年8月28日エジンバラ、アッシャー・ホール(ライヴ)
(2)1966年7月23日ロンドン、ギルド・ホール(ライヴ)
コレクター収蔵音源による21番をのぞいて、すべてBBCアーカイヴからの復刻。
前作第12番(BBCL.4157)を聴いた音楽評論家許光俊氏が「夢見心地。こんなす
ごいモーツァルトがあった!」と驚きを隠さないゼルキンのモーツァルト。嬉
しいことに続編が登場です。しかも今回はすべてステレオ、年代相応のすぐれ
た音質でいうことなし。甘美、はかなさと、さまざまな表情をみせてこれこそ
絶品としか云いようのないピアノに、またしても絶妙なサポートで応えるのは
朋友シュナイダー。フィルアップのドイツ舞曲は既出(BBCL.4157)と同一の内
容ですが、新たに発見されたステレオ音源での再登場となります。
BBCL 4228 \2180
ステレオ
J.S.バッハ:
(1)ゴルトベルク変奏曲BWV.988
[アンコール]
(2)パルティータ第5番ト長調BWV.829より前奏曲
(3)(ヘス編):カンタータ第147番よりコラール「主よ、人の望みの喜びよ」
タチアナ・ニコラーエワ(P)
録音:1986年11月10日セント・ジョンズ・スミス・スクエア(ライヴ)
すべてBBCアーカイヴ音源の復刻。生前バッハのエキスパートとして知られた
ニコラーエワの初出ライヴです。彼女のゴルトベルクは少なくとも現状で3種
の別録音(70年、87年ライヴ、92年)を数えますが、80年代半ばという時期は
実演に接した人びとが口を揃えて語るようにちょうどピークにあたります。
一音一音が研ぎ澄まされ、あいまいさのかけらもないピアニズムは、深い精神
性を湛えて費やす言葉もありません。アンコールにいたるまで、しんと静まり
返った空気が独特です。
<indesens>
INDE 001 \2450
グレート・フレンチ・コンチェルト【1948-1956】
(1)デザンクロ(1912-1971):祈祷、呪詛と踊り
(2)ジョリヴェ(1905-1974):トランペット協奏曲第2番
(3)トマジ(1901-1971):トランペット協奏曲
(4)シャルル・シェイヌ(1925-):
トランペットとオーケストラのための協奏曲第1番
(5)ジョリヴェ:トランペット、弦楽とピアノのコンチェルティーノ
エリック・オービエ(Tp)
マリウス・コンスタン(指)パリ・オペラ座管弦楽団
トランペット吹きの憧れの存在、エリック・オービエは、パリ・オペラ座管の
首席奏者を長年務め、現在は日本をはじめ世界各地でマスタークラスや演奏会
に大忙しの日々をおくっています。そんな彼による新録音が登場です。曲目は
とりわけ管楽器ファンにはたまらないものが見事にそろいました。近頃、のだ
めの影響もあって人気上昇中の作曲家、ジョリヴェのトランペット協奏曲は
名曲かつ難曲。名手オビエは迫力満点、歌心たっぷりに高らかに聴かせます。
しかもオケは文句なしのパリ管。エネルギーと叙情の核融合作曲家、ジョリ
ヴェ独特のリズムも見事に決まって思わずうなってしまう出来栄えとなって
います。シャルル・シェイヌはコンクールなどにも作品を提供している管楽
器界の大御所。他にもトマジで聴かせる色彩豊かな音色、デザンクロで聴かせ
る官能性すら漂う音色・・・。何度も繰り返して聴きたくなる一枚となって
います。
INDE 004 \2450
デュティユー:初期の作品集
(1)サラバンドとコルテージュ
(2)フルートとピアノのためのソナチネ
(3)コラール、カデンツァとフガート
(4)オーボエとピアノのためのソナタ
(5)ピアノ・ソナタop.1
(1)マルク・トレネル(Fg)(2)ヴィンセント・ルーカス(Fl)
(3)ダニエル・ブレジンスキ(Tb)(4)アレクサンドル・ガテ(Ob)
(1)-(5)パスカル・ゴダール(P)
なんと豪華、パリ管弦楽団のメンバーたちが勢ぞろいしてのデュティユーの初
期作品集の登場です。フルートとピアノのためのソナチネは、鋭敏な和声感覚
が非常に印象深い作品ですが、ルーカスが見事に演奏しています。ファゴット
のトレネルも名手ぶりを遺憾なく発揮、ブレジンスキのトロンボーンは神の声
のように響きます。若き日から格調高い作風で鳴らしていたデュティユーの魅
力がたっぷりと味わえる一枚となっています。
INDE 002 \2450
