クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-10 No.9

2006年10月11日 17時40分56秒 | Weblog
<harmonia mundi>
HMC 901925 \2250
ジョリヴェ(1905-1974):ヴァイオリン協奏曲
ショーソン(1855-1899):詩曲op.25
イザベル・ファウスト(Vn)
マルコ・レトーニャ(指)ベルリン・ドイツ交響楽団
今をときめくヴァイオリニスト、イザベル・ファウストの待望の新譜の登場で
す。ファウストは2005年11月にもアルミンクと新日フィルの公演で共演し、ハ
ルトマンの難曲「葬送協奏曲」を、超越的な集中力と非常に安定した音程とテ
クニックで見事に演奏して、日本の聴衆を圧倒しました。
今確実にそのファンが増えている作曲家、ジョリヴェのヴァイオリン協奏曲は、
オーケストラ、ヴァイオリンの両者にものすごいエネルギーと技巧を要求する
難曲。ファウストは、このマグマのような熱い作品に、自身のもつしなやかさ、
強さ、そして優しさ、すべてのパワーを全開にして立ち向かっています。エネ
ルギーと叙情の核融合的作曲家、ジョリヴェのヴァイオリン協奏曲の決定盤と
いってもよい名演奏の誕生です。つづくショーソンの詩曲は、オケの前奏から
してただならぬ雰囲気。ファウストのヴァイオリンのソロが奏でられる瞬間、
聴いていて体がとろけてしまいそうなほどの美しさにノックアウトされます。

HMU 907409 \2250
リスト:
ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調、巡礼の年報第2年「イタリア」、
メフィスト・ワルツ第1番、ワルツ、ゴルチャコフ即興曲
ジョン・ナカマツ(Pf)
ジョン・ナカマツは、米の名門スタンフォード大学の大学院(教育学)修了後、
6年間高校のドイツ語の教師として教鞭をとっていました。そして、1997年の
ヴァン・クライバーン・コンクールで優勝したのを機に、本格的にプロのピア
ニストとしての活動を開始したという経歴の持ち主です。2004年の待望の日本
デビューでは、秋山和慶指揮の東京交響楽団とチャイコフスキーのピアノ協奏
曲を快演し、その正確無比のテクニックと熱い音楽性で聴衆を魅了しました。
今年も7月に来日、秋山指揮の東響とラフマニノフの協奏曲第3番を熱演、ファ
ンを魅了しました。
ナカマツならではの濃厚な音楽性、正確無比なテクニック、すべてが完璧に
マッチしたリストの演奏。実はナカマツは9度の音程になるとちょっときつい
という小さな手の持ち主ですが、そんなことは微塵も感じさせない「ダンテを
読んで」や「メフィスト・ワルツ」は必聴です。まるでリストが乗り移ったか
のような魔力すら漂います。

HMC 901903 3枚組 \4500
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集vol.2
[CD1]
第8番「悲愴」ハ短調op.13 
第11番変ロ長調op.22 
第28番イ長調op.101
[CD2]
第9番ホ長調op.14-1 
第10番ト長調op.14-2 
第24番嬰ヘ長調op.78 
第21番「ワルトシュタイン」ハ長調op.53
[CD3]
第27番ホ短調op.90
第25番ト長調op.79(「かっこう」) 
第29番「ハンマークラヴィーア」変ロ長調op.106
ポール・ルイス(ピアノ)
録音:2005年12月、2006年3月
ブレンデルの薫陶を受けたポール・ルイスのベートーヴェンは師匠仕込みのき
わめて端正なもの。ワルトシュタインの第1楽章など、比較的若いピアニストだ
とついつい力で弾いてしまいがちですが、見事なコントロールによる絶妙なテ
ンポ加減で、曲のもつエネルギーに流されることなく聴かせてくれます。「悲
愴」の冒頭のテンポは彼にしかなしえない「遅すぎない」ギリギリのところで
す。若くしてこれだけの抑制のきいた境地でベートーヴェンを弾くことができ
るとは、ポール・ルイスは将来なかなかおそろしい大物になるかもしれません。

