野へ山へ

2004年~

弥山ー八経ヶ岳

2023年09月05日 | 山行記

奈良県の弥山と八経ヶ岳へ登りました。

GPS軌跡(クリックで拡大されます。)


2023.9.3(日)
 弥山ー八経ヶ岳(奈良県)
行程:(往復)自宅=神戸三田IC=(中国自動車道)=(近畿自動車道)=(南阪奈道路)=御所南IC=R309=R169=R309=行者還トンネル東口=西口/P
ー登山口ー弁天の森ー弥山ー八経ヶ岳
地図:昭文社 山と高原地図『大峯山脈 2023』
メンバー:夫・自分


自宅から約3時間の道のりでしたが、初めてのせいか、
山道の国道309号線を辿ったせいか、登山口Pまでのアクセスが
長く感じました。矢印の登山口より入山。


初めに歩いた沢沿いでは瑞々しいコケがきれいでした。
ヒノキゴケorヒロハヒノキゴケ?
朔柄が伸びる位置の違いを見ないと同定出来ない様です。
(『特徴がよくわかる  コケ図鑑』より)


急登が緩んで来ると、ブナが現れました。


マンネンスギ/万年杉(ヒカゲノカズラ科)の群落も。


天川村の立派な道標が大峯奥駆道を案内しています。


奥駆道出合の道標


1000年続く行者の道はよく踏まれ、とても歩き易い登山道でした。


ヤマトリカブト/山鳥兜(キンポウゲ科)


オトギリソウ/弟切草(オトギリソウ科)


ほぼ水平の道もありました。


弁天の森で出会った三角点
三等三角点
点名:『聖法』(しょうぼう)
標高:1600.54m




ヤマトリカブトが至る場所で鮮やかでした。


ミヤマタニソバ/深山谷蕎麦(タデ科)


理源大師像


下方より法螺(ほら)の音が響いていました。
今日は京都の聖護院さんより、山伏装束のいで立ちで秋の奥駆修行
ご一行が通られました。
聖護院さんの僧侶とお話をする機会が寸暇あり、
奥駆修行に於いて、特に法螺貝を吹く意味について、
教えていただきましたが、とても勉強になりました。


お天気も良く、登山者も多かったです。


ウマスギゴケの朔


弥山への途中、短距離でしたが力強い木道階段が設置されていました。


国見八方覗き・・というポイントでしょうか、
パノラマな眺望が広がっている場所でした。


カニコウモリ/蟹蝙蝠(キク科)の群落
この山域は実にカニコウモリが多かったです。
☆『葉の形が蟹の甲羅に似ているので"カニ"がついた。
コウモリは"コウモリソウ"の仲間であるから・・・(略)
あるいは、葉の上の方に小形の葉が2枚くらいあるが、それが蝙蝠
の羽を広げた形に少し似るから、かもしれない。』
(「野草の名前 夏編」より)


弥山到着。(弥山小屋前)
☆多くの登山者が休まれていました。


立派な弥山小屋


弥山神(天河大弁財天社)奥宮
ここが弥山頂上 1895mでした。


役行者堂


弥山神社の説明板


お参りをして、八経ヶ岳へ。
前方のピークへ向かいます。


八経ヶ岳 1914.9m 登頂


二等三角点
点名:『弥仙山』
標高:1915.2m
(点の記によると、この基準点は現在、亡点の様です。)


山頂に刺さっていた錫杖

 
南方向に対峙する明星ヶ岳


北方向には先ほど居た、弥山小屋の赤い屋根が鮮明でした。
360度のパノラマに見とれながらゆっくりとお昼休憩を取りました。


再び弥山へ戻る路傍にもカニコウモリ。


地味な花ですが、よく見ると雄しべがカールしていました。
鹿の食害に遭わない植物とのこと、それで盛んに群生したのでしょうか。


弥山を経て往路を戻ります。


再び国見八方覗きより大峯山脈の山々を望む。


険しい山容は大普賢岳の山塊でしょうか・・・


弁天の森まで戻りました。


吊り橋を渡ると登山口も近い。


無事、下山。


駐車地P
朝の台数の約半分以下でした。


駐車場横の滝


行者還トンネルを通って帰途に就きます。

☆初めて訪れた大峯山系。奈良県最高峰であり日本百名山でもある
八経ヶ岳へ登りました。
修験の道として役行者が開いた、大峯奥駆道・・・
全長は100kmという、日本最古のロングトレイルだそうです。
今回歩いたのはほんの一部ですが古道の趣を実感しました。
またいつか訪れたい山域です。

コメント (2)