クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-10 No.12-1

2007年10月14日 12時01分00秒 | Weblog
<ALBANY>
TROY933(SACD-Hybrid) \1980
ドン・ギリス:交響曲X-ビッグD/「タルサ」-石油についての交響的肖像
交響曲第3番「自由な人々のための交響曲」
イアン・ホブソン指揮
シンフォニア・ヴァルソヴィア
2006年2月録音
ギリスはダラスに転居してすぐ、この作曲家通例の陽気で親しみ易い「交響曲
X」を1968年に完成し、Dはニ調とダラスを意味しています。タルサはオクラホ
マ州にある石油都市です。交響曲第3番は、30歳になる前に、アメリカの理想
を音楽で示そうとして作曲されました。

TROY942 \1980
ロベルト・シエラ(1953-):
交響曲第3番「ラ・サルサ」/
交響曲第2番「大パッサカリア」/交響曲第1番
トマス・M. スリーパー指揮
フロスト交響楽団
2006年4・11月録音
シエラはプエルトリコで生まれ、ロンドンとユトレヒトで学び、ハンブルクで
リゲティにも師事しました。生地カリブ海の出自を根底として他の国々の特徴
を採り入れ、独自の様式に総合しています。第1曲「サルサ交響曲」はモート
ン・グールドのラテン・アメリカ・シンフォニエッタのような雰囲気で、プエ
ルトリコ、ドミニカ、キューバの音楽の様々なリズムが用いられています。ラ
テンのリズムに乗ったノーテンキなだけでなく、まじめな舞曲もありなかなか
聴き応えがあります。いわゆるゲンダイオンガクの類ではありません。

TROY943 \1980
マイケル・S.ホーウッド(1947-):「組曲とシリアスな作品集」
(1)国立公園組曲、(2)交響曲第1番、
(3)内部の変奏曲、(4)遊園地組曲、
イアン・ホブソン指揮
シンフォニア・ヴァルソヴィア、(3)ジョゼフ・クベラ(P)、
2007年1月録音
ホーウッドはバッファローで生まれ、ニューヨーク市立大学でルーカス・フォ
スらに学びました。アカデミックな様式からポピュラーな様式まで、ロマン派
的語法から無調まで、堅固な構造から偶然性までのあらゆる技法を効果的に用
いています。このアルバムは2曲の組曲とシリアスな作品(交響曲、変奏曲)の
カップリングです。遊園地組曲の終曲「ローラー・コースター」はスピード感
溢れる爽快な作品です。

TROY957 \1980
カレル・フサ(1921-):「カレル・フサの肖像」
スメタナ・ファンファーレ/フレスコ画に
ピアノとウィンド・アンサンブルのための小協奏曲
プラハための音楽1968
スティーヴン・K. スティール指揮
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー、
グレシャム桃子(P)、
2005年11月録音
フサはプラハで生まれ、パリでオネゲルやブーランジェに学び、1959年アメリ
カの市民権を得て、1954年から1992年までコーネル大学で教えました。1968年
はチェコの改革派をソ連などが武力で制圧した年で、これを題材とした最後の
曲は広く演奏されています。グレシャム桃子は桐朋学園とマンハッタン音楽院
で学び、ニューヨークで主に伴奏ピアニストとして活動しています。

TROY939 \1980
「エズラ・ラダーマンの音楽 Vol.7」
ピアノ・ソナタ第3番/B’shert(訳注:イディッシュで「…を意味した」の意)
スィンアイ・スー(P)
ラダーマンは調性的な素材と無調的な素材を組み合わせて用い、現代的な文脈
の中に叙情的な様式を混合しています。アメリカ音楽センター長を務め、2006
年アメリカ芸術・文学アカデミーの会長に選ばれました。スーは北京で生まれ、
1996年ウィリアム・カペル国際ピアノ・コンクールで2位となりました。

TROY940 \1980
「7部から成る贈り物」
シオドア・モリソン(1938-):聖霊の贈り物
マーガレット・ヴァーデル・サンドレスキー(1921-):
「十字架を高く上げよ」による序奏と変奏
エマ・ルー・ディーマー(1927-):季節の詩編から「御子が私たちに」
メンデルスゾーン:ソナタニ短調op. 65-6(天にまします我らの父よ)
J.S.バッハ:パッサカリアハ短調BWV582
パメラ・デッカー(1955-):サンフランシスコのためのフルート
フローレンス・ベアトリス・プライス(1887-1953-):民謡による変奏曲
マーガレット・マーティン・クヴァム(Org)
2006年5月録音
メンデルスゾーンとバッハ以外はアメリカの作曲家によるオルガン曲です。ク
ヴァムはカナダで生まれ、1993年フロリダでのナポリ国際オルガン祭コンクー
ルで1位となり、オンタリオ州、ミシガン州、カリフォルニア州の教会で音楽
監督を務めました。