HMI 987066 \2250
「The Devil’s Dream」
ジョン・ダウランド(1562-1626)、フィリップ・ロセスター(1567-1623)、
トビアス・ヒューム(1579-1645)、ウィリアム・バード(1539-1623)、
ギエルミ、ピアンカらの作品
ヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオラ)、
ルーカ・ピアンカ(リュート、キタローネ)、
グラシエラ・ジベリ(ソプラノ)
16-17世紀に英国で生まれた音楽の玉手箱のようなCDです。当時英国の音楽は、
すべて民族の文化に根ざしたいわばフォークロア調のものでした。ヒュームの
作品も、ダウランドの作品も、そのインスピレーションはすべてその土地特有
の調べから得られたものなのです。現代を生きるピアンカとギエルミの作品も
同時収録されていますが、400年の時を隔てて生み出されているにも関わらず違
和感なく聴けるのは、音楽に流れている同じ「血」のせいだといえるでしょう。





<Altara>
ALT 1017 \1980
モーツァルト:ピアノ・デュオ作品集
4手のためのソナタ ハ長調K.521
同 ニ長調K.381(123a)
同 ハ長調K.19d
同 変ロ長調K.358(186c)
ペーテル&パトリック・ヤブロンスキー・ピアノ・デュオ
春の祭典ほか(ALT.1001)につづくヤブロンスキー兄弟のピアノ・デュオによ
る第2弾はモーツァルト・アルバム。わずか9歳のときに書いたK.19a、1772年
と1774年ともにザルツブルクで書かれた2曲(K.358と381)、さらに4手最後の
作K.521を収めています。どの曲にも流れる軽みと親しみ易さがなんともチャ
ーミング。明るく楽しくピッタリと息の合ったところを聴かせる彼らですが、
ジャズのたしなみもあるペーテルの持ち味からか、自由で伸び伸びした表情に
も魅かれます。




<naive>
E 8904 8枚組
\3780※10月15日までのご注文分 \5150※通常価格
期間限定特別価格
モーツァルト:ダ・ポンテ3大歌劇集
歌劇「フィガロの結婚」、歌劇「ドン・ジョヴァンニ」、
歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
王室大厩舎・王宮付楽団、
ユベール・クレサン、ニコラス・リヴァンク(Br)、ダニエル・ボルスト、
ソフィー・マラン・ドゴル、
ラウラ・ポルヴェレッリ(S)、パトリック・ドヌリー(Bs-Br)、
ヴェロニク・ジャンス(Ms)、ソフィー・フルニエ(S)、
サイモン・エドワーズ(T)
マルゴワールのボックスセットの再登場です。今回は豪華ブックレットつき。
この箱は、コジ・ファン・トゥッテの中に、今まで単独曲として伝わってい
たアリアを含めるなどマルゴワールの研究成果もいたるところに反映されて
いる貴重なものです。バラ売りのものはもう廃盤、このきれいなボックスセッ
トがこの価格で手に入るとは!2007年以降は通常の価格に戻ります。
モーツァルト・イヤーの最後を飾るダメオシの一打です。




<Profil>
=ドレスデン・シュターツカペレ・エディション=
PH 06039 \2150
ベルリオーズ:テ・デウムOp.22
モーツァルト:キリエ ニ短調K.341
ニール・スチュアート(T)
ハンス=ディーター・シェーネ(Org)
ドレスデン国立歌劇場Cho.、ドレスデン・シンフォニーCho.
ドレスデン・ジングアカデミー、ドレスデン・フィルハーモニック児童Cho.
ドレスデン国立歌劇場児童Cho.
サー・コリン・デイヴィス(指)
ドレスデン・シュターツカペレ
録音:1998年10月3、4日ドレスデン、聖十字架教会(ライヴ)
1998年9月22日に創立450周年を迎えたドレスデン・シュターツカペレ。首席指
揮者シノーポリのあと、記念シーズンの第2回シンフォニー・コンサートでデ
イヴィスが取り上げたのはベルリオーズの大作テ・デウム。Philips、LSO
Liveと一連の録音を通じて自他ともに認めるスペシャリストの手がける期待の
プログラムといえるでしょう。
さすがは幻想交響曲の鬼才ベルリオーズが書いた宗教曲というべきでしょうか。
テ・デウムは空間の効果と壮大な規模による圧倒的な音響という点で「レクイ
エム」と双璧を成すもの。キリスト教への信仰をもたなかったベルリオーズに
とっては宗教色以上に、セレモニアルな巨大で特殊な編成による演奏効果にそ
の特徴があるといえます。
オルガン、オーケストラ、3声部をもつ2群の合唱、さらには600人の児童合唱
という途方もない編成とその配置に、異常ともいえる独特の空間の感覚が冴え
渡っています。オルガンはオケと対峙し、児童合唱も2群の合唱とは分離され、
オケはオケ、オルガンはオルガンとして独立して用いられています。
冒頭のオケの全奏と、これに続くオルガンの重低音から洪水のように押し寄せ
る大音響。中間楽章の静謐な音楽も魅力ですが、圧巻はやはり終曲の「われ信
ず、審判に」を迎えるあたり、絶頂が幾重にも折り重なってゆき、ひたすら感
動的。
カップリングは、絶筆のレクイエムと同じ調性によるモーツァルトのキリエ。
わずか10分にも満たない短い作品ですが、こちらもまた哀愁を帯びた美に引き
込まれます。
かねてより機会にふれて声楽曲への熱い思いを寄せてきた名匠デイヴィスによ
るベルリオーズとモーツァルト。ドレスデンの豊かな響きを得て、オケのメモ
リアル・イヤーを飾るにふさわしい出来栄えとなっています。