フランス・トロンボーンの芸術
(1)デュティユー:コラール、カデンツァとフガート
(2)サン=サーンス:カヴァティーナop.144
(3)トマジ:アンダンテとスケルツォ
(4)ジョセフ・ギイ・ロパルツ:演奏会用作品
(5)カステレード:ソナティナ
(6)ロジャー・ブトリ:カプリッチョ
(7)デザンクロ:聖歌とアレグレット
(8)アレクサンドル・ギルマン:交響的断章
ジャン・ラファー(トロンボーン)
オオツ ユミ(P)
パリ・オペラ座管首席トロンボーン奏者、ジャン・ラファーによる珠玉のアル
バム。サン=サーンスのカヴァティーナは、発表当時「今までこの楽器のため
にこれほどまでに素晴らしい作品は存在しなかった」と絶賛された作品です。
トマジの作品は、もともとはオーケストラとトロンボーンのための作品ですが、
ここではピアノが伴奏。トロンボーンの冒頭のカデンツァはまさに神業。見事
としかいいようがありません。ロパルツの作品は、トロンボーン奏者たちの間
で憧れの作品。どれをとっても珠玉の名曲を、この上ない名手が見事に演奏し
ています。ピアニストは日本人で、CNSM出身。管楽器奏者との共演も多く、こ
こでもバッチリのサポートを聴かせてくれます。
INDE 003 \2450
ヴェルティージュ・ブラス・クインテット
(1)ジェローム・ノレ:ヴェルティージュ
(2)ヤン・ケトシェル:クインテットop.65
(3)イヴァン・ジェヴティック:3人の中国の奴隷
(4)ヴラディミール・コスマ:短い映画
(5)アンドレ・ラフォッセ(ラフォース):短い組曲
ヴェルティージュ・ブラス・クインテット
ヴェルティージュ・ブラス・クインテットは、1999年、フランス国立パリ高等
音楽院の学生達によって結成された団体です。世界中の音楽学生なら誰もがあ
こがれる名門校の出身だけあって、皆とにかく上手い!これからがたのしみな
ブラス・クインテットの登場です。
<Halca>
XTQCDM 2 2枚組 \2580
“パリのルチアーノ・パヴァロッティ”
ヴェルディ:「ルイザ・ミラー」序曲
ヴェルディ:「ルイザ・ミラー」-穏やかな夜には
ドップラー:ハンガリー田園幻想曲
マイヤベーア:「アフリカの女」-おお、楽園よ
ヴェルディ:「シチリア島の晩鐘」序曲
ヴェルディ:「ロンバルディ」-私の喜びで彼女を包みたい
マスネ:「ウェルテル」-春風よ、なぜ私をめざめさせるのか
プッチーニ:「トスカ」-妙なる調和,星は光りぬ
ビゼー:「カルメン組曲」-ファンタジア・ブリランテ
レオンカヴァッロ:「道化師」-衣装をつけろ
ロッシーニ:「ギヨーム・テル」序曲
レオンカヴァッロ:マッティナータ
シベッラ:ジロメッタ
デ・クルティス:忘れな草
プッチーニ:
「マノン・レスコー」-栗色、金髪の美人たちの中で,見たこともない美人
ディ・カプア:オ・ソレ・ミオ
プッチーニ:「トゥーランドット」-誰も寝てはならぬ
レオーネ・マジエラ(指)管弦楽団
アンドレア・グラミネッリ(Fl)
1993年9月,パリ,シャン・ド・マルス公園
9月5日、偉大なテノール、ルチアーノ・パヴァロッティが亡くなりました。
葬儀は国葬並にとり行われ、また死のニュースは日本でも大々的に報じられま
した。いかにパヴァロッティが広く愛されていたかを物語っているでしょう。
彼の死を悼んで、1993年のライヴ録音が登場。エッフェル塔の足元にあるシャ
ン・ド・マルス公園で行った野外ライブです。ご存知の通り、パヴァロッティ
はこうした野外ライブを積極的に行っています。後年になるほどお気楽企画が
増えてしまったのに対し、ここではオペラアリアを中心にかなり充実したプロ
グラムを組み、天下の大テノールに相応しい感動と興奮を生み出しています。
偉大なテノールの円熟の記録をお楽しみください。
<GRAND SLAM>
GS 2025 \2250
ブラームス:
(1)交響曲第1番ハ短調Op.68 (2)ハンガリー舞曲第1番
(3)ハンガリー舞曲第10番
[ボーナス・トラック]
(4)交響曲第1番より第1楽章 (5)交響曲第1番より第4楽章抜粋
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