TROY941 \1980
「SONYC最初の録音」
クリストファー・シオファニディス(1967-):幻と奇跡
ポール・モラヴェック:異形態
リーサ・ビーラワ:トロイアの女たち
ミハエル・ガトンスカ(1967-):蜂鳥の変形
SONYC(ニューヨーク市弦楽オーケストラ)
SONYCは、1999年に結成された、指揮者を置かない室内合奏団で、17曲の現代
作品を世界・アメリカ初演しています。ポーランド出身のガトンスカの作品は
現代的語法を用いている部分が多いのに対し、他のアメリカの作曲家たちの3曲
はより伝統的で理解し易い様式です。

TROY944/45 2枚組 \3960
ブルノ・スクルテ(1905-1976):
歌劇「ヴィルカチーの女相続人」
アンドレイス・ヤンソンス指揮
ラトヴィア国立歌劇場管・合唱団、
アンドゼラ・ゴバ(S)、アルマンドス・シリンシュ(Bs)、
グンタルス・ルンギス(T)、他
ラトヴィアの作曲家スクルテは1949年ニューヨークに移住し、教会のオルガン
奏者・合唱指揮者としても活動しました。ラトヴィアの農家を舞台とするこの
歌劇は、19世紀のロマン派的様式で書かれ、作曲者の生誕100年を記念して2005
年に未完のオーケストレーションが完成されました。

TROY946 \1980
「暗い風が起こる」
ジョン・ランプキン:ショーの庭を通る散歩/移動/
ベス・デニッシュ:ジョーダンと犬女
フィリップ・ビムスタイン:暗い風が起こる
エキノックス室内プレイヤーズ:【ポーラ・カシカ(Fl)、アン・ホマン(Ob)、
ジェニーン・ヨーク=ガレシェ(Cl)、ドニタ・バウアー(Fg)、キャロル・
レマイア(Hr)】
アメリカの現代作曲家による比較的穏健な作風の組曲が収録されています。ユ
タ州スプリングデール町長も務めたビムスタインは環境問題に関心を持ち、
「暗い風が起こる」はごみ焼却炉による汚染を恐れるヴィヴィアン・ジェーク
の歌に基づいています。

TROY947 \1980
「世界のフルートの風景」
ハインツ・ベンカー(1921-2000):はぎ取り暦-細密画組曲
福島和夫(1930-):冥
シュエユン・シェン(1952-):それから、事情が変わった
ヴォーン=ウィリアムズ:バレエ組曲
ルネ=バトン(1879-1940):パッサカリア
マーク・ヴィンチ(1960-):あなたに会う時
ノルマン・ティボド(1959-):ハティクヴォーによる序奏と変奏
ジェニファー・ヒグドン(1962-):子守歌
ヴィットリオ・リエティ(1898-1994):ソナティナ
ジャン・ヴィンチ(Fl)、 フー・スン(P)、 マーク・ヴィンチ(Sax)、
ジェニファー・ヒグドン(Fl)
2006年5月録音
アメリカ人のほか、イギリス人、フランス人(ルネ=バトン)、イタリア人(リ
エティ)などの作曲家のフルートを含む室内楽作品集です。福島和夫の「冥」
は東洋の笛を思わせる、無伴奏フルート曲の代表作で、ハティクヴォーはイス
ラエルの国歌です。ヴィンチはクリーヴランド音楽院とジュリアード音楽院で
学び、英国国際演奏コンクールで優勝しました。

TROY948 \1980
「神話と伝説」-アメリカのトロンボーン四重奏作品集
エリック・エワゼン(1954-):神話と伝説
レスリー・バセット(1923-):四重奏曲
チャールズ・ウォリネン(1938-):4本のトロンボーンの合奏曲
フィッシャー・タル(1934-1994):四重奏曲
ジョン・ラ・モンテーン(1920-):四重奏曲
フィリップ・シュレーダー(1956-):ジムのために
フィル・スネデコー(1966-):トッカータ
ステントリアン・コンソート
(トロンボーン四重奏団)
ステントリアン・コンソートは2003年に結成されたアメリカのトロンボーン四
重奏団で、柔軟なプログラムを演奏するために四重奏団と称していません。こ
の最初のCDはすべてアメリカの作曲家による作品で、最後の2曲は演奏者によ
る委嘱作品です。