PH 07010 \2150
プフィッツナー:大管弦楽のための交響曲ハ長調Op.46
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
同:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
同:楽劇「サロメ」より7つのヴェールの踊り
同:祝典前奏曲Op.61
カール・ベーム(指)
クルト・シュトリーグラー(指)ハンス・アンデル=ドナート(Org)
ドレスデン・シュターツカペレ
録音:1941年1月、1939年1月ドレスデン、ゼンパーオーパー
1944年5月17日ドレスデン、聖母教会
ベームといえば、いくつものオペラをドレスデン時代に初演した実績からも
シュトラウスのスペシャリストとして知られます。音楽監督在任中に吹き込ん
だこれらの録音では、鮮やかに駆け抜けるドン・ファン、ティルのセンスのよ
さ、官能的なサロメと、流れるように柔軟な音楽がすばらしいの一語。父とお
じを当オケのヴァイオリン奏者にもつシュトリーグラー(1886-1958)も当オ
ケゆかりの指揮者。1913-45年、52-53年にかけてドレスデン国立歌劇場のカ
ペルマイスターを務めています。祝典前奏曲以外ははエレクトローラSPからの
復刻。祝典前奏曲は帝国放送のマスター・テープを当エディションのため
に修復したもの。すべてたいへん聴きやすい音質です。

PH 06035 \2150
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱つき」
マルガレーテ・テシェマッハー(S)エリーザベト・ヘンゲン(Ms)
トルステン・ラルフ(T)ヨーゼフ・ヘルマン(Br)
カール・べーム(指)
ドレスデン・シュターツカペレ&ドレスデン国立歌劇場Cho.
録音:1941年ドレスデン
ドレスデンの音楽監督時代(1934-43年)のべームが遺した第九。なるほど彼
こそはライヴの人などといわれますが、ここでのべームは晩年のスタジオ盤と
は別人のような熱く激しい音楽が特徴。独唱陣は同じべーム指揮によるシュト
ラウスの「ダフネ」世界初演時のキャストだったテシェマッハーやラルフをは
じめとする、いずれも当時のドレスデンのベスト・キャスト。この放送用録音
は他社からの復刻盤でも広く知られる内容ですが、このたび復刻では音質も驚
くほど自然で聴きやすいものとなっています。




<BONGIOVANNI>
GB 2397 2枚組 \3960
チマローザ:「焼きもち焼きの夫」
ブルーノ・デ・シモーネ(Br ドン・コルボローネ)
ヴァッシリキ・カラヤンニ(S ジスモンダ) 
マリアンナ・ピッツォラート(Ms ドリーナ)
カルメン・ジャンナッタージョ(S エウジェーニア) 
ファン・ホセ・ロペラ(T ヴァレーリオ)ほか
アントニーノ・フォリアーニ(指)
ナポリ・サン・カルロ劇場管弦楽団
録音:2003年7月20日
18世紀後半のイタリアオペラ最大の作曲家といえば、この人、ドメニコ・チマ
ローザ(1749-1801)。イタリア各地で活躍したのはもちろん、エカテリーナ
2世にペテルブルグに招かれたり、ウィーンの宮廷楽長となって有名な「秘密
の結婚」を作曲したり、と国際的に大人気でした。「焼きもち焼きの夫」(題
名は直訳すると「必死の夫」)は、1785年にナポリで初演されたオペラ。焼き
もち焼きのドン・コルボローネは、妻のジスモンダを家に閉じ込めていて、そ
れに女中のドリーナが反発、ジスモンダを手助けするが、そこに未亡人のエウ
ジェーニアとその恋人のヴァレーリオが加わってさらに混乱、というようなお
話。ゲーテがワイマールで観て、シラーに「完璧」と手紙を書いたといいます。
30年程前に海賊LPが出たことがあるだけで、これが初録音。ブルーノ・デ・シ
モーネ、マリアンナ・ピッツォラート、ファン・ホセ・ロペラと、ロッシーニ
で有名な歌手が中心となって楽しい演奏になっています。「イタリアのヴェル
サイユ宮」と讃えられる、世界遺産のナポリのカゼルタ王宮の宮廷劇場でのラ
イヴ。