(1)(4)(5)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(2)(3)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1947年11月17日、18日、19日、20日、ウィーン、ムジークフェラ
インザール、
(2)(3)1930年、ベルリン高等音楽院(4)(5)不明
Source:
(1)HMV(France, LA VOIX DE SON MAITRE) DB 6634/6638, DBS 6639(2VH7083-1
/7084-2/7085-1/7086-2/7087-2/7088-2/7091-1/7092-1/7093-1/7099-1/7100-1)
(2)(3)Polydor(Germany) 90190 (2530 1/2BH1/ 2587 1/2BH1)
(4)(5)Nippon Columbia(Japan) DXM-163-VX
制作者より
1947年にウィーン・フィルと録音されたブラームスの交響曲第1番は、フルト
ヴェングラーの演奏の中では決して高く評価されていません。しかし、その一
因は復刻する際の加工の仕方によるものが大きいようです。この演奏を復刻す
る際にはたいていの場合オリジナルのイギリスHMVのSP盤(78回転)が使用され
ますが、このイギリス盤はカートリッジで再生すると高域に独特のきついノイ
ズを生じます。そのノイズは大なり小なりカットして復刻するのですが、そう
なるとどうしても原音の輝きや艶を失ってしまいます。しかし、このディスク
で使用したフランスHMV盤はイギリス盤に比べて高域のノイズはかなり少なく、
SP盤に刻まれた情報を限りなく忠実に復刻することが可能となりました。従い
まして、従来の復刻盤と比較して大きく異なる印象を抱く人は多いかと思いま
す。なお、余白には戦前のポリドール盤からの復刻である個性の濃厚なハンガ
リー舞曲を2曲(ベルリン・フィル)収録しました。これも原音を忠実に生かす
ように復刻をしています。
また、ボーナス・トラックには1973年に日本コロムビアから発売されたブラー
ムスの交響曲第1番の抜粋を収録しています。このコロムビア盤は当時「録音
年不詳」として発売されましたが、のちにこのディスクのブラームス第1と同
一のSPからの復刻と判定されました。しかし、その後このコロムビア盤に関
しては「ベーム指揮、ウィーン・フィルのSPのテイク(1942年、ドイツ・エレ
クトローラ)が一部に挿入されている」とする説も浮上し、その論争にはいま
だに終止符が打たれていません。制作者もこのディスクの演奏とコロムビア
盤とは同一のものと判断していますが、詳細に比較すると、たとえば第1楽章
の序奏部の最後の部分では演奏ノイズが若干異なるような気もします。その
あたりも熱心なファンの方の耳で実際に確かめていただきたいと思い、あえ
てボーナス・トラックとして加えました。 (平林 直哉)
■ 解説書の内容
これまでと同様に、交響曲第1番の英グラモフォン誌の批評の邦訳を掲載しま
す。さらに、コロムビア盤LPに掲載された岡俊雄氏の解説も当時の貴重な資
料として特別に再掲載します。
<SPOTLIGHT>
MK 20090 \2080
ロッシーニ:「エルミオーネ」
モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」,「ドン・ジョヴァンニ」
ドニゼッティ:「アンナ・ボレーナ」,「ロベルト・デヴェル」
ヴェルディ:「エルナーニ」,「トロヴァトーレ」
からのアリア
アレクサンドリナ・ペンダチャンスカ(S)
エラルド・サルミエリ(指)ブルガリア交響楽団
録音:2004年12月3-6日
アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカは、ブルガリア出身のプリマドンナ。
ドニゼッティ、ヴェルディのヒロインで高い評判を取りつつ、近年は古楽の世
界にも足を踏み入れ、もうすぐ発売のヤーコプスが指揮した「ドン・ジョヴァ
ンニ」でもエルヴィーラを歌っています。残念ながらまだ来日がないため、日
本で知名度は今一つですが、ヨーロッパでは今が旬のソプラノとして大変人気
があります。このCDは、2004年に祖国で録音したもの。彼女の得意なアリアば
かり7曲収録されています。