TROY952 \1980
「オハイオ・ライト・オペラ-序曲・間奏曲集」
(1)ハーバート:「おてんばなマリエッタ」序曲/第2幕間奏曲
(2)サリヴァン:「ゴンドラのこぎ手」序曲
(3)サリヴァン:「魔術師」序曲
(4)オッフェンバック:「山賊」序曲/第2幕間奏曲/第3幕間奏曲
(5)カールマン:「秋の演習」序曲
(6)ハーバート:「赤い風車」序曲/第2幕間奏曲
(7)フリムル:「蛍」序曲、
(8)サリヴァン:「大公」序曲
(1)(3)(5)スティーヴン・バイエス指揮
(2)(4)(6)(8)リン・トンプソン指揮
(7)ジェーソン・アルティエリ指揮、オハイオ・ライト・オペラ管弦楽団
2001-2006年録音OLOサマー・フェスティヴァル
オハイオ・ライト・オペラは1979年にウスター大学によって創設された、アメ
リカで唯一のプロのオペレッタ専門団体で、その夏季フェスティヴァルでの録
音からの抜粋です。フリムルはプラハで生まれ、1906年アメリカに定住してオ
ペレッタで成功しました。

TROY954 \1980
エリック・エワゼン(1954-):トロンボーンを含む室内楽作品集
(1)トランペット、トロンボーンとピアノのための二重協奏曲
(2)死者と生者のための賛歌/トロンボーンとピアノのための協奏曲/トロン
ボーンとピアノのためのバラード
(3)トロンボーン三重奏のためのオオイヌワシ
ジェームズ・C. レベンズ(Tb)、
エリック・エワゼン(P)、
(1)ニクラス・エクルンド(Tp)、
(3)イヴァン・モロー(Tb)&マイケル・プリディ(バスTb)
エワゼンはクリーヴランドで生まれ、ジュリアード音楽院でレベンズと共に学
びました。旋律や形式は明快で、和声は全音階的、時に旋法的です。第2曲は
2001年9月11日の航空機衝突事故の数日後ニューヨークでの葬送の行進を見て
作曲されました。

TROY955 \1980
シンディ・コックス(1961-):「自然は」
(1)ヒエロスガモス(聖なる結婚)-和声と響きの練習曲、
(2)宇宙軸、(3)自然は
(1)シンディ・コックス(P)、(2)イアプレイ・アンサンブル、
(3)コンティネンタル・トロンボーン四重奏団
コックスはインディアナ大学で作曲の博士号を取得し、その後ジョン・ハービ
ソンに作曲、リリー・クラウスにピアノを学びました。新旧の技法を総合した
「ポスト・トーナル(調性後)」とも言える様式で、「自然は」は環境保護に関
心を持つ詩人ジョン・キャンピオンの詩によっています。

TROY956 \1980
「イントゥ・ザ・フューチャー(未来へ)」
(1)デーヴィッド・ゴンパー(1954-):秘密の音楽
(2)ジョン・バーナーズ(1961-):ピッコロとプランジャー
(3)ルーク・ダーン(1976-):刃
(4)マイケル・エカート(1950-):木管五重奏曲
(5)ローレンス・フリッツ(1952-):4 mod 4
(6)ジョゼフ・デンジャーフィールド(1977-):
波は押し寄せ、大音をたてて打ち、ゆらめく
(1)カティ・ウォルフェ(Fl)、他
(2)タマラ・スウェット(Fl, Picc)、他
(3)デーヴィッド・ゴンパー指揮、サラ・ハーク(Fl)、他
(4)アイオワ木管五重奏団
(5)グロ・サンドヴィク(Fl)、他
(6)メガン・ルリャク(Fl)、他
2005・2006年録音
このCDは、アイオワ大学現代音楽センター創立40周年を祝して制作され、6人
の作曲者のうち3人は教員、1人は客員助教授、2人は博士課程修了者です。プ
ランジャーは金管楽器の弱音器の一種で、4 mod 4とはmodの前の数を後ろの数
で割った剰余を表します。

TROY958 \1980
ロバート・ヘルプス(1928-2001):「ピアノ作品全集第2集」
幻想曲/3つの練習曲/回想/ソロ/イメージ/肖像/星の風景/四重奏曲
ナオミ・ニスカラ(P)
録音:2006年、2007年
ヘルプスの様式は多様で、印象主義やミニマル・ミュージックの影響も受けて
います。調性のあるロマン的な部分も、無調的で角張った部分もありますが、
12音の厳格な規則を長くは使えないと作曲者は述べています。ニスカラはフィ
ンランド系アメリカ人の父と日系2世の母との間に生まれ、南フロリダ音楽大
学教授を務めています。

TROY959/60 2枚組 \3960
ウィリアム・ボルコム(1938-):「ヴァイオリンとピアノのための音楽」
ソナタ第2番/ソナティナ/ソナタ第1番/ソナタ第3番「風変わりなソナタ」
/幻想二重奏曲/牧歌/空想的な話/無伴奏ヴァイオリンのための組曲/
優雅な幽霊-演奏会用変奏曲/ソナタ第4番
アメリカン・ダブル:【フィリップ・フィクソー(Vn)、コンスタンティン・
ファインハウス(P)】
2005年6月・2006年12月録音
ボルコムはワシントン大学で学んだ後、ミルズ大学でミヨーに師事し、ワシン
トン大学、ニューヨークのクイーンズ・カレッジなどで教え、ピアニストとし
ても活動しました。初期の実験的作品から1970年代の半音階的、90年代半ばの
新古典主義的作風まで、ボルコムの作曲様式の変化を概観できます。