GB 1195 2枚組 \3960
ベッリーニ:「清教徒」
ヴィルジーニャ・ゼアーニ(S エルヴィーラ) 
マリオ・フィリッペスキ(T アルトゥーロ) 
アルド・プロッティ(Br リッカルド) 
アンドレア・モンジェッリ(Bs ジョルジョ)ほか
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指)
トリエステ・ヴェルディ劇場管弦楽団、合唱団
録音:1957年2月12日,トリエステ
今回始めてCDになる、トリエステでのライヴ録音。これはかなり白熱した演奏
で、聞き応えの大きな「清教徒」です。ルーマニア出身のプリマドンナ、ゼア
ーニと、高音に滅法強いテノール、フィリッペスキ、そして日本でも良く知ら
れている偉大なバリトン、プロッティと、役者が揃っている上に、名匠モリナ
ーリ=プラデッリが大変に気合いの入った指揮で、興奮!録音状態は、この年
代のイタリアのライヴとしては標準的。冒頭に若干の欠落があります。トリエ
ステ・ジュゼッペ・ヴェルディ劇場財団のクレジット付き。

GB 2554 \1980
マリア・ドラゴーニ アリア集
ヴェルディ:
「ナブッコ」,「マクベス」,「トラヴィアータ」,「運命の力」
ベッリーニ:「ノルマ」
ボーイト:「メフィストーフェレ」
マスカーニ:「グリエルモ・ラトクリフ」
ビゼー:「カルメン」
からのアリア,ほか
マリア・ドラゴーニ(S)
スザンナ・ペシェッティ(指)オーケストラANCEM
録音:2001年4月,2003年11月
マリア・ドラゴーニは、1983年にマリア・カラス・コンペティションに優勝し、
プリマドンナとして長年活躍しているソプラノ。しかし録音が少なく、ことに
日本ではその実力が伝わらないらないままでした。このCDは、二つのコンサー
トのライヴ録音から取られたもの。ヴェルディを中心に、多彩な内容となって
います。

GB 2414 \1980
ペロージ:マルコ受難曲
ダヴィデ・ペリッセーロ(Br) フランコ・ポッダ(Br) 
ダヴィデ・バロンケッリ(T)ほか
アルトゥーロ・サッケッティ(指)アレッサンドリア古典交響楽団
ミラノ・ヨハン・セバスティアン・バッハ合唱団
録音:2005年10月23日
BONGIOVANNIの勧めるロレンツォ・ペロージ(1872-1956)の録音シリーズ、最新
刊は、マルコ受難曲です。ペロージは、ローマのシスティーナ礼拝堂の音楽監
督を務めた人物で、敬虔で控えめな作風。極めて保守的な音楽のため、ほとん
ど忘れられていましたが、昨今再評価されています。このマルコ受難曲は、も
ともと1897年に作曲された3つの別個の作品でしたが、それらがまとめられ、
その年の暮れに初演されました。静謐な美に満ちた音楽で、日常の喧騒から逃
れた一時を楽しめます。





<VIRGIN CLASSICS>
DVBW-3706369(DVD-Video) \2850
J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調
ルート・ツィーザク(ソプラノ)
ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ)
ダニエル・テイラー(カウンター・テナー)
ポール・アグニュー(テナー)
ディートリッヒ・ヘンシェル(バリトン)
パリ・ノートル・ダム聖歌隊(指揮:ニコラ・コルティ)
アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリ
ジョン・ネルソン指揮
06年3月の公演を収録した期待の映像です。ネルソンのノートル・ダム寺院で
のバッハ3部作がスタート、その第1弾を収録した映像の登場です。名歌手、
ノートル・ダムの聖歌隊、そして手兵のオケとのバッハ3部作プロジェクトは
3年がかりでノートル・ダム寺院を会場に、07年ヨハネ受難曲、08年マタイ受
難曲が予定され何れも映像収録される予定です。ご期待下さい。
ボーナス映像:ネルソンとパリ大司教のインタヴュー、典礼の模様
LPCMステレオ2.0/ドルビー5.1サラウンド/DTS5.0サラウンド
字幕:英、仏、独、西

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