TROY961 \1980
「ユリシーズ・ケイ(1917-1995):室内管弦楽のための作品集」
(1)記録映画「静かな一人」組曲
(2)ブレークによる3つの小品/(3)音楽の戯れ/(4)アウロス
ケヴィン・スコット指揮
メトロポリタン・フィル、
(2)ジャネット・ホプキンズ(S)、
(4)メラニー・ヴァレンシア(Fl)、
ケイはイーストマン音楽学校で学び、イェール大学でヒンデミットに師事しま
した。黒人作曲家ウィリアム・グラント・スティルから影響を受け、スティル
と共に最も重要な黒人作曲家と見なされています。初めはドイツやイタリアの
影響が強かった様式は後に半音階的になりましたが、厳格な12音技法は用いず、
新古典主義的調性音楽の中にとどまり続けました。

TROY965/66 2枚組 \3960
トマス・パスティエリ(1945-):歌劇「マルゴット夫人」
ジョゼフ・イリック指揮フォート・ワース歌劇場、
ローレン・フラニガン(S)、モーガン・スミス(Br)、他、
2007年6月録音
パスティエリはジュリアード音楽院で学び、1984年までアトランタ歌劇場の芸
術監督を務めてオペレッタで成功を収めた後、映画音楽制作会社を設立して、
19の歌劇のほか多数の映画音楽も作曲しています。この作品は、レナード・
バーンスタインがベルクの未亡人に「ルル」の完成を依頼したという実話に
よった、伝統的様式の歌劇です。

TROY967 \1980
ダニエル・ロスマン(1958):
(1)音楽:裸の女-澄んだ夜に走る狂女/
(2)女王たちの広場/(3)蜂に告げる
エリック・ヒューブナー(P)
2007年1・2月録音
ロスマンは歌劇や管弦楽曲から電子音楽まであらゆるジャンルの作品を書いて
います。第1曲はスペインの詩人ヒメネスの詩、第2曲はドイツの画家ベスゲン
の絵に触発されて書かれました。第1曲の後半も第2曲も、同じようなリズム・
音型の伴奏が執拗に繰り返される上で旋律が奏されますが、第3曲では高音域
で繊細な音が響きます。

※ALBANY未案内旧譜
TROY711 \1980
チャールズ・ウォリネン:
(1)5-増幅されたチェロのための協奏曲/
(2)金の踊り/
(3)増幅されたヴァイオリンのための協奏曲
(1)フレッド・シェリー(Vc)、ウォリネン指揮セント・ルーク管
(2)ブロムシュテット指揮サンフラシスコ響
(3)ポール・ズーコフスキー(Vn)、インバル指揮フランクフルト放送響
このアルバムはウォリネンの主要な管弦楽作品を集めたものですが、演奏者が
すごい。「金の踊り」ではブロムシュテット指揮のサンフランシスコ交響楽団、
ヴァイオリン協奏曲ではインバル指揮のフランクフルト放送響にソリストはズ
ーコフスキーとこれ以上考えられないアーティストです。

TROY724 \1980
マリナー&ぺぺ・ロメロのポール・チハラ作品集
「ポール・チハラ:ギター協奏曲と2つのバレエ」
(1)ギター協奏曲(トランペット・オブリガート付)、
(2)ヤドリギの花嫁、(3)2台のコントラバスのための協奏曲「芝」
ネヴィル・マリナー指揮ロンドン交響楽団、
(1)ペペ・ロメロ(G)、
(2)スーザン・ボッティ(S)、
(3)ジョン・ディーク&ブエル・ナイトリンガー(Cb)
こちらはポール・チハラの作品集ですが、全曲マリナー指揮のロンドン交響楽
団の演奏。ギターのソロにはペペ・ロメロも登場です、

TROY767 \1980
「ジョセフ・フェニモア・イン・コンサートIII」(ギボンズ、フェニモア、
シューベルト、ショパン、ハイドン、フォーレ、リストの作品)
ジェセフ・フェニモア(P)

TROY771/72 2枚組(1枚価格) \1980
パーシケッティ:
交響曲第3番Op.30、第4番Op.51、第7番「典礼風」Op.80
デーヴィッド・アラン・ミラー指揮
オールバニー響
吹奏楽ファンにも人気の高いパーシケッティですが、彼の交響曲録音は意外に
少なく、第3番と第7番は世界初録音になります。第7番はオネゲルの名曲と同
じタイトルということで興味をそそられます。

TROY787/88 2枚組 \3960
シュポア:ファンタジー・オペラ「美女と野獣」
クリストファー・ラーキン指揮
マンハッタン音楽学校歌劇場
古典派からロマン派の時代に活躍したドイツの作曲家シュポア。彼の作品はか
なり忘れられておりますが、当時は人気を博しておりました。この録音は全曲
としては世界初録音となるものです。

TROY860 \1980
「アメリカのヴィルトゥオーゾ-ジェイムズ・ギレス」
ロウェル・リーバーマン:ピアノ・ソナタ第3番
スティーヴン・ハフ:組曲「R-B」
オーガスタ・リード・トーマス:4つの練習曲
ネッド・ローレム:リコーリング
C.カーティス・スミス&ウィリアム・ボルコム:コリュージョンズ
ジェイムズ・ウィントル:バレット
アール・ワイルド(編曲):ハラベ・タパティオ(メキシカン・ハット・ダンス)
ジェイムズ・ギレス(P)
アメリカの新しいヴィルトゥオーゾ作品を集めたアルバム。ピアニストとして
著名なスティーヴン・ハフの作品やアール・ワイルドが編曲した作品など注目
作も収録。

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07-10 No.12-2

2007年10月14日 12時00分25秒 | Weblog
<BRIDGE>
BCD9232 \1980
「トランペットの遺産-トランペットと管弦楽のための作品集」
ウィリアム・ペリー(1930-):トランペット協奏曲/
ポンキエッリ(1834-1886):トランペット協奏曲へ長調/
ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765):
トランペットと弦楽オーケストラのための協奏曲*/
オスカー・ベーム(1870-1938):トランペット協奏曲op. 18/
ペリー:トランペットと管弦楽のための2つの舞曲
アルマンド・ギターラ(Tp)、
ウィリアム・ペリー指揮スロヴァキア・フィル、
カペラ・イストロポリターナ*
ギターラ(1925-2001)はジュリアード音楽院で学び、1949年ヒューストン交響
楽団、1964年ボストン交響楽団の主席トランペット奏者になりました。1979年
に退職してミシガン大学教授、続いてライス大学音楽学校教授として死去する
まで教職に専念し、その生徒の多くが現在主要なオーケストラで主席を務めて
います。これはギターラの最後のスタジオ録音で、作品に対する愛着と的確な
解釈が示されています。

BCD9236 \1980
「ポリトピア-ヴァイオリンと電子音のための音楽」
ジャン=クロード・リセ(1938-):変形
ナンカロー(1912-97):トッカータ
木村まり:ポリトピア/ギターボターナ
フランシス・ホワイト(1960-):昔のバラの選集
ミリカ・パラノシック(1968-):来て私と叫んで下さい
ロバート・ロー(1954-):潜水艦(サブマリン)
タニア・レオン(1943-):軸索
木村まり(Vn)
木村まりは江藤俊哉に師事して桐朋学園大学を卒業し、ジュリアード音楽院で
博士号を取得し、コロンビア大学で作曲、スタンフォード大学でコンピュータ
音楽を学び、1998年からジュリアード音楽院でコンピュータ音楽の演奏を教え
ています。第4曲はコンピュータが制御する、4本のギターから成るロボット
「ギターボット」とヴァイオリンのための作品です。彼女は調弦を変えずに1
オクターヴ下の音を弾く「サブハーモニックス」という技法を開発し、「サブ
マリン」という曲名はこれと「まり」をかけています。




<TELOS>
TLS051 2枚組 \4160
ベートーヴェン:「ピアノとチェロのための作品集」
チェロ・ソナタ第1番-第5番
ヘンデルの主題による12の変奏曲WoO45
モーツァルトの主題による7つの変奏曲WoO46
モーツァルトの主題による12の変奏曲op. 66
チョ・ヨンチャン(Vc)、
ベネディクト・ケーレン(P)
2001年3・8月録音
チョは1958年ソウルで生まれ、カーティス音楽院とボストンのニュー・イング
ランド音楽院で学んだ後、ロストロポーヴィチにも師事しました。1985年パブ
ロ・カザルス・コンクールで第2位となり、ロストロポーヴィチ国際コンクー
ルにも入賞しました。TELOSへはレーベルの第1作から録音しており、姉弟ピア
ノ三重奏曲「チョ・トリオ」としても録音しています。近年はチョン・ミュン
フンの主宰する「セヴン・スターズ・ガラ・コンサート」やN響、東京フィル
などにたびたび招かれています。

TLS084 2枚組 \4160
「視点2 シェーンベルクとシューベルト」
(1)シューベルト:ピアノ・ソナタ ト長調D.894(第18番Op.78)
(2)シェーンベルク:3つのピアノ曲Op.11
(3)シューベルト:ピアノ・ソナタ 変ロ長調D.960(第21番)
(4)シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲Op.19
ステファン・リトウィン(P)
録音:2002年、2003年
1960年メキシコ生まれのピアニスト、リトウィンはドイツで活躍し、現代音楽
を主要なレパートリーとし、多くの作品を初演しています。このシリーズはリ
トウィンの独自の視点でプログラミングされたもので、今回は19世紀、20世紀
と異なる時代にウィーンで活躍したシューベルトとシェーンベルクを集めた好
企画です。

TLS087 \2080
「3人で」-ゲオルク・クレル(1934-)作品集
(1)高く波打つ山脈のように…/もっと愛して-バンショワへの敬意/ミによる
カプリッチョ/短詩-汝に栄光あれ/ジル・バンショワの2つのシャンソン
(2)敬意
(1)アンサンブル・ルシェルシュ
(2)ラヴィニア三重奏団:【佐々木彩子(P)、ライナー・シュミット(Vn)、ヘ
ルムート・メンツラー(Vc)】
2003年12月・2004年8月録音
クレルはリンツで生まれ、マルタンとツィンマーマンに師事し、ダルムシュタ
ットの夏季講習でも学びました。手法は現代的ですが、クレルは、過去の音楽
と、自分の時代や自分の作品との橋渡しをしようと試みていると述べていて、
第3曲はフレスコバルディ、第4曲はグレゴリオ聖歌「三位一体に栄光あれ」と
関係があります。

TLS107 \2080
「メシアンへのオマージュ」
メシアン:カンテヨジャーヤー
シュトックハウゼン:ピアノ曲第11
クセナキス:エヴリアリ
ジョージ・ベンジャミン(1960-):妖術
トリスタン・ミュライユ:マンドラゴラ/告別と微笑の鐘
プロドロモス・シメオニディス(P)
2004年12月・2005年11月録音
シメオニディスは1972年ギリシャで生まれ、ミュンヘン、ケルン、ベルリンで
学び、オリヴィエ・メシアン・ピアノ・コンクールとオルレアン国際ピアノ・
コンクールで7つの賞を獲得しました。2003年にヴィルクローズ音楽アカデミ
ーでクロード・エルフェに出会ったことは現代音楽の解釈に役立ち、現代音楽
の重要な演奏者と認められていますが、バロックから最新の音楽まで広いレパ
ートリーを持ち、日本でも演奏しています。

TLS122 \2080
「回転」-ウロシュ・ロイコ(1954-):アオコーディオン作品集
バガテル/フーゴーのための悲歌/だれの歌/回転/タンゴI-V
ヴォルフガング・ディメトリク(アコーディオン)、
ザビーネ・クラヒャー(P)
2004年4月・2005年5月録音
バッハやハイドンの鍵盤楽器作品が好評のアコーディオン奏者ディメトリク。
今回は一転してオリジナル作品を録音しました。ロイコはスロヴェニアのリュ
ブリアナで生まれ、当地の音楽院を卒業した後、リゲティにも師事しました。
1991年ウィーンの国際作曲コンクールや2001年のドイツ音楽会議の合唱曲作曲
コンクールでなどで多数の賞を得ています。セリーやポストモダニズムを受け
入れず、作曲とは既に存在するものを発見しそれを捉えることであり、音楽は
社会的問題と無関係ではあり得ないと考えています。




<AULOS(韓国) 取り扱い再開>
ロシアMELODIYA社の意向でメーカーから日本への入荷が途絶えていましたが、
今回特別に入荷のルートを確保するに至りました。つきましては、多くのカタ
ログの中から評判の良かった5タイトルを選び今回販売を開始させて頂きます。
供給に関しては現在の所、安定が見込まれますが中期(半年、一年)の単位で
再度入荷が困難に成る恐れもございます。どうぞ、音の良さに定評がありまし
たこれらのタイトルを、この機会にお求め頂けますようお願い申し上げます。
(為替の変動により価格が変更されています)
尚、他の旧譜及び今後の新譜に関しましては今回ご案内申し上げるタイトルの
供給の安定を見定めつつ行わせて頂きたく考えております。

※韓国メジャーレーベルがもっとも信頼するSound Mirror社によるDSD(Direct
Stream Digital) Remastering

AMC2-043 10枚組 \8080
ショスタコーヴィチ:交響曲全集
キリル・コンドラシン指揮
モスクワ・フィル
装丁は磁石(右側べろ部分)付のハードケース(正面右から左手前に開封)に
紙ジャケット10CD入りです。

AMC2-052 4枚組 \3950
バッハ:平均律ピアノ曲集全曲
ニコラーエワ(ピアノ) 
1971-1973年

AMC2-055 6枚組 \6200
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全曲
タネーエフ弦楽四重奏団 1968-1978年
装丁は厚手の紙ケースに3CDのプラスチックケース2つ入りです。

AMC2-057 4枚組 \3950
チャイコフスキー:交響曲全集
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立交響楽団 1967年

AMC2-058 8枚組 \7580曲
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲
タネーエフ弦楽四重奏団 1982-88年
装丁は厚手の紙ケースに4CDのプラスチックケース2つ入りです。





<ANDROMEDA>
ANDRCD5040 5枚組 \2780
ベートーヴェン:
交響曲第1番 ハ長調 op.21 
交響曲第2番 ニ長調 op.36 
交響曲第3番 変ホ長調「英雄」 op.55
交響曲第4番 変ロ長調 op.60
交響曲第5番 ハ短調「運命」 op.67
交響曲第6番 ヘ長調「田園」 op.68
交響曲第7番 イ長調 op.92
交響曲第8番 ヘ長調 op.93
交響曲第9番 ニ短調「合唱」 op.125
以上、1940年5,4月録音
「エグモント」序曲 1931年6月2日
「レオノーレ」序曲第3番 1930年5月30日
トー・ファン・デル・スルイス(ソプラノ)、スーゼ・ルーヘル(アルト)
ルイ・ファン・トゥルダー(テノール)、ウィレム・ラヴェッリ(バス)
アムステルダム・トーンクンスト合唱団、オランダ王立オラトリオ協会合唱団
ウィレム・メンゲルベルク指揮
グループ・レーベルであるARCHIPEL ARPCD0192(#4035122401929)からの移行
と成ります。つきましてはARPCD0192は廃盤と成ります。

ANDRCD5087 2枚組 \1750
オッフェンバック:オペレッタ「天国と地獄」(フランス語)
アンドレ・ドラン(プルートー)、ベルナール・デミグニー(ジュピター)
モリエン(オルフェ)、クローディーヌ・コラール(エウリディーチェ)
ルネ・レイボヴィッツ指揮
パリ・フィル、合唱団 1953年
以前EVERESTレーベルから発売あり。 良い音質です。

ANDRCD5099 \1050
ブラームス:
(1)アルト・ラプソディ op.53
クレメンス・クラウス指揮ロンドン・フィル、合唱団 1947年12月
(2)4つの厳粛な歌 op.121(ピアノ版)
ジョン・ニューマーク(ピアノ) 1950年7月17日
(3)4つの厳粛な歌 op.121(管弦楽版)
マルコム・サージェント指揮BBC交響楽団 1949年1月12日
歌曲集6曲
ブルーノ・ワルター(ピアノ)との1947年9月7日の演奏会ライヴ
フィリス・スパー(ピアノ)との1949年2月15日の演奏
以上、キャスリーン・フェリアー(アルト)

ANDRCD5102 2枚組 \1750
ハスキル(Pf)ア:貴重な録音集
(1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111 1953年
(2)シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960 1951年
(3)バッハ:トッカータ BWV.914 1953年
(4)シューマン:子供の情景 op.15 1955年
(5)シューマン:森の情景 op.82 1954年
(6)ドビュッシー:練習曲第10番、7番 1953年
(7)ラヴェル:ソナチネ 1951年
以上、クララ・ハスキル(ピアノ)
PHILIPS,TAHRA,AS DISC他から以前発売されていたものです。




<MYTO Historical>
MYTO 137 2枚組 \1750
カラスによるメトロポリタン・デビュー「ランメルモールのルチア」
ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」
マリア・カラス(ルチア)、ジュゼッペ・カンポーラ(エドガルド)
エンツォ・ソルデッロ(エンリーコ)、ニコラ・モスコーナ(ライモンド)
ファウスト・クレヴァ指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1956年12月8日ライヴ
以前、BELCANTOレーベル他から発売あり。マスターに起因するノイズが多少
聴かれます。




<ARCHIPEL>
ARPCD0391 \1080
(1)マーラー:「さすらう若人の歌」 1957年9月9日ライヴ
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
フランス国立放送管弦楽団
(2)コダーイ:管弦楽の為の協奏曲 1951年10月14日ライヴ
ベルリン・フィル
(3)グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 1951年10月14日ライヴ
ハインツ・シュタンスケ(ヴァイオリン)、ベルリン・フィル
以上、
指揮はカール・シューリヒト
(1)はCD-R盤で発売あり。(2)と(3)は完全初出。
録音年代の違う(1)と(2)(3)に差はありますが、とても良い音質です。

ARPCD0393 \1050
(1)アイネム:バレエ音楽「トゥーランドット」組曲 op.1a
(2)ルーセル:「バッカスとアリアドネ」組曲第2番
(3)ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」組曲
アンドレ・クリュイタンス指揮
ウィーン・フィル 1955年6月18日ライヴ
とても良い音質です。初出!

ARPCD0396 \1050
ワーグナー:
(1)ヴェーゼンドンク歌曲集
マルタ・メードル(ソプラノ)ケルン放送交響楽団 1955年10月7日
(2)歌劇「タンホイザー」序曲
ドイツ・ベルリン大交響楽団 1940年
(3)楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
バンベルク交響楽団 1955年9月12日
(4)ボーナス・トラックとしてプフィッツナーの歌曲から
クララ・エバース(ソプラノ)による4曲の演奏を収録
バンベルク交響楽団 1955年10月11日
以上、指揮はヨゼフ・カイルベルト
音質は録音年代の古い(2)を除きとても良い音質です。




<CARUS>
83.168 \2380
ヨハン・クリストフ・アルトニコル:宗教曲集
(1)ミサ ニ長調
(2)モテット「おのが道をゆだねよ(Befiehl du deine Wege)」
(3)(4)サンクトゥス2曲
(5)モテット「今ぞ、すべての人よ神に感謝せよ(Nun danket all Gott)」
北ドイツ・フィグラル合唱団、ムジカ・アルタ・リパ
イェルグ・シュトラウベ指揮 2004/5年録音
(5)を除いてWORLD PREMIERE RECORDING !
大バッハの弟子であり娘婿アルトニコル(Johann Christoph Altnickol
1719-1759)の作品を集めた学術的にも貴重なアルバムです。
※指揮:イェルグ・シュトラウベ(Jorg Straube)
1953年ブレーメンに生まれ、ドイツ各地の音楽大学で教会音楽と教育音楽を
学ぶ。86年よりハノーバー・バッハ合唱団の指揮者として活躍。90-91年には
フライブルグ音楽大学で合唱指揮法の教授。現在、日本含め各地で合唱音楽
ワークショップを開いています。81年から率いる北ドイツ・フィグラル合唱団
とのあたたかみ溢れる演奏を収録したアルバムです。

83.307 \2380
ヨハン・クリスティアン・バッハ:協奏曲集
(1)6つの序曲から第4番「後見人 Il tutore e la pupilla」 Warb G.24
(2)協奏交響曲 イ長調 Warb C.35
(3)交響曲 ト長調 op.6 No.1 Warb C.7
(4)フルート協奏曲 ニ長調 Warb C.79
(5)交響曲 ヘ長調 op.8 No.4 Warb C.14
フライブルガー・バロック・オーケストラ
ゴットフリード・フォン・デア・ゴルツ指揮、ヴァイオリン 2007年録音
ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-82)
大バッハの末子で兄エマヌエルに学び、イタリアやイギリスで活躍しました。
ギャラント様式の古典派音楽を発展させ若い時代のモーツァルトに大きな影
響を与えた事でも知られています。




<MEMORIES>
MR2035/2036 2枚組 \3380
マーラー:さすらう若人の歌、
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死(1957年9月9日ライヴ)
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(1956年9月23日ライヴ)
シューリヒト指揮
フランス国立放送響、
フィッシャー=ディスカウ(Br)、ロベール・カサドシュ(P)
巨匠シューリヒトと抜群のコンビネーションを見せたフランス国立放送響(フ
ランス国立管)とのライヴ名演集。マーラー作品にも自信のあったシューリヒ
トだけに、涼しげなサウンドでマーラーのロマンを歌い上げる「さすらう若人
の歌」はディスカウの独唱を得て万全の出来と申せましょう。そして相性の良
かったカサドシュとのブラームスもキリッと引締った造型とさっさと進める快
速テンポが耳に心地よい名演。さらに「運命」のスリリングな快演も収録した
お得なセットです。

MR2037/2038 2枚組 \3380
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」第2,3幕
(1947年10月3日、ベルリン、アドミラルパラスト・ライヴ)
フルトヴェングラー指揮
シュターツカペレ・ベルリン、
ルードヴィヒ・ズートハウス(トリスタン)、エルナ・シュルター(イゾルデ)、
ゴットロブ・フリック(マルケ王)、ヤロ・プロハスカ(クルヴェナル)、
マルガレーテ・クローゼ(ブランゲーネ)
ナチス関与の疑いで戦後演奏禁止の処分を受けたフルトヴェングラーは、その
後、無罪放免を受けて祖国ドイツでは1947年5月にベルリンフィルとのベートー
ヴェン・プロで復帰。さらに当演奏である10月に、オペラ公演に復帰します。
フルトヴェングラーの「トリスタン」というと、フィルハーモニア管とのスタ
ジオ録音が著名ですが、イギリスのオケ、スタジオ録音というハンデはやはり
明確であります。当演奏は第2,3幕のみでしかも第2幕も完全ではないとは言え、
「ドイツの指揮者」フルトヴェングラーがドイツの歌劇場でどういう演奏を展
開したかを知る意味で最適な音盤と申せましょう。うねるようなドラマ性は正
にフルトヴェングラーのワーグナーを聴く醍醐味です。音質は時代にしては非
常に鮮明ですし、臨場感もたっぷりです。出演者提供の音源による復刻とのこ
とです。

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